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◆爆買いでした
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ガンツさんがアルガンさんに事情を説明している頃、ダルクさんと俺とアンジェさんで酒蔵見学へと向かっていた。
「ほら、あれが酒蔵だ。」
「「へ~」」
「意外と小さい?」
「ああ、ウチのはワインみたいに寝かせる必要がないのでな。あそこでは作っているだけだ。酒が出来たら、売りに出すからな。」
「そうなんだ。それでまだ売る前の物があるってことなんだ。」
「ああ、もし買ってくれるのなら、ありがたいがな。お前さん達は払いがいいしな。」
「まずは味見をしてからだよ。」
「お前が味見するのか?」
「したいけど、そこは我慢してアンジェさんにお願いするから。」
「そこで私の出番なんですね。うふふ、お任せくださいね。」
「味見だけでいいんだよな?飲み干すなら、ちゃんと買ってからだぞ。」
「いやぁねぇ~そんな飲み干すだなんて。ねえ、ケイン君。」
「…飲み干してしまった分はちゃんと払うから。大丈夫!だから、アンジェさんも遠慮なくやっちゃって!」
「もう、ケイン君まで…でも、お許しが出たのなら張り切っちゃおうかしら。ね?」
「ちゃんと美味しいかどうかも感想はちゃんと言ってくださいね。」
「それはもちろん!任せて頂戴。」
「は~まあ払うもん払ってくれるのならいいか。じゃあ、酒蔵は外から見るだけにしてくれ。今は次の酒を仕込む前で、何もないけどな。」
酒蔵の扉を開けると、そこは醸造所でした。
まあ『酒蔵』はお酒を作って販売している所と考えれば、醸造所も酒蔵の一部だ。
そして、その醸造所の中には大きな樽が並んでいた。
「樽詰めしたのは、こっちに置いている。」
醸造所の横にある倉庫に案内されると、そこには俺が知っているワイン樽に似た物が積み重ねて置かれていた。
「ちょっと、待ってろ。」とダルクさんが言うと、そこにいた男に何やら告げる。
すると、その男性が脚立らしき物を持って来て、一番上の樽を担いで下りる。
ダルクさんが酒樽をテーブルの上に乗せ、栓を抜くと懐かしい清酒の匂いがした。
「(ああ、子供の体がうらめしい。)いい匂いだね、アンジェさん。」
「そうなの?私は初めて嗅ぐ匂いだけど、ワインとはまた違う匂いよね。」
「まあ、まずは一杯飲んでみな。ほれ。」と村長が樽を傾け、グラスに注ぐ。
「(あんな重そうな樽を抱えて…さすがだね~)アンジェさん、飲んでみて。」
「え、ええ…いただくわね。ふんふん。」とアンジェさんがグラスを受け取り匂いを嗅ぐ。
「あら、慣れるといい匂いね。じゃ、一口。」とコクリと喉に流し込む。
「あら、これは…」と続けて、ゴクリゴクリと一気に流し込む。
「ア、アンジェさん?そんなに一気に飲んで大丈夫なの?」
「そうだぜ、ばあさんも歳なんだから、無理はするなよ。」
「何!私をお年寄り扱いするの?そっちもそんなには変わらないでしょ!」
「いや、まあ、そう言われればそうだけどよ。飲みなれている俺達なら心配はしないが、お前さんは初めてだろ?だから、な。そんな無茶な飲み方は…」
「ふん、こんなのウチの蒸留酒に比べれば水よ!水!いいから、お代わり!」
「あ、ああ。」とお代わりを用意しながら、こっちをチラリと見るダルクさん。
「(俺だって、こうなるとは思っていなかったんだから、俺は無罪だよ。)」
「(何言ってんだ!お前が連れて来たんだろうが。)」
