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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第57話 予選開始 第1戦 3 (ルールも試運転!)
しおりを挟む第56話 予選開始 第1戦 3
その時である。
バトルフィールド アナウンス
「これより、本線前に試運転を始めます。今から試験的にノンスレイブタイムになります。
このバトルフィールド上では、全ての隷属魔法は解除されます。
その機能の本線前の試運転になります。
これは、既に布告されたものであり、その機能の予告でもあります。
試運転は、3時間です。
始めます。」
そして、燃えるガス国王がそこに出現した。
犯人は、ホビット大王の娘のホビット近衛魔導師団の団長である。
隷属魔法が、解けたと同時に見えたガス国王にファイヤーランスを撃ち込む!
ビット近衛魔導師団の団長
「敵はガス国王!
コイツラを殺して奴隷から開放されるぞ!」
ホビット達が、ホビット大王の事に気がついていたが、先にガス国王をぶっ殺さないと3時間後にまた、奴隷にさせられるのは嫌だから、全力で攻撃を始めた。
ホビット達は、エルフを攻撃せずにガス国王やガス宰相を攻撃し始める。
エルフ軍は、自陣の魔王ゴン太との戦闘に集中するしか無い。
パシリ1号は、自分達を放置した勇者ゴン太の魔王完全体になるまで放置するつもりだ。
自分達だけ邪神の手下にされて、ゴン太だけ勇者で美味いところだけ演じるなんて、許すつもりは無い。
完全に恨み辛みでの放置だ。
その次は、カザトを邪神側に~なんて思っていたら、カザトが第16話で使っていた[冒険者カザト 対細菌兵器兵装エディション]の姿で塔の中で戦っている姿が、バトルフィールドのデスプレイに映された。
パシリ1号
「え?!
仮面バイカー?
後ろの女のコ達も、同じスーツを着て戦っているのか?」
バッタ1号
「マジで、仮面バイカーやってやがる。
ピエロのゴン太の、ミスリル製のマジコスプレアーマーだったり…
鑑定では、マジモノのスーツらしいな…。
対細菌兵器兵装エディション…マジだな。
終いに、エンジン戦士のスーツなんて作るぞあれは…。」
何故か、勇者男子組は邪神サイドにカザトを引きずり込むと、自分達がえらい目に会いそうなので、やめておこうという自分達が目立てないどころから実験台にされてしまいそうな予感に襲われ、絶対に引き込まないでおこうという雰囲気になる。
大混戦である。
本当に、カザトが勇者の試練のダンジョンで、自作の本当の戦闘の鎧を着て戦っているのがわかると、もはや呼び込む選択肢は無いとわかり、自力でなんとか生き延びないと死ぬ!と、貴族達は本気で戦い出した。
貴族達の心のどこかで、執事達がうまくやってカザトを引き込めると考え手いた。
そして、ついに一つの決着が…。
ニャントゥーン元女王
「多重分身!砂嵐斬り!」
ブラック・レイダー
「死ねや!スラッシュトルネード!」
砂嵐と、レイダーが剣を振って起す竜巻がぶつかる!
「ギャーー!」
ホビット大王が、胴を真っ二つに斬られて、転がった。
え?ホビット大王?
ニャントゥーンが、身代わりに縛ったホビット大王置いて攻撃し、レイダーがホビット大王を真っ二つに斬ったのだ。
そして、ニャントゥーンの爪はレイダーの腹に突き刺さっていた。
そして、火だるまになっていた奴は…
うわ~!
ホビット大王の娘は、黒い魔物の触手に捕まっていた。
その黒い魔物は、火だるまになったはずのガス国王。
死の直前に魔王に目覚めたのだ。
ガス魔王
「あ~~~!いい気分だ!
始めから、こうしておけば良かった。
理性なんて捨てちまえ!
殺りたい放題だ!」
ガス国王は、魔王となった。
同じく魔王になったゴン太が、ついにエルフの騎士団長を捕まえる。
魔王 ゴン太
「お~!いいね!その姿!ぴったりじゃないか!
殺っちまえ!」
ガス魔王
「そういう、お前さんもなかなかいいぞ!
さぁ我々を見下すクソは、焼だ!」
魔王 ゴン太
「カザトは…、ハァ?なんだあれ?
あ!そうか、何かの毒物エリアなのか!
ハァ、あいつは…
放置だ!放置!」
ガス魔王
「そ、そうだな。敵にならなかったら放置!」
何故か引かれているカザト…。
敵から、引かれる仮面バイカーの姿をして、ゴブリンを倒しているには訳があった。
気温90.5度
湿度90%
重力57倍
そんな過酷な状態である。
空間魔法を使えば、遮断できるがバトルフィールド上で公開ライブ中継されると、アナウンスがあったので、極力使わないでこのデスエリアを抜けるには、どうするか?
そこで、カザトは仮面バイカー仕様にした、対細菌兵器兵装エディションの魔導スーツをトワイライトたちにも着せた。
中は、エアコンが効いているから楽だ。
恥ずかしがっていたエルフメイド達も、メイド服よりもこっちを着てほしい、のカザトの一言で進んで着てくれて今、ダンジョンを登って進んでいる。
進んだ距離は既に、地上2000メートルを超えていた。
出てくるのは、エアスライム。
レベルは、800000
濃縮された空気を身体にもつスライムで、触った感触は正しくスライム!
