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第3章 ただいま、放浪中
第11話 所謂一つのお約束
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「じゃ、行くよ」
「ちょっと待って下さい!」
「え? 何?」
「何じゃなくてですね……その、なんて言いますか……」
「ん?」
リーアさんを連れて部屋に戻りオジーも一緒に世界樹に行こうとしたところでリーアさんが待ってくれと言うが、何か言いづらいのかモゴモゴと口籠もる。
「え~と、何かよく分かりませんがこのままじゃ埒が明かないので行きますよ」
「あ! だから、待って下さい!」
「ん~さっきから待っているのに何も言わないのはリーアさんなんですけどね」
「……じゃあ、言いますけど」
「はい、なんでしょう」
「怒らないって約束して下さい」
「へ?」
「ですから、正直に話しますから聞いても怒らないと約束して欲しいのです」
「んんん?」
リーアさんは漸く言う気になったらしいが、その前に俺に対し聞いても怒らないと約束して欲しいと訴えるが、それが何かを聞く前に怒らないという約束は難しいと言えば「じゃ話しません」となり、俺も「それなら結構です」と転移しようとすればリーアさんがメソメソと泣き出す。
「えっと……リーアさん?」
「……どうして」
「え?」
「どうして理由を聞いてくれないんですか! えぐっ……」
「えぇ?」
もう面倒になったのでリーアさんの理由は後回しにして転移しようとしたら、何故だかリーアさんが泣き出したのでどう対処していいのか分からずオロオロしているとオジーは腕組みした状態で指先をトントンさせながら「早くして下さい!」と俺に対し目で訴えている。
「えっと……怒らないから話してもらえるかな」
「……えぐっ……ホントに怒りません?」
「うん、怒らないからさ。だから、ね?」
「なら、ちゃんとお願いして下さい!」
「え?」
「ですから、話して欲しいのならちゃんと『是非、聞かせて下さい!』と態度で示して下さい!」
「あぁ~そこまでは……ちょっと」
「え?」
「あのね、そこまで聞きたいってほどでもないかな」
「あれ? うそ! え、でも……」
もう、本当に面倒くさくなってきたのでどうでもいいからと態度で示せば、今度はリーアさんの方がオロオロしだしどことなく落ち着かないしさっきから「でも、昨夜は……ユリアさんやウララさんも……」とか言い出した。
「あぁ~こりゃ何かアイツらに吹き込まれたな」と先輩達の顔がチラついたので俺は嘆息しつつ「よかったら聞かせて」とリーアさんの手を取りながら優しくお願いすると「実は」と嬉しそうに話し出す。
「で、ホントにこれで行くんですか?」
「はい! これでお願いします!」
「でも、どうしてこんな話になったんですか?」
「これが正式な作法だとウララさん達に教わりましたけど?」
「ん~正式な作法ねぇ~」
「もしかして私、揶揄われました?」
「まあ、近いような……遠いような……」
「そうですか。では、ソレはソレとして初めてですがこういうのも悪くありませんね」
「そういうものですか」
「はい。あ、もしかして重いですか?」
「いえ、それはありませんけど。どちらかと言えば軽過ぎな様な気がしないでもないですが」
「あら! では、このままでお願いします」
「はいはい、ではお姫様の言う通りに致しましょう」
「ふふふ、お願いしますね」
「あの、私はどうすれば?」
「オジーはいつも通りで」
「……はい」
これは妙な話を吹き込んだアイツらが悪いと決めつけなんとかリーアさんの機嫌を取りつつ話を聞き出した結果が「お姫様抱っこで凱旋」と言うことだった。
なんでもそういう関係であることを周囲に分からせるには一番手っ取り早いからと三人に言いくるめられたらしい。
まあ、俺も誰かをそんな風にお姫様抱っこをした経験はないが、リーアさんは彼女が心配するほど重くはないし俺への負担なんかはない。
ただ首に回されたリーアさんの両腕とリーアさんから押し付けられ潰れている膨らみとさっきから鼻腔をくすぐるいい匂いに意識を持って行かれそうになっているのが難点だ。
