上 下
254 / 334
第5章 ついに始まった本当の戦い。

第2話 やること?きまっているでしょ!

しおりを挟む
 カザトが、引きながら国境砦を強化しているのを、上空の執務室空間でフェイク=フロンダーパは見ていた。

 なんとか、カザトに邪神を討伐させて、その美味しそうな経験値をいただかないと!
 未だに、自分でレベル上げをしたくないフロンダーパ。
 
 そこに、入れ知恵っぽく苦情を言う部下天使D達。

部下天使D
「フェイク様。邪気と瘴気を早く吐き出さないといけません。
 それに、上司様(室長 邪邪堕)に連絡を取らないと!
 早めに、他の(仮)管理者見習い達が、自滅したと報告するのです。
 先手を取らないと、もしも生き残りがいたら、殺しの事がバレてフェイク様の計画も終わりですよ!」

 そう言われて、そうだと思い部下天使Aを地球に派遣する事にしたフェイク。

 そんな時、部下天使Aの部下がある作戦を提案する。

フロンダーパ(フェイク)
「ほう、そう言えば貴様も地球の日本で教師をしていて、やりたい放題して交通事故として暗殺された経歴があったな。」

 作戦は、カザトの高校の担任は今は邪神ゴキブリの部下なので、中学や小学校の担任をこちらから召喚して説得役をさせるという作戦だ。

部下天使D
「たしかに、執事長部下天使たちは、カザトの家族を拉致しようとして、マシンガンで撃たれる事態になりました。
 担任の方が、拉致しやすいでしょう。

 警視庁が出てくるのと、警察がマシンガンや、ロケットランチャーを使っているのが地球出身の私には信じられなかったのですが、映像を見る限り本当のようです。

 まぁ戦争中なので、仕方ないのでしょうが。」

 こうして、部下天使Aは部下部隊を率いて地球に向かった。



 その頃、マトの街の外の公開牢屋では、ガス貴族と宰相達の論争が起きていたのだが、ガス貴族たちが、宰相の謎発言によって黙る事になる。

ガス宰相
「あのカンターレ様が、大邪魔神を喚んで攻撃する瞬間までしか記憶が無い。
 そして、いきなりニャントゥ王国の王の間にいた。
 始めはよく状況がわからなかったが、ホビットの大王が俺等を見て喚いて、部下に襲わせたのを返り討ちにした時には、既にブレーダー王女もいたんだ。

 その時からおかしかった。
 普段なら、陛下に案を提案したりするのだが、カザトの事になると急に黙ってしまう。
 それ以外は、確かにブレーダー王女なのだ。
 カンターレ様の事を聞いても、何も答えないのだ。
 真贋の珠を忍ばせて、あの大邪魔神の攻撃の後に何があったのか覚えているのか?とか聞くと少しだけ嘘の判定が出た。

 だが、光り方がおかしい。
 何かの制約を受けていると思われる。
 まぁ、俺がここに逃げてきたのは、クソ弟(ガス国王)に女体化させられて腹がたったのもある。

 だが、ブレーダーは何かを知ってた為に、方針を変えた可能性がある。
 そして、お前たちの事があった。
 なんとかして、牢から出してもらうように交渉するつもりだがったが、ラッドの兄貴からは、「第3王妃にでもなるつもりで宰相になったのだろ。」なんて言って来た。

 あそこまで、ブチギレているとはあの後何があったのだ?」

 ガス貴族の老公爵は、幼き日のラッドと先王・現ガス国王との対立を宰相に言って思い出させる。

ガス宰相
「あったな。
 確かに、あれからラッドの兄貴は国王教育から外れたのだ。
 ガス国王が、無茶苦茶になった原因の根幹は親父(ガス先王)か!」

 その時、ある貴族が気がついて言う。
「宰相の娘の聖騎士メリーに頼んで、冒険者カザトになんとか働きかけられないか?」

ガス宰相
「わしが直接頼んでも無理だろうな。
 メリー暗殺未遂事件(第一章初期のガス王都防衛戦で発生。)の首謀者ブレーダー王女を処罰しないで放置したのは、お前も犯人として連座したからだろうが!
 そんなに殺したければ、今から私が殺しに行ってやる。と言う内容を、わしの手紙を届けた次男に言ってな、そんなメリーを殴ろうとした次男を逆に叩きのめした。

 その前にも、冒険者カザトとの交渉の時に、メリーに政略結婚方式の貴族の義務を全うしてもらおうとしたが、ガス王都防衛戦での暗殺未遂や、貴族籍から既に追放されている事で、反論を受けて、殺されそうになった。
 かなり前から、貴族の道具としての義務での利用することは不可能だと感じていたが、完全に無理だとわからさせられた後だよ。
 
