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◆家族が欲しかった
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風呂掃除とマサオの手洗いでリラックスどころではなかった風呂から出てくるとマサオを中心に盛り上がっていた。
近くにいたリーサさんに声をかけ確認してみると湯上がりのマサオの毛がモフるには最高らしく大モテだということだった。
「なるほどね~しかし、ここまでモテモテになるとはね~」
「なんだヤキモチか。まあ、それもケインらしいと思うが」
「いや、違うからね。別にモテモテなのが羨ましいとかそういうのはないから」
「そうか、でもなんて言うか、顔がな羨ましそうな感じなんだが」
「あ~それは逆。俺があれだけマサオの毛と格闘した苦労も知らずにと思っているだけだから」
「それは、お疲れ様だったな。だが、そのお陰でお義母様も喜んでいるんだから、いいじゃないか」
「そうか、そう思えばいいんだね。ちょっと黒い方へ行ってたよ。ありがとうねリーサさん」
「ふふふ、黒いケインも凛々しくてよかったぞ」
「そんな、リーサさん……」
「ケイン……」
『なあ、腹減った』
「ば、ばか……マサオのばか」
『なんだ、親父殿。なにがばかなのだ?』
「す、すまんなマサオ。すぐに用意するから、待っててくれ」
『は~い、待ってま~す。ほら、ケインも行くよ』
「その前にマサオ、いつから見てた?」
『いつから? え~と、やきもちがどうとか言ってたくらいかな?』
「ほ~それはまた、どうしてだ?」
『いや、親父殿達が無言でこちらを見ていたから気になってな』
「そうか、父さんがね」
「ケ、ケイン。そんな犬の言うことを聞くのか?」
「言っとくけど、マサオは犬じゃないから」
「あ、そうか、そうだったな」
「それで、また覗いていたんだよね」
「覗いていたは酷いな。そんな丸見えの状態でいちゃついていたら気にはなるだろう。なあ、母さん」
「そう? 私は別に」
「あ、きったね~真っ先に聞き耳立てていたくせに!」
「あ~言うんだ! 言っちゃうんだ! そうね、私は確かに聞き耳立てました! でもそれは息子を思えばこそなのよ。父さんみたいに下世話な話じゃないから!」
「俺だって、息子のことが心配だよ。そりゃ確かに最近は生意気だし、俺より年上の嫁さん候補も連れてくるし、しかも綺麗ときたもんだ。俺だって、父親として頑張ってるところ見せたくなるさ」
「へぇ~それで、ケインではなくリーサさんを覗いていたと言うの?」
「違う! 確かにリーサさんは綺麗だが、俺が本当に綺麗で愛おしく思っているのは、母さん。お前だけだから!」
「あなた……」
「お前……」
この場がどこか忘れて今にもことを始めてしまいそうな場面に出くわしてしまい、周囲には『どうしよう』という雰囲気が流れる。
『なあ、まぐわうなら飯の後にしてくれないか? こっちは腹が減ってんだが』
寸前の二人にマサオが声を掛ける。
「な、なにを言うのかな。マサオ君は」
「そ、そうよ。子供達もいる前で『まぐわう』なんて、ねえ……あなた」
『俺は構わないんだがな。どうも腹が減っちまって』
「あ、そうか。そうだったな、ごめんな。待たせてしまって」
何とも言えない雰囲気をぶち壊してくれたマサオだったが、そこまで言うことはないだろ。
お陰で夕食の準備には入れたが、父さん達が気まずいままだ。
特に俺達お子様部隊はどういう感情が正しいのか分からない。
「まあ、お二人がそれでいいなら、それでいい。ケインも覗かれたことで怒っていたが、もとは私達が悪いんだから、そこは怒らないでおこう」