漸くリーアさんの機嫌も直ったのでこのまま転移しようとしたところでオジーが自分はどうすればと意味不明なことを言い出したので俺はいつもの様に肩に手を置けばいいと言ったのだが、何が不服なのか嘆息していた。
そして、そんなヒロ達ご一行のやり取りを扉の隙間から見ていた三人は「あ~焦れったい!」「ヒロ様、そこは大きな器で」「私……ちょっと重いかも」とユリア、セシル、ウララはそれぞれの感想を漏らす。
やっと転移したのを見届けた三人は「やっと行ったわね」と扉を開け、部屋の中へと入る。
「でも、よかったのでしょうか?」
「何が?」
「いえ、結果的に私達はリーア様のことをヒロ様の婚約者として認めてしまったことになりませんか?」
「あぁ~それね……」
「やっぱり、納得いかない!」
「ウララ様?」
ユリアがなし崩し的にリーアを婚約者と認めたことになるのではと心配していたが、セシルは自分がまだ一歩先に立っていると思っているのか余裕を見せる。
だが、ここでウララが「納得いかない!」と憤慨したのでセシル達はウララ達は「やっぱりヒロ様のことが」と勘繰るが「ね、私って重いのかな?」と聞かれた。
「「え?」」
「だから、私って重いの? そんなに重そうに見える?」
「あぁ~なるほどね」
「セシル様? ウララ様も何を言っておられるのですか?」
「ユリア、あなたはそんな心配はしなくてもよさそうだけど、ほら……」
「え?」
「セシル! ちょっと止めなさい!」
「ふふふ、これがなければいいんでしょ!」
「あ……」
セシルはさっきのやり取りの中でヒロがリーアに向けて言った「軽過ぎ」がウララの琴線に触れたのだろうと考え、ユリアにも分かる様にウララのそのぽっちゃりとした部分を掴んで見せる。
「なるほど……」
「ちょ、ユリアまで……もう、いい加減に離しなさい!」
「そんなに気になるのならダイエットでもすればいいじゃないですか」
「……ダメなの」
「「はい?」」
「私ね、ダイエットすると胸から痩せるの。でね、リバウンドはお腹からなの」
「「あぁ~」」
「なんで納得しちゃうの!」
「ちょっと待って下さい!」
「え? 何?」
「何じゃなくてですね……その、なんて言いますか……」
「ん?」
リーアさんを連れて部屋に戻りオジーも一緒に世界樹に行こうとしたところでリーアさんが待ってくれと言うが、何か言いづらいのかモゴモゴと口籠もる。
「え~と、何かよく分かりませんがこのままじゃ埒が明かないので行きますよ」
「あ! だから、待って下さい!」
「ん~さっきから待っているのに何も言わないのはリーアさんなんですけどね」
「……じゃあ、言いますけど」
「はい、なんでしょう」
「怒らないって約束して下さい」
「へ?」
「ですから、正直に話しますから聞いても怒らないと約束して欲しいのです」
「んんん?」
リーアさんは漸く言う気になったらしいが、その前に俺に対し聞いても怒らないと約束して欲しいと訴えるが、それが何かを聞く前に怒らないという約束は難しいと言えば「じゃ話しません」となり、俺も「それなら結構です」と転移しようとすればリーアさんがメソメソと泣き出す。
「えっと……リーアさん?」
「……どうして」
「え?」
「どうして理由を聞いてくれないんですか! えぐっ……」
「えぇ?」
もう面倒になったのでリーアさんの理由は後回しにして転移しようとしたら、何故だかリーアさんが泣き出したのでどう対処していいのか分からずオロオロしているとオジーは腕組みした状態で指先をトントンさせながら「早くして下さい!」と俺に対し目で訴えている。
「えっと……怒らないから話してもらえるかな」
「……えぐっ……ホントに怒りません?」
「うん、怒らないからさ。だから、ね?」
「なら、ちゃんとお願いして下さい!」
「え?」
「ですから、話して欲しいのならちゃんと『是非、聞かせて下さい!』と態度で示して下さい!」
「あぁ~そこまでは……ちょっと」
「え?」
「あのね、そこまで聞きたいってほどでもないかな」
「あれ? うそ! え、でも……」
