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第一章 転生先は……どこ?
第十九話 今日からよろしくなのよ
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引き留めるディーナを後にしてアビーは山を駆け下りる。
「あれ? なんだろ?」
『どうしたの? アビー』
「うん、あのね。あの馬車なんだけど……」
『へぇ珍しいね。アビーの家に馬車なんて』
「やっぱり、僕の家に来てるのかな?」
『だって、アビーの家より先にには何もないでしょ』
「そうだけどさ」
『どっちにしても家に帰るんでしょ。なら、馬車のことなんて気にしてもしょうがないじゃない』
「そうだね。じゃあ、馬車よりも速く家に着けばいいんだ!」
『あっ! 待ってよ、アビー』
家に近付く馬車も気になるけど、それなら早く家についてジュディに報告しなければと、より一層早足になる。
「ただいま、お母さん。あのね、変なの。馬車が三台、この家に向かってるの」
「おかえり、アビー。で、馬車がどうしたの?」
「だからね。見たことのない馬車が上って来てるの」
「あら? それは確かに変ね。荷馬車じゃないんでしょ?」
「一台は荷馬車だった」
「ふ~ん、まあ来れば分かるでしょ。ほら、お昼にするから手を洗ってきなさい」
「は~い」
「ごめん」
アビーが馬車のことも忘れ、ジュディと一緒にお昼を食べていると玄関の方から声がする。
「あら、来たみたいね。ホント、誰かしら? この家に用事なんて。は~い、少々お待ちを」
ジュディが玄関の扉を開ける。
「げっ!」
「ジュ……」
ジュディは扉を開けるが、訪ねて来た人の顔を見るなり、凄い勢いで玄関を閉じる。
「あ~来ちゃったんだ」
「おい! ジュディなんだろ? 開けてくれ! 久々に会った父親に対して、それはないだろ!」
背中で玄関を抑えたままの状態でジュディは玄関の向こうにいる人物に向かって叫ぶ。
「今更、何? 一体、なんの用があって来たのよ!」
「やはり、ジュディだったか。なあ、中に入れてくれとは言わないから、顔を見せてくれないか? 母さんも一緒なんだぞ」
「お母さん? なんでよ!」
ジュディは母親も一緒だと聞くと堪らず玄関を開けてしまう。
「ジュディ!」
「お母さん!」
「はい、お母さんだよ」
ジュディは玄関前にいた父と名乗る老人を躱すと箱馬車から降りていた婦人に思わず抱き着く。
「あらあら、ジュディはお母さんになったと言うのにまだ、母親が恋しいの?」
「だって……」
抱き着いてきたジュディの頭を優しく撫でる婦人が玄関から、不安そうに覗いているアビーに気付くとジュディに紹介してと頼む。
「あ、ごめんなさい。アビーいらっしゃい」
「大丈夫?」
「大丈夫よ。あ、そこのおじさんは無視していいから。ほら、あなたのお婆ちゃんよ。会いたがっていたでしょ」
とてとてとアビーは玄関から出ると、しゃがんだまま婦人に抱き着いているジュディの背中に抱き着き、恥ずかしそうに婦人を見る。そして、婦人と目が合うと恥ずかしそうにジュディの背中に顔を伏せる。
「アビー、お婆ちゃんにご挨拶は?」
「こんにちは。僕はアビー。五歳です」
アビーは自分の顔の前に手の平を広げて婦人に見せる。
「あら! 初めまして。私はジョディ。ジュディの母だから、あなたのお婆ちゃんってことになるわね」
「僕のお婆ちゃん? ホントに?」
「「ホントよ」」
「そして、俺がジュディの父で、コーディだ。よろしくな!」
ニカッと笑ってアビーに手を出して近付くがアビーはジュディの背中に隠れてしまう。
「あら、嫌われたみたいね」
「やっぱり、分かるのよ。ね、アビー」
「怖い……」
「怖いって。あのなぁ……」
「いいから、あなたは少し黙ってなさい」
アビー、ジュディ、ジョディの女三人で固まっていると、また別の人物が箱馬車から降りてくるとジュディの前まで近付く。
「ジュディさん。お久しぶりです。憶えてらっしゃるかしら?」
「……えっと、間違ったらすみません。確か、マークのお母さん……ソニアさん」
「そうよ。良かった! 憶えてくれてたのね! それで、あなたがマークの子供ね。初めまして。私がマークの……あなたのお父さんのお母さんよ。だから、ソニア婆ちゃんって呼んでね。よろしくね」
「えっと……」
アビーはソニアに言われるが、ちょっと困った顔でジュディを見上げると、ジュディは黙って頷く。そして、それを見たアビーはソニアを見るとちょっと恥ずかしそうにしながら口を開く。
「そ、ソニア婆ちゃん?」
