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第2部第1章 現実は、小説よりも怖かった

第5話 用とユイナの初心者冒険者は街道を行く。2

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 用と、ユイナは国境の近くの街に
入って行ったが、
ゴーストタウンとなっている街に
人の気配はなかった…

では、何故入ったのか?

ユイナ
「太っている死体があったわ!
これで、栄養失調の
死因の可能性が消えた…

病気では無い…

用さんは、何か知っているでしょう?」


「用で、いいよ!
あ!そうか!
お母さんが、魔法使っていたとか
言っていたな…。

魔力が、無いんだよ!
物凄く極端に無い!

俺たちは、地球に魔力が有っても
魔法をメインに使って
生活していなくて
電気・ガス、メインだろ?

この世界の人は
魔力も、身体を動かす要素…
まぁ、栄養にしていたのかもな?

ユイナのお母さんは、
よく、満月の夜とかに
女性特有の月のモノとは
別に、苦しみだすとか、
逆に、力を放出するような…
例えば、暴れるとか…
カラオケするとか…
ボクシングするとか?

無かったか?」

ユイナ
「え…
確かに…
あった!

最近は、私と一緒に24時間ジムに
通っていたけど…

それって、魔力とかに
関係有ったの?」


「うん。
そして、この大地の
魔力の循環が乱れ過ぎている。

この街の冒険者ギルドと、
図書館とかを探そう!

この国の地図と
君のお母さんの実家を
早く探そう!」


冒険者ギルドは、
すっからかんだった。

業務日誌には、
一ヶ月前からの
王都に救援要請したけど、
無視されたと怒りの記述が
最後に書かれており、
食料不足以外の、
魔法の暴発と、体調不良が
が書かれていた。

そして、地図を手に入れて
西の辺境伯が、
ユイナの母親の旧姓だと
判明したので、基本方針は
向かう事になったが…
用は、
しばらくこの街にいることにした。

追手を、ここで迎え討つつもりだと
ユイナに言うと、同意したので
しばらく、この国境の街に
いることになった。

そして
図書館は、なかった…

用は、この街の教会に向かった。
そこには、
(前)管理者神の像が有ったが、
それをじっと、用は見ていた。

そして、ため息つく。

ユイナは、意を決して
聞いてみたのだ!

ユイナ達とは別に、用は
何か知っているのでは無いのか?
と聞くと…

用は、
(前)管理者神の像に顔を向けた。


「最近の地球の外道国との戦闘は、
どれくらい知っている?」

ユイナ
「え~と、素敵なオジサマが
日本列島全域をカバーする
結界を貼ってくれて、助けてくれて、
そして、戦ってくれて
そして、外道王三人が討たれて、
黒幕が滅びた?」


「オジサマ?
あ~!
ヨッピーの事かな?

新婚さんだから、オジサマって
言ってはだめだぞ!

外道王は、逮捕に自滅だったな…

そうか、
戦闘場面は
ほとんど報道で映像を流しても、
姿なんて見えてないからなぁ…

今、眼の前にある像が、
その時の黒幕の一部だ!

つまり、この世界の前管理者神は、
地球にて戦争をやっていた…

そして、その一部の部下が
この世界の新管理者神だったらしい。」

ユイナ
「用は、あのオジサマの部下でも
やっていたのですか?」


「ヨッピーの部下ではなくて
まぁ、古い旧い…
まぁ…いいだろ…

あんまり言うと、
ややこしくなるから
いずれ言うけど…

オジサマは、絶対に言うなよ!
本人は、今新婚旅行中だからな!

怒られるどころじゃすまないから!

まぁ、俺もあのマルダス世界に
拉致されたから、
戦っていたって言えばいいか?

ある、イベントで
戦闘していたところが
テレビに映ったらしいけど…

あぁ!
そうか、君のお父さんは、
議員さんだったな。
なんか、俺のことを
[公然の秘密]なんて
暗号で呼んでいるらしいけどな…。」

ユイナは、あ!って顔になる。

ユイナの頭に、

珍しく父親が、
絶対に[公然の秘密]と
呼ばれるとんでもない存在がいて
その存在が、日本を助けたらしい。

そして、どうも裏陰陽師家の
関係者と、とんでもないが関わりが
あるらしく、決してケンカを、
売るな!って、
同じ派閥の国会議員から
警告されていたのを、
見ていたことを思い出す。


ユイナ
「家の、父親が怒られていたのよ…
先輩国会議員に…
ねぇ?

