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◆甘えん坊がいました
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デューク様との話も終わりお屋敷を後にしようとすると奥から「ケインおにいさま~」と声がする。
振り向くとマリー様と、その後ろからぶるんぶるんと暴力的な何かが一緒に迫ってくる。
「待って~下さい~マリー様~」
その暴力的な何かに目を奪われていると腰にドスンと当たってくる。
「マ、マリー様お久しぶりです。が、もう少しお手柔らかにお願いします。」
「はぁはぁマリー様、ケイン様の言う通りですよ。お久しぶりですねケイン様。」
「リリスさんも相変わらずで…」
「ケインおにいさま、おかおがいやらしいです。これはおかあさまにおききしないと。」
「ま、待ってマリー様。お願いですから!」
「それはマリーにそばにいてほしいというおねがいなの?」
「まあ、マリー様。おめでとうございます。」
「い、いや違うから!それは勘違いだから!ね、マリー様。リリスさんも煽らないで!」
「チッ、ではマリー様。今日はまだ習い事がたくさんありますよ~次の講師の方もお待ちですので~では、ケイン様~またお会いしましょうね~」
マリー様に手を振り、別れて玄関へと向かう。
「ケイン、舌打ちが聞こえたが、大丈夫か?」
「多分ね。だけど、まだ諦めていない人がいるみたいだから油断は出来ないってことは分かったよ。」
玄関を出て、ガンツさんの車の前に行くと暇な人達が集まっていた。
「ケイン君がこれを作ったの?」
「俺じゃなく、ガンツさんね。」
「何じゃ何かあったか?」
「いえ、見たことがない物でしたから、気になって眺めていただけですから。」
「そうか、まあ見るだけなら別にいいがな。『降下』」
ガンツさんが呟くと口が開き運転席が降りてくる…と、『ギャ~』と悲鳴も聞こえた。
「あ~これはまだダメか~」
「格好いいはずなんじゃがな。これも慣れてもらうしかないか。」
「ケ、ケイン君。大丈夫だとは思うけど、これに乗るのかい?」
「ええ、乗りますよ。ガンツさん、お願いね。」
「ああ、待ってろ。」
運転席に座ったガンツさんがボタンを押すと助手席が降りてきたので、それに乗り込み二人で上に上がると、また『ギャ~食べられる~』と悲鳴が聞こえた。
助手席の窓を下げて「大丈夫だから、食べられてないからね。ほら!ちゃんと手も足もあるでしょ。」と説明する。
「あ、ああすまんな。ちょっと見た目がアレだったもんで…取り乱してしまった。」
「気にしてないから、いいよ。じゃあまたね。」
「ああ、また。」
領主様のお屋敷を出るが、まだシンディさんからの連絡はない。
「シンディさんから、連絡来ないね。先に工房に寄ってお昼にしない?」
「そういや、昼済ませてなかったな。じゃ工房へ向かうぞ。」
工房の方へとハンドルを切り車を走らる。
工房に着き車から降りるとガンツさんが車をすぐに収納する。
「ここに置いておくと邪魔になるしの。こういう時には本当にこれは便利だな。」
ガンツさんがブレスレットをさすりながら、そんなことを言う。
「しかし、ここに来るのも随分と久しぶりに感じてしまうな。」
「そう言われれば、そうだね。」
工房の中に入ると「親方!どうしてここに?」と声を掛けられる。
「どうしてとは、また変な言い方をするな。まだワシはお前達の親方のつもりなんだけどな~」
「それは親父が顔を出さないからだろうが!」
「アルガン!お前までここにいたのか。」
「ああ、この前里帰りした時に草刈りしていた連中に頼んで、ドワーフタウンに行った。でも、そこにはもう兄貴と弟がいたから、俺はこっちに来たって訳だ。」
