異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第3章 失敗国王✕ダメ王子✕クソ勇者 本格的災害の始まり!

第87話 押し付けると言うなら!

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第87話 押し付けると言うなら!

異世界214日目 午後3時

 時を少し遡る。
 やっと、4つ首の一つをぶった斬ったが、再生しようとしている。
 邪気波動のせいでカナシバリにかかっていた、勇者国王達はなんとか立て直せそうか?

 だが、アイツら官房長官達の乗る馬車を、国境砦の詰所に突撃させやがった。どこまでも戦争をするつもりだな。
 だが、オレの手で殺してはだめだ。朝廷と日本政府が、先祖に対する報奨金と賠償金と地位の確約の実行と、暗殺の責任を取らなければ、天界がある以上、その償いの一環として全員生き返らせなければいけない。
 そのためには、腹が立っても殺しはだめだ。
 まぁ、魔王に食われたはは、知らん。
 無理。
 さて、自分たちで結界の為の魔石を使って喚び出した奴らを、オレに押し付けようとする根性に腹が立つのだが、こちらはそれどころではない。

 ヒドラの首が蘇生を始めた。
 三日月斬撃波乱発で、やっと斬り落とせたが、今なうちになんとかしないと!
 徹底的に、三日月斬撃波を撃ち込む。
 ヤツの攻撃は全て、三日月の防御膜で反射されてやつに帰っていく。
 しかし、斬ったところから再生していく。
 リアライズ・ステータス!
 御乎幤(おおべ)流力術がレベル42になっていた。
 やって見るか!上弦の月の祓い。爆!

 な!何だと?何かとんでもない弾丸が出るのではなく、やり方が頭に入ってくる。
 斬るのか? 半月上弦の半月状に上に。
 ものすごく、力を持っていかれるがヒドラを閉じ込めるように斬ってみた。

 ズーーーーーーーーーー!
 なんだ?空間を斬って、何かザラザラするものを斬って、そして、何か波打つゼリーを斬ったという表現しかできないモノを斬ったぞ。

 ヒドラの周りの空間を半球状に斬ったところから、何か高重力みたいな隙間がトゲ状に出て来た。

 ズズズズズズズズズズズズズズズ、
 ヤバイ!ヤバイ!逃げろ! 全力で飛んてにげる。

 ズドーーーン
 眩いキノコ雲が立つ。そして、まだ斬り方が稚拙だったのか、ヒドラの頭の一つが飛んでいって官房長官達の馬車を喰おうとしていた。

 急いで追いかけて、トドメを刺す。
 ヒドラは、魔石5つとドロップ品を残して灰となって消えた。
 そこに、今度は空中から歪みが発生した。

 (やっと繋がりました!) 
 また、異世界召喚返しだな。クソ帰ってたまるか!そうだ、官房長官に闇魔法で必要な事を付与して、違反しようとしないように[掌握]を感染型(つい最近使えようになった。)を付与すればいい!

 善は急げだ。すぐにやる。
 ここは、ボケろ!

「あれ?あの~、どこかであったことあります?いや、ナンパとかではなく。」

官房長官
「あ、ああ、テレビとかで新聞で毎日出ているからな。君がオオベ君か。私は官房長官だ。ゲボケホケホ。」

「あ、瘴気咳か!不味い!え~聖水早く全員飲んで、瘴気に侵されると妖魔になるとか、図書館の本に書いてあった。」

陰陽師 
「コレは!全員すぐに飲んで!オオベ君がくれた聖水を、すぐに飲んで。」

 官房長官の体から何か黒いものが立ち上っていく。
 あ!しまった!闇魔法付与してなかった!
 
(官房長官が見つかりました!オオベもです! )

 (すぐに呼び出すのだ!)
 (無理です出力が足りません!)

「これを使うか! 魔力よ!我が手に集い指定する相手のを強化せよ!時間指定付与、(絶対零度即死耐性、空気ゼロ地帯即死耐性、異世界間移動通過耐性)そして、あの空間の歪みに接続せよ!」

陰陽師
「君も帰るのじゃ!」

「見届人がいります!それに、こちらに魔王の半身がいる。それを倒さないとそちらで勝てないのです、だから封印しないといけなかった。
 官房長官!日本の秘蔵金属ヒヒイロカネをみつけるのです。そして、封印に使った神剣のコピーを再現して、討伐して下さい。」

 官房長官達に光の柱が立ち、地球に帰って行った。

 ハァハァハァハァ、成功したか?
 ナツから、(せ)の文字が念話文字メールが来た。
 そうか、監視されているのか?
 待てよ、このシチュエーションは使えるな。

「お前らか! また違法異世界召喚をしたのは!この紋章は覚えがあるぞ!宣戦布告してきた極悪非道のナッシュ王国だな!」

ナッシュ王国 王太子
「貴様!我々に対して無礼だぞ!」

「悪魔退散! ファイヤートルネード!」

勇者国王
「は? (いかん、罪人から悪魔に更に格下げになった。人扱いすることも無いって事か。)
 オレは別件で来たのだ!」

 ついに、ナッシュ王国を見捨てた、勇者国王。
 え?となるナッシュ王国の者達。
 そして、炎に包まれる前に馬にムチをいれて、全速で逃げ出した。
 その時奴らに、スパイ映像用の魔法陣の付与をしておく。
 次は勇者国王だ。全く!何を考えている!
 こいつ、ひょっとしたら…。
 オレの思っているよりも、ポンコツか? 


『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』


 
 
 

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