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第二章 権力
第一話 黒幕
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警視庁に着き、二人の職場として利用している資料室に入ろうとしたところで、捜査一課主任が電話の応対をしながら、山本達に対し手招きをする。
「山本さん、呼んでますよ」
「ああ、多分コレを渡せば済む話ですよ」
山本は主任に会釈したものの呼んでいることを無視して資料室に向かおうとする。そんな山本を坂本が呼び止めると山本は懐から加藤からもらったA4用紙三枚を坂本に渡し主任へ届けるように頼むと資料室の中へと入っていく。
「もう、しょうがないな」
坂本はそうぼやくもしつこく手招きをしている主任の元へ行き山本に渡された用紙を渡す。主任はそれを坂本から受け取ると徐に開き、その内容にニヤリとする。
「お話は十分に分かりました。ですがね、こちらとしてもですよ。そちらの対応が不十分ではないかと苦情がありましてね」
『……!』
「ですから、一人は意識不明でもう一人は監察官に連れて行かれた訳でしょ。大変ですよね。心中お察しいたします。他にも出て来ないといいですね」
『……!』
「おや、私が言っていることが分かりませんか。確か山下でしたか。関係していたのはソイツ一人なんでしょうかね。しかも今回のは冤罪かも知れないと近親者が騒いでいるのでしょ。ん? あれ、もしも~し。切りやがった。おうこれ、ありがとうな。で、どうだった?」
「お疲れ様です。もしかして所轄から苦情ですか」
「ああ、そうだ。『終わりかけている事件になんで警視庁が手を突っ込んでくるんだ』ってな。だが、用紙のお陰で助かったよ。いいカウンター打てたと思うぜ」
そう言って主任はニヤリと笑い、「山本は?」と聞いてくるので坂本は「向こうで待ってますよ」と答える。
「そうだな。ここではムリか。よし、行こう」
「はい」
坂本は主任と一緒に資料室へと入れば、そこでは山本がホワイトボードに何やら色々と書き込んでいた。
「山本、で感触はどうだ? クロか、それともシロか」
「そうですね。今の所言えるのは被疑者とされている加藤健に関しては限りなくシロに近いライトグレイってところでしょうか」
「なんだよ。歯切れが悪いな。その理由は聞かせてもらえるんだろうな」
「はい」
主任は資料室に用意されている椅子に腰掛けながら山本にそう言うと山本はホワイトボードへの記入が終わったのか座っている主任に向き直りニヤリと笑う。
「印象としては思いっ切りクサいんです」
「だが、シロと言い切れないのは何か理由があるんだろ。それを話せよ」
「分かりました。じゃあ、これを見てもらえますか」
「おう。どれどれ」
そこには加藤健が起こしたであろう犯行の内容と共に今、浮き上がっている疑問点が書かれていた。
「ふむ。で、今の大きな不明点が四人の足跡の内、不明の二人と刃物を持てない被疑者と、その利き腕の違いの三つか」
「ええ、今のところはその三つです」
「だが、そのくらいなら直ぐに解決しそうだが、ダメなのか?」
「はい。先ず現場が中学ということもあり、子供への影響を考えると強く出ることが出来ません」
「じゃあ、この足跡はどうなんだ?」
「そこなんですよ」
「なにがだ?」
主任は山本の説明に対し、疑問点を理解していくが一番簡単そうな足跡の追求に対し山本が顔を顰める。そして何が問題なのかを説明する。
「お分かりの様に所轄自体がこの足跡に付いては最初っから調べようとしていません。それと警察だけでなく、学校自体もこちらに対し協力しようとは思っていないように感じます」
「まあな。そのお兄さんが言っているように被疑者のとラウマのことがちゃんと報告されているのなら、普通は真っ先におかしいとは感じるよな」
「そうなんです。そこで、次に上がって来るのが、それをさせることが出来る存在なんです。この前のみたいにですね」
「そういうことか」
そう言って、山本と主任は坂本を一瞥するが、坂本はそれに対しやっと山本から話を聞けると前のめりになる。
「山本さん、それってずっと話すっていいながら、話してくれなかったことですよね? ね、そうですよね!」
「坂本……何を言っているんだ?」
「主任、聞いて下さいよ。山本さんって話す話す言いながら全然、教えてくれないんですよ」
「だから、何を言いたいんだ?」
「主任、坂本君が言いたいのは、私が考えている黒幕のことなんですよ」
「黒幕? ああ、そういうことか。なるほどね。所轄とは言え、警察組織や学校にも影響する存在が黒幕だと……そういうことなんだな」
山本は主任の言葉に黙って頷く。
「だが、それだけの存在となるとおいそれと思い付くものじゃないぞ」
「そうでしょ。でも山本さんはもう、見当が付いていると言うんですよ。で、それをなかなか教えてくれないもんだから、もうずっと胸の中でモヤモヤが消えないんですよ」
「そ、そうか。で、どうなんだ山本」
山本は坂本の言葉にちょっとだけクスッとしてから答える。
「坂本君、ちょっとそこのノートPCで中学校の周りの地図を出してくれますか」
