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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第20話 下界戦その8 王女達は、商業ギルドを乗っ取る事にした。

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 王女達しか、今回は出ないので(フェイク分体)の注釈は、今回付きません。


 グ~!
 下界のフェイクの分体の王女達の腹がなった。
 部下天使達の落としてきた援助物質の中に入っていた、地球に本体のフェイクが移動して、追いかけてきた邪神を地球側になすりつける作戦は、分体にとっては腹が立つとかあったのだが、現状ではそれしか邪神達の脅威を減らす手段がないので、仕方ない事だとするしか無かった。

 ただ、その時に王女達の姉妹間の不平不満を吐き出すために、やけ食いをした為に援助物質の食糧がなくなってしまった。
 しかし、王女Pは気がつく。

王女P
「これだけ食べても、お腹が空くということは、まだ足りないってことよね。」

 王女達は、これからの戦いに備えてモンスターを狩ることにした。

 いた!
 あれは、デビルアライーグーマ!
 王女達の目が光った。

20分後。
 塩をふりかけて、丸焼きにされたモンスター。

王女H
「足りないわね。」

王女L
「少し、空を飛べるようになったから、あのクソ役立たずのガス王国の街に、徴収しにいかない?」

王女M
「賛成!そろそろ夜だから、闇夜に紛れて移動しよう。」

王女N 
「ねぇ?公に徴収するよりも、天罰を与えない?焼き尽くそう!」

王女O
「それよりも、商人を乗っ取らない?それで商人として、ドワーフの城に入って女王達を乗っ取ろう!]

王女G
「お金を沢山用意しないといけないわね。それに女商人を見つけないと。もう、男を乗っ取るのは嫌よ!レベル差で手こずったのではなくて性別の可能性があるからね。」

 チームカザートの乗っ取り過程が、実はものすごいトラウマになっている王女達。

王女I
「街の商業ギルドを乗っ取ろう!金も沢山!ギルドカード作り放題!私達はロイヤル級だから初めからA級商人登録は当たり前。」

王女G
「いいわね。なら善は急げ!やるわよ!」


 
 ガス王国 商業專門街 スントーの街

 ここはガス王国では、かつての王都を除くと第1か第2を争う商業が発達した街のスントー。

 一応ガス王国貴族スントー公爵の治める領都なのだが、実権は商業組合を名乗っているスントー商業組合であり、その組合長である商業ギルドスントー支部マスターであった。

 なぜ、そんなややこしい仕組みにしているかというと、商業ギルド本部がギルドが直接街を牛耳っている形式を禁止しているからである。
 なので、形式上の治安の執政の失敗は全てスントー公爵のせいで、その治安を仕方なく正しているのが商業組合であり、商業ギルドは関係ないことになっていた。

 ここで、不運が重なる。
 まず、この商業ギルドマスターが女性であり、うら若き女性が大好きな嗜好のせいで、商業ギルドの幹部から全て女性になっていた。
 そのせいで、商業ギルドは一瞬のうちにフェイクの分体である王女達に、乗っ取られてしまう。

王女G(フェイク分体)
「楽勝!うわ~金貨の風呂よ~♬」

 商業ギルドの、ギルドマスターの使う施設は全て金で出来ていた。

王女I(フェイク分体)
「ここまで、ギラギラしていたら品が無いのがまるわかりよね。」

王女O(フェイク分体)
「ハァ~始めっからさ~、こうしておけばよかったのよ!」

王女J(フェイク分体)
「そうよね!金貨製造機は、商業ギルド本部のあるホビット共のバラダゴー王国に貸し出して、経済を任せていたのだから奴らに直接命令すればよかったのよ!」

王女H
「フロンダーパの奴も、最後の切り札にとって置いていたかったはずよ。実は流通している貨幣を掌握している事はバレないようにしておかないと、あのクソ勇者みたいにフェイク様の意志だとか言って、ヤリタイ放題するからね。」

王女N(フェイク分体)
「確かに、そのとおり!そして今がその使う時!とりあえず、ギルドマスター?お金用意してくれ。あと携帯食糧とドワーフ王国に入る為の細工を。」

商業ギルドマスター
マッケン[ホビット族(小人族)]
「は!フェイク様!すぐに用意させます。
 作戦といたしましては、スントー公爵に軍を出させて特使としてドワーフ王国に入る事になります。その護衛として国境砦を通過して、まずはドワーフの女王達を乗っ取るのはどうでしょう?」

王女J(フェイク分体)
「いいわ~♬ 3日で用意出来る?」

商業ギルドマスター
マッケン[ホビット族(小人族)]
「おまかせください。スントー公爵がフェイク様の命令をするなら、殺すまでです。」

王女G(フェイク分体)
「よろしい。この街の教会に神託を降ろす。では頼んだぞ。」

 王女達の要請通りに、執務室から神託が降ろされて戸惑う司祭とスントー公爵。
 スントーの街の司祭は、公爵の弟であり本来なら仲がそんなに良くない二人が、公爵邸で相談をしていた。

スントー司祭
「こんな神託が来るとは。皇国の皇主に報告禁止の神託なんて初めてだ。」

スントー公爵
「クソなガス国王のせいで!あの憎き商業ギルドの金の亡者の女ギルドマスターのせいで!儂の頭が禿げ上がったしまったのだ!
 奴らに関わる事はお断りなのだが、なぜフェイク様は作戦まで指定してきたのだ?
 時と場合によっては、このスントー公爵家が滅びるぞ!
 そうなると、弟よ!お前もただではすまんぞ。」

スントー司祭(実はガス王族でもあったのだ!)
「わかっている。神託は兄さんもみた通り光の柱が聖女に降りて来いて、間違いなく本物だった。そうだろ?」

スントー公爵
「確かに。だが行きたくない。冒険者カザトの獲得に失敗している今の状態で、甥のラットが独立して建国を成功させた。
 ドワーフ王国に武器の商談に行けって、どうするつもりだ?
 ドワーフの女王達を、フェイク様の意思になびかせるから手伝えって、失敗すれば戦争だぞ!邪神側として攻められるぞ!」

 スントー公爵は、直接出かけずに使いの者を出すという事に、決め込んだが…。

王女G(フェイク分体)
「殺しなさい!言う事を聞かないなら、殺せ!」
と、言う展開に当然なる。

 だが、今の状態だと邪神と戦う戦力がいるので、執政の混乱は避けたい。

王女N(フェイク分体)
「娘がいるのね。毒で弱らせなさい!今から、作ってあげる。私の毒魔法でエレガントにブレンドした毒で自由を奪い、悲鳴をあげさせて、苦しみを与え、底知れぬ恐怖という罰を与えましょう。」

 クソ外道な王女達のせいで、すぐにスントー公爵家の当主と嫡男以外、妻も娘達や次男達も全て毒にやられたのだった。

 ヒャ~ハハハハハハハハ!

 スントーの街の商談ギルドから、こんなキチガイじみた女の声が響き渡り、住民は良からぬ事が起るかもしれないと、恐怖で震える日が始まってしまった。

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