189 / 468
連載
◆成長したのは体だけでした
しおりを挟む
『おう、言ってなかったな。俺の名はマサオだ』
「マサオ? マサオね~」
『何だ、何かあるのか』
「(まさかね、某番組で犬と一緒に旅する番組があったけど……)いや、いい名前だと思うよ。自分で付けたの?」
『いや、しばらく一緒にいた奴が付けてくれたんだ。今は俺も気に入って名乗っているんだ』
そう呟いたフェンリル……いや、マサオが遠くを見る様子で何かを懐かしんでいる。
『そんなことより、早くアイツの所に案内してくれ』
「ああ、そうだったね。ガンボさん、施設に必要な物はガンツさん宛にお願いね。俺はマサオを竜人の所に連れて行くから」
「あ、ああ分かった。なるべく騒ぎは起こさんでくれよ」
「それは分からないよ。マサオ次第だけど」
「お前、拾ったのなら、ちゃんと世話しろよ」
「ガンツさん、俺は拾った覚えはないんだけど」
『俺も拾われた訳じゃねえから』
「お、おおそうか。まあ、とにかく気をつけろや」
「うん、じゃあここは任せたね」
ガンツさん、ガンボさん、カーティスさんと別れ独身寮へゲートを繋ぐ。
『お前、こんな魔法使えるのか?』
「え、そんなに不思議なこと?」
『まあな、今はいいか。ほれ、案内してくれ』
マサオと一緒にゲートを潜り独身寮の前に出る。
マサオが鼻をヒクヒクさせる。
『ん、間違いなくここにいるな』
「本当はいられると困るんだけどね。あの駄竜は、本当に……」
独身寮の中に入り、ナーガさんの部屋のドアをノックする。
「ナーガさん、いるんでしょ? 起きてますか? ナーガさん?」
ドアを激しくノックするが、起きて来る気配はない。
『何だおらんのか』
「いや、いるはずなんだけど……多分寝てるね」
『なら、俺に任せろ』
「何するの?」
『起こせばいいんだろ? アイツも腐ったとは言え竜だ。これで起きるだろうと思うがな。もしやっちまったら勘弁な』
「ちょ、ちょっと待って! 何をするつもりなのかだけ、教えて」
『何って、ちょいと殺気をぶつけるだけだが?』
「いやいやいや、そんなの出されたらあちこちで気絶する人が出て来ちゃうよ。ダメ、絶対!」
顔の前で両手でバッテンを作り必死でマサオに抗議する。
『だが、ここで起きるまで待つのは嫌だぞ』
「分かってる。だから、ここは任せて。とりあえず、ここにいてよ! いいね、動かないでよ」
『ああ、分かったから、さっさと行って来い』
アーロンさんの元に行き、理由を話してナーガさんのマスターキーを借りて急いでナーガさんの部屋の前に戻ると、マサオがお座りの状態で待っていたことに安堵する。
「よかった。無事だった」
『ん? 俺のことを心配したのか?』
「違うよ、実力行使でドアをぶち破るのかと思っていただけだから」
『しまった……その手があったか』
「やめてね」
『いいから、さっさと開けてくれ』
「はいはい、じゃ開けるね。ナーガさん開けますよ~うっ何この臭い……ぷはっ、ダメだ」
『何じゃこの臭いは……グハァ、ダメだ鼻がもげる。そいつを起こして外に出してくれ』
「え~俺がなの?」
『俺には無理だ! 頼む!』
「もう、嫌だけどしょうがないか。とりあえず風魔法で顔の周りの空気を霧散させて……」
『おい、それ……俺にもかけてくれ』
「何? 自分で出来ないの」
『む! 出来ない訳じゃないが、今は手が離せないから頼むんだ』
マサオが両前足で鼻先を押さえながら言う。
「手って、足とは言わないんだね。まあいいか、ほいっと。これで楽になったでしょ。なら、入って来なよ」
『ふぅ、まあ助かったのは事実だし行ってやるか』
「それにしても、よくこれだけ散らかせるもんだよな~もう野生に戻れないんじゃないの。今度、里に追い返されるって聞いたらどんな顔するんだろうね。っと、いたよ。ゴミの中に顔突っ込んで寝るなんて」
『いたか?』
「うん、ゴミに半分埋もれていたけどね」
『まあ、早く起こしてやれ』
「あまり、気が進まないけど起こすとしましょうかね。ナーガさん、起きて下さい。ナーガさん!」
『起きないな』
「起きないね。なら、とっておきで起こすか」
『おい、大丈夫なんだろうな。顔が怖いぞ』
「そんなことは気にしない!『電撃MAX』」
両手でナーガさんの頬を挟み『電撃』を食らわすとナーガさんが飛び跳ねる。
『ケイン、生きているよな?』
「多分、大丈夫じゃない」
「何だ! 誰だ! いきなり人の顔に何をする!」