風魔法を使い、空気圧での攻撃もしてくる。
なぜ魔導スーツを着せたのか?
それは、真空攻撃である。
真空でモノを切断するだけでなく、緩い真空で窒息させる攻撃をしてくる。
なかなかの策士なスライムだ。
だが、ウインドカッター主体攻撃のトワイライト達には、いい勉強になっている。
風と空気を操る。
カザトも、薄い空気を察知する事によって、気配察知を磨いていく。
中ボス エアスライム ボス
カザトは、このボス部屋の空気が中ボスだとすぐに感知して、ファイヤーボールを制御してずっと燃やす事にした。
焦るエアスライム ボス
幻覚を見せて、撃った魔法を空気圧で暴走させて攻撃するスタイルだったらしく、カザトにファイヤーボールの燃焼速度を制御されて、燃え尽きた。
から~ん!
落ちたエアスライム ボスの魔石が
「燃え尽きたぜ」って言ってそうな音だった。
ボスエリアから出たら、セーフルームがあった。
そこで、バトルフィールドアナウンスがあって、カザトのライブ中継停止される。
プライベートまで、中継はしないと言うことだ。
カザト
「あ~、まさかダンジョンまで中継とは。」
エルファーが、端末を見つける。
おお!テレビみたいに、バトルアリーナでのガス国王達の戦闘が、見られるらしい。
え?
(゚Д゚;(゚Д゚;)
みんなビックリ!
勇者がいないから邪神討伐しろとかいうから苦労して、ガス国王を勇者に覚醒させたのに魔王やってるじゃん!
テメェ!何をやっているのだ!
うわ~!ゴン太まで魔王だ!
と言うか、カンターレ戦の時の1番プロテクトの強かった未完成のスキル。
あれは、ジョブ魔王のスキルだったのだな。
そして、スキルのかけらを付与することによって起動させる仕組みだったのか。
既に、カザトの鑑定眼は足りなかった部分だけ解析すればよく、ゴン太の魔王スキル(完成版)の解析を始めていた。
あの少年の世界で、物凄く勉強したから簡単に解析は早かった。
30分仮眠を取っていたら、終わっていた。
そして、食事をはじめる。
ニャントゥーンとブラック・レイダーの戦闘に変わっていた。
アッガローンス元貴族軍達は、全てニャントゥーンの身代わりに使われているという、とてもお茶の間のテレビには似つかわしく無い番組である。
更生プログラムから脱走して、こんな戦闘に参加するなんて、ホビット大王達は何を考えているのやら。
戦争とは、自分だけが一方的に殺しまくることが出来ると勘違いしているね。
相手からも、反撃が来るのだよ。
例え、スーパー破壊兵器があったとしても、いずれ反撃が来るのだ。
形を変えてね。
それは皆殺しにしたとしてもだ。
死にに行ったとしか思えないホビット大王を始めとするホビット族に対して、カザトはもう考えない事にした。
あの俺を奴隷にしようとした大王を、散々殴ってやったが、反省すらしなかったらしい。
ご先祖様が、手を差し伸べたのも全て仇にして俺に突き返して来たのだから、今度戦うときはモンスターとして討伐するしか無いなと、カザトは思った。
その方針を、トワイライト達に相談する。
そうなると、やはりニャントゥ王国に対する方針も決める。
二人は、亡命済みだからネコ獣人全滅はない。
ニャンゲは、既にニャントゥーンの胃の中の牢屋だ。
ニャントゥーン次第なのだが、周りの部下が、俺を奴隷としか見ていない。
ニャントゥーンの言葉一つで、モンスター認定すると言う方針になった。
で、問題は人の皮を被ったモンスターだった生徒会長は、正体を表して魔王の姿になったというか、戻ったのか?
エルファー
「カザト様の地球の知識だと…孵化?」
マーベル
「それか、脱皮?」
なるほど…。
まぁ、もうガス国王と魔王の正体を表したのだから、ガス王国軍ではなくてガス魔王軍だよな。
留守番のミラージュに念話の連絡を入れると、各国は、ガス王国軍ではなくて、ガス魔王軍に認定らしい。
そして、とうとうフェイク側が直接会談したいとか、神託を降ろしてきた?
バトルフィールドに入っているから無理なはずだ、前勇者達の元の時間元の場所に蘇生させて帰したら、本物のフェイク側からのものだとする。
その相談だと言うなら、断る。
まずは、実行有るのみ。
と、返事するように言う。
ふと、端末を見た。
なになに?
新生ガス王国に通信出来るだと?
再度 この機能を使って通信をする。
そして、フェイクへの返事をバトルフィールドのディスプレイで公開した。
(フェイク サイド)
フェイク(フロンダーパ)
「なんだ!これは!
よく、武力を使って伝えろと言っただろ!」
下っ端の部下天使
「観客に対する、暴力禁止と出てバリアで遮られまして、不可能でした。」
フェイクは、また暴れ出した。
□□□□□□□□
メイン戦出場権勝ち取り予選
第一回戦予定表
1.ガス国王侵攻軍vs旧グランド王国エルフ軍
2.旧ニャントゥ王国軍vs旧アッガローンス国王貴族軍
3.不倫ガス国王妃を頭領とする悪徳令嬢軍vs前ドワーフ国王軍
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