「でも、リーサさんが……」
「ケイン、私を大切に思ってくれているのは普段の様子からも十分に分かっている。だから、ここは私に免じてお二人を許すと言うのでどうだろうか」
「リーサさん……」
「ケイン……」
『だから、腹が減ったんだってばよぉ~』
「これはもう、紛れもなく父さん達の血筋だよね。僕もああなるのかな」
クリス兄さんが言うとサム兄さんが続ける。
「なら、俺もあんな風に愛を語り合う日が来るのか? 人目も憚らずに」
「サム、『あんな風』とはなんだ!」
「だって、父さん。俺達だけなら、まだしもお客さんもいる場だぞ。ちっとは場を弁えて欲しいと思うのは当然だろ」
「ぐっ、確かにそれについては謝る。皆んなすまんかった」
『なあ、それよりいい加減、メシにしてくれよ』
「そうだったな、ケイン手伝ってくれるか」
「いいよ、リーサさん」
二人が台所に行くのを見てマサオが呟く。
『あまり、ケインを怒らせないでくれ。飼い犬歴一日未満の俺が言うのもなんだが、アイツは怒らせるとやばい!』
「ああ、マサオの言う通りだな。でもなケインが所構わずいちゃつくのも悪いんだぞ」
「父さん、それは父さん達からの遺伝だろ! まずは自分が気にしなよ!」
「あ~サム! それが親に向かって言うことか!」
「言うね! 俺だって、いつあ~言う恥ずかしい真似をすることになるかと思うと気が気じゃねえよ!」
「恥ずかしいって言うなよ~ただ、愛情が爆発しただけじゃないか~その爆発の結果がお前らだろうが~」
「え? なんでそこで僕達が出てくるの?」
「え? そ、それは……母さん、頼む!」
「え~なんで、私にふるわけ? ヘレンさん、得意分野でしょ?」
「おや、私に任せると言うのかい? 任せられるのはいいけど、ヤリ方は私に任せてもらってもいいんだよね。ケインとは違うけど、この子はこの子で……」
「やっぱり、ナシで」
「なんだいマギー、自分で教えられるのかい?」
「ええ、ちゃんとトミーが教えますから、大丈夫です!」
「え? 母さん、なに言ってんの!」
「いいから、なんとかしてちょうだい」
「なんでそうなるのかな~ところでサムは理解しているのかい?」
「いや、そういうことは全然」
「ほ~ほっほっ、なんなら、兄弟でまとめて面倒見てもいいんじゃぞ」
「ダメ! それだけは絶対にダメ!」
「マギーよ、そんなに必死で抵抗されると……」
「ごめんなさい、言いすぎたわ」
「いや、逆じゃ! 燃えてくるのぉ~」
「何をやっているのです。さあ、早く片付けて」
リーサさんがはしゃぐヘレンさんを嗜めて、夕食の準備を手伝わせる。
俺も手伝いながら、夕食の準備を済ませると改めて夕食となる。
『やっと飯にありつける』
マサオがテーブルの下ではなく、椅子の上で嬉しそうに言う。
「マサオ、大袈裟だよ」
『そうは言うがな、飯にありつけると思った時に妙な小芝居が始まって食えなかったんだぞ』
「それは謝るよ。ごめんね変な家族で」
『でも、楽しい家族だよな』
「そうだね、それは自慢出来るよ」
『俺もその一員になれるかな』
「なんで? マサオにも家族がいるんじゃないの?」
『いや、俺もそう思うんだけど、気付いたら一人だったからな。家族っていうもんが分からないんだ。でも、ケインとか親父さんとか家族の皆んなを見てたら、家族って言うのが何となくだけど、やかましくて、面倒臭くて、世話焼きで楽しくて優しい気持ちになれるってのがよく分かった。だから、そんな中に俺も入れたらな~入りたいって思ったんだ。ダメかな?』
すると夕食を食べていた食器の音が止む。
「マサオ君! いいから、いつまでもここにいなさい! あなたに文句言ったり虐めたりする子は私が許さないから、いつまでもここにいなさい! いいわね、はい、約束しましょ!」
