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第5章前編 変革の胎動1

第256話 聖カルッティ王国の異変?

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オババ達は、城の庭で立ってうなっていた!

オババ
「ウィィィィィィィィィ!」

大オババ
「リィィィィィィィィィ!」


女王 メルト・ラ・カルッティ
「プィィィィィィィィィ!」



なにをやっているのやら…

つい最近、ずっとこの状態である。


国政は?

王女達がやっている。

公文書?

ハハッ!  真っ白! すごく真っ白!

まるで、つい最近発売された

バボン王国のヨーガ商店の

A4のコピー用紙みたいに真っ白!



そこでやっと王女達は、違和感を持つ。



第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「ねぇ、この紙って植物紙じゃない?」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「ハァ? なにをわけわからんこと…

あ! え~! だって…

ホントだ! 植物由来の紙だ…」


第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「あんた達! なに言っているの!

この忙しさに頭がイカれたの?

植物性?あたりまえじゃ…

げ! あたりまえじゃ…無いじゃないでわ無い!


羊皮紙では、無い!

え~~~!」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「どうなっているの!

こっちの世界に来てからは、

羊皮紙しか使って無いのに!

誰もまだ、パルプ紙なんて成功してないのに!


ハァ?」


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「図書館から、公文書!みんな調べ直して!」



調べた結果…

図書館の男と男のラブロマンスものは…

羊皮紙であった…


だが!

公文書は、雑草を使ったわら半紙とパルプ紙の

ほぼ中間の紙であった。



どうして?

元の公文書はどこに行った!

この紙の出どころは何処だ!


王城内では、大騒ぎになる!

いったいなにがあった!



答えの一部が諜報部からくる。

諜報部長ゲケス
「これは、バボン王国のヨーガ商店が

最近売り出した、

「こぴ用紙」と言うものです!」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「おそらく、コピー用紙ね。

ハァなるほど… で、

元の書類はどこに行ったのか、

何か手がかりは見つかった?」



諜報部長ゲケス
「それが、その…

用紙の出どころというよりも、

製造所がバボン王国にありますので、

探りを入れていたのですが…

こちら側の公爵が、失脚しておりました…

(コイツ チョウホウ サボッテマシタ)

そして、バボン王国・王都のフッカケ商店も、

国王と宰相の暗殺未遂容疑で捕まりました。

そして現地の諜報員も、

ほとんど連絡が取れません。」


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「つまり…」

諜報部長ゲケス
「バボン王国が、怪しいと思うのですが…

調べようがありません。」



第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「コピー用紙… 一体なぜ、

こんなものを…残したの?メッセージ?

(イエ チガイマス ジカンカセギノタメ)

なぜ?オババ達なら牢屋はわかるけど…

(ワカルノ デスカ?)

なぜ、女王まで入れたの?

それに、あの3人の奇行…」



近衛兵士A
「たいへんです!

王女殿下! たいへんです!

バボン王国が! バボン王国が!…」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「どうした? 何があった!」


諜報部長ゲケス
「王女殿下!大変です!

書類の行き先がわかりました!」



バボン王国が、聖カルッティ王国が

自分(国王)と宰相を暗殺しようとしていた事

そして、ホロン王国との連名で、

ゴブリン・ジャイアントを作ったのは、

聖カルッティ王国である。


オーク・ジャイアントは、オババが作った

(集魔のツボ)でオークを合体させて

作られたものであり、

聖カルッティ王国が、

モンスター軍団の黒幕である可能性が

あまりにも、大きく

全国家に対して、注意喚起を促すものであった!


その証拠として、聖カルッティ王国の

内部文書を手に入れたとして、

公表した!」



つづく…
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