リーフクエスト 

どら焼き

文字の大きさ
上 下
10 / 61

10.脱出するぞ!

しおりを挟む
10.脱出するぞ!


 ドーーン!
 爆発とともに爆音が響く[死出のダンジョン]。

[爆発png]



 吹っ飛ぶバーサーカーフォレットに、バーサーカードックやバーサーカーズバイダー。
 
 ひゃーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!
 笑うリーフ!

リーフ
「僕は!僕は!僕は!僕は!帰るんだ!帰るんだ!帰るんだ!帰るんだ!帰るんだ!
 スキル発破(ハッパ)!」

 スキルのハッパを唱えると、ダイナマイトの点火スイッチが、リーフの手前に出現する。

 カシャン!
 スイッチが入り、爆発と共にモンスター達が吹っ飛ぶ。
 [レベルが上がりました!レベルが上がりました!レベルが上がりました!レベルが上がりました!レベルが上がりました!]
 頭に響く、レベルアップのアナウンス。

 あのオーガが溶けたあと、レベルアップとともにスキル ハッパも大幅にレベルアップして、葉っぱしかだせななかっのが、一気にダイナマイト爆破をすることがデキるようになったのだ。

リーフ
「発破!(ハッパ!)」
 ドーーン!
 派手に吹っ飛ぶフォレット!
 ダンジョン内だから、皮とかの素材なんて気にしなくていい!
 好きなだけ爆破すればするほど、生きて帰る事が出来る確率が上がっていく。

 リーフの狂ったような爆破を止める理由なんてなかった。
 ダイナマイト爆破は、すでに地球でよくやっていた。
 しかも、その記憶のせいかスキル ハッパから、土魔法適性と火魔法適性が生えた!
 しかも、鉱山にいた記憶と学生時代の金属に触った記憶が、魔法を強化させる。

リーフ
「チタンランス!」
 チタン鋼の槍が、モンスターを襲う。

バーサーカーフォレット
「キュピー!」

 そして、気がついたらセーフゾーンの前の広場は、魔石の山となっていた。

リーフ
「フー、フー、フー、やった!やればできたぞ!
 それにしても、魔石の山か。
 お!金棒が残っていた。すげーな~。この金棒はあの爆発の中でキズ一つついてないぞ。
 まさか!この袋!マジックバックか!
 この透明なガラス玉はスキル玉か!
 やった!ついてるついてる!
 マジックバック、流石Aランクかもしれないダンジョンだな。
 魔石がまだまだ入るぞ!重さもない!
 ふひゃー! 全部入ったぞ!これだけあれば商人になって、行商人やれるぞ。
 そうすれば、ハンターギルドでBランクにってなんとか領外に出なくでも、商人として楽に他の領ニ出られる!
 へへへへへへへへへ。」

 すぐに、セーフゾーンに引き返すリーフ。
 口は悪いが美人な幼馴染のボヘや、美人で実は好きだったヒーラーのトトに、裏切られて落ち込んでもいたのと、地球の自分を思い出してさらに凹んでいたが、爆破してスカッとしたリーフ。

 死と隣り合わせのダンジョンの下層だろうと、予想できるがストレスの発散方法を知ったリーフには、希望が見えていた。

リーフ
「このスキル玉が、4つもある。」
 一つは虹色なスキル玉。2つがガラス玉のスキル玉。一つが灰色のスキル玉。

 領都の魔導ショップで、灰色のスキル玉が大金貨30枚で売られていたのを見たことがある。

 灰色のスキル玉は、コモンスキルと呼ばれる訓練したら早く身につくスキルだ。
 特に下級剣術とかのスキルとかが多い。

 ガラス玉のスキル玉は、王都のオークションに出されるという。
 黒、灰、ガラス、白、銀、金、白金、虹とスキル玉のランクは上がって行くという。
 金ランクのスキル玉だと、大金貨どころか2段階上のミスリル大貨幣100枚を超える落札額になるという。

 だが、ガラスランク以上のスキル玉を持っているのは、人に言わないほうがいい。
 2年前に、どこかのダンジョンボスを倒して白のスキル玉をギルドに持ってきたパーティーが、貴族に襲われてスキル玉を奪われて殺されたのだと言う。

 その時ガリズはクエストで、ゴブリンという人型の醜悪なモンスター討伐に出ていたので遭遇しなかったかが、謙譲を強要されて拒否反応したパーティーに向かって、騎士達を差し向けて殺すという現場は、酷かったらしい。

 ギルドの受付が、槍の穴だらけになっていたのを思い出す。
 白で、そんな事が起こる。
 伝説の虹なんて持っていたらやばい。
 使うか。
 
 灰色は、下級暗殺短剣術。
 ガラスは、下級水魔法。
 もう一つのガラスは、下級鑑定。
 虹は、インベントリー(無限 魔力消費無し)だった。

 魔力消費無し!マジ!!
 マジックバックとかポーチとか、袋以上に収納出来る不思議な袋はあるのだけど、魔力がいる。
 なので、定期的に魔石を交換しないといけないとか制約がある。
 スキルのインベントリーでも、下級から上級でも魔力は消費するのと、容量でも魔力の消費量は変わるので、[祝福の儀]で授かった後で大商人とかにスカウトされるが、すぐにハンターギルドに出される人が多い難有りのスキルだ。

 だが、これは良かった。特に下級水魔法!
 もう水が無かったから、本当に助かった!
 
