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君の名は……
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さて、今までは単に子猫と呼んでみたり、チビと呼んでみたりしていたが、そろそろちゃんと名前をつけよう付けようと思う。
思うがだ……どんな名前にすればいいのか悩む。
いつもは、キラキラは避けて、お菓子系も避けて出来るだけ和風でとか私なりのルールというか縛りに加えて、先代猫とも被らないようにして名付けてきた。
さて、今度はどんな縛りにしようかと考えていた時にナナと八兵衛が足元にいた。
ナナに八兵衛……
ナナにハチベエ……
ナナにはち……
7、8……
と言うわけで今回は数字縛りで通し番号で名付けることにしてみた。
名前を付ける前に子猫の柄を確認。
子猫の柄はキジ白の雄と雌、サビ柄の雌、白地に茶色のポイントの雄。
ちなみに通し番号は0から3にする。
まずは最初に白地で頭に三つの茶色のポイントを持つ雄猫に『さんちゃ』と名付ける。
もう三つの頭のポイントを見た時から決めていました。
次に0ならレイ、ゼロとあるが、ここはレイとしよう。雌には合わないのでキジ白の雄を『れい』にする。
その次は1だが、残りは雌なのでハジメとかは似合わない。そんな時にふと読んだ漫画の記憶で『一花』と言う名前がひらめく。名前の候補は決まったが、じゃあ誰に付けようか? そう考えて子猫に目を向けるとサビ柄の女の子と目が合う。
よし、君の名前は『一花』だ。
残るのは2でキジ白の女の子。
困ったことに2に纏わる名前が思い浮かばない。男なら『ジロウ』とかすぐに思い浮かぶのに。
2から連想される名前候補を上げていくが、思い浮かぶのはどう言うわけか男性名ばかりだ。
どうしたものかな……ん? 二つ、ふたつ、双葉……うん、いいな。決めたよ、君の名は『双葉』だ。
なんとか四匹の子猫の名付けが終わる。
次は子猫達に名前を覚えてもらわなければいけない。
今までは、一緒に暮らしているうちになんとなく覚えてもらっていたが、最近は名前を呼びながらオヤツをあげることで体感として早く覚えてもらえるようになったと思う。
しかし、オヤツをあげる場合にも彼らのルールに従う必要がある。
まずは年長者から先にあげないと、その年長者の序列が下がるとかいじめられるとかそんなことを聞いた覚えがある。なので、最初に年長者からあげるのだが、そういうことを気にしない子猫達は、我先にとオヤツを求めてくる。こういうのもちゃんと躾けられたらいいなと思う。
そして、夕食後のおやつタイムに私は床の上に直に座り、オヤツを手に持ち年長者を呼ぶ。
年長者だけを呼んだつもりだが、周りにはオヤツの匂いに釣られて他の先住猫も集まってくる。
先住猫はルールを理解しているのか私の手から無理矢理に奪おうとか噛み付いたりとか、そういうことはしない。
だが、まだルールを理解していない子猫は別だ。
左手にオヤツの茹でたささみを持ち、右手でそれを一口サイズにむしりながら、あげるスタイルだが、子猫達はそれを待ってはくれない。
右手を年長者の口元に持っていこうとするのを自分達の方に引き寄せたり、遠慮無くオヤツを持つ指ごと噛み付いたりと流血することもしばしばある。
それに右手ばかり気にしていると、左手に持つオヤツを奪い威嚇しながら、どこかに持ち去ろうとする。
自分の体とほぼ同じ大きさのささみの塊を咥えて四肢でガッチリと抱え込み、ささみを取ろうとすると猫パンチが飛んでくる。
体は小さくてもこういう時は本気で怖い。
成長した猫が同じ状態になった時に下手に手を出して、何度も流血してきた。
だけど、今はまだ体は小さい。なんとかやりようがあるので、怖いがまずは後ろ足を抑える。
猫にやられるときは前足で引っ掻かれると思われがちだが、私の経験では後ろ足での猫キックの方が傷が深い。
だから、まずは後ろ足で引っ掻かれないようにと両方の後ろ足を握る。そして首根っこを左手で持ち、耳の中に勢いよく息を吹きかけ口を開かせると、オヤツがやっと口から解放される。
オヤツを拾い上げ、先住猫達の名前を呼びながら一匹ずつ与え終わり、やっと子猫達の番になる。
