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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。

第24話 放置した結果のやらかし…。それは大惨事に。

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 フェイク・プロデュースのダンジョンを監視するカザト。


 ドン!

 なんだ?
 今揺れたか?

 まさか!あのフェイクの部下天使たちが、ダンジョン内で、あの爆弾を起動させた?

 しかし…

「ギャーーーーーーー!
アチーーーーーー!」

部下天使たちが、あの核爆弾モドキをダンジョンの入口の横に放置して、逃げ出した。


千?いや、万?
なんて数の部下天使達が入っていたの?

相当気合い入れて、このダンジョン攻略を阻止しようとしていたらしいが…

いま、ダンジョンの入口の前は、部下天使の軍およそ2万はいるのだが…

全員満身創痍である。

カザトは、何をやらかしやがった??
と、プチ・キレ気味に観測していた。

エルシーが、一応簡易放射線チェカーを出すが、反応はない。

カザトも空気を鑑定するが、放射線とかは自然放射以外なかった。

はて?

その時である。

ドドドドドドドドドド

ダンジョンの周辺が振動する。

 何か宇宙服っポイ物を着た部下天使が、
「退避!逃げろーーーーーー!
もう、ボス部屋用のブロックや扉では抑えきれん!もう無理だー!」
なんて、叫んで出てきた。

ボス部屋の扉?
抑えきれん?

ま!
まさか!
奴ら、ステロイド(筋肉増強剤系)とかを、モンスターに注射して、凶暴モンスターを作り出したのか!

神聖皇国の前副皇主の事がある。
また、ゴブリン改造でもしたのか?
人をゴブリンに、したのか?
だが、出てきたのは…

ゴーーーーーーーーーーーー!


とんでもない量の蒸気だった!

部下天使達は、
うわーーーーーー!
やられたーーーーーー!

とか、棒読みのセリフを言って…
アレ?
どこかに、飛んで行ってしまったぞ?

ハイ??


ゴーーーーーー!
凄い蒸気が、ダンジョンから吹いている!


カザト
「まさか…」

トワイライト
「(*ㅍ_ㅍ*)」

トスカ
「あれデスかね?( ᯣ _ ᯣ )」

エルシー
「あれでしょう。(ㆆ_ㆆ)」

エルファー
「相当の汚れが、溜まってましたね。
(ー_ー)」


 あの瘴気ヘドロが固まって、中の様子すらわからなかった、どこにつながっているか?
わからないダンジョンの勝手口に、掃除するのも一苦労なので、消防車の魔導ポンプを全開にしてそそぎこんで放置していた、もののうちの一つなのだろうと言うのが、簡単に想像出来た。

流しっぱなしだったな~。


ゴーーーーーー!

ずっと、凄い蒸気だ。


そして…
ドボドボドボドボドボドボドボドボ

黒い液体瘴気が、流れ出してきた。

カザトは、万が一の時にの為に作っていた、鉛のデカい箱の中に、爆弾モドキを出納して何故か近くにポッカリと空いていた亜空間に投げ入れた。


そして…開かないように念入りに空間を閉じる。


どうも、あの天使達は別空間の通路を開けて高速移動していった、みたいだ…。

あれ?
あの空間の方位というか…
真上?
この世界のはるか上の真上?

え?
まさか…

一応、コスモ(AI)1に、忙しそうだったから通報メールを送っておいた。

ドコッーーーーーーン!


うわ!
間欠泉みたいに、ダンジョンの入口から黒いと瘴気の水と、青い聖水が混じったものが吹き出して、吹き出している途中で反応して、またドーンと、爆発している。



(lll゚д゚)(゚д゚lll)

トスカ
「カザト様…。
もう災害ですよ。」

トワイライト
「汚染水が、広がらないように土嚢を積みましょう!」

カザト
「そっ!そうだな!
それに、どんなに激しくても、あのダンジョンを開放して、元のこの世界の機関機構を修理しないといけないから…。

それにしても、フェイクのヤツ…
どこまで汚しているのだ!」

エルファー
「アイスウォール!
うわッ!!
すぐに溶けてしまいます!」

トスカ
「カザト様!!ホワイトマーキュリーを出してください!」

エルシー
「廃液を流す溝を掘ります!
土の精霊さん!至急!ホワイトマーキュリーを設置する穴と、汚水誘導水路を作ってください!」

カザト
「魔力を出すから、精霊達!手伝ってくれ!」

精霊達!
「「「「了解!」」」」


大急ぎで始まる土木工事。

なんとか、トワイライト達の作った簡易堤防が切れるギリギリでなんとか、間に合ってホワイトマーキュリー10台は稼働を始めた。


トプン!トプン!
流れてくる、溶けた黒いスライム??

溶けたコウモリっポイモンスター…。
既に、原型がない。


あ!
オーガ!
かつて、この世界に来たときに見た、強きモンスターだったな…。

あれから、ほとんど…かな?
見ていない。
ゴブリンと、ばっかり戦闘していたからな。

あのオーガとは違う。
だか…
ものすごく気になる。

この世界から、ゴブリン以外のモンスターを駆逐する動きをしていたフェイクが作ったダンジョンの洞窟から流れ出たオーガ…。

赤い肌の筋肉ムキムキのオーガは、聖水に溶けていった。

溶けた・消えたということは、ダンジョン内部のモンスターは全滅か?

