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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第1話 見ていたのはカザトだけではなかった。

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 ガス王都での戦いを見ていたのはカザトだけでは無かった。

 邪神達もである。
 邪神達の共通認識は、カンターレもフェイクも魔力を消費しすぎていて、弱体化しているとの認識である。

 それを証明するかの如く、カンターレ達は空を飛ばずに馬車で移動していた。
 
 その頃、フェイクの執務室空間ではブチギレていたフェイクが、部下天使達に当たり散らしていた。

 そして…
 ここからは、フェイクの内部になります。  

王妃
「く!カンターレめ!」

王女
「まさか…こんなに魔力がすぐに枯渇するなんて、思わなかった。
どうなっているのよ!」

フェイク元主体の王女
フロンダーパ
「魔力しか、貴方達は使えないに対して私は生まれつき仙気が使えたら、管理者神の素質があったのよ。
 まぁ、そのせいで魔力を使うのが壊滅的に下手で貴方達にバカにされていたけどね。
 管理者神クラスになるには、いくら魔力が高くてもダメ!
 仙気、神気を使えないといけない。
 瘴気を変換して魔力を作るのは、暗黒側の人間であり、まぁそのプロフェッショナルが、お姉様方やカンターレなのだけど、管理者神側は魔力は、理力を使って混じり気のない魔力を集めて使うのよ。

 つまり、力の使い方が違うのよ。
 そういう意味でも、カンターレの言葉は的を射る言葉だった。
 お姉様方は壊滅的に管理者神とは逆の方向にしか進んでないのよね。
 だけど、そうはいかないから下界の人間に災害ストレスを与えて発生させた瘴気を吸い込んで魔力にしていたけど、どうも瘴気発生ダンジョンも、攻略されたわね。」

王妃
「セバスチャン7は、もういない。
どうするのよ!」

王女A
「ねえ?なぜ私の名前がAなのよ!
どういう事よ!
このことも、説明してよ!」

フェイク元主体の王女
フロンダーパ
「忘れたの?妹の最強王女フロントに、傀儡の術をかけて傀儡にしようとして、反撃にあった時に✩殺さないかわりに名前を取られて平民にされて城下町に目隠して歩いて300歩の時に目の前にいる一番近くの未婚の男と結婚することになったという事を。」

王女A
「そうだった!
 あいつが城にいないときしか、城に帰れなかったのよ!
 キー!腹が立つ!」

王女B
「思い出した。私も破れたのだった。
どうしよう。たぶんフロンなんとかという名前のはずだけど、思い出せない。」

王女C
「お母様の名前なんて、面倒だからって[王妃]にされてしまったからね。」

王妃
「そうだった。
 クソ!
 私のせいでは無いのに!
 私のせいでは無いのに!
 最強王女となったクソ義娘フロントのやつは、決められた婚約者が嫌で婚約破棄をしようとしていたけど、我が国の管理者神が指定したから無理だったのよ!
 そのことを言っても、無駄だった。
 あの娘の戦力は、私達が使って当たり前だったのも、全く理解しなかった。
 だから、こんな惨めに事になった。」

フェイク元主体の王女
フロンダーパ
「いや、違うから!
 義母さんもお姉さまもクソな妹もみんなそんな根性だから、復讐されたのよ。
 だから、叩きのめされて名前を取られたのよ!
 それに、騙されているわよ。
 セバスチャン7は、生きている。
 偽装して、死んだことにしたのね。
 私にはわかるよ。執事長部下天使は生きているに決まっている。
 まぁ、義母(王妃)が悪いのだけどね。」

王妃
「なぜ!私なのよ!」

王女L
「忘れたの?執事長セバスチャン7の本当の名前を魔法契約で奪い、楽しそうだからってマシンガンの試し打ちに執事長の故郷の住民を殺害したのは、お母様よ!
 やっと、意識が出てこれた途端に、勝算があって邪神オークに突撃をかけたとおもったら、何も作戦すら無い突撃無だった。
 普通は、呆れるわよ。」