「(だって、俺が飲むわけにもいかないでしょ!それもこれも…そうだよ!あのじい様、ガンツさんが悪いんだって。だから、俺のせいじゃない!はい、決まり!)」
「(んなワケないだろ!)」
「しょうがない、ガンツさんを呼ぶか…」と電話を掛けようとした所で「あ~遅かったか~」とガンツさん登場。
「ガンツさん?遅かったって。どういうこと?」
「ケイン、アンジェに酒を飲ませるなら注意しとくべきだったな。すまんな。」
「ガンツ!何謝ってんの!私は悪くないんだから。ほら、ガンツもこっちに来てあんたも飲みなさい。アルちゃんもおいで、ほらお膝においで。」
「お袋『ちゃん』付けはやめてくれって言ってるのに。で、親父…どういうことだよ。」
「ワシに言うな。今は大人しく言うことを聞いとけ。それが一番だ。ケイン、これは貸しだぞ。」
「分かったよ。ガンツさん、アンジェさんをお願いね。」
「ったく、アンジェ。肝心の味はどうなんじゃ?」
「そうね、甘めで口当たりもいいわね。いくらでも飲めそう。酒精はワインやエールに比べれば強いけど、蒸留酒ほどじゃないわ。」
「なあ、さっきから言っているが『蒸留酒』ってのは何なんだ?」とダルクさんが不思議そうな顔をしていたので、「はい、これがそうだよ。」と瓶詰めの蒸留酒をダルクさんに渡す。
村長が瓶の蓋を開け、匂いを嗅ぐと「うっ」と短く漏らす。
「そいつは酒精だけは強いからな、そのまま飲むのはお薦めしないぞ。」
「じゃあ、どうやって飲むんだ?」
「ケイン、余分な冷蔵庫があるなら出してやれ。氷が必要だしな。ワシには適当に柑橘系の果物と魔導ミキサーを頼む。」
「はいはい、じゃ出すよ。」と冷蔵庫を倉庫の隅に置き、冷凍庫に氷を出す。
「で、ガンツさんには魔導ミキサーと柑橘系ね。」
「おう、すまんな。」
ガンツさんが手慣れた様子で、皮を剥いたレモンと氷を魔導ミキサーで粉砕しグラスに注ぎ、そこに蒸留酒を流し入れる。
「ほれ、ダルク。」とダルクさんにグラスを差し出し飲むように勧める。
「ほう、匂いは和らいだな。どれ…『コクコク』…ん、強い!が、うまいな。」
「そうじゃろ。」と笑顔で返すガンツさん。
「だが、ウチのも負けてないからな。ほれ。」と今度はガンツさんがグラスを受け取り、飲み干す。
「ぷは~うまい!」
「だろ?ほれ、もっと飲んでみろ。」
「おお、ありがたい。」
「あら、私には貰えないの?」
「おう、飲め飲め。ウチの酒を気に入って貰えたのなら嬉しいってもんだ。」
放っとくと宴会に突入しそうだったので、割って入る。
「ちょっと待って!ガンツさんもダルクさんも何しに来たかは覚えている?」
「「何だっけ?」」
「ちょっとしっかりしてよ!酔っ払う前にお酒の買い付けと、樽でしょ!しっかりしてよ。俺だって飲みたいのを我慢しているってのに…」
「何だ我慢していたのか。しょうがないな~ほれ、飲め!」
「ありがとう…って、そうじゃないから!俺はまだ飲めないの!ほら、話を進めるよ。」
「もう、ケインは相変わらず固いな。普段はあんなにふざけているのにな~」
「そうよね~普段はあんなにガンツで遊んでいるのにね~」
「アンジェ、それは誤解だぞ。」
「あら、そうかしら?私にはあなた達がいちゃついているようにしか見えないんだけどね~」
「親父。やっぱりあんたは…」
「な、アルガン違うぞ。これは無実だ!ケイン、お前も何とか言ってくれ。」
「もう、そういうのは飽きたから、どうでもいい。それより話を進めさせてよ。」
「何じゃ、つまらんの~」
「そうよね~リーサさんにもお土産話を用意したいのに。」
