4 / 53
第4話 とりあえず二人と一緒に
しおりを挟む
明良と早川の手を握り『ヒール』を実行すると、明良達が恒の手を引いてクラスメイトが集まる場所へと連れて行こうとしていた力が弱まり、明良達がその場に立ち止まる。
そして、自分達が恒の手を引っ張っていたことに気付くと、恒と繋いでいた手を慌てて離す。
「なんで、おれが恒なんかと……」
「私も……なんで?」
「二人とも覚えていないの?」
恒に覚えていないのかと質問された二人はコクリと頷く。
『ワタル、このままじゃまた掛かってしまうから。その二人には『精神耐性』を付与してあげて』
『それで大丈夫なの?』
『今よりはマシだよ』
『分かった。ありがとう』
『いいから、死なないでね。今もこっちをジッと見ている奴がいるから』
ミモネに礼を言ってから、明良と早川に声を掛ける。
「二人とも覚えていないみたいだけどね。さっき俺の手を引っ張ってアイツらのいる場所に連れて行こうとしたんだよ」
「俺が? お前の手を握って? 嘘だろ?」
「私から、長生君の手を握ったの? 本当に?」
恒が思った通りの反応を返されたことで、二人は洗脳されたことに気が付いていないようだ。
「まあ、信じられないってのは分かるけど。今、アソコに行くのはイヤなんだ。早川なら分かるでしょ」
「そうね。少なくとも、あの人達のことは好意的には感じられないわ」
「だよね。俺も同じ。だから、ここから逃げようと思う。二人はどうする?」
「「逃げる?」」
「ああ」
そして、ラノベでは何度も読んでいるから早川も分かってくれることを期待して、どう思うかを確認してみたら、やはりあの連中に対して好意的な感情は持てないようだ。
だから、恒はここにいるとダメだと言い、二人に対してはここから逃げると宣言した。
「逃げるって、どうやって?」
「そうよ。それに他の人達はどうするの?」
「アレを見なよ。もう正常な判断は出来ないと思うよ」
恒がそう言って集められたクラスメイト達の顔を確認させると、皆一様に目の焦点があっていないようで、どことなくとろ~んとしていて、口は半開きのままだ。
「でも「そこのお前達! 聞こえないのか! こっちへ来るんだ!」……あ、行かなきゃ」
「そうだな」
「ちょっと待てって!」
クラスメイト達の様子を確認した早川は恒に何かを言おうとしたが、クラスメイト達が集まっている前で男が恒達に向かって『集まれ!』とアノ声で叫ぶ。
「ヤバい!」
恒は夢遊病に掛かったようにクラスメイトの元に行こうとする明良と早川の手を取ると二人に対し『精神耐性』を付与する。
「あれ? なんで恒が俺の手を……俺、今何をしていた?」
「長生君、こういう風にいきなりなのはちょっと、どうかと思うよ」
「よかった。間に合ったみたいだな。じゃ、逃げるぞ!」
「「え?」」
出来るかどうか半信半疑だったが二人に対し『精神耐性』を付与出来たようで二人は正気に戻る。恒は二人の様子に安堵し「この場所から逃げる」と告げる。
「ちょっと、待って! ねえ、私も一緒にいいかな?」
「「「え?」」」
「鈴木……君はあの声は平気なのか?」
「うん、まあちょっとはウザいと思うくらいかな。でもなんか、聞こえてくる声に何かノイズが混ざっているみたいに聞こえるんだ。恒君もそうなの?」
「恒君? ああ、そうだ」
手遅れにならない内にここから逃げだそうとしていた恒が不意に後ろから声を掛けられたので振り返り確認すると、そこにはクラスメイトの女子『鈴木 久美』が、そこに立っていた。
『ミモネ、鈴木はなんで平気なの?』
『ん~理由は分からないけど、彼女の『精神耐性』『物理耐性』が高いことが理由かもね』
『精神に物理の耐性が高い?』
『そうよ、気になっちゃう?』
『まあな、でも虐められていた感じはなかったけどな』
『何も学校でだけ、虐められるって訳じゃないでしょ。家庭内とかあるじゃない』
『複雑な……』
『まあ、そういうことだから。とりあえずは『取扱注意』ってことは確かね』
鈴木が何故、洗脳されなかったのかをミモネと話していたら早川が鈴木に詰め寄っていたところだった。
「ちょっと、久美! なんで『恒君』なの?」
「由香。ここは異世界だよ。名字持ちの方が珍しいんだから、名前で呼ばないとダメなんだよ」
「あ、そっか! じゃあ、私もわ……恒君。きゃっ!」
「呼び方は別にいいけど、『君』もいらないぞ。呼び捨てにしないと不自然だ」
「それもそうね。じゃあ、恒で」
「わ、私も! わ、恒!」
早川が恒を君付けで呼ぶ鈴木に対し、詰め寄ると『異世界だから』の理由で納得し、鈴木と同じ様に恒に対し、『恒君』と呼び、一人悶えている。
そんな様子を見ていた恒だが、むしろ呼び捨てにした方が不自然にならないからと呼び捨てで呼ぶように早川と鈴木にお願いする。
そして、また早川は恒の名を呼び、一人で悶える。
「なあ、恒。それはいいけどさ。あのオッサンがこっちを睨んでいるぞ? 少し、ヤバくないか?」
「そうだな。なんか横にいる衛兵に耳打ちしているし……じゃあ、久美は一緒に逃げるんだな? 明良と由香はどうする?」
「「行く!」」
「分かった。じゃあ俺を中心に集まって!」
「えっと、どうすれば?」
早川が恒に対し、どうすればいいのかを確認してきたので、恒はその早川の手を取ると、自分の腰に手を回させると明良達にも同じ様にしてくれと言う。
「恒にか。まあ、恒なりに何か考えてのことだよな。いいな、信じているからな!」
「ああ、いいから。男にしがみつくことに気が進まないのは分かるが、早くしてくれ。ほら、衛兵が四,五人こっちに向かって来ているぞ」
「うわっ! やべ!」
明良がやっと恒の腰にしがみつくと鈴木も意を決した様に恒にしがみ付く。
「じゃ、行くよ。しっかり捕まっててね。絶対に暴れないように!」
「おう!」
「うん!」
「いいわよ!」
恒は自分の腰にしがみ付く三人のクラスメイトに声を掛け確認すると、こちらに向かってくる衛兵を一瞥すると、スキルを実行する。
「『転移』!」
そして、自分達が恒の手を引っ張っていたことに気付くと、恒と繋いでいた手を慌てて離す。
「なんで、おれが恒なんかと……」
「私も……なんで?」
「二人とも覚えていないの?」
恒に覚えていないのかと質問された二人はコクリと頷く。
『ワタル、このままじゃまた掛かってしまうから。その二人には『精神耐性』を付与してあげて』
『それで大丈夫なの?』
『今よりはマシだよ』
『分かった。ありがとう』
『いいから、死なないでね。今もこっちをジッと見ている奴がいるから』
ミモネに礼を言ってから、明良と早川に声を掛ける。
「二人とも覚えていないみたいだけどね。さっき俺の手を引っ張ってアイツらのいる場所に連れて行こうとしたんだよ」
「俺が? お前の手を握って? 嘘だろ?」
「私から、長生君の手を握ったの? 本当に?」
恒が思った通りの反応を返されたことで、二人は洗脳されたことに気が付いていないようだ。
「まあ、信じられないってのは分かるけど。今、アソコに行くのはイヤなんだ。早川なら分かるでしょ」
「そうね。少なくとも、あの人達のことは好意的には感じられないわ」
「だよね。俺も同じ。だから、ここから逃げようと思う。二人はどうする?」
「「逃げる?」」
「ああ」
そして、ラノベでは何度も読んでいるから早川も分かってくれることを期待して、どう思うかを確認してみたら、やはりあの連中に対して好意的な感情は持てないようだ。
だから、恒はここにいるとダメだと言い、二人に対してはここから逃げると宣言した。
「逃げるって、どうやって?」
「そうよ。それに他の人達はどうするの?」
「アレを見なよ。もう正常な判断は出来ないと思うよ」
恒がそう言って集められたクラスメイト達の顔を確認させると、皆一様に目の焦点があっていないようで、どことなくとろ~んとしていて、口は半開きのままだ。
