123 / 130
第四章 ドンガ国
第九話 任されたのなら、好きにするだけ
しおりを挟む
王様は俺に全てを任せると言って、その場から立ち去ると俺とガイルさんは顔を見合わせると「どういうことなのかな?」とガイルさんに問い掛ける。
「どういうことも何もそういうことなんだろうよ。ハァ~まったく面倒なことになっちまったな」
「いやいやいや、他人事の様に言うけどガイルさんのせいだからね。まさか忘れてないよね?」
「俺が?」
「うん。どう考えてもガイルさんのせいだよね」
「そんなことはないと思うが……そうなのか?」
「だから、そうだって。そもそもガイルさんがちゃんとお兄さんとハッキリさせないまま、この国を出たからなんでしょ」
「いや、まあ簡単に言えばそうだが……」
「簡単に言っても難しく言ってもそういうことでしょ」
「それは……すまん」
「分かってくれたのなら、それはそれでいいとして……どうすんの?」
「ん?」
ガイルさんは自分の責任じゃないと他人事の様な顔をしたので、俺がガイルさんのせいだからねと直接言えば、自分がしでかしたことを漸く思い出したようで素直に謝ってくれるが、それはそれでまあいいと横に置き、肝心なことを確認する。
「いや、だからさ。俺に任せるとだけ言われたけど、何をどうすればいいのかな……って思ってね」
「そんなのお前の好きな様にすればいいだろう。取り敢えず最高権力者である兄上のお墨付きを戴いたんだから好きな様に出来るだろ」
「ん~いや、だからね。元々はガイルさんとお兄さんの王位継承の儀が発端なんでしょ。そういうのをお祭りにしちゃってもいいものなのかなと思ってさ」
「あ~そういうことなら、元々がお祭りみたいなものなんだから気にすることはないぞ」
「じゃあさ、その儀に国民の誰もが参加することはどうなの?」
「ん? ああ、そういうことか。ちと話が長くなりそうだな。あ~すまんがどこか部屋を用意してもらえるか。それと王位継承の儀について色々確認したいこともあるから、詳しい者を呼んでくれ」
「畏まりました。では、先ずはお部屋にご案内いたします」
「ああ、頼む」
ガイルさんは側仕えの人に部屋と担当者のお願いすると、俺達は別の部屋に案内される。
「では、こちらのお部屋をお使い下さい。担当の文官を呼んでまいりますので、少々お待ち下さい」
「ああ、すまんな」
俺達を少し小さめの会議室に案内してくれた側仕えの人にガイルさんが労うと、その人は軽く頭を下げて部屋の扉を閉める。
「でだ、なんだったか?」
「だからね、その王位継承の儀に国民全員が参加出来るのかってこと」
「無理だな」
「まあ、そうだよね。じゃあさ、言い方を代えるね。王位継承の儀を王位継承権がない人がやっても問題はないの?」
「ん? それはどういう意味だ?」
「あのね、王位継承の儀自体がお祭りになるんだよね」
「ああ、そうだな」
「でも、ガイルさんは王位継承には興味がない」
「ああ、そうだ」
「でも、国王であるお兄さんは王位継承の儀をせずに即位したことに対して不満というか、不安がある」
「そうなんだろうな」
「そして、この国の人達は王位継承の儀というお祭りがなかったことに対して不満があるんだよね。ここまではOK?」
「ああ、コータの言う通りだな」
「じゃあさ……」
俺はガイルさんと国王であるお兄さんとの確執と国民の不満を確認してから、ガイルさんに一つの提案をする。
「……って、ことなんだけどガイルさんはどう思う?」
「面白い!」
「じゃ、ガイルさんは賛成ってことでいいんだよね」
「ああ、俺はな。だが、兄上がそれで納得してくれるかどうかなんだよな」
「そこはガイルさんが納得させるしかないんじゃない」
「だから、それが一番難しいんだって」
「だから、この国の人達を全部巻き込んだ上で有耶無耶にしてしまえばいいんじゃないかなと思ったんだけど」
「ああ、お前のしたいこと言いたいことは分かる。だがなぁ~」
「ああもう、するの? しないの? どっちなの?」
「……やる!」
俺が国民の不満を解消する手段として、王位継承の儀自体を国民全員を巻き込んでのお祭りににすることを提案し、肝心のお兄さんとの確執解消はガイルさんに丸投げするからとガイルさんに言うが、ガイルさんはなんだか煮え切らない態度だったので、少し強めに「やる、やらない、どっち?」と聞いたら逡巡しつつも「やる!」と言ってくれたので少し安心する。
カリナの車を作るためにもガイルさんとお兄さんの確執を解消しないことにはお話にならないし、ガイルさんの立場もハッキリさせておかないと、この国の人達も仲間にはなってくれないだろう。だから、ここは文字通りイヤでも全員に参加してもらい納得してもらう。
「ふふふ……」
「コータ、顔が悪いぞ」
「コータ、楽しそうだけど歪んでいるわよ?」
『コータ……』
「お前、何か悪巧みしている顔だぞ」
「……誰のせいだと思ってんのさ!」
「ああ、そうだったな」
俺が考えついた計画を実現させるべく色々と考えていると思わず口から笑い声が出た様で、それを聞いたアオイ、カリナ、タロが好き勝手言ってくる。でも、ガイルさんは言っちゃダメだろ。
そんな風にアレコレを考えていると会議室の扉がノックされ、ガイルさんが返事をすると一人のおじさんが「失礼します」と入ってくるが……まあ、予想はしていたけど見た目はどこからどう見てもガイルさんなんだよな。だから俺はマジメにお兄さんに『国民名札着用義務』を推奨しようと心に誓う。