『お、おお、ありがとうなお袋さん』
気が付くとマサオの話を聞いた母さんが感極まった感じで、椅子に座るマサオに抱きつき号泣していた。
近くにいたリーサさんに声をかけ確認してみると湯上がりのマサオの毛がモフるには最高らしく大モテだということだった。
「なるほどね~しかし、ここまでモテモテになるとはね~」
「なんだヤキモチか。まあ、それもケインらしいと思うが」
「いや、違うからね。別にモテモテなのが羨ましいとかそういうのはないから」
「そうか、でもなんて言うか、顔がな羨ましそうな感じなんだが」
「あ~それは逆。俺があれだけマサオの毛と格闘した苦労も知らずにと思っているだけだから」
「それは、お疲れ様だったな。だが、そのお陰でお義母様も喜んでいるんだから、いいじゃないか」
「そうか、そう思えばいいんだね。ちょっと黒い方へ行ってたよ。ありがとうねリーサさん」
「ふふふ、黒いケインも凛々しくてよかったぞ」
「そんな、リーサさん……」
「ケイン……」
『なあ、腹減った』
「ば、ばか……マサオのばか」
『なんだ、親父殿。なにがばかなのだ?』
「す、すまんなマサオ。すぐに用意するから、待っててくれ」
『は~い、待ってま~す。ほら、ケインも行くよ』
「その前にマサオ、いつから見てた?」
『いつから? え~と、やきもちがどうとか言ってたくらいかな?』
「ほ~それはまた、どうしてだ?」
『いや、親父殿達が無言でこちらを見ていたから気になってな』
「そうか、父さんがね」
「ケ、ケイン。そんな犬の言うことを聞くのか?」
「言っとくけど、マサオは犬じゃないから」
「あ、そうか、そうだったな」
「それで、また覗いていたんだよね」
「覗いていたは酷いな。そんな丸見えの状態でいちゃついていたら気にはなるだろう。なあ、母さん」
「そう? 私は別に」
「あ、きったね~真っ先に聞き耳立てていたくせに!」
「あ~言うんだ! 言っちゃうんだ! そうね、私は確かに聞き耳立てました! でもそれは息子を思えばこそなのよ。父さんみたいに下世話な話じゃないから!」
「俺だって、息子のことが心配だよ。そりゃ確かに最近は生意気だし、俺より年上の嫁さん候補も連れてくるし、しかも綺麗ときたもんだ。俺だって、父親として頑張ってるところ見せたくなるさ」
「へぇ~それで、ケインではなくリーサさんを覗いていたと言うの?」
「違う! 確かにリーサさんは綺麗だが、俺が本当に綺麗で愛おしく思っているのは、母さん。お前だけだから!」
「あなた……」
「お前……」
この場がどこか忘れて今にもことを始めてしまいそうな場面に出くわしてしまい、周囲には『どうしよう』という雰囲気が流れる。
『なあ、まぐわうなら飯の後にしてくれないか? こっちは腹が減ってんだが』
寸前の二人にマサオが声を掛ける。
「な、なにを言うのかな。マサオ君は」
「そ、そうよ。子供達もいる前で『まぐわう』なんて、ねえ……あなた」
『俺は構わないんだがな。どうも腹が減っちまって』
「あ、そうか。そうだったな、ごめんな。待たせてしまって」
何とも言えない雰囲気をぶち壊してくれたマサオだったが、そこまで言うことはないだろ。
お陰で夕食の準備には入れたが、父さん達が気まずいままだ。
特に俺達お子様部隊はどういう感情が正しいのか分からない。
「まあ、お二人がそれでいいなら、それでいい。ケインも覗かれたことで怒っていたが、もとは私達が悪いんだから、そこは怒らないでおこう」
「でも、リーサさんが……」
「ケイン、私を大切に思ってくれているのは普段の様子からも十分に分かっている。だから、ここは私に免じてお二人を許すと言うのでどうだろうか」
「リーサさん……」
