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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。
第14話 何もかも石化させる邪神の襲撃!(フェイクの邪神宣言の前夜・ガス衝突暗黒地獄戦争)その9
しおりを挟むしかし、カザトの抜刀術は避けられた。
さすが、管理者神であるというわけではなかった。
管理者神マイネのの背後から、石化させようと邪神ゴベールの石化ブレスが発射されて、マイネは転移で移動。
つまり、始めから一騎打ちは釣りでカザトを石化しようとする魂胆だったのだ。
だが、邪神ゴベールはただではすまなかった。
石化ブレスを切り裂くカザトの抜刀術の斬撃は邪神ゴベールの首に巻かれた呪物を斬ってしまう。
管理者神マイネ
「な!なんだと!アダマンタイトの怪物化安定の首輪を斬るだと!」
カザトも、そこまで斬れるとは全く思っていなかったので、びっくりである。
なんだか、身体が軽い!キズの治りが速い。
今なら、マイネと戦える。
マイネを追撃する。
管理者神マイネが「鬱陶しい!」なんて言って、デカイ人一人分の等身長のハサミを召喚して来た。
カザトも、刀から新作のツバインヘンダー型両手剣に持ち替えて、マイネのハサミに対抗する。
ダイン!
ダイン!
ダイン!
もはや、金属音ではない衝突音。
しかし、カザトは焦っていた。
トワイライト達は明らかに、オーバーパワーで戦っていたのでボロボロだ。
今は、なんとか回復に徹していたのだが、戦士ミストラルが動き出して、トワイライトとこちらも一騎打ちになっている。
カンターレも今はどちらかと言うと、ブレーダー王女がやらかした事で出来た不幸値を、投げ返した形なのだが、睡眠不足と同様にカザトに帰ってくる可能性が大であり、もしブレーダー王女の身体がこのまま封印できたとしても、カンターレが本体を呼び出した時点で、カンターレも動きだす。
あまり時間がなかった。
だが、マイネを斬り伏せるコトは難しい。
既に、地上のガス貴族軍は沈黙というか、全員倒れて伏している。
マトの街の騎士団も、機能しているがミストラル率いるハイエルフ達からの攻撃を防ぐので精一杯である。
だが、ここで元凶の一角が動いた。
(仮)管理者神見習いのフェイクだ。
フェイクが、邪神ゴベールを操作して、ハイエルフ軍団と戦士ミストラルごと、トワイライト達を狙って石化ブレスを全力で放とうとし始めたのだ。
カザト
「まずい!く!」
管理者神マイネ
「貴様は、私が適当に戦力になるように改造してやるよ!」
邪悪な笑みを浮かべてのマイネの猛攻!
だが、はいそうですか。と、したがってやるつもりなんて無い。
コイツらの笑い方ってテンプレでも有るのかってくらい、勇者ゴン太や、歴代の学校の担任共にそっくりだ。
本当に許せないのと、ぶった斬りってやると心を奮い立たせるクソ悪い笑みだ。
管理者神マイネ
「さあ!仕上げにかかりましょうかね~!」
もう、本性を隠すことなんてしないマイネが、畳み掛けるように攻撃態勢に入ったが、その時カザトにはマイネのハサミに少し亀裂が入っているのが見えた。
本当に偶然なのか、鑑定眼はいつも展開しっぱなしなのだが、それでも見えなかったものが見えたのだ。
ツバインヘンダーを亀裂に全力で叩きつける。
バーン!
マイネのハサミとツバインヘンダーが、砕けた。
マイネは、舌打ちをすると今度はマグロ包丁を出してきた。
ほとんど刀である。
カザトももう一振りのツバインヘンダーを出したのだが、今度は邪神ゴベールが体当たりをしてきた。
ガン!
バリン!
なんだと!
邪神ゴベールの身体の硬度が高くて、ツバインヘンダーが、負けて砕けた。
く!アダマンタイトコーティングが負けるとなるとは!
管理者神マイネ
「キャッハハハハハハハ!
邪神ゴベールの身体は硬いよ!地球での硬度10は超えているからね。」
体当たりの衝撃で、頭がクラクラする。
これでは、まるで…。
ボーとしてきた。
そうだった。あれは、小1の担任がやらかして俺が東京に転校した時だ。
旧友に出会ってからの、夏休みの課題のやり方を知らなくて、二人で図書館で調べていた時だったな。
二人共星座早見盤って奴の使い方が、サッパリわからなかったから、図書館に行っんだ。
大体、あれって○○座とか書いてあるけど、どういう事か意味不明な俺たちは図書館で検索して、調べた時にローマ神話とギリシャ神話にたどりついたのだったな。
そう!あれはペルセウス座の物語だったな。
見られたら、石にする。
そんな、メデューサを討ちに行かされたペルセウスに対して、神々から送られたのは盾と、そらとぶ靴と、鎧と甲と、剣だった。
そうだったな。
何でも石に変えてしまうのに、対抗する武器から揃えたのだったな。
その武器の1つがアマダンって言うもので出来た神が鍛えた剣だった。
で?そのアマダンって言うギリシャ語は、なにの金属を指すのか、二人で調べた。
候補に出たのが、古代ギリシャ時代の技術では溶かすことも加工もできなくて、一部は塊で採掘されていたが放置するしかなかった白金(プラチナ)の可能性。
次に、候補が出たのが…。
そうだったな!
思い出した!
確かに、ペルセウスの伝説でも後の映画でも目を合わさないようにして、盾を鏡代わりにしてとか戦っている描写があるが、そんなものこんな激闘の中では無理だ!
まぁ、戦士ペルセウスは神の子でもあるから、可能かもしれないから否定はできないけど、かなりの難しいのではないか?
だが、透明な神聖のオーラを含んだレンズ替わりになるものを通して見たら、石化は免れたのでは無いのだろうか!
そして、天からの贈り物は日本での伝記や伝承などでは、隕石を意味する事がある。
ペルセウスに武器を送ったのも、天だ。
そこから出た二人の推論は、隕石ダイヤモンドが、ペルセウスのアマダンと言われた剣の材料だったのでは無いのか?という、小2二人の推論だったな。
隕石ダイヤモンドだ!
地球での天然ダイヤモンドの並の硬さの鱗を持つメデューサを斬るには、それよりも硬い六方格子の炭素配置を持つ隕石ダイヤモンドじゃないと斬れない。
カザトは、リミッターを全て解除して腰のマジックポーチから、炭素(炭)を出して錬金術を全力で使う。
管理者神マイネ
「ハァ?錬金術が使えるだと!私の神鑑定眼ですら、なぜ貴様のステータスが見れない!
どうなってやがる!
六方格子ダイヤモンドだと!
まさか!邪神ゴベールを斬るつもりか!
こんないい玩具を斬らせるか!」
全く腹の立つ言葉を吐いて、襲いかかって来るマイネ。
動いて斬りつける事が、間に合わないのなら邪神ゴベールに届くデカさの剣を錬成するだけだ!材料なら炭も沢山ある。
石化の波動を身体に纏って体当たりしてくる邪神ゴベールの影に隠れて、接近してくるマイネ。
カザトは、明らかに東京スカイツリーよりも高い邪神ゴベールに対して目測のほぼ等身大の全長1キロメートルの六方格子ダイヤモンド大剣を錬成して、マジックポーチからロケットゴーレムのパーツを取り付けて発射した。
もう、振り回すという事はカザトの頭には思い浮かばず、発射させた。
グサリ!
見事、邪神ゴベールを貫いて動けなくしたのだが、まさか発射するとはマイネも思っておらず阻止できなかった怒りをぶつけるように、飛んで来たので、カザトも発射直後で無手でぶつかるしかなかっだが。
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