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第2章 新天地を求めて
第6話 皆、落ち着こうよ
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「ふむふむ、ほぉ~なるほどなるほど……」
「あなた、その辺にしておきなさい」
「いや、しかしだな……」
「しかしも案山子もありません! そんなに女体に興味がおありなら後で飽きるまで私のを見ればよろしいでしょう」
「だけど、客なら違いがありそうだし……ダメ?」
「……そうですか、分かりました。それほど元気があるのでしたら頑張って戴きましょう」
「え……それって……」
「何かご不満でも?」
「いえ、ありません」
ジャミア伯爵に呼ばれ部屋に入るなり挨拶もそこそこに先輩の身体を文字通りつま先から頭の天辺まで何度も何度も視線を往復させていた伯爵に対し奥様からストップが掛かる。
伯爵はまだ先輩の身体に未練がありそうだったが、奥様から元気があるならと四番目を希望され強制ご奉仕が決定した。
俺は「それほどなのかな?」と改めて先輩の姿を確認するが、ベージュのジャケットにタイトスカートにパンプスと日本ではお馴染みのOLファッションであり、特に目立った感じではないけれど、異世界の人には奇異に感じるのだろうか。
でも奥様やセシル達からは特に何も言われなかったから、それはないと思える。
ならば先輩の何がそれほど伯爵の興味を惹き付けたのか……それはズバリ、先輩の体型そのものだろう。
よく言えば豊満、少し落として言うならぽっちゃりと言えなくもない先輩の体型はピッタリとしたブラウスやタイトスカートがはち切れんばかりなのだ。
更に幸いと言えるのが離れて立っていることだろう。
これがもし直ぐ横に立っていたりしたら、その匂いも加味して凄いことになっていたんじゃないのかなと感じてしまう。
こちらの人達もお風呂の習慣はあるが、先輩が使っているシャンプー類ほどは匂わないのだ。
そう考えると先輩と一緒に街を歩いていいものだろうかと変な危惧をしてしまう。
「ねえ……」
「はい?」
そんなことを考えていると先輩が俺の服の袖をクイッと引っ張る。
「いつまでこうしてればいいの? もう顔合わせは済んだのよね?」
「あ、はい。そうですね」
「だから、そうですねじゃなくて……その……」
「はい?」
伯爵との顔合わせが済んだのだから、もう退室してもいいんじゃないかと先輩は言っている様だが、どうも様子がおかしい。
「先輩、もしかして……」
「そうよ! もう限界が近いの!」
「あ~えっと、セ……じゃなくてユリア! お願い!」
「ちょ「はい、分かりました。先輩様、こちらへ」っと、なんでなの!」
先輩は足を内股にしてギュッととじてモジモジとしていて「限界が近い!」と言い出したのでそれならば同姓の女性にトイレに案内してもらおうとセシルを呼ぼうと言い掛けて、ちょっとアレかなと思いユリアを呼べば、それを面白く思わないセシルが絡んでくるので正直に打ち明ける。
「なんかされそうだから? ユリア、お願いね。ウララもユリアなら多分大丈夫だから」
「多分なの?」
「大丈夫ですよ。先輩様、今は何もしませんから」
「今は? ヒロ、今はって言ったわよ! いいの?」
「ん~取り敢えず、今はいいんならいいんじゃないですか」
「軽っ!」
「それより、いいんですか。急いだ方がいいと思いますけど」
「あ、そうだったわね。お願い、私をトイレに連れてって!」
「はい、では……参りましょう」
二人を見送ると伯爵が俺の顔をジッと見ていたので「何か?」と聞いてみる。
「ハァ~何かじゃないだろ。予定通りならばヒロ殿は既に王都に滞在中のハズなのだが?」
「じゃ、明日にでも「待て!」……はい?」
「そうじゃない」
「え、でも「いいから、落ち着きなさい」……へ?」
「落ち着くのはあなたです」
「あ……」
伯爵は暗に俺に「何してくれちゃってるの?」と言いたげだったが、俺もそんなに言うなら明日にでも……なんなら今すぐにでも王都に向かうと言い掛けた所で何故か伯爵から待ったが掛かる。
自分から言い出したクセに何を言っているのかと不思議に思っている俺に落ち着けと言うが、落ち着くのは俺じゃなく奥様が言う様に伯爵の方だと思う。
「明日、オジーに手紙を届けさせなさい。ヒロ様はオジーを王都の側まで送って下さいね」
「はい、それはいいですけど……」
「あなたもそれでいいわよね」
「いや、しかしだな……」
「来たばかりの先輩さんをいきなり陛下の前にお連れするのも色々とムリな話です。先ずは先輩さんにもある程度の学習が必要です。補足はヒロ様に任せるにしても必要最低限はすべきです」
「だがな……」