「アンジェは…母さんは知っているのか?」
「ああ、会って話したらここを勧められたよ。」
「そうか、じゃあワシがドワーフタウンで働いているのは知っているだろうが。」
「ああ、そこの坊主と遊んでいることもな。俺達は放ったらかしだった癖に!そいつとはず~っと一緒なんだってな。」
「(ねえ、ガンツさん。この人ってもしかして?)」
「(ああ、そうじゃ。次男のアルガンじゃ。)」
「初めましてケインといいます。いつもガンツさんにはお世話になっています。」
「ケッ、何がお世話になってますだ。お前のせいで俺達家族がどんな目にあったか、お前は知っているのか?」
「え~何で俺のせいみたいになってるの?ガンツさん、どういうことなのかな。」
「だから、人の親父を気安く呼ぶんじゃねえ!」
「(ああ、そういうこと。ガンツさん、どうやら俺はヤキモチ焼かれているみたい。)」
「(ヤキモチ?何でケインが?アルガンから?)」
「(何でって、そりゃ俺がガンツさんと一緒に仕事しているからでしょ。)」
「(ハァ~そんなことで?)」
「(そんなことでだよ。それもこれもガンツさんが家族を放ったらかしにするからでしょ。ほら、抱きしめてあげなよ!)」
側から見るとイチャついているようにしか見えないから、当然見ていただけのアルガンも面白くはない。
「さっきから、何を二人でイチャついてんだよ!」
「失礼な!俺にはこんなじい様と違って綺麗な婚約者がいるんだから、イチャつく訳ないでしょ!」
「また、じい様言う。そうじゃアルガンよ。ワシもアンジェがいるからな。こんな小僧とはイチャつかんて。」
「そうだよね。いつもアンジェさんとイチャイチャしているもんね。」
「ああ、そうじゃ。邪魔な長男はいるがの。そんなことは気にせずに毎晩な。…って何を言わせるんじゃケイン!」
「だから、俺の前でイチャつくなよ~」
「ね、ヤキモチでしょ。ここはガンツさんがガシッと抱擁すれば済むんだから、さあ行った!」
「お、押すなよ。ほれ、来いアルガン。抱っこしてあげよう!(本当にこれでいいのかよ。ケイン。)」
そう、ガンツが言うと「親父~」と泣きながらガンツさんに飛び込んで来るアルガンさん。
「親父~淋しかったんだよ~親父~」
「な、何なんじゃこりゃ。」
「ね、言ったでしょ?」
少しして泣き止んだアルガンさんが「済まなかったケイン君。」と謝ってくれた。
「別に俺は気にしてないんで、構いませんよ。」
「そうか、済まんな。」
「アルガンよ、落ち着いたなら仕事の話をしたいんじゃがいいか?」
「そうか、それでここに来たんだもんな。」
「じゃ、俺の部屋に行く?」
「いや、折角じゃ。工房の連中にも話しておこう。」
「じゃ親父、中へ行こうか。」
さっきまで泣いていたアルガンさんが中へと案内する。
ガンツさんが工員の前に立ち説明する。
「蒸気機関での生産は、現状で打ち切る!」
すると工員達がざわつき「俺達はどうなるんですか?」と質問してくる。
「心配するな。今度は蒸気機関からエンジンに代わるだけだ。だからここで生産している車もバイクも全てエンジンへと切り替える。ここまではいいか?」
「親父、「アルガン!ここでは『親方』だ。」…親方、そのエンジンてのはどこにある?」
「ケイン、まだ持っているか?」
「ちゃんと残しておいたよ。で、どこに出せばいいの?」
「では、ここに出してもらえますか。」と一人の工員に案内された場所に置いていく。
「これがエンジン…」
「ねえ、ガンツさん。ここの人達はエンジンを知らない見たいだけど、不味くない?」
「そうじゃな、向こうだけ技術が進んでしまっているな。ちょっと交換するか、こっちでも新しいのを作るか、いっそ一纏めにするかじゃな。」
「もう、いっそのこと纏めない?」
