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第3章 え?これまでがエピローグみたいなもので、これからが本番っぽいって!マジか!
第54話宴(うたげ)の後
しおりを挟むホロン王国の宮殿では、冒険者ギルドホロン王都支部ギルド長が、第3王女ミルトに詰問されていた。
ミルト
「で!ヨウ・ヨウガの居場所はわかったの?」
王都支部ギルド長ナット
「いまだ、わかりません。
ペルト街のギルドマスターから聞くと、その~」
ミルト
「はっきりと、おっしゃって下さい。」
ナット
「はい。
まず、ペルト街防衛戦に協力していたときから、貴族様に関わる事はイヤだと言っていたみたいです。」
ナット
「辺境伯様の弟トーラー防衛隊隊長や、三女ミリ様がペルト街に入られた時、近衛第2部隊に対峙していたコボルトの大軍に攻撃を仕掛けようとしていたところ、ミリ様が体当たりして危害を加えたとの証言が多数あります。」
ミルト
「聞いているのとは、違いますね。
ミリ様は、逃亡しようとしていたから体当たりをしたと言っていますが。」
ナット
「では、近衛第2部隊の報告書をみてください。
ルンバ代理隊長はマジメな男です。
コボルトの大軍がその場から消えて、第2部隊は領都とペルト街に入れたのは、事実です。
攻撃でなかったとしても、いきなり体当たりしてくる挨拶なんて、貴族社会では聞いたことありません。」
国王パーシャル
「確かに。
それに、本人が男爵授賞と婚約に同意していたと言うのであれば、なぜ縄でくくって連れて来なければならない。」
ミルト
「ハァー、とにかく本人の行方にこころあたりは?」
ナット
「珍しい黒髪であるのと、始めはのうちは遠いところから来た、と言っていましたがのちに遠いところから連れ去られてきたと言っていたことから、ブリードル帝国の勇者召喚された者達の1人であると思われます。
なので故郷とかは、この世界にはありません。」
ミルト
「ほら、きっとブリードル帝国にいる仲間達の所に空間魔法で逃げようとしていたに違いありません。」
ナット
「王女様、ヨウ・ヨウガは召喚された者達とはかなり仲が悪かったとの証言がかなりあります。
ブリードル帝国支部のギルドでは酒を飲ましたりして、綿密に集めた情報なので間違いありません。
勇者達はヨウ・ヨウガに恨まれて当たり前の事しかしていなかったとの証言もあります。」
国王
「つまり、コボルトの大軍を送ったのは事故ではないということか。
では、ブリードル帝国にいる勇者達のもとに復讐に行った可能性は?」
宰相
「国境警備隊からは今封鎖しており、乗り合い馬車も近づけさせていないとの事です。」
ミルト
「ではどこに行ったというの!」
ナット
「ギルドカードに大ミスリル貨30枚相当の預金があります。
どこかで使ったらすぐにわかるように手配はしておりますが、これは本当に王族婚約者行方不明案件でいいのですね?
ギルド規約違反だと言われたら、ギルド総本部から処分が来ますよ。
本当に守ってくれるのですね。」
宰相
「我々に協力するのは、ギルドの義務であると考えている。」
ナット
「私がどうなってもいいと言うのか!
婚約者だと言うのが王国側の嘘だとわかって、ギルドカード履歴を捜索に使うというのが、どんだけ重いバツを喰らうことになるのかわかっているだろう。」
ミルト
「あの罰則は、前勇者が作ったものでしたよね。
だからといって協力しないというの!
やっと結婚してもいいと思う相手が出てきたのに、探さないっていうの!」
ナット
「(ガタガタ)いえ、そんなことありません。」
辺境伯達は伝説の素材のこともあり処分は、うやむやになったのだが…
やはり三女ミリは、自称婚約者として冒険者ギルドにヨウ・ヨウガの捜索クエストを王女ミルトと連名で無理矢理に受理させた。
その後、冒険者ギルドマスター ナットは胃が痛いと治療法に入院したとのことらしい。
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