「地図ですか。まあ、いいですけど。これでいいですか?」
「はい、十分です。じゃあ、そこで『西村』と検索してもらえますか」
「西村ですか? まあ……はい、出ましたよ。って、うわぁ」
「どうした?」
「見てもらった方が早いですね」
坂本は自分の反応に不思議そうにしていた主任に対しノートPCの画面を見せると「こりゃまた」と坂本と同じ様な反応を見せる。
その地図上には赤いピンが乱立していて地図上が真っ赤になっていたからだ。
「山本さん、これはどういう意味があるんですか?」
「分かりませんか?」
「俺にも分からん。なんだこれは?」
山本は主任も坂本も分からないと答えたことがおかしいのかニヤリとして答えを話す。
「あの中学校がある町は城下町なんですよ」
「「城下町?」」
「ええ。といっても普通にお城なんかはありませんよ」
「それは分かっている。勿体付けるなよ」
「そうですよ。やっと聞けると思ったのに」
「それはすみません」
山本は不満を漏らす二人に断るとノートPCの地図上のある一点をクリックすると、画面上に企業情報が掲載されたHPが表示された。
「それがどうかしたのか?」
「ええ。ですから、あの町はこの企業を主体とする『企業城下町』なんですよ」
「それってあれか。トヨタとか日立とか、そういうのと同じという訳か」
「そうですね。企業規模は小さくなりますが、考えとしては合っています」
「だが、たかが地方の一企業だろ。そこまで強い立場とも思えないがな」
「それは私達がそこに住んでいないからですよ」
「「ん?」」
山本はそういうとさっき検索した地図の画面を二人に見せる。
「それは分かったよ。関連企業が多いってことだろ」
「主任、私分かっちゃいましたよ」
「ん? 何がだ」
坂本は主任一人が分からないことに少しだけ優越感に浸ると「いいですか」と前置きしてから話を続ける。
「主任、ほらよく見て下さい」
「だから、なんなんだよ!」
「例えば、これ」
「スーパーだな」
「ええ、しかも系列の。そして、ここ」
「運送会社だな」
「ええ、これも系列です。そして、これにこれ」
「バス会社に……病院か」
「だから、そういうことなんですよ」
「……そうか。確かに住んでいないと分からないな」
坂本はやっと山本が考えていたことが分かり、どこかホッとするが主任は主任で新たな疑問が湧いているようだ。
「それは分かったが、そんな企業の身内が公立校に通うのか。普通なら有名私立に行かせるだろう。それにそもそもそういう年代の子がいるのかどうかもまだ確認していないんだろ」
「確かにこれだけの会社の御曹司ならそうでしょうね。ですが、中には家風に合わないような、人を虐めるのが好きなはみ出し者もいるんじゃないですかね」
「ん?」
「山本さん、呼んでますよ」
「ああ、多分コレを渡せば済む話ですよ」
山本は主任に会釈したものの呼んでいることを無視して資料室に向かおうとする。そんな山本を坂本が呼び止めると山本は懐から加藤からもらったA4用紙三枚を坂本に渡し主任へ届けるように頼むと資料室の中へと入っていく。
「もう、しょうがないな」
坂本はそうぼやくもしつこく手招きをしている主任の元へ行き山本に渡された用紙を渡す。主任はそれを坂本から受け取ると徐に開き、その内容にニヤリとする。
「お話は十分に分かりました。ですがね、こちらとしてもですよ。そちらの対応が不十分ではないかと苦情がありましてね」
『……!』
「ですから、一人は意識不明でもう一人は監察官に連れて行かれた訳でしょ。大変ですよね。心中お察しいたします。他にも出て来ないといいですね」
『……!』
「おや、私が言っていることが分かりませんか。確か山下でしたか。関係していたのはソイツ一人なんでしょうかね。しかも今回のは冤罪かも知れないと近親者が騒いでいるのでしょ。ん? あれ、もしも~し。切りやがった。おうこれ、ありがとうな。で、どうだった?」
「お疲れ様です。もしかして所轄から苦情ですか」
「ああ、そうだ。『終わりかけている事件になんで警視庁が手を突っ込んでくるんだ』ってな。だが、用紙のお陰で助かったよ。いいカウンター打てたと思うぜ」
そう言って主任はニヤリと笑い、「山本は?」と聞いてくるので坂本は「向こうで待ってますよ」と答える。
「そうだな。ここではムリか。よし、行こう」
「はい」
坂本は主任と一緒に資料室へと入れば、そこでは山本がホワイトボードに何やら色々と書き込んでいた。
「山本、で感触はどうだ? クロか、それともシロか」
「そうですね。今の所言えるのは被疑者とされている加藤健に関しては限りなくシロに近いライトグレイってところでしょうか」
「なんだよ。歯切れが悪いな。その理由は聞かせてもらえるんだろうな」
「はい」
主任は資料室に用意されている椅子に腰掛けながら山本にそう言うと山本はホワイトボードへの記入が終わったのか座っている主任に向き直りニヤリと笑う。
「印象としては思いっ切りクサいんです」
「だが、シロと言い切れないのは何か理由があるんだろ。それを話せよ」
「分かりました。じゃあ、これを見てもらえますか」
「おう。どれどれ」
