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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。

第10話 動く悪意と、胎動する悪魔から悪魔と言われた者達。2

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 カザトは…
 精神体世界で、管理者室のマニュアルと使い方の理論を学んでいた。

 そして、コスモ以外のある方のと、話していたのだが…

カザト
「そうだったのですか…。
ということは?
フェイクが、分裂する可能性がある?!」

フロンティア=女神
(天界の別部署担当)
「はい。人間時代のフェイク達は、それはそれは凶悪でした。

はっきりと言います。
私は、未認知の子供でしたから、いつも城のバルコニーに、立つ姉達を見ている状態でしたが、政治は最悪…。
国民の金はオレ・ワタクシの物!
オレ・ワタクシの物はオレ・ワタクシの物!
という事を実行する、クソでした。

商業ギルド銀行の金なんて、何度も略奪していましたからね。
商業ギルドが、預金者保護と略奪対策に二重金庫とか預金者向けの二重預金者通帳なんて作ったら、通貨を変えてデミノを何度も強行していました。
財産税70%の臨時徴収なんて、年に3回もしておりました。
なので、インフレ率が1万%を軽く超えていましたね。
100円のメロンパンが、500円になって、1000円になって、10000円になって、1000000円になって、地獄でしたね。

あいつらは元姉妹ですが、斬って下さい。
魂の処理は天界の上層部の承認が出ていますので地獄スペシャルを用意しております。

これは、カザトさん用の「特殊討伐許可書」です。
あの悪魔どもを斬って下さい。
巻き込まれた人間の対応も、すべて地獄と天界でする準備はできています。

黒き魔導師カンターレは、別の件で討伐依頼が出ています。

そうだ!カンターレが昔呼び出した悪魔に、フェイクの人間時代の、者たちは「悪魔め!」と、言われていました。

フェイクは、悪魔公認の悪魔です。」

カザト
「悪魔に、悪魔と呼ばせるなんて…」

その話を横で聞くコスモ(本体)も、頷いていた。

よっぽどひどかったのだろう。

時間が来たので、カザトは地上に帰ってきたのだが…



カザトが起きた時、島の向こうの海底のダンジョンの正面玄関は、恐ろしい事になっていた!


ドカーーーーーーン!

黒い瘴気ヘドロと聖水が混じった水柱が立ち、聖水と、瘴気ヘドロが連鎖反応を起こしてまた爆発するという、まるで水蒸気爆発火山状態になってしまっていた。

島の海の試練ダンジョン勝手口からも、モクモクと水蒸気がでる。


知らない人が、
「アレは!火山です!」
なんて教えられると、間違いなく信じてしまうほどの状態だ。

人魚達の魂達に向き合うカザト。

カザトは、魔法守秘義務契約をできるか?
と、人魚達の魂に言う。

戸惑う人魚達が、カサトの後ろの前管理者神と、コスモの像が光るのを見ると…、
どういう事か悟り魔法契約どころか従属契約を希望し始めた。

そして契約内容は、人魚達の身体の再構築許可が天界から降りたが、他の同族達と会ったとしても身体を先に石にして封印した為になんとかフェイクの攻撃を、やり過ごせたがフェイクの攻撃は凄まじく、これまで動けなかったと言うようにするとの契約であった。

同意する人魚達。

カザトは、トワイライト達に聞く。

トワイライト達は、勝手口の流し込んだ高濃度聖水が反応して、ダンジョンが火山状態になったとの見解をだす。

カザトは、なんだかな~と思いながら、人魚達の細胞を組み立てだした。

アレ?
人魚達の細胞のこのパターンって…?

人魚達にカザトは聞いてみた。
母親が同じ?

最長老は、またびっくりしながら答える。
最長老のさらに上に、全人魚の祖先の
マザーマーメイドと言う存在がいるらしい。

カザトは、培養液製造用にホワイトマーキュリーを組み立てだして、培養水槽を人数分つく出し始めた。





その頃、ある街では…
勇者ゴン太(隠れオークキング)が、勝利をおさめていた。

勇者ゴン太(隠れオークキング)
「クッケケケケケケケケケケ!
くらえ!勇者(オーク)パンチ!」

ドカン!

グハッ!

街にいた、対ゴブリン軍牽制の為に駐屯していたA級パーティーが、戦闘不能にされた。


ふ~!
勇者ゴン太は、酒場から酒を出させて飲みながら、領主をボコボコしてしまったから、ヒールをかける。

勇者ゴン太(隠れオークキング)
「よし!うめき声が出てきたか!
ヒール!ヒール!
よう?邪神の使徒よ!
正義の鉄槌を食らった気分は?」

領主
「く!違う…。
なぜ、こんな事を…。」

勇者ゴン太(隠れオークキング)
「え?この世界の標準的なやり方だろ?
天使化したブレーダー王女には、散々ペインヒールを食らったからな!

邪神討伐命令がワールドルールなら、邪神側とみなされる奴らは討伐対象だよ!

おい!貴様ら!よく聞け!」

街の中央の、処刑台に右手に領主を掴んで立った勇者ゴン太!

勇者ゴン太(隠れオークキング)
「ここに!ワールドルールを実行する!
勇者に!管理者神に反乱して、邪神側に与したこの領主をジワリジワリと処刑する!

貴様ら全員、反逆の疑いがかかっている!
俺の言うことを聞かないと、反逆者とみなす!
わかったな!」

領主は、磔にされた。

その夜。散々酒を飲んだ勇者ゴン太は朝、目が覚めると街に人一人いなかった。

領主も、磔台にいなかった。
目の前に猫が鳴いて、ずっとゴン太を見ているだけであったのだ。

ゴン太は、ブチギレて酒場のカウンターに会った豪華料理を、平らげて馬すらいなかったから、次の街に走って行くのだった。

勇者ゴン太(隠れオークキング)
「あの野郎ども!ぶっ殺してやる!」





そんな事が起こっている中

ヒィーーーーーーー!

執事長部下天使は、悲鳴を上げて腰を抜かしてしまった。

フェイクの身体の亀裂から、
何かが…出そうだ…

部下天使達に、副執事長部下天使達に連絡を入れさせて、早く見つけるように言う。

返事は、「今、探している。」しかなかった。

なんとか、部下天使達に言ってセメントをフェイクの身体の亀裂に流し込んで、強化糸で亀裂を縫合して、上から瞬間接着剤で固める。

早く、連れてこいーーーーーー!

執事長部下天使の叫びが、執務室にこだました。


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