王女N
「フロンダーパ姉さんは、勝算があって管理者神になったのでしょ?
 そろそろ、作戦位話してもらっていればいい?」

フェイク元主体の王女
フロンダーパ
「作戦は、既に失敗よ!
 貴方たちが、あの時執事長から、もう少し眠ってくれと言われたときに寝なかったから、計画は壊れたわよ。 
 それに、無理矢理なってみてわかったけど、あなた達から出てくる瘴気の多いこと!
 赴任初期の頃の、体内瘴気濃度試験をパスするために、瘴気を極秘廃棄するのにどれだけ苦労したか、記憶が共有されているから、わかるでしょ!
 終わりよ!終わり!
 執事長が上司様を探して来たとしても、あなた達が引っ込む事が成功の大前提なのよ!」

王女U
「黙っていれば!
 人をゴミみたいに言いやがって!」

フェイク元主体の王女
フロンダーパ
「なら、聞くけど下級管理者神免許を貴方達だったら取れたの?
 無理でしょ!
 あの化け物の妹王女のフロントでも、いくら最強でも無理だったのは知っているでしょ!
 地上世界で暴力的な実力がいくらあっても、魂の素養を育てずにいたから、フロントでも無理だったのでしょ!
 それに、あなた達は瘴気が悪魔級に濃すぎるのよ!」

王妃
「う!
 そうだったわね。
 で?
 このまま、邪神様と言われて討伐されるの?」

王妃G
「嫌よ!
 みんなそうでしょ!
 まずは、経験値!邪神達を倒して、集めるわよ!」

王妃
「アレ喚ぶの?
 あの中途半端に式神にもならなかった、モンスター化した奴なんて今生きているかしら?」

王妃O
「精霊召喚は、できていたわよね?
やってみたら?
 カンターレもじわじわと、それで攻撃出来たら楽に吸収できるかもしれないわよ。」

と、いう議論の流れによって中の王女達の式神を喚び出し外界に放つ事にしたフェイク。

 王女たちが、中途半端の式神を呼び出してその後、冒険者カザトを式神に襲わせて、カザトが疲労でフラフラになった隙をついて、王妃の強力スキル[魅了]を使ってカザトを操り経験値を獲得するつもりらしい。



その頃、カンターレ達は…馬車を急がしていた。

勇者ゴン太
「まじなのか?
 おかしいとは、思っていたけどその話が本当なら、進攻というよりも復讐じゃないか!」

 カンターレが語った事。
 それは最初に勇者ゴン太のこの世界に対する愚痴から始まった。

勇者ゴン太
「クソ!何が勇者だよ!
 ドラゴン倒せるくらいの力を貰って、倒しに行くとかの話しどころか邪神と言っても、オークにゴキブリにバッタにイナゴにねずみ?

 どこにかっこいい勇者の物語がある?
 ないだろ!
 ゴブリンばっかり!
 コカトリスとか?この世界自体庶民じみていて、ファンタジーが無いんだよ!」

 勇者ゴン太の頭の中お花畑全開の叫びに、真面目に答えたのが、カンターレだった。

 カンターレ曰く、お前達の住んでいた地球には昔はいたよ。
 そして…ガス国王や宰相が、つばを飲み込みブレーダー王女が黙った最初の発言が、これだ!

カンターレ
「ゴン太を、捕まえたオークは、ひょっとして賢くなかったかい?
 全年齢魔法属性に、計算とか数学理論を駆使するとか、人の倫理に詳しくて人の道を説くとか?」

勇者ゴン太
「そうそう!知り合いか?」

ガス国王
「ゴン太くん。オークは、オークキングになると人の言葉は話すが人の道は、説かないぞ!
欲望のまましか行動しない。」

宰相
「オークエンペラーでも、全魔法適性なんて聞いたことないぞ。」

カンターレ
「ゴン太よ!お前の頭の中の記憶を見たが、そうだなハリウッド映画の記憶だな。
 サメとかの脳みそをいじった為に、知恵が発達しすぎた殺人ザメになる映画とかあるな?
 それと、よく似た事例だ。
 フェイクの中の者達が、昔の地球の王国国家の王妃と王女をやっていたのは話したよな。
 その王国は科学技術の発達していたのが売りでな、ブタを改良することに飽きてしまって、生体兵器として改造を始めたのだ。