「ケイン……」
『だから、腹が減ったんだってばよぉ~』
「これはもう、紛れもなく父さん達の血筋だよね。僕もああなるのかな」
クリス兄さんが言うとサム兄さんが続ける。
「なら、俺もあんな風に愛を語り合う日が来るのか? 人目も憚らずに」
「サム、『あんな風』とはなんだ!」
「だって、父さん。俺達だけなら、まだしもお客さんもいる場だぞ。ちっとは場を弁えて欲しいと思うのは当然だろ」
「ぐっ、確かにそれについては謝る。皆んなすまんかった」
『なあ、それよりいい加減、メシにしてくれよ』
「そうだったな、ケイン手伝ってくれるか」
「いいよ、リーサさん」
二人が台所に行くのを見てマサオが呟く。
『あまり、ケインを怒らせないでくれ。飼い犬歴一日未満の俺が言うのもなんだが、アイツは怒らせるとやばい!』
「ああ、マサオの言う通りだな。でもなケインが所構わずいちゃつくのも悪いんだぞ」
「父さん、それは父さん達からの遺伝だろ! まずは自分が気にしなよ!」
「あ~サム! それが親に向かって言うことか!」
「言うね! 俺だって、いつあ~言う恥ずかしい真似をすることになるかと思うと気が気じゃねえよ!」
「恥ずかしいって言うなよ~ただ、愛情が爆発しただけじゃないか~その爆発の結果がお前らだろうが~」
「え? なんでそこで僕達が出てくるの?」
「え? そ、それは……母さん、頼む!」
「え~なんで、私にふるわけ? ヘレンさん、得意分野でしょ?」
「おや、私に任せると言うのかい? 任せられるのはいいけど、ヤリ方は私に任せてもらってもいいんだよね。ケインとは違うけど、この子はこの子で……」
「やっぱり、ナシで」
「なんだいマギー、自分で教えられるのかい?」
「ええ、ちゃんとトミーが教えますから、大丈夫です!」
「え? 母さん、なに言ってんの!」
「いいから、なんとかしてちょうだい」
「なんでそうなるのかな~ところでサムは理解しているのかい?」
「いや、そういうことは全然」
「ほ~ほっほっ、なんなら、兄弟でまとめて面倒見てもいいんじゃぞ」
「ダメ! それだけは絶対にダメ!」
「マギーよ、そんなに必死で抵抗されると……」
「ごめんなさい、言いすぎたわ」
「いや、逆じゃ! 燃えてくるのぉ~」
「何をやっているのです。さあ、早く片付けて」
リーサさんがはしゃぐヘレンさんを嗜めて、夕食の準備を手伝わせる。
俺も手伝いながら、夕食の準備を済ませると改めて夕食となる。
『やっと飯にありつける』
マサオがテーブルの下ではなく、椅子の上で嬉しそうに言う。
「マサオ、大袈裟だよ」
『そうは言うがな、飯にありつけると思った時に妙な小芝居が始まって食えなかったんだぞ』
「それは謝るよ。ごめんね変な家族で」
『でも、楽しい家族だよな』
「そうだね、それは自慢出来るよ」
『俺もその一員になれるかな』
「なんで? マサオにも家族がいるんじゃないの?」
『いや、俺もそう思うんだけど、気付いたら一人だったからな。家族っていうもんが分からないんだ。でも、ケインとか親父さんとか家族の皆んなを見てたら、家族って言うのが何となくだけど、やかましくて、面倒臭くて、世話焼きで楽しくて優しい気持ちになれるってのがよく分かった。だから、そんな中に俺も入れたらな~入りたいって思ったんだ。ダメかな?』
すると夕食を食べていた食器の音が止む。
「マサオ君! いいから、いつまでもここにいなさい! あなたに文句言ったり虐めたりする子は私が許さないから、いつまでもここにいなさい! いいわね、はい、約束しましょ!」
『お、おお、ありがとうなお袋さん』
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