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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第34話 超絶古代魔導師が、動き出した。

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 「うがーーーーーー!」

叫ぶ勇者ゴン太達!
フェイクが、勇者達に仕掛けたグランド王国からの、移動禁止に逆らって邪神オーク達の下僕が勇者ゴン太達を自分達の拠点まで、無理矢理縄でしばって、運んでいるが勇者達には禁断症状が出ているが、知ったことではない!


 そして、森で頭から突き刺さるガス国王と宰相と、カザト達のクラス担任。

 グランド王国の王都の裏では…

冒険者ギルド本部跡…。

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴが、新たな配下達に指令を出していた。


邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「どうだ?気分は?」

元冒険者ギルド本部グランドマスター
邪神ゴキブリの下僕 
魔王ゴキッター
「は!ゴキゴ陛下!
気分は最高でございます!
陛下!計画のご兄弟降臨の依代ですが、森で発見した3匹を使いましょう!」


邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「うむ!よき働きだな。
その二匹は、中にこの世界の管理者神の天使がいるから、磔(はりつけ)にしておけ!

さて、そこの男は?」

元冒険者ギルド本部グランドマスター
邪神ゴキブリ・四男ゴキゴの下僕 
魔王ゴキッター
「は!
こいつは、勇者達の学校の教師らしいです。

しかし、こいつ…
勇者達の学問の教師ではなくて、ゲスの根性の教師かもしれないと疑っています。」

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「どれどれ?う~ん…。
あの勇者に比べると、ゲスエネルギーが低いな~。

どちらかというと、パシリ?いや…
まぁいいか…?
よし!こいつを、弟達の誰かの依代にするかな?」




□□□□□□□□
そんな、事を管理者神の執務室から見ていたのは…超絶古代時代の魔道士であり、つい3時間前にフェイクから分離することが出来た、魔導師カンターレであった。


魔導師カンターレ
「ふ~ん?
なるほど、勇者達ね?

って、どこが勇者?
勇者の定義が変わったの?
どう見ても、悪魔予備軍だよね?
時代の変化で言葉の定義が変った?

オイ!アタイの質問に答えろ!」

部下天使
「そ!その!
定義は変わっておりません!

お!恐らくフェイク様の…
そ!その!
自分勝手な言葉の定義での、(勇者)だと思われます。」

魔導師カンターレ
「寝起きだから、もっとわかりやすく言ってよ~ね~(=_=)」

部下天使
「フェイク様にとって、勇者とは、勇者とは…単なる修業をさぼるための、代理人であり餌です。」


魔導師カンターレ
「キャハハハハハハハハ!
なるほどね~!
さすが真・世紀末的爆弾ゴミの姉の王女フロンダーパ様だ!(フェイクの事)

経験値を吸い取ってパワーアップ?
アホか!

さ~て、腹が減ったな!
アタイはチョコーレートパフォと、ほうれん草のフルコースを所望するぞ!」


部下天使
「ヒィーーーーーー!」



□□□□□□□□□□□


その頃、カザト達の地下水のダムと地下河川工事は難航していた。


カザト
「まさか、ポベー帝国行きの地下河川と神聖皇国行きの地下河川が、もう1段下にあったとはな~!」


そう!
カザトは地下河川の滝の跡を見つけて、かなり強化した空間把握を使って探索すると、なんと新発見した地下河川跡が帝国などの地下水の水源だったのだ!

つまり、ここが各国の地下水源だったのだ!

ホワイトマーキュリーを増築して、ヘドロとなった瘴気を焼いていく!

新たな地下河川も、瘴気で汚染されていたのだ。




休憩時間の時に、カザトはそらの上から誰かを探すような視線を感じる。

カザトが張った遮断結界で遮っているから、わからないみたいだな…。

あの気配は、フェイクか?
いや…フェイクよりも上の実力者だな。
だけど…
アレ?

フェイクにものすごく近いな?
なぜ?


そして、妙な動きをする奴らがいた。

あのグランド王国からやって来たエルフ達だ。

なんだ?
あの最長老の奴…何か世界樹の大精霊と話しているな?

あ~!あれか!
冒険者ギルド端末に何か撃ち込んでいるな。


ブハッ!


広域指定(災害)モンスター 
自称ガス王国ブレーダー王女 
討伐依頼クエスト

賞金 金貨500枚

発注元
ブレーダー王女災害被害者の会(仮)

(仮)クエスト発注→承認
クエスト正当性→承認

速やかに、討伐せよ!