そこには加藤健が起こしたであろう犯行の内容と共に今、浮き上がっている疑問点が書かれていた。
「ふむ。で、今の大きな不明点が四人の足跡の内、不明の二人と刃物を持てない被疑者と、その利き腕の違いの三つか」
「ええ、今のところはその三つです」
「だが、そのくらいなら直ぐに解決しそうだが、ダメなのか?」
「はい。先ず現場が中学ということもあり、子供への影響を考えると強く出ることが出来ません」
「じゃあ、この足跡はどうなんだ?」
「そこなんですよ」
「なにがだ?」
主任は山本の説明に対し、疑問点を理解していくが一番簡単そうな足跡の追求に対し山本が顔を顰める。そして何が問題なのかを説明する。
「お分かりの様に所轄自体がこの足跡に付いては最初っから調べようとしていません。それと警察だけでなく、学校自体もこちらに対し協力しようとは思っていないように感じます」
「まあな。そのお兄さんが言っているように被疑者のとラウマのことがちゃんと報告されているのなら、普通は真っ先におかしいとは感じるよな」
「そうなんです。そこで、次に上がって来るのが、それをさせることが出来る存在なんです。この前のみたいにですね」
「そういうことか」
そう言って、山本と主任は坂本を一瞥するが、坂本はそれに対しやっと山本から話を聞けると前のめりになる。
「山本さん、それってずっと話すっていいながら、話してくれなかったことですよね? ね、そうですよね!」
「坂本……何を言っているんだ?」
「主任、聞いて下さいよ。山本さんって話す話す言いながら全然、教えてくれないんですよ」
「だから、何を言いたいんだ?」
「主任、坂本君が言いたいのは、私が考えている黒幕のことなんですよ」
「黒幕? ああ、そういうことか。なるほどね。所轄とは言え、警察組織や学校にも影響する存在が黒幕だと……そういうことなんだな」
山本は主任の言葉に黙って頷く。
「だが、それだけの存在となるとおいそれと思い付くものじゃないぞ」
「そうでしょ。でも山本さんはもう、見当が付いていると言うんですよ。で、それをなかなか教えてくれないもんだから、もうずっと胸の中でモヤモヤが消えないんですよ」
「そ、そうか。で、どうなんだ山本」
山本は坂本の言葉にちょっとだけクスッとしてから答える。
「坂本君、ちょっとそこのノートPCで中学校の周りの地図を出してくれますか」
「地図ですか。まあ、いいですけど。これでいいですか?」
「はい、十分です。じゃあ、そこで『西村』と検索してもらえますか」
「西村ですか? まあ……はい、出ましたよ。って、うわぁ」
「どうした?」
「見てもらった方が早いですね」
坂本は自分の反応に不思議そうにしていた主任に対しノートPCの画面を見せると「こりゃまた」と坂本と同じ様な反応を見せる。
その地図上には赤いピンが乱立していて地図上が真っ赤になっていたからだ。
「山本さん、これはどういう意味があるんですか?」
「分かりませんか?」
「俺にも分からん。なんだこれは?」
山本は主任も坂本も分からないと答えたことがおかしいのかニヤリとして答えを話す。
「あの中学校がある町は城下町なんですよ」
「「城下町?」」
「ええ。といっても普通にお城なんかはありませんよ」
「それは分かっている。勿体付けるなよ」
「そうですよ。やっと聞けると思ったのに」
「それはすみません」
山本は不満を漏らす二人に断るとノートPCの地図上のある一点をクリックすると、画面上に企業情報が掲載されたHPが表示された。
「それがどうかしたのか?」
「ええ。ですから、あの町はこの企業を主体とする『企業城下町』なんですよ」
「それってあれか。トヨタとか日立とか、そういうのと同じという訳か」
「そうですね。企業規模は小さくなりますが、考えとしては合っています」
「だが、たかが地方の一企業だろ。そこまで強い立場とも思えないがな」
「それは私達がそこに住んでいないからですよ」
「「ん?」」
山本はそういうとさっき検索した地図の画面を二人に見せる。
「それは分かったよ。関連企業が多いってことだろ」
「主任、私分かっちゃいましたよ」
「ん? 何がだ」
坂本は主任一人が分からないことに少しだけ優越感に浸ると「いいですか」と前置きしてから話を続ける。
「主任、ほらよく見て下さい」
「だから、なんなんだよ!」
「例えば、これ」
「スーパーだな」
「ええ、しかも系列の。そして、ここ」
「運送会社だな」
「ええ、これも系列です。そして、これにこれ」
「バス会社に……病院か」
「だから、そういうことなんですよ」
「……そうか。確かに住んでいないと分からないな」
坂本はやっと山本が考えていたことが分かり、どこかホッとするが主任は主任で新たな疑問が湧いているようだ。
「それは分かったが、そんな企業の身内が公立校に通うのか。普通なら有名私立に行かせるだろう。それにそもそもそういう年代の子がいるのかどうかもまだ確認していないんだろ」
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「ん?」
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