子猫の名前を呼び、呼んでいない子猫は無視して、目的の子だけにあげる。
これを四匹分繰り返す。
名前を覚えてくれるまでの道のりは長い……
思うがだ……どんな名前にすればいいのか悩む。
いつもは、キラキラは避けて、お菓子系も避けて出来るだけ和風でとか私なりのルールというか縛りに加えて、先代猫とも被らないようにして名付けてきた。
さて、今度はどんな縛りにしようかと考えていた時にナナと八兵衛が足元にいた。
ナナに八兵衛……
ナナにハチベエ……
ナナにはち……
7、8……
と言うわけで今回は数字縛りで通し番号で名付けることにしてみた。
名前を付ける前に子猫の柄を確認。
子猫の柄はキジ白の雄と雌、サビ柄の雌、白地に茶色のポイントの雄。
ちなみに通し番号は0から3にする。
まずは最初に白地で頭に三つの茶色のポイントを持つ雄猫に『さんちゃ』と名付ける。
もう三つの頭のポイントを見た時から決めていました。
次に0ならレイ、ゼロとあるが、ここはレイとしよう。雌には合わないのでキジ白の雄を『れい』にする。
その次は1だが、残りは雌なのでハジメとかは似合わない。そんな時にふと読んだ漫画の記憶で『一花』と言う名前がひらめく。名前の候補は決まったが、じゃあ誰に付けようか? そう考えて子猫に目を向けるとサビ柄の女の子と目が合う。
よし、君の名前は『一花』だ。
残るのは2でキジ白の女の子。
困ったことに2に纏わる名前が思い浮かばない。男なら『ジロウ』とかすぐに思い浮かぶのに。
2から連想される名前候補を上げていくが、思い浮かぶのはどう言うわけか男性名ばかりだ。
どうしたものかな……ん? 二つ、ふたつ、双葉……うん、いいな。決めたよ、君の名は『双葉』だ。
なんとか四匹の子猫の名付けが終わる。
次は子猫達に名前を覚えてもらわなければいけない。
今までは、一緒に暮らしているうちになんとなく覚えてもらっていたが、最近は名前を呼びながらオヤツをあげることで体感として早く覚えてもらえるようになったと思う。
しかし、オヤツをあげる場合にも彼らのルールに従う必要がある。
まずは年長者から先にあげないと、その年長者の序列が下がるとかいじめられるとかそんなことを聞いた覚えがある。なので、最初に年長者からあげるのだが、そういうことを気にしない子猫達は、我先にとオヤツを求めてくる。こういうのもちゃんと躾けられたらいいなと思う。
そして、夕食後のおやつタイムに私は床の上に直に座り、オヤツを手に持ち年長者を呼ぶ。
年長者だけを呼んだつもりだが、周りにはオヤツの匂いに釣られて他の先住猫も集まってくる。
先住猫はルールを理解しているのか私の手から無理矢理に奪おうとか噛み付いたりとか、そういうことはしない。
だが、まだルールを理解していない子猫は別だ。
左手にオヤツの茹でたささみを持ち、右手でそれを一口サイズにむしりながら、あげるスタイルだが、子猫達はそれを待ってはくれない。
右手を年長者の口元に持っていこうとするのを自分達の方に引き寄せたり、遠慮無くオヤツを持つ指ごと噛み付いたりと流血することもしばしばある。
それに右手ばかり気にしていると、左手に持つオヤツを奪い威嚇しながら、どこかに持ち去ろうとする。
自分の体とほぼ同じ大きさのささみの塊を咥えて四肢でガッチリと抱え込み、ささみを取ろうとすると猫パンチが飛んでくる。
体は小さくてもこういう時は本気で怖い。
成長した猫が同じ状態になった時に下手に手を出して、何度も流血してきた。
だけど、今はまだ体は小さい。なんとかやりようがあるので、怖いがまずは後ろ足を抑える。
猫にやられるときは前足で引っ掻かれると思われがちだが、私の経験では後ろ足での猫キックの方が傷が深い。
だから、まずは後ろ足で引っ掻かれないようにと両方の後ろ足を握る。そして首根っこを左手で持ち、耳の中に勢いよく息を吹きかけ口を開かせると、オヤツがやっと口から解放される。
オヤツを拾い上げ、先住猫達の名前を呼びながら一匹ずつ与え終わり、やっと子猫達の番になる。
子猫の名前を呼び、呼んでいない子猫は無視して、目的の子だけにあげる。
これを四匹分繰り返す。
名前を覚えてくれるまでの道のりは長い……
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