「なら、真面目にお願いします。ここのお酒は料理に使っても美味しいと思うので。」
「あら、それは初耳ね。ワインも煮物や焼いたりする時に使うこともあるけど、このお酒も使えるのね?」
「ええ、焼く煮る蒸すに使えると思いますよ。」
「おう、ケインの言う通りだ。何なら酒を使ったウチの飯を食って行くか?すぐに用意させるが。」
「え、いいの?」
「おう、ウチの酒を買ってくれるならお客様だ。ウチの料理でもてなそうじゃないか。おい!すまんが、俺の家に行って夕食の人数を増やす様に伝えてくれ。」
「はい、分かりました。」と男の人が使いに出る。
「じゃ、肝心の商談と行こうか。いくつ持って行く?」
「「「可能な限り!」」」
「ん?ちょっと待て!聞き間違いか、もう一度言ってくれるか?」
「「「だから、可能な限り!」」」
「は~待て待て、ここにあるのを全部って言うのか?」
「可能ならばな。」
「それは構わんが、どうやって持っていく?」
「え~と、全部いいの?」
「ああ、払いは大丈夫なんだろうな?」
「いいよ、現金?口座から?どっちでもいいよ。」
「じゃあ現金で、樽一つを金貨一枚として、ここに百三十とちょっとか。ならまけて百二十でどうだ?」
「いいよ、はい。」と金貨の入った袋を出す。
「へ?おい、本当か?」
「何で?目の前にあるでしょ。早く確かめてよ。」
「わ、分かった。ちょっと人を呼んで来るから待っててくれ。」
ダルクさんが倉庫から出たと思ったら、村人を五人ほど連れて戻って来て、金貨を数えるように伝える。
村人は口々に「あらま」「ほえ」「うひゃ」とか言ってたが、「数え終わったら教えてくれ。少ないが給金を出すからな、」と伝えると急にやる気を出して数え始めた。
「ねえ、村長。お酒は一種類なの?」
「ん?そうだが、ケインは何を言いたいんだ?」
「もったいない…」
「『もったいない』とは?」
「ほら、あれが酒蔵だ。」
「「へ~」」
「意外と小さい?」
「ああ、ウチのはワインみたいに寝かせる必要がないのでな。あそこでは作っているだけだ。酒が出来たら、売りに出すからな。」
「そうなんだ。それでまだ売る前の物があるってことなんだ。」
「ああ、もし買ってくれるのなら、ありがたいがな。お前さん達は払いがいいしな。」
「まずは味見をしてからだよ。」
「お前が味見するのか?」
「したいけど、そこは我慢してアンジェさんにお願いするから。」
「そこで私の出番なんですね。うふふ、お任せくださいね。」
「味見だけでいいんだよな?飲み干すなら、ちゃんと買ってからだぞ。」
「いやぁねぇ~そんな飲み干すだなんて。ねえ、ケイン君。」
「…飲み干してしまった分はちゃんと払うから。大丈夫!だから、アンジェさんも遠慮なくやっちゃって!」
「もう、ケイン君まで…でも、お許しが出たのなら張り切っちゃおうかしら。ね?」
「ちゃんと美味しいかどうかも感想はちゃんと言ってくださいね。」
「それはもちろん!任せて頂戴。」
「は~まあ払うもん払ってくれるのならいいか。じゃあ、酒蔵は外から見るだけにしてくれ。今は次の酒を仕込む前で、何もないけどな。」
酒蔵の扉を開けると、そこは醸造所でした。
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そして、その醸造所の中には大きな樽が並んでいた。
「樽詰めしたのは、こっちに置いている。」
醸造所の横にある倉庫に案内されると、そこには俺が知っているワイン樽に似た物が積み重ねて置かれていた。