「そうよ! それでいいのよ! アビー、よろしくね」
ソニアはそう言うと、アビーをギュッと抱き寄せる。
「お、お婆ちゃん……」
「お義母さん! ちょっと」
「あら、ごめんなさい。ちょっと、興奮し過ぎたわね」
ソニアがアビーを解放すると、その後ろから不機嫌そうな声が聞こえる。
「ソニアよ。ワシは紹介してくれんのか?」
「あら、そうだったわね。アビー、この人はあなたのお父さんのお父さん。つまりはあなたのお爺ちゃんよ」
「初めまして、アビー。ワシはゴードンだ。ドン爺とでも呼んでくれ」
「ドン爺?」
「オオ! そうじゃ、そうじゃ。ワシがドン爺じゃ!」
アビーにドン爺と呼ばれ、興奮したゴードンがアビーを抱き寄せようとするが、ジュディにジョディ、それにソニアがゴードンから引き離す。
「俺だけ、除け者扱い……」
「旦那、いい加減に作業したいんだけど?」
「ああ、そうだった。ジュディ、ちょっといいかな?」
「なんでしょう。お母さんは預かりましたので、もういいですよ」
「ああ、そうだな。って、そうじゃない。ジョディもいい加減に止めさせてくれ」
「あら、もうお終いなのね。ジュディ、ちょっといいかしら?」
「何? お母さん」
「私達もここに住むから。じゃ、お願いね」
「へい、分かりやした。で、どの辺りにしますんで?」
「そうね。あ! あの辺がいいわ。ジュディ、いいわよね?」
「え? 何? ちょっと待って。お母さん、何言ってるの?」
ジョディは嘆息しながらジュディに言い含めるように話す。
「もう、さっきも言ったでしょ。私達はここに住むって。だから、麓の村で大工さんのカーペンさんに頼んで来てもらったのよ。カーペンさん、いいから進めてちょうだい」
「へい、分かりやした」
ジョディの無茶な行動に呆れていると、ソニアもその様子に驚いていたが、そうかと手を叩くと作業するカーペンの横に行く。
ジュディはその様子に気付き、イヤな予感しかしてこない。そして、ソニアの口から、カーペンに向け発せられた、その一言に頭を抱えてしまう。
「カーペンさん。ウチも頼むわ」
「へい、分かりやした。お任せを」
「ああ、やっぱり……」
その場に崩れ落ちるジュディにアビーが近寄り、声を掛ける。
「大丈夫? お母さん」
「アビー、ごめんね」
「お母さん?」
何故か謝るジュディを訝しむアビーにジョディが近付く。
「アビー、お母さんなら大丈夫よ。これからよろしくね」
「どゆこと?」
「あれ? なんだろ?」
『どうしたの? アビー』
「うん、あのね。あの馬車なんだけど……」
『へぇ珍しいね。アビーの家に馬車なんて』
「やっぱり、僕の家に来てるのかな?」
『だって、アビーの家より先にには何もないでしょ』
「そうだけどさ」
『どっちにしても家に帰るんでしょ。なら、馬車のことなんて気にしてもしょうがないじゃない』
「そうだね。じゃあ、馬車よりも速く家に着けばいいんだ!」
『あっ! 待ってよ、アビー』
家に近付く馬車も気になるけど、それなら早く家についてジュディに報告しなければと、より一層早足になる。
「ただいま、お母さん。あのね、変なの。馬車が三台、この家に向かってるの」
「おかえり、アビー。で、馬車がどうしたの?」
「だからね。見たことのない馬車が上って来てるの」
「あら? それは確かに変ね。荷馬車じゃないんでしょ?」
「一台は荷馬車だった」
「ふ~ん、まあ来れば分かるでしょ。ほら、お昼にするから手を洗ってきなさい」
「は~い」
「ごめん」
アビーが馬車のことも忘れ、ジュディと一緒にお昼を食べていると玄関の方から声がする。
「あら、来たみたいね。ホント、誰かしら? この家に用事なんて。は~い、少々お待ちを」
ジュディが玄関の扉を開ける。
「げっ!」
「ジュ……」
ジュディは扉を開けるが、訪ねて来た人の顔を見るなり、凄い勢いで玄関を閉じる。
「あ~来ちゃったんだ」
「おい! ジュディなんだろ? 開けてくれ! 久々に会った父親に対して、それはないだろ!」
背中で玄関を抑えたままの状態でジュディは玄関の向こうにいる人物に向かって叫ぶ。
「今更、何? 一体、なんの用があって来たのよ!」
「やはり、ジュディだったか。なあ、中に入れてくれとは言わないから、顔を見せてくれないか? 母さんも一緒なんだぞ」
「お母さん? なんでよ!」
ジュディは母親も一緒だと聞くと堪らず玄関を開けてしまう。
「ジュディ!」
「お母さん!」
「はい、お母さんだよ」
ジュディは玄関前にいた父と名乗る老人を躱すと箱馬車から降りていた婦人に思わず抱き着く。
「あらあら、ジュディはお母さんになったと言うのにまだ、母親が恋しいの?」