「どういうことも何もそういうことなんだろうよ。ハァ~まったく面倒なことになっちまったな」
「いやいやいや、他人事の様に言うけどガイルさんのせいだからね。まさか忘れてないよね?」
「俺が?」
「うん。どう考えてもガイルさんのせいだよね」
「そんなことはないと思うが……そうなのか?」
「だから、そうだって。そもそもガイルさんがちゃんとお兄さんとハッキリさせないまま、この国を出たからなんでしょ」
「いや、まあ簡単に言えばそうだが……」
「簡単に言っても難しく言ってもそういうことでしょ」
「それは……すまん」
「分かってくれたのなら、それはそれでいいとして……どうすんの?」
「ん?」
ガイルさんは自分の責任じゃないと他人事の様な顔をしたので、俺がガイルさんのせいだからねと直接言えば、自分がしでかしたことを漸く思い出したようで素直に謝ってくれるが、それはそれでまあいいと横に置き、肝心なことを確認する。
「いや、だからさ。俺に任せるとだけ言われたけど、何をどうすればいいのかな……って思ってね」
「そんなのお前の好きな様にすればいいだろう。取り敢えず最高権力者である兄上のお墨付きを戴いたんだから好きな様に出来るだろ」
「ん~いや、だからね。元々はガイルさんとお兄さんの王位継承の儀が発端なんでしょ。そういうのをお祭りにしちゃってもいいものなのかなと思ってさ」
「あ~そういうことなら、元々がお祭りみたいなものなんだから気にすることはないぞ」
「じゃあさ、その儀に国民の誰もが参加することはどうなの?」
「ん? ああ、そういうことか。ちと話が長くなりそうだな。あ~すまんがどこか部屋を用意してもらえるか。それと王位継承の儀について色々確認したいこともあるから、詳しい者を呼んでくれ」
「畏まりました。では、先ずはお部屋にご案内いたします」
「ああ、頼む」
ガイルさんは側仕えの人に部屋と担当者のお願いすると、俺達は別の部屋に案内される。
「では、こちらのお部屋をお使い下さい。担当の文官を呼んでまいりますので、少々お待ち下さい」
「ああ、すまんな」
俺達を少し小さめの会議室に案内してくれた側仕えの人にガイルさんが労うと、その人は軽く頭を下げて部屋の扉を閉める。
「でだ、なんだったか?」
「だからね、その王位継承の儀に国民全員が参加出来るのかってこと」
「無理だな」
「まあ、そうだよね。じゃあさ、言い方を代えるね。王位継承の儀を王位継承権がない人がやっても問題はないの?」
「ん? それはどういう意味だ?」
「あのね、王位継承の儀自体がお祭りになるんだよね」
「ああ、そうだな」
「でも、ガイルさんは王位継承には興味がない」
「ああ、そうだ」
「でも、国王であるお兄さんは王位継承の儀をせずに即位したことに対して不満というか、不安がある」
「そうなんだろうな」
「そして、この国の人達は王位継承の儀というお祭りがなかったことに対して不満があるんだよね。ここまではOK?」
「ああ、コータの言う通りだな」
「じゃあさ……」
俺はガイルさんと国王であるお兄さんとの確執と国民の不満を確認してから、ガイルさんに一つの提案をする。
「……って、ことなんだけどガイルさんはどう思う?」
「面白い!」
「じゃ、ガイルさんは賛成ってことでいいんだよね」
「ああ、俺はな。だが、兄上がそれで納得してくれるかどうかなんだよな」
「そこはガイルさんが納得させるしかないんじゃない」
「だから、それが一番難しいんだって」
「だから、この国の人達を全部巻き込んだ上で有耶無耶にしてしまえばいいんじゃないかなと思ったんだけど」
「ああ、お前のしたいこと言いたいことは分かる。だがなぁ~」
「ああもう、するの? しないの? どっちなの?」
「……やる!」
俺が国民の不満を解消する手段として、王位継承の儀自体を国民全員を巻き込んでのお祭りににすることを提案し、肝心のお兄さんとの確執解消はガイルさんに丸投げするからとガイルさんに言うが、ガイルさんはなんだか煮え切らない態度だったので、少し強めに「やる、やらない、どっち?」と聞いたら逡巡しつつも「やる!」と言ってくれたので少し安心する。
カリナの車を作るためにもガイルさんとお兄さんの確執を解消しないことにはお話にならないし、ガイルさんの立場もハッキリさせておかないと、この国の人達も仲間にはなってくれないだろう。だから、ここは文字通りイヤでも全員に参加してもらい納得してもらう。
「ふふふ……」
「コータ、顔が悪いぞ」
「コータ、楽しそうだけど歪んでいるわよ?」
『コータ……』
「お前、何か悪巧みしている顔だぞ」
「……誰のせいだと思ってんのさ!」
「ああ、そうだったな」
俺が考えついた計画を実現させるべく色々と考えていると思わず口から笑い声が出た様で、それを聞いたアオイ、カリナ、タロが好き勝手言ってくる。でも、ガイルさんは言っちゃダメだろ。
そんな風にアレコレを考えていると会議室の扉がノックされ、ガイルさんが返事をすると一人のおじさんが「失礼します」と入ってくるが……まあ、予想はしていたけど見た目はどこからどう見てもガイルさんなんだよな。だから俺はマジメにお兄さんに『国民名札着用義務』を推奨しようと心に誓う。
31
お気に入りに追加
1,199
あなたにおすすめの小説
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる