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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第63話[主人公はお休み]その間違いは、少しズレではなく大き過ぎる間違いであった。2

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 フェイクランドに、集結してくる解決を命令された天界の各課の裏部隊や、ヤバイ部隊。

 しかし彼は、ふと止まる。

管理者神ゲルドー
ウロクルタメ特戦隊

 彼らの上司達の後ろ盾の天界特殊第四室の強力な戦力の一角が、そこに待機していたのだ。
 彼らは、管理者神ゲルドーより、今の情報提供を求められる。
 出すしか無い。
 なので、情報をだした。
 すると、既にいくつかの管理世界が衝突したあとであると言うことがわかる。

 他の制御不能世界は50くらい。
 他の部隊達は、降下を始めた。

 管理者神ゲルドー視点

管理者神ゲルドー
「まずは、フェイクの逮捕だな。
 降下するか。」

ウロクルタメ特戦隊 隊長
「あそこに、王女様達の反応があります。
 恐らく分身ですね。
 本体は、奴らが事故でぶっ殺してしまうかもしれません。
 その方が、俺達は楽だ。
 もう、あの王族には会いたくもない。
 分身を先に叩きましょう。
 データー収集という事で。」

管理者神ゲルドー
「たしかに、俺も奴らに直接会うのは…いや話すのすら嫌だ。
 わかった。
 そうしよう。
 いたな!
 あれは通信施設か?
 はて?あの辺りの空間が、何者かに組み換えられているぞ?
 絶陣か?
 絶陣は、地球では禁止されたはずだ!
 なんだ?
 9つの次元が曲がっているぞ。」

ウロクルタメ特戦隊 隊長
「しかも、川が流れるように循環している。
 ハハハ。
 そんな馬鹿な。
 あれは、もう地球では物語の世界の術になったはずなのに。
 降下開始!」



 その頃、天界特殊第四室

室長様(フェイクの上司)
「なんだと!中立派が、静観するなんて言ってきた?
 なに!
 上層部の会議で、奴らが空席だと!
 本当に、奴らの個別行動の許可が出たのか?
 なんて事だ!

 なんだよ?
 また、不甲斐ない報告か?

 なに?
 勇者 ゴン太が魔王になっただと?
 で?現地の情報は?
 フェイクに通信を繋げろ!
 そして、説明させろ!
 今すぐだ!
 ゲルドーは?」

 荒れていた。
 フェイクは、救援信号しか出さない。
 全く会話に応答しない。

 ゲルドーから、降下するとの報告がくる。
 まぁ、奴らに任せたら解決も早いと胸をなでおろす室長樣。

 しかし、他の課が特殊部隊を降下させたと報告がくる。
 課長共は、全て強制命令での聞き取りをされていた。

 冷や汗が流れて来た室長樣。
 どこかで、対応が間違っていたような感覚がおそってくる。

 マルダスという異世界にいる、自分の分身体も失敗ばっかりしていた。
 嫌な予感しかしない。
 この際、フェイクを我が手で殺るか?
 そして、仕切り直しするか?

 第四特殊室に幹部たちが集合していた。
 全て、聞きたくない報告ばかりだ。
 フェイクの中にいるはずの王妃!奴は殺したいという者は多い。
 
 「奴が、ゼーロ計画の遅延の原因だ。」

 誰となく出てきた言葉。
 わかっていた。
 わかっていたのだ。
 奴は、こちらの計画が漏れて危機に瀕した時に、もしもの時にあの派閥に対して引き渡す【超VIP生贄要員】なのだが、旧フロントバーレ諸国連合の王妃・王女31人の毒は猛毒だったということだ。
 あの[完璧な王女]様のフロント皇女の姉(フロンダーパ)だけあって、奴がこの世に出てきた時の交渉材料に使う予定だったのだが、オーストラリアにいるフロント皇女に、強力な3人の護衛がいた。

 あれでは、手が出せない。
 なんだよ、あの護衛。
 こちらの実力者を瞬殺しやがった。

 だが、フロント皇女と交渉するか?
 フェイクを引き渡して、ぶっ殺す取引をして、こちらにつけるか?

 ゲルドーの帰りが遅かったら、特殊第四室がフェイクランドに向かうことになった。
 
 
 
 その頃、その[完璧な王女]様=フロント皇女を、真・世紀末的爆弾ゴミと呼ぶある派閥は派閥で荒れていた。

『どうしよ~。
 風人君?前世の記憶を掘り起こしているよ~』

コスモ
「仕方ないですよ。
 怒られる時は、怒られましょうよ。」

 あれ?
 フェイクランドが、変形したことよりもカザトの話題の方が最優先らしい。

ピエロ(同毛)
「まぁ、彼のことだから怒らないと思うよ。」

 会議室には、第2地獄戦隊(ロックン・サーカス)という特殊部隊が来ていた。

 特殊第四室の室長達が恐れる(あの派閥)の特殊部隊である。
 
第2地獄戦隊(ロックン・サーカス)
同毛(ヘル・ピエロ)
代王(ヘル・クラウン)
台理(ヘル・ジョーカー)
行烈(ヘル・パレード)
幻騒(ヘル・ファンタジー)
で構成される彼らを筆頭とするピエロ軍団は、先程、カンターレをボコボコにして、大邪魔神も粉々にして、牢屋入れて来たばかりだった。

 あの裏切り者のハイエルフは、取り調べ中。
 前勇者達の魂の内、風人のご先祖様達の派閥の者達は、天界でお試しアルバイトをしていた。
 その報告をした、同毛(ヘル・ピエロ)さん。
 彼らはフェイクランドの元の形態の、バトルフィールド時代に修行していた者達の一部である。

 今の覚醒しつつあるバトルフィールドに、乱入する許可を取りに来たのだ。

 上層部のはるか上の上層部から、あっさりと許可が出た。
 ザジ加減は任せるとのこと。
 いつの間にか、コスモも戦闘出来る服装になっている。

 フェイク達、天界特殊第四室の介入が早めてしまったフェイクランドの覚醒。
 天界で対応できるのは、実はコスモ達だと全く気がついていないのと、やはり舐めきった対応しかしない天界特殊第四室派の者達。

 そして、狂ったフェイクランドの覚醒スケジュール。

 そして、狂わせた狂気がカザト達の前に空間を引き裂いてやってくる。
 それは、果たしてどうなるのか?
 何を呼び出ししまうのか?

 つづく

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