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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第39話 遂にこの領域に来てしまった。

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 大量の海水を消費する、カザト達は交代交代しながら、瘴気ヘドロを洗っていた。

 すでに、塩15トン!

 それ以上は、流石に市場を混乱させるので、塩は亜空間の倉庫にいれる。

 そして…

 ボン!

 高圧洗浄機が壊れた。

新たに、高圧洗浄機を作るカザト。

カザト
「うわ!海水でボロボロだ!
ポンプのゴムもボロボロ!

交換するか!」

まだまだ、瘴気ヘドロは無くならない!

高圧洗浄機で剥がそうとするが、瘴気ヘドロに触れた途端にすぐに反応するのだ。

そして、反応熱がすごいから蒸気がものすごいのだ…

すでに、地下水が沸騰しかけている。

カザト
「まるで火事場だな……。
消防の放水車並のやつをつくるか?」


ぽん!

へ?

カザトは、昔見た幼稚園用の図鑑にあった消防車の挿絵と内部構造を思い浮かべたら、出た!


ハァ~~~~?

トワイライト達は、クスクス笑っている。

あの無限回牢ダンジョンの影響か?

あ?
だけど、これはガソリンか、ディーゼル燃料がいるのでは?

やっぱり!

エルファー
「カザト様?ガソリンならありますよ?」

トワイライト
「このダンジョンコアからディーゼル燃料も出せそうですよ!」

ブオーン!

動いたな…
ハハハハハハハハ!

なぜ、蒸気機関が駄目でディーゼル燃料の消防車が動いた?

まさか…?
あの無限回牢ダンジョンモードの時に出したというか、クラフトした物はフェイクが作ったワールドルールの影響を受けないのか?

試しに、プロ用エンジン型の高圧洗浄機を、作ってみた。


ブォーーーーーーーン!

プシューーーーーー!

エルシー
「うわーーーーーー!すごいすごい!
カザト様!この高圧洗浄機!すごい威力です!」


トワイライト達3人の消防隊に、ヘドロに対する放水を任せて、消防車と、エンジン高圧洗浄機の内部の動きを鑑定でリアルタイムで見て、それを真似て魔導具で動くように作る!

魔力は足りるかな?

あれ?
まだまだ有るな?
使った分だけ。魔力がすぐに回復している感覚だ。


ミスリルで、プロ用高圧洗浄機の魔石燃料版を作る。

燃料は、ゴブリンなどの細かい魔石で使えるのと、出力もプロ用の1.5倍だ!



今は、俺の魔力を燃料にして、どんどん聖水で洗浄していく。

次は消防車!

なるほどね!
発電機ダイナモのスペースを取ると、もっとコンパクトになるな。

そうだ!
この、消防の放水エンジンにターボをつけよう!

そして、耐えられるようにアダマンタイトを整形して!

ここに、聖水製造魔法陣を30彫り込んで…



□□□□□□□□□□□
その頃、

精霊の館(城)の近くの海域の聖水化がものすごく進んでいたのだが、それと同時にものすごい渦が発生していた。


ギャオーーーーーー!

聖水化によって、蒸発浄化する魚の魔物。
泳ぐデカい魔物のウミヘビは、みた!

渦によって、引き込まれる魔物・モンスターとなった魚が、聖水域に入ると蒸発浄化されて昇天していく。

モンスターにとって、引き込まれるとヤバい!

デカい渦は、更に大きくなりつつあった。

(その時、ターボ消防ポンプが稼働する!)


ドン!

モンスターを食らう渦が!聖水化域が拡大した!

デカい魚のモンスター(大きさはシャチレベル)が、悲鳴をあげて引き込まれていった!

ウミヘビのモンスターは、必死で縄張りを捨てて逃げ出した!


□□□□□□□□□


ドォーーーーーー!

もう!火事場の放水です。
トワイライトとエルファーが放水して、瘴気ヘドロを大ざっぱに浄化していき、エルシーと、カザトが高圧洗浄機(ターボ仕様)でどんどん細かいところの瘴気ヘドロを浄化していく。

塩?

今の所2トン/10分だな!

ワハハハハハハハ!

もう!どうにでもなれや!

カザトは塩問題や、海水使用水量なんて無視することにした。

現実逃避である。


つまり、その影響は測り知れない状態で、現れる!


□□□□□□□□□□

ブラー王国の奥地!
神殿郡では、蒸気が空を舞って雲ができだしていた。


ブラー国王
「おお!
流石!カザト殿!
雲だ!雲だ!
皆のもの!
わしが、幼き頃に最後に見てから見ることが無かった雲だ!

雨雲や、雨を知らない者達もいるだろう!

大丈夫だ!
本当の、正しき自然現象だ!
雨が、降ろうとしている!

喜べ王国民よ!」


そう!もうかなりの間雨は降っていなかった。

フェイクのせいで降っていなかった!

それは、魔導通信で中継されて感動を呼ぶ!


ゴロゴロ!
ピッカー!

ブラー王国各地に、雨が降る!

雨雲は、神聖皇国やポベー帝国に流れていく!

皇帝
「ワハハハハハハハハ!
やりおった!
やりおったよ!

雨だ!
おお!除虫菊が芽を出していくぞ!
雨でゴブリン達が退却し始めたぞ!

ワハハハハハハハハ!」

各国に少しずつ広がる雲が、飢餓を救おうとしていた。
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