「ちょっと、待ってろ。」とダルクさんが言うと、そこにいた男に何やら告げる。
すると、その男性が脚立らしき物を持って来て、一番上の樽を担いで下りる。
ダルクさんが酒樽をテーブルの上に乗せ、栓を抜くと懐かしい清酒の匂いがした。
「(ああ、子供の体がうらめしい。)いい匂いだね、アンジェさん。」
「そうなの?私は初めて嗅ぐ匂いだけど、ワインとはまた違う匂いよね。」
「まあ、まずは一杯飲んでみな。ほれ。」と村長が樽を傾け、グラスに注ぐ。
「(あんな重そうな樽を抱えて…さすがだね~)アンジェさん、飲んでみて。」
「え、ええ…いただくわね。ふんふん。」とアンジェさんがグラスを受け取り匂いを嗅ぐ。
「あら、慣れるといい匂いね。じゃ、一口。」とコクリと喉に流し込む。
「あら、これは…」と続けて、ゴクリゴクリと一気に流し込む。
「ア、アンジェさん?そんなに一気に飲んで大丈夫なの?」
「そうだぜ、ばあさんも歳なんだから、無理はするなよ。」
「何!私をお年寄り扱いするの?そっちもそんなには変わらないでしょ!」
「いや、まあ、そう言われればそうだけどよ。飲みなれている俺達なら心配はしないが、お前さんは初めてだろ?だから、な。そんな無茶な飲み方は…」
「ふん、こんなのウチの蒸留酒に比べれば水よ!水!いいから、お代わり!」
「あ、ああ。」とお代わりを用意しながら、こっちをチラリと見るダルクさん。
「(俺だって、こうなるとは思っていなかったんだから、俺は無罪だよ。)」
「(何言ってんだ!お前が連れて来たんだろうが。)」
「(だって、俺が飲むわけにもいかないでしょ!それもこれも…そうだよ!あのじい様、ガンツさんが悪いんだって。だから、俺のせいじゃない!はい、決まり!)」
「(んなワケないだろ!)」
「しょうがない、ガンツさんを呼ぶか…」と電話を掛けようとした所で「あ~遅かったか~」とガンツさん登場。
「ガンツさん?遅かったって。どういうこと?」
「ケイン、アンジェに酒を飲ませるなら注意しとくべきだったな。すまんな。」
「ガンツ!何謝ってんの!私は悪くないんだから。ほら、ガンツもこっちに来てあんたも飲みなさい。アルちゃんもおいで、ほらお膝においで。」
「お袋『ちゃん』付けはやめてくれって言ってるのに。で、親父…どういうことだよ。」
「ワシに言うな。今は大人しく言うことを聞いとけ。それが一番だ。ケイン、これは貸しだぞ。」
「分かったよ。ガンツさん、アンジェさんをお願いね。」
「ったく、アンジェ。肝心の味はどうなんじゃ?」
「そうね、甘めで口当たりもいいわね。いくらでも飲めそう。酒精はワインやエールに比べれば強いけど、蒸留酒ほどじゃないわ。」
「なあ、さっきから言っているが『蒸留酒』ってのは何なんだ?」とダルクさんが不思議そうな顔をしていたので、「はい、これがそうだよ。」と瓶詰めの蒸留酒をダルクさんに渡す。
村長が瓶の蓋を開け、匂いを嗅ぐと「うっ」と短く漏らす。
「そいつは酒精だけは強いからな、そのまま飲むのはお薦めしないぞ。」
「じゃあ、どうやって飲むんだ?」
「ケイン、余分な冷蔵庫があるなら出してやれ。氷が必要だしな。ワシには適当に柑橘系の果物と魔導ミキサーを頼む。」
「はいはい、じゃ出すよ。」と冷蔵庫を倉庫の隅に置き、冷凍庫に氷を出す。
「で、ガンツさんには魔導ミキサーと柑橘系ね。」
「おう、すまんな。」
ガンツさんが手慣れた様子で、皮を剥いたレモンと氷を魔導ミキサーで粉砕しグラスに注ぎ、そこに蒸留酒を流し入れる。
「ほれ、ダルク。」とダルクさんにグラスを差し出し飲むように勧める。