「いいですか? 滅多に現れない客がこんな短期間に二人も現れたのですよ。しかも、二人は知らない仲ではないというじゃありませんか。ひょっとしたら客同士での婚姻からの出産も有り得るかも知れないのです。それを我が領で行えるかも知れないのですよ。陛下にもその辺りをしっかりと説明すれば分かってもらえるでしょう。いいですね?」
「……」
「返事は?」
「はい! 分かりました!」
「よろしい、では早速ですが手紙をしたためて下さい」
「はい!」
伯爵は奥様の提案と言うか、半ば強制的な命令に頷くことしか出来ず言われた通りに手紙を用意すべく項垂れた様子で部屋から出て行く。
そして奥様は俺に「そういうことなのでよろしくお願いしますね」と軽く頭を下げると「ではまた後ほど」と部屋から出て行く。
俺はさっきの伯爵達の様子に「ねえ、もしかしてだけど」とオジーに聞いてみると「お察しの通りです」とだけ言う。
なるほど、俺の予想は当たっていた様で伯爵は、奥様の婿養子として迎え入れられたらしい。
「そりゃ頭も上がらないよね」
「……はい」
その後、妙にスッキリした様子の先輩にさっき決まった予定をザックリと話してから、セシルとユリアには、その教育係をお願いしたんだけど。
「イヤです!」
「え? なんで?」
「なんででもです!」
「じゃ、いいや。ユリア一人で大丈夫かな?」
「はい、お任せ下さい。あ、ですが……」
「うん、補足は俺の方でするから、ザックリでもいいよ」
「分かりました。では、先輩様……これからよろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
「ちょっと、待ちなさいよ!」
ユリアに先輩の教育係はイヤだと言われたのでユリア一人になるけどいいかなと確認するとセシルが待てと言う。
「もう、何?」
「わ、私も「いいよ」……えぇ……」
「だって、イヤイヤやってもらってもね」
「べ、別にイヤじゃないですし……ちょっと、ヤキモチというか意地悪と言うか……」
「セシル……」
「オジー! オジーからも何か言ってよ!」
「ああ、分かった。ちゃんとお前用の仕事を用意してやろう」
「オジー、違うの! そうじゃないの!」
「いいから、お前も明日は王都に行く用意をしておけ」
「え?」
「お前は王都の御屋敷でヒロ様達が過ごす部屋の掃除とか色々してもらうから」
「え? イヤなんですけど……」
「そうか、なら「あ、ウソです。ウソですから」……ハァ、ホントメンドクサイ」
「だよねぇ……セツ、どうしよう」
『ピ!』
「あなた、その辺にしておきなさい」
「いや、しかしだな……」
「しかしも案山子もありません! そんなに女体に興味がおありなら後で飽きるまで私のを見ればよろしいでしょう」
「だけど、客なら違いがありそうだし……ダメ?」
「……そうですか、分かりました。それほど元気があるのでしたら頑張って戴きましょう」
「え……それって……」
「何かご不満でも?」
「いえ、ありません」
ジャミア伯爵に呼ばれ部屋に入るなり挨拶もそこそこに先輩の身体を文字通りつま先から頭の天辺まで何度も何度も視線を往復させていた伯爵に対し奥様からストップが掛かる。
伯爵はまだ先輩の身体に未練がありそうだったが、奥様から元気があるならと四番目を希望され強制ご奉仕が決定した。
俺は「それほどなのかな?」と改めて先輩の姿を確認するが、ベージュのジャケットにタイトスカートにパンプスと日本ではお馴染みのOLファッションであり、特に目立った感じではないけれど、異世界の人には奇異に感じるのだろうか。
でも奥様やセシル達からは特に何も言われなかったから、それはないと思える。
ならば先輩の何がそれほど伯爵の興味を惹き付けたのか……それはズバリ、先輩の体型そのものだろう。
よく言えば豊満、少し落として言うならぽっちゃりと言えなくもない先輩の体型はピッタリとしたブラウスやタイトスカートがはち切れんばかりなのだ。
更に幸いと言えるのが離れて立っていることだろう。
これがもし直ぐ横に立っていたりしたら、その匂いも加味して凄いことになっていたんじゃないのかなと感じてしまう。
こちらの人達もお風呂の習慣はあるが、先輩が使っているシャンプー類ほどは匂わないのだ。
そう考えると先輩と一緒に街を歩いていいものだろうかと変な危惧をしてしまう。
「ねえ……」
「はい?」
そんなことを考えていると先輩が俺の服の袖をクイッと引っ張る。
「いつまでこうしてればいいの? もう顔合わせは済んだのよね?」
「あ、はい。そうですね」
「だから、そうですねじゃなくて……その……」
「はい?」
伯爵との顔合わせが済んだのだから、もう退室してもいいんじゃないかと先輩は言っている様だが、どうも様子がおかしい。
「先輩、もしかして……」
「そうよ! もう限界が近いの!」