どうも、一貫性がないフェイクの行動…。

やはり、フェイクは昔から単一意識に統一してそうで、出来ていなかったのか…?

 情報だと…、生前のフェイクの中の魂達は、とんでもない科学大国の王女達と王妃だったらしい。

 その魂を、縫い付けたり合体させたり…
 そこに、国ナンバー1の黒き魔術師の魂を力の核として使用して管理者様フェイクが作られたと天界の捜査本部は見ているらしい。

 超多重人格なのだろうな…。
 分裂型ではなく、合体形…。

なぜ、そんな管理者神が放置されていたのか?

経過観察だったらしい。
そして…つい最近まで、その大国も参戦した戦争によって生まれた地獄の浄化で、それどころではなかったという。

どこの世界も大変だ。

 カザトは、トワイライトが作った味噌汁を飲んでふと…そんな事を思っていた。



 その頃、ブレーダー王女はカンターレに、殴られていた。
 ブレーダー王女の作った味噌汁は…
 壊滅的に不味かったのだ。

泡を吹いて倒れるガス国王。
白目をむいて、倒れている宰相…。

真っ青になりながら、どこの殺人現場だよ!
と、ツッコミを入れる勇者ゴン太。

カンターレ達とその一味は、ブレーダー王女の、カザトの胃袋を掴んでメロメロにさせる作戦を立案して実行の為に、王女に味噌汁をつくらせたのだが… この結果だ。

ちなみに、味噌汁の手本を見せたのは勇者ゴン太である。

○丼の横に添える、1品も卒なく作る。
カンターレも、ガス国王達も、
「美味い!」とのお墨付きだ。

だか…
何故?
同じ材料で、同じ工程で…
こんな、殺人級のものが作れる。

こいつは、悪女どころか毒女を超える(災害)なのでは?

そう思った勇者ゴン太。

なんとかして、この不味さの謎を解明しないと…

カザトを動かすことなんて出来ない…。

勇者ゴン太は、ガス国王たちに断って、錬金術の実験室を使い、試験管にブレーダー味噌汁を分けて入れていって、調べることにした。

何がいけないのか?

調べて行かないと…。
(勇者ゴン太は○丼関係の研究には、実は真面目に秀才なのである。基本ゲス・外道なのだが…なぜか…この丼愛とその食欲と、それを満たす事に関しては真面目なのだ。その経緯は、語られるのだろうか?)

 うわ!ダシが毒液になっているぞ?どうやってこんな事に…あ!スキルか!ブレーダー王女の奴は、毒のスキルを、持っていないか?なんて事を報告する。真面目なゴン太になっているのには、それなりの理由があった。

 勇者ゴン太は、こんなに邪神が出てきたのと、カンターレから聞いた邪神の知識から、もし!
もしだぞ!
俺が、理想の勇者の如く強くなったとしても…
無理だと!

全邪神と戦うなんて無理だと!
ひしひしと、感じてはいた…。

邪神ゴキブリ・三男ゴキリと、カザト達の燃え盛る炎の中での戦いは、魔導珠越しに見ていたが…

ムリムリ!

俺様、勇者ゴン太のイメージする勇者の戦闘を既にあの時点で、超えていた。

あの邪神ゴキブリ三男ゴキリと同じ戦闘力の奴が、既に100体以上、この世界に近づいている?


ムリムリ!

勇者ゴン太が、頭の中で描く理想通りに強くなってもムリ!

勇者ゴン太が、しおらしく…こんな計画に賛成したのはカザトの地獄の戦いを見たからだった。


 その頃、そんな下界が平和だと言えるほど、執務室空間は酷いことになっていた。

執事長部下天使
「助けろ~!」

逃げる執事長!

ギャー!

部下天使Aが、伸びてくる腕に捕まった!

フェイクは、30以上もある顔と60以上もある腕と足だけの姿になろうとしていた。

王妃??
「私が一番!
私が、王妃よ!正妃よ!
おのれ!!
側室から生まれた、あの娘は私を放置して実権をとって!
私を、私を!皇帝にするのがあまり前でしょうが!
精霊王や妖精王の力を使い放題なのだから、私を!私を!」

なんて、叫んで口から毒液を吐き、魅了光線を目から発射する元王妃??の顔や、フェイクの姉のと思われる女の顔は…

「キー! 
許せない!!許せない!私が!一番なのよ!」

なんて、叫んで目から火魔法を放つ!

そんなのが、30以上!
収集が、つくわけない。

ボキボキボキボキボキボキ!

フェイクの身体が変形していく。

部下天使D
「そ…そんな…、なぜ?何故?あんな化け物が…」

ドーン!

フェイクから出てきた顔達は、火を吹いて執務室の機械を壊していく!

それを見て、6000万いた部下天使は、半分近く天界に逃亡・出頭したという。

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