つ!
ついに! 
オレではなく、ブレーダー王女がクエスト対象になったのか!  



あ!
オレを対象にしたクエストを廃止して行っているな!

あと、こいつらとの間に残った問題は、前代勇者の事のと、幼い頃のエルシーと、エルファーを売りやがったことだな!

反省すらしないなら、そうだな…
別の冒険者ギルド本部機能維持方法を考えるか?

あと、あのベイントス公国に集まって来ている他のエルフの部族の事だな。

ベイントス公国の内部の村の者達は、様子を見るか?

しかし、トワイライトのいた村を盗賊たちへの囮にした他のエルフの村の連中を「許さない!」って、トワイライトが泣いてさけんでいたから、ベイントス公国にも入国審査で堰き止めるか!


そんな事を、話しているとベイントス公国内の住んでいたエルフ達は、カザトを聖者だとしていたから、いいのでは?とか、トワイライト達が言っていた。

おいおい、そんな判断基準は困るよ!
俺は、聖者ではない。
垢まみれの人間だよ。


ゆっくりと、食事をしていたら…

ジュオーーーーーー!

ぽん!
ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!

ザーーーーーーー!

なんだ?

あ!
瘴気のヘドロで詰まっでいた、地下河川が高濃度聖水で溶けて浄化して、地下河川を流れ出したのだ!

うわ~
どんどん水を吸収し始めている!



□□□□□□□□□

その頃、勇者達は…

「ギャーーーーーー!
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
やめてくれ~
頼むよ~
やめてくれよ~」

パシリ1号
「駄目じゃん!生徒会長様よ~♪
いたがって、嫌がっている、男や女に手加減なんてしたか?

していないよな?
なら、お前たちが苦しもうが大丈夫!

さて!
ついたよ!
邪神オークさま!
勇者達を連れてきました!
戦力に変えましょうよ!」


邪神オーク
「パシリ1号!少し黙れ!
上から、フェイクとか言うやつ以上に強い実力者の視線がある。

フェイクと言うやつと魂の波動は、ほとんど同じだが強さは段違いだ!

どちらかというと、邪神側のオーラだな。」



魔道士カンターレ
「ほー!アタイのオーラがわかるのかい!
少し、できるかな~?」


邪神オーク
「な?
人間?
いや…違うかな?
どちらかというと、まだ不思議と邪神になっていない自称・人間の魔導師っていうところなのか? よくわからん。」


魔道士カンターレ
「フハハハハハハハ!
今日は、オークのスライスを、炒めてよく煮た丼ぶりで我慢するか?

おい!部下天使!殺ってしまえ!」


部下天使
「敵いませんよ!無理です!
私が、ミンチにされてしまいます!
お許し下さい!至高の魔導師カンターレ陛下!」


邪神オーク
「(魔導師カンターレ?
はて?
どこかで聞いたことがあるような?
あ!
兄貴達の苦労話によく出てきたカンターレだ!

く!
そういう事かよ!
これは!お遊びどころではなくなったな!

あの底が見え無い真っ黒な強さ!
兄貴達の、話しと符合する。

おい!
パシリ1号!
勇者達を氷漬けにして、倉庫に入れておけ!

あと、ダミーのゴブリンを合成した偽装オークの檻を開けて、奴らを外にだせ!)」

パシリ1号
「(は!すぐに取り掛かります!
あの、魔導師?やばいオーラだ!
早くしよう!)」


魔導師カンターレ
「さぁ?
あれあれ?
抵抗するのかな?

ホレ![ブラックエクスプロージョン]」


ドゥバーーーーーーン!

鈍い爆発音がして、黒い爆発が起る。

黒い瘴気で汚染された、平地があった。
そこに生えていた木は無くなっている。
しかし、邪神オーク達もいなかった。


魔導師カンターレ
「フン!逃げたのか?
かしこいオークだね。

アタイの使う魔法を知っていたのか?
転移逃亡不可結界を張っていたのに?
まぁいい!部下天使!
オークを捕まえて、料理にしてしまえ!
早くしろ!
アタイは、腹が減ったよ!」


部下天使
「は!
早く!あたりの生き残りのオークを捕まえて、厨房に運ぶぞ!」

魔導師カンターレ
「下手に作ると、吹き飛ばすからな!」


部下天使
「執事長天使達が、隠し持っていたスーパーで買ったとおもわれるタレをつかいます!」

魔導師カンターレ
「お!美味い!
よし、それで作れ!」

部下天使
「ハイーーーーーー!」




こうして、この時から魔導師カンターレが、現れだすのであった。
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