「あ~えっと、セ……じゃなくてユリア! お願い!」
「ちょ「はい、分かりました。先輩様、こちらへ」っと、なんでなの!」
先輩は足を内股にしてギュッととじてモジモジとしていて「限界が近い!」と言い出したのでそれならば同姓の女性にトイレに案内してもらおうとセシルを呼ぼうと言い掛けて、ちょっとアレかなと思いユリアを呼べば、それを面白く思わないセシルが絡んでくるので正直に打ち明ける。
「なんかされそうだから? ユリア、お願いね。ウララもユリアなら多分大丈夫だから」
「多分なの?」
「大丈夫ですよ。先輩様、今は何もしませんから」
「今は? ヒロ、今はって言ったわよ! いいの?」
「ん~取り敢えず、今はいいんならいいんじゃないですか」
「軽っ!」
「それより、いいんですか。急いだ方がいいと思いますけど」
「あ、そうだったわね。お願い、私をトイレに連れてって!」
「はい、では……参りましょう」
二人を見送ると伯爵が俺の顔をジッと見ていたので「何か?」と聞いてみる。
「ハァ~何かじゃないだろ。予定通りならばヒロ殿は既に王都に滞在中のハズなのだが?」
「じゃ、明日にでも「待て!」……はい?」
「そうじゃない」
「え、でも「いいから、落ち着きなさい」……へ?」
「落ち着くのはあなたです」
「あ……」
伯爵は暗に俺に「何してくれちゃってるの?」と言いたげだったが、俺もそんなに言うなら明日にでも……なんなら今すぐにでも王都に向かうと言い掛けた所で何故か伯爵から待ったが掛かる。
自分から言い出したクセに何を言っているのかと不思議に思っている俺に落ち着けと言うが、落ち着くのは俺じゃなく奥様が言う様に伯爵の方だと思う。
「明日、オジーに手紙を届けさせなさい。ヒロ様はオジーを王都の側まで送って下さいね」
「はい、それはいいですけど……」
「あなたもそれでいいわよね」
「いや、しかしだな……」
「来たばかりの先輩さんをいきなり陛下の前にお連れするのも色々とムリな話です。先ずは先輩さんにもある程度の学習が必要です。補足はヒロ様に任せるにしても必要最低限はすべきです」
「だがな……」
「いいですか? 滅多に現れない客がこんな短期間に二人も現れたのですよ。しかも、二人は知らない仲ではないというじゃありませんか。ひょっとしたら客同士での婚姻からの出産も有り得るかも知れないのです。それを我が領で行えるかも知れないのですよ。陛下にもその辺りをしっかりと説明すれば分かってもらえるでしょう。いいですね?」
「……」
「返事は?」
「はい! 分かりました!」
「よろしい、では早速ですが手紙をしたためて下さい」
「はい!」
伯爵は奥様の提案と言うか、半ば強制的な命令に頷くことしか出来ず言われた通りに手紙を用意すべく項垂れた様子で部屋から出て行く。
そして奥様は俺に「そういうことなのでよろしくお願いしますね」と軽く頭を下げると「ではまた後ほど」と部屋から出て行く。
俺はさっきの伯爵達の様子に「ねえ、もしかしてだけど」とオジーに聞いてみると「お察しの通りです」とだけ言う。
なるほど、俺の予想は当たっていた様で伯爵は、奥様の婿養子として迎え入れられたらしい。
「そりゃ頭も上がらないよね」
「……はい」
その後、妙にスッキリした様子の先輩にさっき決まった予定をザックリと話してから、セシルとユリアには、その教育係をお願いしたんだけど。
「イヤです!」
「え? なんで?」
「なんででもです!」
「じゃ、いいや。ユリア一人で大丈夫かな?」
「はい、お任せ下さい。あ、ですが……」
「うん、補足は俺の方でするから、ザックリでもいいよ」
「分かりました。では、先輩様……これからよろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
「ちょっと、待ちなさいよ!」
ユリアに先輩の教育係はイヤだと言われたのでユリア一人になるけどいいかなと確認するとセシルが待てと言う。
「もう、何?」
「わ、私も「いいよ」……えぇ……」
「だって、イヤイヤやってもらってもね」
「べ、別にイヤじゃないですし……ちょっと、ヤキモチというか意地悪と言うか……」
「セシル……」
「オジー! オジーからも何か言ってよ!」
「ああ、分かった。ちゃんとお前用の仕事を用意してやろう」
「オジー、違うの! そうじゃないの!」
「いいから、お前も明日は王都に行く用意をしておけ」
「え?」
「お前は王都の御屋敷でヒロ様達が過ごす部屋の掃除とか色々してもらうから」
「え? イヤなんですけど……」
「そうか、なら「あ、ウソです。ウソですから」……ハァ、ホントメンドクサイ」
「だよねぇ……セツ、どうしよう」
『ピ!』
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