「それが出来れば苦労せんのじゃがの。」
「もうここは窓口だけにすればいいんじゃないの?」
「そうじゃな、これ以上、技術力に差がつくのは良くないしの。」
「じゃあ、ついでに聞いてみようよ。」
「おし、分かった。お~い聞いてくれるか?」
「親方、何ですか?」
「こことドワーフタウンの工房の間で技術力に差が出始めている。じゃから、ここを窓口業務だけ残して、他をドワーフタウンの工房に移したいと思う。どうじゃ、反対の者がいたら言ってくれ。」
「親父!「親方じゃ。」…親方、そんなことを急に言われても困る。」
「じゃから、一週間やる。その間に考えてくれ。あと、そこのエンジンを使ってバイクを十台頼むな。期間は三日間じゃ。」
「理由は分かった。バイクの件も了承した。」
「ああ、分かってくれればいいが、アルガンよ。なぜお前が代表の様に振る舞う?ワシの下にいたボビーは?」
「親方、ここです!」
「おう、ボビーいたんなら相手せんか。何であんな息子に任せるんじゃ。」
「いえ、それが坊ちゃんと言うことで周りが強く出ることが出来ずにいたら、こんなになっちまって。」
「かぁ~情けないの~アルガンもアルガンじゃが、お前達ももっとしっかりせぇよ。ワシが世襲が嫌いなのは知っていると思っとったがの。」
「そんな~親父~俺を見捨てるのか~」
「情けない声を出すな!大体お前は作ることは出来るのか?」
「いや、俺はそういうのは出来ない。」
「ハァ~こんなのに好き勝手させていたのか?ボビーよ。」
「親方、申し訳ない。」
「ああ、いい。こいつは向こうで鍛え直す。今まで済まんかったな。この通りじゃ。」
「「「「「親方~」」」」」
「親方、頭を上げて下さい。助長させた俺達も悪いんですから。」
「そうだぜ親父。あんたは悪くないよ。」
『ゴン』と鈍い音と共にガンツさんがアルガンさんの頭に拳を落とす。
「ほれ、お前も謝るんじゃ。調子に乗ってごめんなさいとな。」
「な、何で俺が…」
「もう一発いっとくか?」
「すみませんでした。」
振り向くとマリー様と、その後ろからぶるんぶるんと暴力的な何かが一緒に迫ってくる。
「待って~下さい~マリー様~」
その暴力的な何かに目を奪われていると腰にドスンと当たってくる。
「マ、マリー様お久しぶりです。が、もう少しお手柔らかにお願いします。」
「はぁはぁマリー様、ケイン様の言う通りですよ。お久しぶりですねケイン様。」
「リリスさんも相変わらずで…」
「ケインおにいさま、おかおがいやらしいです。これはおかあさまにおききしないと。」
「ま、待ってマリー様。お願いですから!」
「それはマリーにそばにいてほしいというおねがいなの?」
「まあ、マリー様。おめでとうございます。」
「い、いや違うから!それは勘違いだから!ね、マリー様。リリスさんも煽らないで!」
「チッ、ではマリー様。今日はまだ習い事がたくさんありますよ~次の講師の方もお待ちですので~では、ケイン様~またお会いしましょうね~」
マリー様に手を振り、別れて玄関へと向かう。
「ケイン、舌打ちが聞こえたが、大丈夫か?」
「多分ね。だけど、まだ諦めていない人がいるみたいだから油断は出来ないってことは分かったよ。」
玄関を出て、ガンツさんの車の前に行くと暇な人達が集まっていた。
「ケイン君がこれを作ったの?」
「俺じゃなく、ガンツさんね。」
「何じゃ何かあったか?」
「いえ、見たことがない物でしたから、気になって眺めていただけですから。」
「そうか、まあ見るだけなら別にいいがな。『降下』」
ガンツさんが呟くと口が開き運転席が降りてくる…と、『ギャ~』と悲鳴も聞こえた。
「あ~これはまだダメか~」
「格好いいはずなんじゃがな。これも慣れてもらうしかないか。」
