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第4章 バボン王国・聖カルッティ王国乱闘編

第110話 公爵逮捕か?

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  続きです。

近衛兵士
「現地と魔導通信が繋がりました。」

 宮殿内は大臣や貴族達も、入って来ていた。
 国王と公爵の対立の結末を見るためでもあるが、ダンジョン攻略の瞬間を見たいのもあったようだ。
 公爵領内のダンジョン郡の映像が映し出される。

 現地冒険者ギルドマスターが、スクリーン映像の真ん中に映っているのがS級ダンジョンであり震源地だと解説しているが、公爵はダンジョンの映像が映った時から放心しているような様子である。 



 ダンジョン内では、ゆみさんが戦闘形態でモンスターと、戦っていた。

 右手のひらをモンスターに向ける。
 すると手のひらからビーム砲が出た(実は光魔法)!
 背中から出てきた(マジックバッグ経由)ガトリングガンが、ブラックドラゴンを撃ちのめす。

 ゆみは、おかしいと思い始めた。
 ゆみが、呪いによって無理矢理ゴーストにさせられる前では、こんなにスキルや魔法を乱射してしまうとまずMPが無くなる。

 だが、全くって言うほど無くなる気配がない。
 ステータスプレートを呼び出すと、表記が無茶苦茶だった。

ゆみ
「MPの表記が、……になっているのですが?」

AI
「それは、ゆみさんが用様からMPを供給されている状態だからですよ。」


「まだまだMPは大丈夫だから、もっと撃って行こう。
 ゆみさんのステータスプレートでどれだけMPが使われたかで、俺の最大MP値を測定するつもりだから、どんどん撃ってくれ!」

ゆみ
「バズーカ砲とか撃ちまくりますよ~。」

 哀れ!ブラックドラゴンはブレスを用に撃つが、ゆみに光線バズーカ砲で迎撃され、またガトリングガンで撃ちのめされる。


 ブラックドラゴン
「グゲーギャー!」

 ブラックドラゴンは叫び声と共に身体が光の粒子となって消えた。

 大きな魔石と、ドロップ品があった。

AI
「ドロップ品は、ネックレス?にスキルブックと全回復薬エリクサーですね。」


「このネックレス?は…うん?
 なぜメイド、イン、フレンチって書いてあるんだ?それも日本語のカタカナで?」

ゆみ
「これ私の、ネックレスです。
 なぜドロップ品に?
 うわ!レベルアップです。」


「ヤベ!頭痛用の痛み止めだ。早く飲んで!」

ゆみ
「身体が光るだけで、痛くないです。
 やった~!30レベルアップしましたよ!!」


「ゆみさんいいな~頭痛ないんだ。
 まぁ良かった。
 あと少しでレベル1000だ!
 それにしても、まだまだMPに余裕があるぞ。」

ゆみ
「次のボス戦では、フルパワーで撃っていいですか?やってみたいです。」

AI
「わかります♪ 
 やめられないのですよね。
 それに用様もエリクサーが手に入ったから大丈夫ですよ。
 ゆみさん経由だとモンスターにダメージを与えられるのがわかりましたし、いい戦闘データーが取れましたから、メンテナンス時に改良しましょう!」


「次は、火炎魔法陣50搭載のエクスプロージョン砲を使ってくれ。
 MP切れ起こしたら回復薬いつでも飲めるようにしているから。」

 そして、地下99階ブラックドラゴン戦の後、ダンジョン地下100階のボス戦部屋の前にやって来た。


「扉向こうから、気配が複数あるな。
 数は100匹位で、強さはブラックドラゴン並みかな?」

ゆみ
「ブラックドラゴン100匹って、さすがS級ダンジョンですね。
 少し気になっていたのですが、時計見るとまだ10時間しか経ってないですよね?
 いくらなんでも早すぎませんか?」


「下り階段だから、早いんだよ。」

ゆみ
「イヤイヤ!モンスターにもほとんどあって無いですよ!
 しかも迷う事無くすぐに階段とか!
 私もダンジョン経験あるからわかりますが、普通迷うでしょ!」


「AIさんがマッピングしているから、迷わないだけだよ。
 あとモンスターはしっかりと倒しているよ。」

AI
「階層はじめに、ビーム砲をぶっ放してますよね。
 あれ誘導光魔法ですから、しっかり倒してますよ。」

ゆみ
「でも、用様はまるでこのダンジョンを知ってる見たいなかんじで、歩いてますよね。」


「うん、これはAIさんがマッピングしてくれるから、早めに気がついたのだけどね。
 ゆみさん、ファムコンっていうゲーム機あるの知ってる?」

ゆみ
「はい、持ってましたよ。
 そういえば、さっきの少し変ったブラックドラゴンどこか見たような?」


「Dragoon(ドラグーン) 苦(く)エーストって言うRPGゲームとマップが同じなんだ。」

ゆみ
「思い出した!
 持ってました!
 復活の呪文で、どれだけゲームするのに苦労したか!」

 実はゲーマーであったゆみさん。

ゆみ
「と言う事は、このダンジョンのラスボスはヨルムンガンドだったはずですが?」


「うん、おかしいよね?
 でも、ここまで来たからには攻略しよう。」

AI・ゆみ
「「はい♪」」

 ラスボス部屋は100匹はいる、ブラックドラゴン並みの強さの、巨大ゴキブリであった。

 ビル一棟並みのデカさのゴキブリ達が、用たちに迫る!

ゆみ
「ギャー!来ないで!ギャー」

 ドドドドドドドドドドドドドド

 ガトリング砲が火を吹く!

 そして、エクスプロージョン砲が200発撃ち込まれ大爆発が起こった。

 ゴキブリは灰すら残らなかった。

 ゆみさん恐るべし!

 そして用達は、ダンジョン・コアを手に入れ、統合された他のダンジョン・コアも全て回収した。

 地上に戻って来た用一行の前に、恐らく現地の冒険者ギルドマスターらしき人がいるが、


「オーガ・ジャイアントのスタンピード軍対策作戦中です。
 今から次の作戦に移ります。それでは。」
 と言って自由行動許可の印である王家の紋入の短刀を見せて、マジックリングからゴーレム馬車を出して、すぐにその場を離れた。


       

 王城内

 公爵は、座り込み絶叫(ぜっきょう)していた。

 まさか、ダンジョンが攻略されるとは…
 しかも、公爵領内ダンジョン郡のダンジョン全てが崩壊していた。
 王城では歓声が飛ぶが…

公爵
「アヒヒヒヒ、ダ~ンジョンが無くなった♪
  ホイ♪
 無くなった♪ホイ♪ 
 俺はいつになったら王になれる♪ホイ♪…」

 その後、公爵様はまともな返答すらできず、その息子達も王国法の無断増税禁止条項違反で捕まり公爵領は第2王子?ミルト預かりとなった。
 
 その後、どう用に手紙を書くか悩むミルトの姿が、執務室にあったらしい。
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