 あ~、その次男なのだがな、側近共々背骨すら粉々に折られて、どうやって生きているか不明な状態で、いつも間には当時の亡命政府のエリアに放置されていた。

 その手は、既に使った後なのだ。
 だが、諦め無い。
 なんとかして、なんとかして。」

ガス老公爵
「なぁ? もうスキル王紋が無いのに今のクソ(ガス国王)を国王の地位にする意味はあるか?
 それに、あの戦いでフェイク様が自ら邪神宣言をした。
 もう、管理者神では無い。
 勇者召喚前の体制にこだわらなくてもいいのでは?」

ガス宰相
「叔父よ、やはりそう思うか。
 スントー公爵、いや今は新生ガス国王スントー大宰相だったな。
 彼に、頼んでラッド兄貴に今のガス王国を吸収してもらうように頼むか?」

 ガス宰相達が牢屋で、そんな事を言い出した事を部下から聞いたラッド国王と、スントー大宰相は、面倒事になりやがったと、顔を引きつらせる。


 その頃、嫌な予感がするな~、とボヤきながらカザトは、ガス王国軍と邪神バッタ軍の衝突を分析していた。

 邪神バッタ達の軍の動きを、つぶさに解析する。

 バッタ一匹一匹に、対魔法結界と対物理結界を纏っている。
 そして、司令官役もこなすバッタ人間一号を解析していた。
 バッタ人間一号は、元(一応)人間だったやつだ。
 但しカザトの認識では、人の肉体は持っていたが魂はモンスターだったので、バッタ人間一号こと夜目似 池内(よじい いくと)は、怪物・モンスターのフォルダーに、小学校の頃から入っていた。

 なので、実の所あまりバッタ人間になった姿を見てもビックリしていない。
 むしろ、正体を表したな!との認識だ。

 勇者ゴン太は焼くという選択をしたが、邪神バッタの部下バッタ軍団に、あまり効果が出ていない。

 ホビット軍が押されだした。
 兵の能力的には、邪神バッタ軍の方が圧倒的に上だ。
 だが、いずれ元大名の本家に戻る事を目的にしていた勇者ゴン太は、元大名の特殊義務学科である軍略をかなり勉強しているのが、カザトですらよく分かる。
 諜報戦に、人の配置はなかなかのものだった。

 おかげで、小学校のある時期を除いてカザトの周辺には敵ばっかりだった。
 まぁ、この強さを持って地球に帰ってから、手のひらを返されても、関わるつもりはないのだが?
 奴らの根性もよくわかったからな。

 そんな観察をしている時、ふと違和感を覚える。

 なぜ?勇者ゴン太に軍略を任せた?
 宰相は、マトの街の外の公開牢屋にいる。
 なら、なぜブレーダー王女が出てこない?
 奴なら、自らしゃしゃり出てきて、指揮を取るだろう?

 それに、あのガス国王の中にいた部下天使達がいない。
 いくら鑑定出力を上げても、ガス国王の中に感知されないのだ。

 これは、何か別の作戦でもしているのか?
 カザトは、トワイライト達に注意喚起をする。
 念話で、精霊の館にいるメーベルたちにも注意喚起した。

 ゴワンゴワンゴワンゴワンゴワン

 また、あの振動だ。

 しかし、目の前の軍事衝突から目を背けるのは愚策である。
 なんだ?
 脳内マップにデカい邪気反応が!
 気配を隠さないで、デカい6面の人?いや怪物の顔を持った邪神バッタのが接近してきた。

 カザトは、国境砦の警備隊に馬に乗って撤退の準備をするようにいう。

カザト
「今度は、六面の人とは思えない怪物顔を持った邪神バッタがきた!
 逃げるのでは無い!
 兵を集めて、防衛戦に入るのだ!
 あの邪神バッタがここに向かってくれば、なんとか止める。」 

 バババババババババババ

 羽根をバタつかせてやってきた、邪神バッタ。

 
王女F(邪神バッタ15男体)
「良くも、私を邪神バッタにしやがったな!
 出てこい!バッタ人間一号!
 私達を元に戻せ!」

バッタ人間一号
[夜目似 池内(よじい いくと)]
「は?俺にそんな力は無い!
 既にスキルは解除されている。
 邪神バッタ頭領様に言われてだろ?
 お前たちが、昔の地球時代には刻み込んだ魔法陣を解除・消去しないと、元に戻るのは不可能だってよ!」