「ケ、ケイン君。大丈夫だとは思うけど、これに乗るのかい?」
「ええ、乗りますよ。ガンツさん、お願いね。」
「ああ、待ってろ。」
運転席に座ったガンツさんがボタンを押すと助手席が降りてきたので、それに乗り込み二人で上に上がると、また『ギャ~食べられる~』と悲鳴が聞こえた。
助手席の窓を下げて「大丈夫だから、食べられてないからね。ほら!ちゃんと手も足もあるでしょ。」と説明する。
「あ、ああすまんな。ちょっと見た目がアレだったもんで…取り乱してしまった。」
「気にしてないから、いいよ。じゃあまたね。」
「ああ、また。」
領主様のお屋敷を出るが、まだシンディさんからの連絡はない。
「シンディさんから、連絡来ないね。先に工房に寄ってお昼にしない?」
「そういや、昼済ませてなかったな。じゃ工房へ向かうぞ。」
工房の方へとハンドルを切り車を走らる。
工房に着き車から降りるとガンツさんが車をすぐに収納する。
「ここに置いておくと邪魔になるしの。こういう時には本当にこれは便利だな。」
ガンツさんがブレスレットをさすりながら、そんなことを言う。
「しかし、ここに来るのも随分と久しぶりに感じてしまうな。」
「そう言われれば、そうだね。」
工房の中に入ると「親方!どうしてここに?」と声を掛けられる。
「どうしてとは、また変な言い方をするな。まだワシはお前達の親方のつもりなんだけどな~」
「それは親父が顔を出さないからだろうが!」
「アルガン!お前までここにいたのか。」
「ああ、この前里帰りした時に草刈りしていた連中に頼んで、ドワーフタウンに行った。でも、そこにはもう兄貴と弟がいたから、俺はこっちに来たって訳だ。」
「アンジェは…母さんは知っているのか?」
「ああ、会って話したらここを勧められたよ。」
「そうか、じゃあワシがドワーフタウンで働いているのは知っているだろうが。」
「ああ、そこの坊主と遊んでいることもな。俺達は放ったらかしだった癖に!そいつとはず~っと一緒なんだってな。」
「(ねえ、ガンツさん。この人ってもしかして?)」
「(ああ、そうじゃ。次男のアルガンじゃ。)」
「初めましてケインといいます。いつもガンツさんにはお世話になっています。」
「ケッ、何がお世話になってますだ。お前のせいで俺達家族がどんな目にあったか、お前は知っているのか?」
「え~何で俺のせいみたいになってるの?ガンツさん、どういうことなのかな。」
「だから、人の親父を気安く呼ぶんじゃねえ!」
「(ああ、そういうこと。ガンツさん、どうやら俺はヤキモチ焼かれているみたい。)」
「(ヤキモチ?何でケインが?アルガンから?)」
「(何でって、そりゃ俺がガンツさんと一緒に仕事しているからでしょ。)」
「(ハァ~そんなことで?)」
「(そんなことでだよ。それもこれもガンツさんが家族を放ったらかしにするからでしょ。ほら、抱きしめてあげなよ!)」
側から見るとイチャついているようにしか見えないから、当然見ていただけのアルガンも面白くはない。
「さっきから、何を二人でイチャついてんだよ!」
「失礼な!俺にはこんなじい様と違って綺麗な婚約者がいるんだから、イチャつく訳ないでしょ!」
「また、じい様言う。そうじゃアルガンよ。ワシもアンジェがいるからな。こんな小僧とはイチャつかんて。」
「そうだよね。いつもアンジェさんとイチャイチャしているもんね。」
「ああ、そうじゃ。邪魔な長男はいるがの。そんなことは気にせずに毎晩な。…って何を言わせるんじゃケイン!」
「だから、俺の前でイチャつくなよ~」
「ね、ヤキモチでしょ。ここはガンツさんがガシッと抱擁すれば済むんだから、さあ行った!」
「お、押すなよ。ほれ、来いアルガン。抱っこしてあげよう!(本当にこれでいいのかよ。ケイン。)」