「ほう、匂いは和らいだな。どれ…『コクコク』…ん、強い!が、うまいな。」
「そうじゃろ。」と笑顔で返すガンツさん。
「だが、ウチのも負けてないからな。ほれ。」と今度はガンツさんがグラスを受け取り、飲み干す。
「ぷは~うまい!」
「だろ?ほれ、もっと飲んでみろ。」
「おお、ありがたい。」
「あら、私には貰えないの?」
「おう、飲め飲め。ウチの酒を気に入って貰えたのなら嬉しいってもんだ。」
放っとくと宴会に突入しそうだったので、割って入る。
「ちょっと待って!ガンツさんもダルクさんも何しに来たかは覚えている?」
「「何だっけ?」」
「ちょっとしっかりしてよ!酔っ払う前にお酒の買い付けと、樽でしょ!しっかりしてよ。俺だって飲みたいのを我慢しているってのに…」
「何だ我慢していたのか。しょうがないな~ほれ、飲め!」
「ありがとう…って、そうじゃないから!俺はまだ飲めないの!ほら、話を進めるよ。」
「もう、ケインは相変わらず固いな。普段はあんなにふざけているのにな~」
「そうよね~普段はあんなにガンツで遊んでいるのにね~」
「アンジェ、それは誤解だぞ。」
「あら、そうかしら?私にはあなた達がいちゃついているようにしか見えないんだけどね~」
「親父。やっぱりあんたは…」
「な、アルガン違うぞ。これは無実だ!ケイン、お前も何とか言ってくれ。」
「もう、そういうのは飽きたから、どうでもいい。それより話を進めさせてよ。」
「何じゃ、つまらんの~」
「そうよね~リーサさんにもお土産話を用意したいのに。」
「なら、真面目にお願いします。ここのお酒は料理に使っても美味しいと思うので。」
「あら、それは初耳ね。ワインも煮物や焼いたりする時に使うこともあるけど、このお酒も使えるのね?」
「ええ、焼く煮る蒸すに使えると思いますよ。」
「おう、ケインの言う通りだ。何なら酒を使ったウチの飯を食って行くか?すぐに用意させるが。」
「え、いいの?」
「おう、ウチの酒を買ってくれるならお客様だ。ウチの料理でもてなそうじゃないか。おい!すまんが、俺の家に行って夕食の人数を増やす様に伝えてくれ。」
「はい、分かりました。」と男の人が使いに出る。
「じゃ、肝心の商談と行こうか。いくつ持って行く?」
「「「可能な限り!」」」
「ん?ちょっと待て!聞き間違いか、もう一度言ってくれるか?」
「「「だから、可能な限り!」」」
「は~待て待て、ここにあるのを全部って言うのか?」
「可能ならばな。」
「それは構わんが、どうやって持っていく?」
「え~と、全部いいの?」
「ああ、払いは大丈夫なんだろうな?」
「いいよ、現金?口座から?どっちでもいいよ。」
「じゃあ現金で、樽一つを金貨一枚として、ここに百三十とちょっとか。ならまけて百二十でどうだ?」
「いいよ、はい。」と金貨の入った袋を出す。
「へ?おい、本当か?」
「何で?目の前にあるでしょ。早く確かめてよ。」
「わ、分かった。ちょっと人を呼んで来るから待っててくれ。」
ダルクさんが倉庫から出たと思ったら、村人を五人ほど連れて戻って来て、金貨を数えるように伝える。
村人は口々に「あらま」「ほえ」「うひゃ」とか言ってたが、「数え終わったら教えてくれ。少ないが給金を出すからな、」と伝えると急にやる気を出して数え始めた。
「ねえ、村長。お酒は一種類なの?」
「ん?そうだが、ケインは何を言いたいんだ?」
「もったいない…」
「『もったいない』とは?」
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