「おはよう、ナーガさん。とりあえず服装を正そうか」
「服装? あっ見たわね」
「いいえ、見てません。見たくもありません。なので早くして下さい。こちらのお友達がお待ちなので」
「お友達?」
『よう、久しぶり!』
気楽に挨拶するマサオを見て、ナーガさんが呟く。
「あなた、誰?」
『誰ってマサオだよ! 忘れたのか! このポンコツ娘は!』
「マサオ? マサオって犬じゃなくってフェンリルだった筈よ?」
『だから、犬じゃねえって!』
「いいから、とっとと起きてベッドから下りて下さい。それにしてもこんなに汚して散らかすなんて、アーロンさんには定期的な監視をお願いしているはずなのに」
「ケ、ケイン君。これには理由があってね」
「何の理由かは知りませんが、あなたはここで寝腐って何をしているんですか? 他の人達は教習所に通っていましたけど?」
「あれ? そうだっけ? おかしいな~私も一緒に行く予定なんだけどな~」
「では、早く行った方がいいんじゃないですか? 俺はアーロンさんにこの惨状を話さないといけないし」
「え~と、ケイン君。それはどんな報告をするのかな?」
「どんなって、見たまんまですよ。今すぐに連れて来て管理人としての資質を問いただしますけどね」
「それは私が困る~ねえ何とかして! ほら、マサオからも言ってよ!」
『いや、無理だろ』
「何でよ~」
「ナーガさんまだいたんですか? 早く着替えないと、そのまま放り出しますよ」
「分かったわ。分かったから五分ちょうだい。いいわね、お願いよ」
「はいはい、いいから早くして下さいね。でも、持ってる服が入るんですかね~」
「え? ケイン君、それはどういう意味かな~」
「どういう意味って、本気で言ってます?」
「何よ! 私のどこが悪いって言うの!」
「これですよ!」
ナーガさんの脇腹を思いっ切り掴む。
「ケ、ケイン君、何をするの?」
「こんだけ掴めるってことは、あれだけ言ってたのに、どんだけ自堕落な生活を送っていたんですか? これで竜になっても飛べるんですかね~」
「な、何を言うのよ。これくらい何てことはないわよ。いいから、部屋の前で待ってなさいよ。ふん!」
「マサオ? マサオね~」
『何だ、何かあるのか』
「(まさかね、某番組で犬と一緒に旅する番組があったけど……)いや、いい名前だと思うよ。自分で付けたの?」
『いや、しばらく一緒にいた奴が付けてくれたんだ。今は俺も気に入って名乗っているんだ』
そう呟いたフェンリル……いや、マサオが遠くを見る様子で何かを懐かしんでいる。
『そんなことより、早くアイツの所に案内してくれ』
「ああ、そうだったね。ガンボさん、施設に必要な物はガンツさん宛にお願いね。俺はマサオを竜人の所に連れて行くから」
「あ、ああ分かった。なるべく騒ぎは起こさんでくれよ」
「それは分からないよ。マサオ次第だけど」
「お前、拾ったのなら、ちゃんと世話しろよ」
「ガンツさん、俺は拾った覚えはないんだけど」
『俺も拾われた訳じゃねえから』
「お、おおそうか。まあ、とにかく気をつけろや」
「うん、じゃあここは任せたね」
ガンツさん、ガンボさん、カーティスさんと別れ独身寮へゲートを繋ぐ。
『お前、こんな魔法使えるのか?』
「え、そんなに不思議なこと?」
『まあな、今はいいか。ほれ、案内してくれ』
マサオと一緒にゲートを潜り独身寮の前に出る。
マサオが鼻をヒクヒクさせる。
『ん、間違いなくここにいるな』
「本当はいられると困るんだけどね。あの駄竜は、本当に……」
独身寮の中に入り、ナーガさんの部屋のドアをノックする。
「ナーガさん、いるんでしょ? 起きてますか? ナーガさん?」
ドアを激しくノックするが、起きて来る気配はない。
『何だおらんのか』
「いや、いるはずなんだけど……多分寝てるね」
『なら、俺に任せろ』
「何するの?」
『起こせばいいんだろ? アイツも腐ったとは言え竜だ。これで起きるだろうと思うがな。もしやっちまったら勘弁な』
「ちょ、ちょっと待って! 何をするつもりなのかだけ、教えて」
『何って、ちょいと殺気をぶつけるだけだが?』
「いやいやいや、そんなの出されたらあちこちで気絶する人が出て来ちゃうよ。ダメ、絶対!」
顔の前で両手でバッテンを作り必死でマサオに抗議する。
『だが、ここで起きるまで待つのは嫌だぞ』
「分かってる。だから、ここは任せて。とりあえず、ここにいてよ! いいね、動かないでよ」