「でも「そこのお前達! 聞こえないのか! こっちへ来るんだ!」……あ、行かなきゃ」
「そうだな」
「ちょっと待てって!」
クラスメイト達の様子を確認した早川は恒に何かを言おうとしたが、クラスメイト達が集まっている前で男が恒達に向かって『集まれ!』とアノ声で叫ぶ。
「ヤバい!」
恒は夢遊病に掛かったようにクラスメイトの元に行こうとする明良と早川の手を取ると二人に対し『精神耐性』を付与する。
「あれ? なんで恒が俺の手を……俺、今何をしていた?」
「長生君、こういう風にいきなりなのはちょっと、どうかと思うよ」
「よかった。間に合ったみたいだな。じゃ、逃げるぞ!」
「「え?」」
出来るかどうか半信半疑だったが二人に対し『精神耐性』を付与出来たようで二人は正気に戻る。恒は二人の様子に安堵し「この場所から逃げる」と告げる。
「ちょっと、待って! ねえ、私も一緒にいいかな?」
「「「え?」」」
「鈴木……君はあの声は平気なのか?」
「うん、まあちょっとはウザいと思うくらいかな。でもなんか、聞こえてくる声に何かノイズが混ざっているみたいに聞こえるんだ。恒君もそうなの?」
「恒君? ああ、そうだ」
手遅れにならない内にここから逃げだそうとしていた恒が不意に後ろから声を掛けられたので振り返り確認すると、そこにはクラスメイトの女子『鈴木 久美』が、そこに立っていた。
『ミモネ、鈴木はなんで平気なの?』
『ん~理由は分からないけど、彼女の『精神耐性』『物理耐性』が高いことが理由かもね』
『精神に物理の耐性が高い?』
『そうよ、気になっちゃう?』
『まあな、でも虐められていた感じはなかったけどな』
『何も学校でだけ、虐められるって訳じゃないでしょ。家庭内とかあるじゃない』
『複雑な……』
『まあ、そういうことだから。とりあえずは『取扱注意』ってことは確かね』
鈴木が何故、洗脳されなかったのかをミモネと話していたら早川が鈴木に詰め寄っていたところだった。
「ちょっと、久美! なんで『恒君』なの?」
「由香。ここは異世界だよ。名字持ちの方が珍しいんだから、名前で呼ばないとダメなんだよ」
「あ、そっか! じゃあ、私もわ……恒君。きゃっ!」
「呼び方は別にいいけど、『君』もいらないぞ。呼び捨てにしないと不自然だ」
「それもそうね。じゃあ、恒で」
「わ、私も! わ、恒!」
早川が恒を君付けで呼ぶ鈴木に対し、詰め寄ると『異世界だから』の理由で納得し、鈴木と同じ様に恒に対し、『恒君』と呼び、一人悶えている。
そんな様子を見ていた恒だが、むしろ呼び捨てにした方が不自然にならないからと呼び捨てで呼ぶように早川と鈴木にお願いする。
そして、また早川は恒の名を呼び、一人で悶える。
「なあ、恒。それはいいけどさ。あのオッサンがこっちを睨んでいるぞ? 少し、ヤバくないか?」
「そうだな。なんか横にいる衛兵に耳打ちしているし……じゃあ、久美は一緒に逃げるんだな? 明良と由香はどうする?」
「「行く!」」
「分かった。じゃあ俺を中心に集まって!」
「えっと、どうすれば?」
早川が恒に対し、どうすればいいのかを確認してきたので、恒はその早川の手を取ると、自分の腰に手を回させると明良達にも同じ様にしてくれと言う。
「恒にか。まあ、恒なりに何か考えてのことだよな。いいな、信じているからな!」
「ああ、いいから。男にしがみつくことに気が進まないのは分かるが、早くしてくれ。ほら、衛兵が四,五人こっちに向かって来ているぞ」
「うわっ! やべ!」
明良がやっと恒の腰にしがみつくと鈴木も意を決した様に恒にしがみ付く。
「じゃ、行くよ。しっかり捕まっててね。絶対に暴れないように!」
「おう!」
「うん!」
「いいわよ!」
恒は自分の腰にしがみ付く三人のクラスメイトに声を掛け確認すると、こちらに向かってくる衛兵を一瞥すると、スキルを実行する。
「『転移』!」
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる