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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。

第6話 何もかも石化させる邪神の襲撃!(フェイクの邪神宣言の前夜)その2

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  ガス国王が、ホビットワールドの大王に戦争を仕掛けたと言う報告が、第1回邪神対策サミットにもたらされた。

 ガス国王が、ワールドルールを捻じ曲げてホビット大王を暗殺したという噂が流れる。
 
 それと同時にガス国王が、ホビット大王の玉座に足を置いて、碌でもない宣言をしているのが魔導通信で放映された。

 そして、ガス国王の
「俺は、500万の兵を取り戻して、見返すなんて事を許すなんて優しい事はしない。
 俺をゴミと扱った者達は、フェイク様に謀反を起こす者として、必ず復讐してやる。
 何がサミットだ!
 さっさと、邪神達を討伐しろよな!
 働け下僕ども!」
 と、ガス国王の全土に向かっての配信があり、サミットも混乱がはじまる。

 獣人族の国家の女王が、まず吠えた。
「冒険者カザトに、邪神を討伐させろ!それがこの事態を解決する近道だ!
 ボロボロで疲労しているなんて、知ったことか!
 働かせろ!」

皇主
「ふざけた事を言うな!あなた方の奴隷でもないのだぞ!
 それに、奴隷制度は前勇者 築石 風力左衛門殿が廃止したのだ!
 それを、その子孫であるカザト殿に強いるとは何様のつもりだ!」

「そうだ!全人種平等を唱え、奴隷開放をした築石 風力左衛門殿の思想を踏みにじるとは、何様のをつもりだ!
 貴様も、開放された者達の子孫だろうが!
 この会議場にいる首脳陣は、ほとんど開放された者達の関係者だぞ!」

 なんて、波乱から始まってしまった。

 サミットは、罵倒から始まってしまい混乱するが、なんとか新たに出てきた邪神ゴベールを討伐することになった。
 あと、ガス国王に対する批難決議はすぐにガス王国以外の全ての国の合意の基で出された。

カザト
「邪神ゴベールは、既にフェイクの強制操縦下にあるみたいだから、実力以上の力を出して来るだろう。
 しかも、上から覗いて操縦しているのだから、死角がない。
 弱点をつくなんて曲芸なんてもはや通じないだろうな。
 つまり火力勝負となるだろう。火力が整わないと、討伐するのは難しい。」

 カザトの意見は通ったが、やはり邪神討伐を要請される事になった。
 それしか、手段がなかったのだ。

 休憩時間


トワイライト
「あの猫獣人の女王!ふっとばしてやろうか!」
 女性陣は激おこである。
 フッサフサの黄金色のモフモフの女王出会ったが、言うことはカザトにとって迷惑な事ばかりである。

カザト
「確実に、マトの街に向かって来ているな。
 決戦の地は、途中のビオバールデルの街か。
 猶予は、あと3日。
 向かうしか無いのか。」

マーベル
「私達が、今から現地に向かって防壁とかの準備をする。
 カザト様は、後から来てほしい。
 どうも、冒険者ギルド本部所属の[予言][先見]スキル持ちの職員たちが、敵は二手に別れてマトの街が壊滅するとか、言い出しているのよ。
 それも、明日から一週間以内に起こるって言うのよね。
 明日には、S級以上の冒険者パーティーが集結して防衛に入るから、それまでラッド国王とバッカーの要請でカザト様に防衛を頼みたいみたいなのよ。」

カザト
「わかった。ヤバイと思ったらすぐに撤退しろよ!」

トワイライト
「わかりました。」
 
 こうして、カザト達は二手に別れる事になったのだが、皆は嫌な予感しかしないのであった。

 

 その一方、ガス国王たちは?

 ガス国王
「ひゃーヒャッヒャッ、う!ゲホゲホゲホ!
 オエ!」

 ガス国王が、大陸共通(偽)金貨ので金貨の風呂遊びをしていて、金貨が口に入りむせていた。

 勇者ゴン太
「ガス国王様よ~!はしゃぐのはいいとして、どうするのだよ?
 まさか、あの俺達を見下ろしていた巨漢の兵士達の正体が、小人だったとは改めて自分見てギャップにびっくりしたけどよ、戦えるのか?」

 そう!既にフェイクの手を借りて、商業ギルド本部も制圧してしまったのだ。
 
黒き魔導師カンターレ
「築石 風力左衛門は、凄い術式を作ったね。これは凄い。ホビット族の体格を変えて強化する術式をつくりだすとは。
 
 これが、冒険者カザトの祖先か。
 カザト獲得を成功させるのには、はじめから奥の手を使わないといけないかもね。」

宰相
「ガス防衛隊達に、フェイク様から送られた鎖をつけました。」

 その時である。
 元ガス防衛隊達の鎖に赤い雷が落ちてきて、元のガス防衛隊が復活したのだ。
 体格も大きくなって、ガス王国防衛隊復活である。
 ただ、防衛隊兵士達の自由意志は無い。
 隷属状態である。
 目は、瞬きしかしない。
 食事は乱れず、黙って食う。
 決して、反論はしない。
 不気味さがこの上なく漂う、数の暴力を体現する兵団である。
 前のガス王国防衛隊とは、姿は同じだが全く違った軍隊が出来上がった。

 さすがのガス国王は、その不気味さと自分のしでかした事に身体が震えるがそれを隠すためについに狂ったのだ。
 
ガス国王
「ヒャッハー!行くぞ!我らがガス王国防衛隊!出陣じゃー!
 まずは、隣の国の旧グランド王国を討伐して、隠している女のエルフを捕縛して儂の側室にしてやる!」

黒き魔導師カンターレ
「うるさい!このボケ!」

ガツン!

 ゲンコツを食らって、地面にのめり込むガス王国を放置して、宰相は今後の事を調整する。

宰相
「カンターレ様。ホビット族の小国達の王は全て集まりました。
 これより、服従の儀を執り行います。
 全ての閣僚に隷属の首輪をつけてあります。
 そして、兵站(食料の事)の準備ができ次第、全ホビット族の完全隷属化を開始します。
 ホビット族の全人民を兵にして、総戦力戦が、15000万となりますがはっきりと言うと今のままでは、ガス防衛隊の3倍程度しか戦力がありません。」

黒き魔導師カンターレ
「そうだね。女子供を兵士にしても戦力にならない。男だけ強化する。女子供は国を守らせろ。」

ホビットワールド宰相
「その、カンターレ様。我々はフェイク様との契約で女子供デも戦えと、言われております。
 魔法契約でなので、不可抗力なのです。」

黒き魔導師カンターレ
「後方支援でも兵士扱いになるのか?」

ホビットワールド宰相
「なるようです。」

黒き魔導師カンターレ
「ハァ。魔法契約か。なぜそんな契約をした?
 あのドロヘドロを金貨に変えて、そんなに嬉しかったのか?」

ホビットワールド宰相
「我々は、見つかって捕まれば屋敷の妖精代わりに、貴族の屋敷に魔法契約で縛られます。
 奴隷と同じです。
 なので、権力と戦うために財力が入りました。
 だから、魅力的な事でもありました。
 どうすればいいのでしょう。」

 黒き魔導師カンターレは、ため息をついて出発することにした。

勇者ゴン太
「おい!宰相!ガス王国はあのまま埋めておくのか?」

黒き魔導師カンターレ
「あ!忘れていた。」

宰相
「こんなボケ(ガス王国)でも責任を取らせる役くらいは、出来るだろう。
 疲れた。
 なぜ、ラッドの兄貴は変わる事が出来て、こいつは出来ないのだ。
 ゴン太よ、こいつを縛って馬車に乗せてくれるか?」


 こうして(災害)なる軍が動き出したのだ。

 

 
  
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