裏陰陽師家って、知ってる?」


「あ~、聞いた事は
あるような~。

何か、その裏陰陽師家と
トラブったのか?」

ユイナ
「その…、
母の魔法が使える事を
バラして、外道国の秘密部隊の
一員だとバラすぞって
根も葉もないことを捏造して
私を、妾に差し出せって
言ってきた奴がいて…

そいつは、(ようがけ)って所の
前総帥代理の側近の息子だって
言うのよ!

それで、そんな得体のしれない、
怪しい奴は、存在ごと
消してやるなんて言って
警視総監に、直談判しようと
先輩国会議員に助力を頼んだら、
逆に怒られて…。」


「前総帥代理?
その、側近の息子?」

ユイナ
「ようがけ…
ようが、け?
用賀家?!

え?!」



「そいつ…
見たことあるの?」

ユイナ
「同級生なの…
首に、最近包帯巻いていて
なんでも、噂では
新総帥を怒らせて
焼印みたいなモノを押されたって…。」


「あ~!」

ユイナが、服を脱ぎだす!

用は、びっくりして
それを止めた。

しかし、ユイナは大泣きしだす。

ユイナ
「ごめんなさい!ゴメンナサイ!
私の身体で許してください!」


「違う!違うから!
落ち着いて!

え~とな!
多分だけど、
オレの聞いた話だけ言うと、
多分大丈夫だぞ!

思い詰める事はない!
大丈夫!

ま~裏陰陽師家って
言われているけど…

どこから、いったものかな~。」

用は、一応用賀家の者だが、
前総帥代理(一応書類上父親の
用賀 保亜土
[ようが ほあど]の事)
は、バカをやって前総帥代理を
罷免になって今の新総帥は、
妹の用賀 スミレだから、
女性を前総帥代理みたいに
酷い扱いにするような状態では
まずない、と説明する。

実は、前総帥代理時代の
家の事は、そんなに知らない。

おじさんが、育ての親だ!
だが、一応知っている事を言うと、
前総帥を側近の息子は、
用の妹(の設定)のスミレを
襲おうとして、
返り討ちにあって
反逆印と、呼ばれるモノを
撃ち込まれた者で
既に、陰陽師として能力や
権力は封印されたはずだと
説明した。

ユイナ
「え?
そうなの?」

だから、安心しろ!
と言う内容を、用から言われて
ユイナは、安心して
砦の寝床で寝た。


その夜、用は砦の上で
夜風に当たりながら
ブチギレていた。

帰ったら、
叩きのめす!

既に、誰がユイナ一家を
用賀の名前を使って
脅したのか、目星がついたので
鎖で巻いて、マグマで焼くか
磔(はりつけ)にして、油を塗って
焼くか?とか考えていた。

それほど、腹を立てていたのだ!

そして、その殺気は
リーマンブラザー15世の
子供達の追手の方に
放射されていて、 
度胸と精神力がない者達は、
馬に乗っている状態で
気絶して落馬するとか、

馬が、気絶して横倒して
地面に叩きつけられるとか、

散々な目にあって 
用に対する追跡組は
ほとんど脱落する。

残ったのは、
王女達と女性騎士のみだった。



□□
その頃、ユイナは
仮眠から目が覚める。
もう、鳴らないはずのスマホが
震えていた…

電話だ!

ユイナ
「ハイ…」

??
「はじめまして。
私、用賀 用の妹の用賀 スミレと、
申します。

ユイナさんですね。
今、マルダス世界の技術で
電波を繋げたと、思って下さい。」

ユイナ
「は、ハイ!」

そして、
ガールズトークが始まり、
ユイナは、
父親と、母親と話をはじめた。


□□

その頃、砦の上では
用は、スミレとスマホで話していた。

用賀スミレ
「お兄ちゃん!
ユイナさん、心を決めたのだから
服を剝いて襲わないと!」


「オイ!
なにか、恐ろしく間違ってないか?

まぁ、あの野郎をとっ捕まえて
欲しいのだが。」

用賀スミレ
「あ~、もう銭形おじさんに
というよりも、教主もぶち切れて
逮捕していたよ!

ユイナさんの父親が、
八つ裂きはやめてやってくれって
言うくらい、怒っていた。」


「そっそうか…。
わかった。そちらに任せる。
あと、教主呼びは本人から
禁止されたから!わかった?」

用賀スミレ
「わかった。あと、え~と
AIさんは口止めされているけど
そろそろ、解禁かな?

ユイナさんは!
私達の会議で全員一致で
認可されました!
もちろん、親公認です!

今、説明しています!