もう、本当に面倒くさくなってきたのでどうでもいいからと態度で示せば、今度はリーアさんの方がオロオロしだしどことなく落ち着かないしさっきから「でも、昨夜は……ユリアさんやウララさんも……」とか言い出した。
「あぁ~こりゃ何かアイツらに吹き込まれたな」と先輩達の顔がチラついたので俺は嘆息しつつ「よかったら聞かせて」とリーアさんの手を取りながら優しくお願いすると「実は」と嬉しそうに話し出す。
「で、ホントにこれで行くんですか?」
「はい! これでお願いします!」
「でも、どうしてこんな話になったんですか?」
「これが正式な作法だとウララさん達に教わりましたけど?」
「ん~正式な作法ねぇ~」
「もしかして私、揶揄われました?」
「まあ、近いような……遠いような……」
「そうですか。では、ソレはソレとして初めてですがこういうのも悪くありませんね」
「そういうものですか」
「はい。あ、もしかして重いですか?」
「いえ、それはありませんけど。どちらかと言えば軽過ぎな様な気がしないでもないですが」
「あら! では、このままでお願いします」
「はいはい、ではお姫様の言う通りに致しましょう」
「ふふふ、お願いしますね」
「あの、私はどうすれば?」
「オジーはいつも通りで」
「……はい」
これは妙な話を吹き込んだアイツらが悪いと決めつけなんとかリーアさんの機嫌を取りつつ話を聞き出した結果が「お姫様抱っこで凱旋」と言うことだった。
なんでもそういう関係であることを周囲に分からせるには一番手っ取り早いからと三人に言いくるめられたらしい。
まあ、俺も誰かをそんな風にお姫様抱っこをした経験はないが、リーアさんは彼女が心配するほど重くはないし俺への負担なんかはない。
ただ首に回されたリーアさんの両腕とリーアさんから押し付けられ潰れている膨らみとさっきから鼻腔をくすぐるいい匂いに意識を持って行かれそうになっているのが難点だ。
漸くリーアさんの機嫌も直ったのでこのまま転移しようとしたところでオジーが自分はどうすればと意味不明なことを言い出したので俺はいつもの様に肩に手を置けばいいと言ったのだが、何が不服なのか嘆息していた。
そして、そんなヒロ達ご一行のやり取りを扉の隙間から見ていた三人は「あ~焦れったい!」「ヒロ様、そこは大きな器で」「私……ちょっと重いかも」とユリア、セシル、ウララはそれぞれの感想を漏らす。
やっと転移したのを見届けた三人は「やっと行ったわね」と扉を開け、部屋の中へと入る。
「でも、よかったのでしょうか?」
「何が?」
「いえ、結果的に私達はリーア様のことをヒロ様の婚約者として認めてしまったことになりませんか?」
「あぁ~それね……」
「やっぱり、納得いかない!」
「ウララ様?」
ユリアがなし崩し的にリーアを婚約者と認めたことになるのではと心配していたが、セシルは自分がまだ一歩先に立っていると思っているのか余裕を見せる。
だが、ここでウララが「納得いかない!」と憤慨したのでセシル達はウララ達は「やっぱりヒロ様のことが」と勘繰るが「ね、私って重いのかな?」と聞かれた。
「「え?」」
「だから、私って重いの? そんなに重そうに見える?」
「あぁ~なるほどね」
「セシル様? ウララ様も何を言っておられるのですか?」
「ユリア、あなたはそんな心配はしなくてもよさそうだけど、ほら……」
「え?」
「セシル! ちょっと止めなさい!」
「ふふふ、これがなければいいんでしょ!」
「あ……」
セシルはさっきのやり取りの中でヒロがリーアに向けて言った「軽過ぎ」がウララの琴線に触れたのだろうと考え、ユリアにも分かる様にウララのそのぽっちゃりとした部分を掴んで見せる。
「なるほど……」
「ちょ、ユリアまで……もう、いい加減に離しなさい!」
「そんなに気になるのならダイエットでもすればいいじゃないですか」
「……ダメなの」
「「はい?」」
「私ね、ダイエットすると胸から痩せるの。でね、リバウンドはお腹からなの」
「「あぁ~」」
「なんで納得しちゃうの!」
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