 こうして、重たい荷物を持たなくて良くなった僕は、セーフゾーンから出てこのダンジョンから脱出する為に動き出した。

 下級鑑定では、壁!とか名前しかまだ出ないけど、聞いた話では使い続ける事によって、下級から上級までランクアップしていき、特に商人には必須のスキルになるという。

 だから、使い続けながら移動する。
 上がり階段を見つけよう!モンスターの気配を見落とさないようにして、慎重に進んで行くのだが気配が無い。
 まさか、あの爆破まつりで全滅させてしまったか?

 その日、この階層の全マップが出来上がった。
 上がりの階段は無かった。下りの階段しか無い。しかも階段前の壁に[30]の数字があった。
 地下30階層。
 ソレって、間違いなくAランク以上確定のダンジョンだよ。
 あのセーフゾーンに戻ってよじ登ったり爆破したけど、だめだった。
 下るしかないのか。
 リーフは、先に進む事に、なった。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

妖精の園

華周夏
ファンタジー
私はおばあちゃんと二人暮らし。金色の髪はこの世には、存在しない色。私の、髪の色。みんな邪悪だという。でも私には内緒の唄が歌える。植物に唄う大地の唄。花と会話したりもする。でも、私にはおばあちゃんだけ。お母さんもお父さんもいない。おばあちゃんがいなくなったら、私はどうしたらいいの?だから私は迷いの森を行く。お伽噺の中のおばあちゃんが語った妖精の国を目指して。 少しだけHなところも。。 ドキドキ度数は『*』マークで。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界八険伝

AW
ファンタジー
これは単なる異世界転移小説ではない!感涙を求める人へ贈るファンタジーだ! 突然、異世界召喚された僕は、12歳銀髪碧眼の美少女勇者に。13歳のお姫様、14歳の美少女メイド、11歳のエルフっ娘……可愛い仲間たち【挿絵あり】と一緒に世界を救う旅に出る!笑いあり、感動ありの王道冒険物語をどうぞお楽しみあれ!

強制フラグは、いりません! ~今いる世界が、誰かの二次小説の中だなんて思うかよ! JKと禁断の恋愛するなら、自力でやらせてもらうからっ!~

ハル*
ファンタジー
高校教師の俺。 いつもと同じように過ごしていたはずなのに、ある日を境にちょっとずつ何かが変わっていく。 テスト準備期間のある放課後。行き慣れた部室に向かった俺の目の前に、ぐっすり眠っているマネージャーのあの娘。 そのシチュエーションの最中、頭ん中で変な音と共に、俺の日常を変えていく声が聞こえた。 『強制フラグを、立てますか?』 その言葉自体を知らないわけじゃない。 だがしかし、そのフラグって、何に対してなんだ? 聞いたことがない声。聞こえてくる場所も、ハッキリしない。 混乱する俺に、さっきの声が繰り返された。 しかも、ちょっとだけ違うセリフで。 『強制フラグを立てますよ? いいですね?』 その変化は、目の前の彼女の名前を呼んだ瞬間に訪れた。 「今日って、そんなに疲れるようなことあったか?」 今まで感じたことがない違和感に、さっさと目の前のことを終わらせようとした俺。 結論づけた瞬間、俺の体が勝手に動いた。 『強制フラグを立てました』 その声と、ほぼ同時に。 高校教師の俺が、自分の気持ちに反する行動を勝手に決めつけられながら、 女子高生と禁断の恋愛? しかも、勝手に決めつけているのが、どこぞの誰かが書いている某アプリの二次小説の作者って……。 いやいや。俺、そんなセリフ言わないし! 甘い言葉だなんて、吐いたことないのに、勝手に言わせないでくれって! 俺のイメージが崩れる一方なんだけど! ……でも、この娘、いい子なんだよな。 っていうか、この娘を嫌うようなやつなんて、いるのか? 「ごめんなさい。……センセイは、先生なのに。好きに…なっちゃ、だめなのに」 このセリフは、彼女の本心か? それともこれも俺と彼女の恋愛フラグが立たせられているせい? 誰かの二次小説の中で振り回される高校教師と女子高生の恋愛物語が、今、はじまる。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜

夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。 不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。 その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。 彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。 異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!? *小説家になろうでも公開しております。

バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話

紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界―― 田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。 暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。 仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン> 「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。 最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。 しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。 ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと―― ――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。 しかもその姿は、 血まみれ。 右手には討伐したモンスターの首。 左手にはモンスターのドロップアイテム。 そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。 「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」 ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。 タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。 ――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――

処理中です...