異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第5章 住める場所を作ろう!

第141話 異世界召喚チートスキルの真実?1

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第141話 異世界召喚チートスキルの真実?1

異世界323日目 午後5時

 レオラルド王国 裏側爆発!
 これでも、出てこないかな?動かないかな?勇者国王よ!
 恐らく、この世界の有り様の黒幕でもある、勇者国王を作った実行犯のエルフの予言巫女 プレリュードと聖樹がいないと、困るやつが出てくるはずだ。

 エルフの予言巫女 プレリュード
「おお!お助けください。あの者はわかっていないのです。」

聖樹
「わかっていないのは、儂らかもしれぬぞ。
 魔王の封印をないがしろにしていたのだ。
 詐欺を働いたのだ。 世界樹経由で少しずつだが情報は集めていた。
 向こうの政府の責任もあるが、封印の力を使ってこちらの魔王にまで使っていた。
 その間に、1体も討伐していなかった。
 大義名分は立たないよ。
 魔王を討伐するためと言って、もうすぐ1552年も放置した我々は詐欺師だ。
 倒せる力があったのに、その間に実働する勇者をないがしろにして、人を苦しめたのは王国だ。
 そして勇者国王を作っても、倒せなかったのは、我々の責任。」

 ??
[面倒な事になっておるな。どこだ!どこに行った。]

 オレは、亜空間を作って隠れていた。
 逮捕状が光っている。逮捕対象か。え~、は?勇者スキルの作成元だと!
 え~~~~!
 勇者スキルとは、この自称・勇者神(と逮捕状には書いてある)アゼイラの人間だった時のやっていた事をスキル化した、いわばコピースキルだったのか!!

 逮捕状、無茶苦茶光ってる。ハイ!わかりました。頑張ります。
 対強者戦闘モードVer.3.1 全スキル稼働
 仮面を付ける。この仮面は師匠のお手製だ。
 
自称・勇者神?アゼイラ
「神託を直接…、(え?あの仮面どこかで…。ええい!所詮魔力だけ何故か増えて粋がっている雑魚に過ぎない!)伝えに来た!
 魔王を倒すように!」

「もう、我々の一族に課せられた仕事はおわった。不正に押し付けるな![裏切り者]の黒幕よ!」

自称・勇者神?アゼイラ
「やれやれ、粋がったやつはこれだから困る。
 お仕置きしないとな。貴様に付与した勇者スキルは、私が作り出し付与されたものだ。
 それを教えてやる!」

「お前が、大罪のものである事がよくわかった。代理の大役、見事なしとげよう!」

自称・勇者神?アゼイラ
「なにを、芝居臭い言葉つかいをしやがる!この雑魚が!」

「千月斬!」

自称・勇者神?アゼイラ
「千斬撃滅殺!」

 ガン!ではない!バン!という衝突音が吹き荒れて、半径10キロの円状はには聖樹とプレリュードが地下に潜った穴しか無い。
 
自称・勇者神?アゼイラ
「は?こいつ迎撃するどころか、オレの対神格防壁を斬りやがった!
 雑魚ではないのか?なぜ勇者スキルを停止しているはずなのに、浮遊できる?なんだ?勇者剣術ではない?時々出てくる剣技は剣聖スキルなのだが、魔力が感じられん。そんなやつはジョブマスタークラスしかいないぞ?」

「空間変換発動!魔素を魔力に!魔瘴気を聖気に変換。」

 斬り合いが再開するが、ついにアゼイラが地上で活動する時に使っている、力の封印を外した。
 だが斬り合いは全く動かない。

自称・勇者神?アゼイラ
「ブレイバークロスアブリュートカット!」

「斬月」

異世界324日目 午前1時 深夜

自称・勇者神?アゼイラ
「そんなバカな!」

 すべての技を斬った。地球に帰った時に修業して良かった。

「もう、観念しろ!逮捕状が出ている。」

自称・勇者神?アゼイラ
「代理?逮捕状?そんな…。
 あーーーーーーーーーーーーー!」

 逮捕状が執行されて、天に強制移動された自称・勇者神?アゼイラ。

 仮面は脱いでおく。
「オイ!出てくるならいまだぞ。逃げるなら追撃、素直に出でくるなら取り調べからだな。逃げるなら追撃!」

 シーン。返事は無い。
 穴を覗くと、聖樹もプレリュードも気絶していた?
 聖樹は空間封印を施して圧縮して、即席で作った植木鉢にいれる。
 プレリュードは鎖で縛って、一旦帰ることにした。

 やれやれ、疲れたな。
 プレリュードは、軽かった。まさか栄誉失調か?




 
 
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