『ああ、分かったから、さっさと行って来い』
アーロンさんの元に行き、理由を話してナーガさんのマスターキーを借りて急いでナーガさんの部屋の前に戻ると、マサオがお座りの状態で待っていたことに安堵する。
「よかった。無事だった」
『ん? 俺のことを心配したのか?』
「違うよ、実力行使でドアをぶち破るのかと思っていただけだから」
『しまった……その手があったか』
「やめてね」
『いいから、さっさと開けてくれ』
「はいはい、じゃ開けるね。ナーガさん開けますよ~うっ何この臭い……ぷはっ、ダメだ」
『何じゃこの臭いは……グハァ、ダメだ鼻がもげる。そいつを起こして外に出してくれ』
「え~俺がなの?」
『俺には無理だ! 頼む!』
「もう、嫌だけどしょうがないか。とりあえず風魔法で顔の周りの空気を霧散させて……」
『おい、それ……俺にもかけてくれ』
「何? 自分で出来ないの」
『む! 出来ない訳じゃないが、今は手が離せないから頼むんだ』
マサオが両前足で鼻先を押さえながら言う。
「手って、足とは言わないんだね。まあいいか、ほいっと。これで楽になったでしょ。なら、入って来なよ」
『ふぅ、まあ助かったのは事実だし行ってやるか』
「それにしても、よくこれだけ散らかせるもんだよな~もう野生に戻れないんじゃないの。今度、里に追い返されるって聞いたらどんな顔するんだろうね。っと、いたよ。ゴミの中に顔突っ込んで寝るなんて」
『いたか?』
「うん、ゴミに半分埋もれていたけどね」
『まあ、早く起こしてやれ』
「あまり、気が進まないけど起こすとしましょうかね。ナーガさん、起きて下さい。ナーガさん!」
『起きないな』
「起きないね。なら、とっておきで起こすか」
『おい、大丈夫なんだろうな。顔が怖いぞ』
「そんなことは気にしない!『電撃MAX』」
両手でナーガさんの頬を挟み『電撃』を食らわすとナーガさんが飛び跳ねる。
『ケイン、生きているよな?』
「多分、大丈夫じゃない」
「何だ! 誰だ! いきなり人の顔に何をする!」
「おはよう、ナーガさん。とりあえず服装を正そうか」
「服装? あっ見たわね」
「いいえ、見てません。見たくもありません。なので早くして下さい。こちらのお友達がお待ちなので」
「お友達?」
『よう、久しぶり!』
気楽に挨拶するマサオを見て、ナーガさんが呟く。
「あなた、誰?」
『誰ってマサオだよ! 忘れたのか! このポンコツ娘は!』
「マサオ? マサオって犬じゃなくってフェンリルだった筈よ?」
『だから、犬じゃねえって!』
「いいから、とっとと起きてベッドから下りて下さい。それにしてもこんなに汚して散らかすなんて、アーロンさんには定期的な監視をお願いしているはずなのに」
「ケ、ケイン君。これには理由があってね」
「何の理由かは知りませんが、あなたはここで寝腐って何をしているんですか? 他の人達は教習所に通っていましたけど?」
「あれ? そうだっけ? おかしいな~私も一緒に行く予定なんだけどな~」
「では、早く行った方がいいんじゃないですか? 俺はアーロンさんにこの惨状を話さないといけないし」
「え~と、ケイン君。それはどんな報告をするのかな?」
「どんなって、見たまんまですよ。今すぐに連れて来て管理人としての資質を問いただしますけどね」
「それは私が困る~ねえ何とかして! ほら、マサオからも言ってよ!」
『いや、無理だろ』
「何でよ~」
「ナーガさんまだいたんですか? 早く着替えないと、そのまま放り出しますよ」
「分かったわ。分かったから五分ちょうだい。いいわね、お願いよ」
「はいはい、いいから早くして下さいね。でも、持ってる服が入るんですかね~」
「え? ケイン君、それはどういう意味かな~」
「どういう意味って、本気で言ってます?」
「何よ! 私のどこが悪いって言うの!」
「これですよ!」
ナーガさんの脇腹を思いっ切り掴む。
「ケ、ケイン君、何をするの?」
「こんだけ掴めるってことは、あれだけ言ってたのに、どんだけ自堕落な生活を送っていたんですか? これで竜になっても飛べるんですかね~」
「な、何を言うのよ。これくらい何てことはないわよ。いいから、部屋の前で待ってなさいよ。ふん!」
0
お気に入りに追加
4,890
あなたにおすすめの小説
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。