そう、ガンツが言うと「親父~」と泣きながらガンツさんに飛び込んで来るアルガンさん。
「親父~淋しかったんだよ~親父~」
「な、何なんじゃこりゃ。」
「ね、言ったでしょ?」
少しして泣き止んだアルガンさんが「済まなかったケイン君。」と謝ってくれた。
「別に俺は気にしてないんで、構いませんよ。」
「そうか、済まんな。」
「アルガンよ、落ち着いたなら仕事の話をしたいんじゃがいいか?」
「そうか、それでここに来たんだもんな。」
「じゃ、俺の部屋に行く?」
「いや、折角じゃ。工房の連中にも話しておこう。」
「じゃ親父、中へ行こうか。」
さっきまで泣いていたアルガンさんが中へと案内する。
ガンツさんが工員の前に立ち説明する。
「蒸気機関での生産は、現状で打ち切る!」
すると工員達がざわつき「俺達はどうなるんですか?」と質問してくる。
「心配するな。今度は蒸気機関からエンジンに代わるだけだ。だからここで生産している車もバイクも全てエンジンへと切り替える。ここまではいいか?」
「親父、「アルガン!ここでは『親方』だ。」…親方、そのエンジンてのはどこにある?」
「ケイン、まだ持っているか?」
「ちゃんと残しておいたよ。で、どこに出せばいいの?」
「では、ここに出してもらえますか。」と一人の工員に案内された場所に置いていく。
「これがエンジン…」
「ねえ、ガンツさん。ここの人達はエンジンを知らない見たいだけど、不味くない?」
「そうじゃな、向こうだけ技術が進んでしまっているな。ちょっと交換するか、こっちでも新しいのを作るか、いっそ一纏めにするかじゃな。」
「もう、いっそのこと纏めない?」
「それが出来れば苦労せんのじゃがの。」
「もうここは窓口だけにすればいいんじゃないの?」
「そうじゃな、これ以上、技術力に差がつくのは良くないしの。」
「じゃあ、ついでに聞いてみようよ。」
「おし、分かった。お~い聞いてくれるか?」
「親方、何ですか?」
「こことドワーフタウンの工房の間で技術力に差が出始めている。じゃから、ここを窓口業務だけ残して、他をドワーフタウンの工房に移したいと思う。どうじゃ、反対の者がいたら言ってくれ。」
「親父!「親方じゃ。」…親方、そんなことを急に言われても困る。」
「じゃから、一週間やる。その間に考えてくれ。あと、そこのエンジンを使ってバイクを十台頼むな。期間は三日間じゃ。」
「理由は分かった。バイクの件も了承した。」
「ああ、分かってくれればいいが、アルガンよ。なぜお前が代表の様に振る舞う?ワシの下にいたボビーは?」
「親方、ここです!」
「おう、ボビーいたんなら相手せんか。何であんな息子に任せるんじゃ。」
「いえ、それが坊ちゃんと言うことで周りが強く出ることが出来ずにいたら、こんなになっちまって。」
「かぁ~情けないの~アルガンもアルガンじゃが、お前達ももっとしっかりせぇよ。ワシが世襲が嫌いなのは知っていると思っとったがの。」
「そんな~親父~俺を見捨てるのか~」
「情けない声を出すな!大体お前は作ることは出来るのか?」
「いや、俺はそういうのは出来ない。」
「ハァ~こんなのに好き勝手させていたのか?ボビーよ。」
「親方、申し訳ない。」
「ああ、いい。こいつは向こうで鍛え直す。今まで済まんかったな。この通りじゃ。」
「「「「「親方~」」」」」
「親方、頭を上げて下さい。助長させた俺達も悪いんですから。」
「そうだぜ親父。あんたは悪くないよ。」
『ゴン』と鈍い音と共にガンツさんがアルガンさんの頭に拳を落とす。
「ほれ、お前も謝るんじゃ。調子に乗ってごめんなさいとな。」
「な、何で俺が…」
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