「だって……」
抱き着いてきたジュディの頭を優しく撫でる婦人が玄関から、不安そうに覗いているアビーに気付くとジュディに紹介してと頼む。
「あ、ごめんなさい。アビーいらっしゃい」
「大丈夫?」
「大丈夫よ。あ、そこのおじさんは無視していいから。ほら、あなたのお婆ちゃんよ。会いたがっていたでしょ」
とてとてとアビーは玄関から出ると、しゃがんだまま婦人に抱き着いているジュディの背中に抱き着き、恥ずかしそうに婦人を見る。そして、婦人と目が合うと恥ずかしそうにジュディの背中に顔を伏せる。
「アビー、お婆ちゃんにご挨拶は?」
「こんにちは。僕はアビー。五歳です」
アビーは自分の顔の前に手の平を広げて婦人に見せる。
「あら! 初めまして。私はジョディ。ジュディの母だから、あなたのお婆ちゃんってことになるわね」
「僕のお婆ちゃん? ホントに?」
「「ホントよ」」
「そして、俺がジュディの父で、コーディだ。よろしくな!」
ニカッと笑ってアビーに手を出して近付くがアビーはジュディの背中に隠れてしまう。
「あら、嫌われたみたいね」
「やっぱり、分かるのよ。ね、アビー」
「怖い……」
「怖いって。あのなぁ……」
「いいから、あなたは少し黙ってなさい」
アビー、ジュディ、ジョディの女三人で固まっていると、また別の人物が箱馬車から降りてくるとジュディの前まで近付く。
「ジュディさん。お久しぶりです。憶えてらっしゃるかしら?」
「……えっと、間違ったらすみません。確か、マークのお母さん……ソニアさん」
「そうよ。良かった! 憶えてくれてたのね! それで、あなたがマークの子供ね。初めまして。私がマークの……あなたのお父さんのお母さんよ。だから、ソニア婆ちゃんって呼んでね。よろしくね」
「えっと……」
アビーはソニアに言われるが、ちょっと困った顔でジュディを見上げると、ジュディは黙って頷く。そして、それを見たアビーはソニアを見るとちょっと恥ずかしそうにしながら口を開く。
「そ、ソニア婆ちゃん?」
「そうよ! それでいいのよ! アビー、よろしくね」
ソニアはそう言うと、アビーをギュッと抱き寄せる。
「お、お婆ちゃん……」
「お義母さん! ちょっと」
「あら、ごめんなさい。ちょっと、興奮し過ぎたわね」
ソニアがアビーを解放すると、その後ろから不機嫌そうな声が聞こえる。
「ソニアよ。ワシは紹介してくれんのか?」
「あら、そうだったわね。アビー、この人はあなたのお父さんのお父さん。つまりはあなたのお爺ちゃんよ」
「初めまして、アビー。ワシはゴードンだ。ドン爺とでも呼んでくれ」
「ドン爺?」
「オオ! そうじゃ、そうじゃ。ワシがドン爺じゃ!」
アビーにドン爺と呼ばれ、興奮したゴードンがアビーを抱き寄せようとするが、ジュディにジョディ、それにソニアがゴードンから引き離す。
「俺だけ、除け者扱い……」
「旦那、いい加減に作業したいんだけど?」
「ああ、そうだった。ジュディ、ちょっといいかな?」
「なんでしょう。お母さんは預かりましたので、もういいですよ」
「ああ、そうだな。って、そうじゃない。ジョディもいい加減に止めさせてくれ」
「あら、もうお終いなのね。ジュディ、ちょっといいかしら?」
「何? お母さん」
「私達もここに住むから。じゃ、お願いね」
「へい、分かりやした。で、どの辺りにしますんで?」
「そうね。あ! あの辺がいいわ。ジュディ、いいわよね?」
「え? 何? ちょっと待って。お母さん、何言ってるの?」
ジョディは嘆息しながらジュディに言い含めるように話す。
「もう、さっきも言ったでしょ。私達はここに住むって。だから、麓の村で大工さんのカーペンさんに頼んで来てもらったのよ。カーペンさん、いいから進めてちょうだい」
「へい、分かりやした」
ジョディの無茶な行動に呆れていると、ソニアもその様子に驚いていたが、そうかと手を叩くと作業するカーペンの横に行く。
ジュディはその様子に気付き、イヤな予感しかしてこない。そして、ソニアの口から、カーペンに向け発せられた、その一言に頭を抱えてしまう。
「カーペンさん。ウチも頼むわ」
「へい、分かりやした。お任せを」
「ああ、やっぱり……」
その場に崩れ落ちるジュディにアビーが近寄り、声を掛ける。
「大丈夫? お母さん」
「アビー、ごめんね」
「お母さん?」
何故か謝るジュディを訝しむアビーにジョディが近付く。
「アビー、お母さんなら大丈夫よ。これからよろしくね」
「どゆこと?」
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