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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第9話 魔王の墳墓地下ダンジョン・第6階層1

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 魔王の墳墓地下ダンジョンの攻防・第6階層1

 カザトは、やっとのことで階段を封じていた空間を破壊することに成功する。

空間魔法は使えないから、「悪魔聖断」
を何度も繰り出して、斬りつけては瞑想して空間を把握して、また斬りつけての繰り返しで、約6ヶ月かかって、やっと斬った!

アレ?
時間が、動き出したのか?

メール📩が、きた!
時間が動き出したらしい。
無限回牢の消滅が確認されたとの事。

急いで、上の階の元魔王の城を攻略する事にしたのだ。


魔王の墳墓地下ダンジョンの攻防・第6階層

そこにいたのは…


鑑定

ブラックスライム

元魔王

状態 胃もたれ アルコール中毒



ハァ?
おいおい!

アルコール中毒?
始めて、鑑定でこんな事書いてあるを見たぞ!

は!
まてよ!
胃もたれ?にアル中?

まさか!

ブラックスライム
「おゲェ!」

すぐに、避ける!
ゲロだな…

全く!何が元魔王だよ!

そして、こちらを見る目はガンギマリだ!
そして、いきなり巨大化した!
キングスライム並だな!
あ!元魔王!
一応キングか!


く!
ゲロごと焼却だ!
フレイムビーム!

ズドン!

ゲロを焼き、ブラックスライムの眉間の核ごと撃ち抜いてら、ブラックスライムは消えて言った。

ゴトン!

デカい魔石のドロップ品だ!

地上に出た途端にいきなり酔っ払いの元魔王とは、さすが魔王の墳墓と名付けられたダンジョンだなと、少し迷惑な被害者意識を持ってしまったカザト。


次に出てきたのは、ブラックパンサー!

なになに?
魔王になりそこねたアル中?

なんだよ?!このダンジョン!
アル中が続くって、どういう事!

パンサーなのだから、油断なんて出来ない!
素早いだろうから、気を引き締めて構えて噛みつきなどをしようと襲って来るパンサーと二刀流で斬り合うが…、

パタン!

アレ?
ブラックパンサーが、突然倒れた。

鑑定では、意識混濁とか表示されている。

飲み過ぎかい!

ファイアウォールで、一応焼いておいた。

ゴトン!

ブラックスライムとほぼ同じ位の、直径1.5mはある魔石がドロップする。

何故か、ドロップ品の方がパンサーよりもデカい不思議現象が発生!


そんな事が、ずっと起こる廊下を歩いていく。

塔のエリアから出ると…

塔が崩れて消えて言った。そして、黒い濃い瘴気によって作られた廊下が城の入口に続くのだが、誘導されているのが嫌だから一度瘴気の壁を、斬って見た!

ズパン!

神聖魔法が使えるので、全力で再生する瘴気の壁を、更に斬り続ける!

うん?!
瘴気濃度が低くなってきて、薄っすらだが城が見えて来たな!

ドシン!ドシン!ドシン!
ウオ! 
瘴気を斬っていると、瘴気の塊のゴーレムが出てきたので、そのままの勢いで斬る!

鑑定ではカオスゴーレムと出た!

魔王の残骸で出来たゴーレムだと…
つまり…
魔王たおしても

カザト
「悪魔聖断!」

ズパン!

きれいに斬れるカオスゴーレム!

カザトは、築石流刀術のレベルが上がって来ていて[極]なんてついていたから気を良くしていた…、浮ついた状態だったと、無限回牢の空間を斬れた時から、後悔していた。

今の感覚だと、これまでの自分は…いかに揺らいだフラフラな剣で斬っていたのかというのがよくわかる。

ブラックスライムが、今度は集団で襲って来たのを見て、二刀を作り斬っていく。

魔石は、すぐに収納して足を早めて先に進んで行く。

カチリ!

足で、罠を踏んでしまった。
壁から毒矢が放たれるが斬る!

今度は、落とし穴が開く。
その空間も斬る!

そして、斬った空間の裂け目の上を氷で足場を作って歩いて渡っていく。

廊下の壁が動き出して塞がったが、斬って道を開けて先に進む。

感じる!
感じるぞ!

壁の向こうに、デカい気配がする。

斬ろうかとすると、横の通路から植物の蔦が伸びて来た!

なんだよ!
せっかく壁を、斬ろうとしていたのに…。

は!Σ( ̄ロ ̄lll)
いかんいかん!
どうも、斬りに集中しすぎたみたいだな。

蔦が攻撃してきたので、斬りながら進む。

なんだよ~?
あの蔦の絡まったボールみたいにモンスターは?

鑑定では、 
プラントモンスター・ブラック
と、なっている。

魔王の瘴気を吸って突然変異を起こした雑草を身体にして、悪魔が乗り移りモンスターとなったモノらしい。


聖気を剣気と共に撃ち出す。
プラントモンスターの切り口から、煙が出てきてしぼんでいく。


しかし、魔王城の庭園?から蔦が伸びてきてプラントモンスター・ブラックが再生していく。

カザト
「悪魔聖断・空!」

プラントモンスター・ブラックの周囲の空間を斬って断絶させる。

そして、プラントモンスター・ブラックの周りの魔素ごと、瘴気を何回も斬っていく!

気がついたら、細切れになっていた。

魔王城の庭園も、粉々だ。

魔石を全てマジックボックスに収納指定して、収納する。

バラバラバラバラバラバラバラバラ…。

アレ?
魔王城の城門ごと斬ってしまっていたらしい。

ピシ?!


あら?

うわっと!

カザトは、後ろに飛び跳ねて城門から距離を取った。


ガラガラガラガラガラガラガラガラ!

城門の柱なども、斬ってしまっていたらしい。

城門が、瓦礫に埋まってしまった。

いかん…
完全に、キレイに斬る事に集中をしすぎている。


しかし、当分やめられそうにないと思って、とりあえず斬っていこうと、旧魔王城に入って行くカザトだった。

□□□□□□□□

カザト
「アレ?オレ斬りすぎました?」








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