まさか、渋め好きだったとはね~

父親にも、お兄ちゃんの
昔の姿をテレビ演説で見たときから
一目惚れだと言っていたらしいよ!

いや~話が早くて
良かったよ!」



「え?
どういう事?
渋め?

ちょっと!
詳しく説明してくれ!」

用賀スミレ
「まぁ、大丈夫だって!
あ!そろそろ追手が来たよ!
では!」



「おーい!…
ハァ~。
あいつら公認?
親公認?

どういう…

げ!
何か、精神ツヨツヨの
奴らが近づいて来たな。

相手したくね~な。」


□□

リーマンブラザー15世の
バカ命令を受けて、
用たちを連れてこようとするのは
○第3王女マチルダ
○第4王女カチルダ
の二人と
その側近の女性騎士剣聖と剣鬼の
ジョブを持つ二人だが…


4人共、冷や汗をかいていた。

リーマンブラザーなんて
屁すらならない、
とんでもない殺気が
隣国の方の国境から
放たれていたのだ。

自国の国境街に、まず入るが、
おかしい…

もう、夜なのに街の扉は
開け放たれて
松明すら焚かれず
真っ暗だ!

人が、一人としていない。


第3王女マチルダ
「入るは止めましょう。
この街も、ダメになったみたいね。
ここまで、死の波が来た。」


第4王女カチルダ
「隣国ギャンブラーの国境方面に、
光が一つだけ点っている…

召喚勇者達ね。
凄い殺気だわ、 
死の波が、
こんなに凄い殺気だとは…」

実は、用の八つ当たり殺気なのだが…

4人は、怯えて飛べない鳩を
なだめて、今から招待不明の
死の波に向かって進む。
帰って来れなかったら、
召喚勇者達の事は、
諦めろと手紙を書いて、
ハトを飛ばした。

そして、野営をしていても
殺気の、波動がやってきて、
とても休めないのは
わかり切っていたので
決意を固めて
隣国の砦までやって来た。



□□


AI
「どうします?
あの4人、決死の覚悟で
来ていますよ?」


「1.頭突き食らわせて、
失神させてその間に移動!

2.首トンをやって、
失神させて穴に首だけ出して
放置!

3.斬る!

どれにするかな~。」

AI
「どれだけ嫌なのですか!
まぁ、追い返すのも
一苦労ですからね。」


「さてと、お嬢様を
連れて移動するか。

金縛りをかけて、
しばらく動けないように
するだけにしておくかな?」


ユイナ
「いた!用さん!
その…聞きました!

親も、公認ですから!

まさか、外道軍と戦っていたのが、
用さん達だったなんて。

すいません、この馬鹿な女に
お仕置きを…」

そう言って、また服を脱ごうする
ユイナを止めて、
リーマンブラザーの追手が来たことを
言って、砦の屋上で迎え討つことに
した二人なのだが…


第4王女カチルダ
「ハァハァハァ、いた…
私は、リーマンブラザー国王の…

待って!敵ではない!
敵ではないのよ!」

砦に備え付けの剣をとって
構える用とユイナ。

そこに、剣鬼と剣聖のスキル持ちの
女騎士が間に入る。

用は、剣で倒しても
突っかかってくるタイプの
相手にすると嫌なタイプだと
判断して、
気絶させるよりも
プライドを折らないと
だめだと判断した。

某戦闘アニメになってしまった
有名な作品のマネをすることにする。

剣をしまう用。

人差し指を立てて、闘気を見えるほど
濃く発生させて指に流す。


「あれほど、追いかけるなと
言ったが来たということは
まだ、戦うつもりだな。

相手をしてやる!
こい!」


女騎士 剣鬼バーバラ
「舐めるな! 騎士団長を
倒したぐらいで、
のぼせるのも、ここまでだ!」

女騎士 剣聖セレス
「(バーバラ!なんてことを!
全くこの前の男に勝てる
方法が、思い浮かばないのですが…

スキル剣聖の未来予測が、
どんな動きをしても、
首トンで、崩れる私達しか
見えない…。)

バーバラ!剣を納めなさい!
(自分も剣を収めようとする)
[パリン!]

[トン!]」

ドサ!


遅かった!

バーバラとセレスは、
剣を砕かれ、首トンで
気絶させられた。


それを見た、王女二人は
もはや、戦力差は自分達の
予想を超えたと悟り、
服を脱ぎだした!

[トン!トン!]

すぐに、気絶させられる二人!


「危なかった!
ギリギリセーフ!」

ユイナ
「え?」

ユイナ[とAI]にジト目で
見られる用だった。














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