 その言葉に逆ギレを起こした邪神王女バッタの瘴気溶解液乱れ撃ちに、邪神バッタ軍もガス王国軍もとんでもない被害を被る事になる。
 もはや、乱戦である。

 逃げ惑う、邪神バッタ軍。
 隷属首輪で逃げられず、攻撃するしか無いホビット軍。
 既に腰を抜かして、動けないガス国王と勇者ゴン太。
 しかし、謎の沈黙をもって立って物事の経過を見るブレーダー王女。
 
 なんだ?あのブレーダー王女の変わりようは?
 カザトは対ブレーダー王女警戒レベルをあげる。


 そして、暴れて回った邪神王女バッタが、ワンダフル王国の砦に向いた。
 まずい!
 警備隊達は、既に非戦闘員を逃した。
 警備隊は戦うつもりだ。

 カザトは、観察・解析していた間中に練っていた魔力を開放する。

カザト
「喰らえ!新超微粒子版バルザーン!」
(初出 第4章第3部8話 対カンターレ戦)

 カンターレ戦で使った、殺虫剤をイメージして各種魔法を閉じ込めた魔法ボールの粒を、かなり微粒子にしたのだ。
 時間があった分、明確にイメージが出来て魔法記憶もできた。

 鑑定で、解析した邪神部下バッタ達とホビット軍兵士達の纏う結界の隙間や網の隙間サイズ未満の小さい粒子に高圧縮したファイヤーボールやフロストランスなどの多種多様な攻撃魔法が発射される。

 ドドドドドドドドーン!

 邪神バッタと魔王になりかけているガス国王軍に連鎖爆発が発生した。

 爆炎が晴れた頃

邪神王女バッタ
「グハ、く、ウゲ、く!」
 地面に倒れて、ピクピクしているのが確認される。

 ガス国王軍も、ほとんどなぎ倒されていた。
 カザトは、好機とみる。
 魔剣のバスターソードを亜空間倉庫から出して、邪神王女バッタに投げつけた。

 ドス!

 見事、邪神王女バッタの腹に突き刺さった。
 そして、カザトはもう一振りのバスターソードを出してガス国王に向かう。

 それを見て、ガス国王は叫んだ

ガス国王
「俺様を守れーー!
 死んでも、盾になれーー!」

 ギャーー!

 意志なんて関係なく、ホビット軍が悲鳴をあげて動き出す。
 そして、カザトに自爆攻撃を仕掛けてきた。
 すべて凍らせるカザト。

 そして、ガス国王は逃走した。

 ガス国王の遠征
 ワンダフル王国侵攻戦敗退
 対邪神バッタ軍戦 失敗


 その次の日。
 新聞 ガス日報は、
「ガス国王 ワンダフル王国を邪神バッタ軍と連合で侵攻したが、撃退される!」
 なんて見出しで、デカデカと書いた。

 くっそー!と、新聞を丸めて投げつけるガス国王は、怒り心頭だ。
 まるで、邪神の手先のごとく書かれたガス国王は、そのままふて寝する。

 ため息を吐いて、他の新聞を読むブレーダー王女。

 そこに、捨てられたガス貴族たちが、ガス王国新政権を考え出していると報じた記事を見つけて、すぐに側近に情報収集を命じていた。

 勇者ゴン太は、全治一ヶ月の打撲で治療院に入院。カザト介入前に、バッタ一号に既にやられていた模様。
  
 
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。

隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。 婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。 しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り

あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。 しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。 だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。 その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。 ―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。 いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を 俺に教えてきた。 ―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。 「――――は!?」 俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。 あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。 だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で 有名だった。 恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、 あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。 恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか? 時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。 ―――だが、現実は厳しかった。 幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて 出来ずにいた。 ......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。 ―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。 今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。 ......が、その瞬間、 突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり 引き戻されてしまう。 俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が 立っていた。 その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで こう告げてくる。 ―――ここは天国に近い場所、天界です。 そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。 ―――ようこそ、天界に勇者様。 ...と。 どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る 魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。 んなもん、無理無理と最初は断った。 だが、俺はふと考える。 「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」 そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。 こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。 ―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。 幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に 見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと 帰還するのだった。 ※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八
ファンタジー
 主人公のレンは、冒険者ギルドの中で最高ランクであるSランクパーティのメンバーであった。しかしある日突然、パーティリーダーであるギリュウという男に「いきなりで悪いが、レンにはこのパーティから抜けてもらう」と告げられ、パーティを脱退させられてしまう。怒りを覚えたレンはそのギルドを脱退し、別のギルドでまた1から冒険者稼業を始める。そしてそこで最強の《勇者》というスキルが開花し、ギリュウ達を見返すため、己を鍛えるため、レンの冒険譚が始まるのであった。

処理中です...