 そして…二足歩行のブタが誕生した。
 そうなると、マッドサイエンティスト達の何かを刺激したのだろうね。
 今度は、その豚にステロイド剤を投与して筋肉増強を始めた。
 その次にやったことは、高速浮遊量子スキャンという、そうだなゴン太の世界では、医療用のCTスキャンというやつの超高性能版だな。
 それを使って、罪人魔法使いの脳みその魔法分野の部分の脳の構造を、分子レベルでその改造二足歩行戦闘ブタ戦士の脳にコピーしたのだ。
 そして…、人権学者とか、拉致しては脳を調べてブタ戦士にコピーしたらしい。」

勇者ゴン太
「え?
 それって、まさか。
 それが、オークの始まりか?」

カンターレ
「そう。そしてお前が会った、フェイクのニセ勇者スキルを分離した邪神オークは、恐らくその当時の大量生産された、
[二足歩行戦闘高機能ブタ戦士 AWK0番型]の300体のうちの1体だな。」

勇者ゴン太
「マジか!」

カンターレ
「どうも、おかしい。
 王女たちが、使い魔というか式神とかにしていたのが、確かゴキブリにイナゴにバッタにネズミだったな。
 コウモリとかサソリもいたな。
 そして、ブタ戦士にも使い魔の魔法契約魔法陣を脳にレーザーで刻んで無理矢理配下にした王女もいたな。
 一番魔法が使えなかったのがお前たちがフェイクと呼んでいた王女だ。
 奴ら、死んだときに式神や使い魔の契約を解除していないような気がする。」

 そして、勇者ゴン太の発言につながる。
 カンターレは、使い魔や式神が邪神になってこの世界というよりもフェイクに復讐に来たと、分析していた。

 そして、その分析は最悪の形で当たる。

 上空に使い魔の魔法陣や、式神を呼び出す式が浮かび上がったのだ。

 そして、それをめがけて大量のイナゴやバッタに、ネズミ(ラット)にゴキブリの大軍がフェイクの執務室空間に向かって飛び出したのだ!  

 フェイクが、喚びだした以上執務室空間に入る事が出来る。
 そして、上空からフェイクの悲鳴と怒号が全土に聞こえてきて、青い空が段々と赤くなったり、黄色になったりして、しかも温度が上がって来た。
 どう見ても、この世界の執務室で戦闘が行われているのが庶民でもまるわかりな状態になってしまったのだ。




人魚島では。

 そんな事になる少し前。
 カザトがゴーレム達にガス王都の瓦礫を、撤去させて、冒険者ギルトの(仮)グランドマスターのバッカーの祖父が埋めたという、前代勇者の斬られた腕の骨を発掘させていた。

 しかし…粉々に砕かれてしまったとは聞いていたから、恐らく雨でカルシウム成分も溶けてしまったみたいなのだが目的とモノの欠片は見つけた。
 すぐに、埋め戻して線香を立てさせて
 荷運び特化ゴーレムで全速輸送させる。
 運ばせたモノをすぐに鑑定にかけて、分析と再現にかけるカザト。

 そして、メリーとナタリーにたのんで、ラッド国王の子供達にも協力してもらい、ガス王家の血液を集めてあるものを作ろうとしていた。

カザト
「天界の許可は出たけど、なんだかマッドな気分だな。
 だけどな、このままじゃだめだ。
 アイツラには最後まで責任を取らせないといけない。」

 カザトの前には、魔王となった前代勇者時代のガス狂魔王のわずかに残った皮膚の化石もあった。

 それから、1週間の間に起こった事。
 空の異変が起こり続けて、それによふ警備体制の変更につけ込んで脱走したガス王国貴族達達がカンターレに捕まってしまい、ガス王国達と同じく部下にされてしまった事件などが起きて、庶民の胸の中は不安で一杯になった。






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