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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。

第25話 吐き出されたモノ…

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 カザト達は、ダンジョンから出てくる瘴気ヘドロ水を燃やしているのだが…。

 流れてくるモンスターが、まだまだ動いているモノの確率が高くなってきた。

 つい先程も、デカいナメクジを火魔法で焼いたばっかりである。

 恐らく中ボスクラスだな…。

 ついに…どこかの扉が流れて来た…。

 どうやって、あの入口から出てきたという大きな扉だが、聖水に溶けていく扉…。

 そして…3時間後…。

 ポンッ!

 球が、出てきた。

 なんだアレ?
 茶色い玉だが?

鑑定
苦痛瘴気搾取システム
ダンジョンコア型

制作者
ジョン・♠♢♧◀▲・△✝✜✔♧♢

登録使用者
■メイン
フェイク
(フロントバーレ諸国連合・皇室王室所属
合成主体及び・主体・王女フロンダーパ)

■サブ
フェイク所属執事長部下天使
(個体名 セバスチャン7
フロントバーレ諸国連合 第7執事団執事長)


うわ!
何か、証拠品みたいなものが出てきた!

空間魔法を使って封印!封印!



□□□□□□□□□□□□


チュッドーーーーーーン!

突然爆発する、30以上も顔を出して手足を60以上も出すフェイク!


もう、執務室空間はめちゃくちゃ!

執事長部下天使
「なんだ…身体がだるい!
く!
力が抜ける!

そんな馬鹿な!どうなっている!」

フェイクから、逃げていた執事長部下天使が、いきなり膝をついて、息を荒くする。

執事長部下天使
「ハァハァハァハァ

???。。。

!!

く!
くそ!
瘴気力ダイナモ(発電機)が起動していない!
瘴気が!瘴気が!供給されていない!
ハァハァハァハァ」

(瘴気力ダイナモ 執事長部下天使のエネルギー源だと思われる。)


執事長部下天使が、執務室のコントロールパネルを操作すると…。

Error
瘴気供給システムの出力低下!
早く、修理してください。

LOST
苦痛瘴気搾取システムが、発見されません。
プラグの点検。
及び、コードが外れてないか確認してください。



執事長部下天使
「な!なんだと!
あいつら!
システムを触るな!
死守しろ!とあれほど言ったのに!

ま!まさか…!
カザトに!カザトに!攻略されたのか?

いや、ダンジョンの中に埋め込んだ警報システムには、人間が入った形跡はない…。

ハァ?部下天使2万くらいが、ダンジョンから出ただと!

ま!まさか…!
奴ら!裏切ったか!」


地団駄を踏む執事長部下天使。
それを、爆発はしたが上から浮いた状態で、黙って聞いているフェイクと、その30以上の顔達。

王妃??
「おい!セバスチャン7!お前!
力が、抜けていく!
どういう事だ!
説明しろ!」

ハァと、息を吐いて執事長部下天使…
いや…
セバスチャン7は、語りだした。

昔~昔~!
王妃たちも、起こすことに加担した、かつての古い旧地球時代の大戦争の、末期…。

もはや、地球は助からない…崩壊する事態まで進んでしまい、複数いる各国の管理者神達がメテオフォール(巨大隕石落下攻撃)を仕掛けてしまい、それが衝突するまでに各国が戦争を中止して、地球から避難するしかなくなった事は、覚えているか?

と、セバスチャン7(執事長部下天使)は、フェイクの身体から出た顔達に聞く。

王妃??
「覚えている!負ければ私達は平民どころか、奴隷!になる!

だから、反対した!
だから!禁断の魔導爆弾を地球全土に発射した!
核兵器なんて、遥かに越える破壊で皆!我らに屈服したはずだった!」

王女??
「そうよ!
あと、あの後にフロント(王女達や、フェイクの主人格の王女達の公式上認知された一番下の妹。通称 世紀末的ゴミ 

カザトが、会ったのは未認知の本当の一番下の妹君である。別人  
参照 第4章第1部第10話の女神が、人間時代未認知の一番下の妹君。)

が、精霊王・妖精王魔法で各国を屈服させればそれで勝利だったのよ!」


執事長部下天使(セバスチャン7)
「その後の記憶は、ありますか?」

フェイク以外の顔達
「無い!」

執事長部下天使(セバスチャン7)
「全く!全地球魔導爆弾攻撃は、無駄でした。
強敵達に、思った以上に傷をつけることはできませんでした。

そして…、そう!
王宮内部で、絶望が起こりました。

クーデターが起こり、私達の部隊以外の戦闘執事団は壊滅しました。

そして、まだ現実を見ないあなた達を集めて、皇帝陛下は、食事をすることにしました。

当時、私達…王女フロンダーパ陛下(フェイクの事)と、第7執事団は陛下の指令書を妹君陛下に渡しに行っていました。

後で帰ってくると、私達に後の処理を託すと、陛下の命令書があったのです。

私が、部屋に入ったときは既に
陛下と、王妃様方はワインを飲んで事切れていました。

救命処置…、解毒剤…、蘇生剤…、全てだめでした。

私は、あの外道共にあなた方の魂を捕獲され、辱められ、使い魔にされるのだけは、阻止しようと王女フロンダーパ陛下に言いました。

王女フロンダーパ陛下は、了解されました。

妹君様は、なんとかフロントバーレ諸国連合の次の国家を存続させることで精一杯でした。

そして、王妃様方の日頃の虐め!などの行いから、確実に妹君陛下に恨まれていて当然だったので、頼れば間違いなく今度はもっと酷い仕返しが来るだろう事はアホでもわかる事なので別の方法を探しました。

なんとか…
なんとか…
涙を飲んで…
本当につらい事も飲んで…

なんとか、外道共の管理者神達のバックスポンサーに取り入って、王妃様方の魂を管理者神にすることで、居場所を確保するしかなかったのです!

皇帝陛下の魂は、あの場にありませんでした。
今も、探していますが…わかりません。」


王妃??
「チッ!
あの食事か!盛りやがったのか!

で?
今は、どうなっているの?」

少し、落ち着いた感じのフェイクの別々の顔達は情報を求めだした。

執事長は、今の地球での新聞とか、電子書籍とかのデータベースを見せる事にしたのだ。


そんな中…

執事長が、フェイクの別々の顔達に説明している間に、転移でダンジョン内部に移動した部下天使が、報告する。

最後のフェイク・プロデュースダンジョンの防衛隊の逃亡と、苦痛瘴気搾取システムが、ダンジョンにない事と、ダンジョンから出た途端にカザトに見つかって、3人の部下天使達のうち、何もされていないのに…、二人がやられたフリをしてどこかに逃げた事と、カザトはダンジョンに入らずに何か建物を建てていた事を報告した。


執事長部下天使
「く!なぜその時に、カザトをワールドルールで縛らなかった!」

と、言うと部下天使が
「勝てるわけないだろ!クソが!」
と言って、逃げ出したので拘束するしか無かった執事長…。

どうすべきなのか?

執事長の苦悩はずっと続いている。

クソ…早く副執事長達は、上司達を見つけて連れてこいよ!と、心の中で散々苛ついていた。


つづく






いや、手遅れでは?



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