上 下
91 / 334
第2章 動きだした凶悪な者達

第40話[幕間]邪神G兄弟出動!

しおりを挟む
 
 とある、異空間では邪神ゴキブリ兄弟100匹の会議が行われていた。

 「オイ!3男の兄貴が、やられたらしい。」 
 「オイオイ! 俺達の天敵バ○ルサンやコン○ットや、ホウ酸○ンゴなんて無いあの世界で殺られただと…?」
「しけてんな~。」
「今は、地球に行くのは自殺行為だから、止めてフェイクのヤツの世界に目標を変えたのだろ?」
「で?どうするのよ?」
「舐められてたまるか!」
「オイ!イナゴの兄弟の所とバッタ兄弟の所も出動したらしい。」
「何だと!」
「大変だ!あの黒い二足歩行のネズミ姉妹も動き出したぞ!」
「ラット軍か?マウス軍か?」
「両方らしい! あいつら種族が同じなのに仲が悪くて、ケンカばっかりしていたからな!」
「軍隊ダックと軍隊七面鳥も動き出したぞ!」
「マジか?」
「クソ! こうなったら負けるわけにはいかんぞ!」
「邪神戦艦ゴッキキー号 出動の許可を!」
「あれを出すのか?」
「あれを出すと、後には引けんぞ!わかっているのか?」

「やっぱりやめとくか?」

「ゴキブリは、逃げて数を増やすのがデフォだぞ!」


 その頃、地球のある宇宙とフェイクワールドがある世界空間とのパイプに、とある軍団がいた。

「3!・2!・1! 発破!」

ドーーーーーーーン!

 フェイクが、勇者召喚に使った時空間トンネルが破壊される。
(女子高生組が、帰還したルートとは、また別のモノ)

コスモ
「それで、フェイクは勇者召喚を追加で出来なくなりました。
 さて、報告しますか。」
(確実に、フェイク包囲網が出来ていたらしい)


 その頃、グランド王国では反乱が起こっていた。
 グランド王国は、エルフ人種の者が多い国である。
 しかし、100年位前からエルフ至上主義派が、フェイクの部下天使の支援を受けて物凄く猛威を振るっていた。
 フェイクの部下天使の言うことをきかないと、芋虫やゴブリンになってしまうと言う根拠が無い、エルフ至上主義が生まれてしまったのだ。

 しかし、エルフ至上主義に異を唱えた村の生き残りがハイエルフとなり、しかもそれが目撃された。
〔エルファーとエルシーの事である。〕
 そこから、エルフ至上主義の教主である総副長老・国王を、嘘つきだと抗議する者が現れた。
 しまいには、国王の娘など戦闘戦力全員が総長老・世界樹の総巫女長を中心に集まり、国王に抗議を始めたのだ!

 大精霊達が、エルファーとエルシーがエンシェントエルフとなると言うと、反乱が決定された。
 国王達と大臣は、城に籠もって結界を張り籠城戦をすることにした。
 その間に、カザト達を懐柔して、己の地位を保全しようとしたのだ。

 そして、総長老組は世界樹に集まり戦争の用意を始めた。
 国王達とは違う戦うわないといけない者達が侵攻してくると、大精霊のお告げがあったからである。
 そして、極秘にドワーフ王国とベイントス公国とブラー王国に、協力を求めた。

 ドワーフ王国トスカ女王から、鍛冶ギルドの使いとして密書が手渡される。
 カザトの体調が悪いから今は行けない。
 だが、恐らくその侵攻してくる者達は、邪神である可能性が高い。
 そして、その出現予想ポイントが王城ではないかと、密書に書かれていた。
 大精霊達の、お告げとも整合する内容であった為に、すぐに援助物資を拡散して邪神達に備える。

援助物資
○除虫菊の種
○ゴキブリ対策の肥料
○ゴキブリ対策の試作品1つ
 (品目 花の香りのスプレー)
○結界強化の古代魔導具風
 新結界魔導具。
 (空間魔法が使えないため
  偽装している)
○聖属性の武器多数

 結界強化兵器は、城の中に邪神を閉じ込めてしまってはどうかとの、[チームカザト]の提案である。
 副巫女長達が、逃げる時間稼ぎになればいいという考えもあった。
 そして、その日がすぐに来た!

 ドズン!
 ドドズズン!

グランド王国・国王
「何だ!地震か? イヤ、この魔力の揺らぎと空間の歪みは何だ!」

 王の大広間の空間が、いきなり青く光り空間が引き裂かれる!

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「ゴキーーーーーー!
(やってきたぜー!)

ゴキ!ゴッキーゴキゴキゴキゴキ!
(さぁゴキブリ様のお出ましだ!)」


グランド王国・国王
「ヒィーーーーーー!!
 邪神が出たーーーーーー! 誰だ!喚び出したのは!」

軍務大臣
「やはり、国王が悪だったから邪神が出たのだー!」

内政大臣
「国王を斬り殺して、邪神を送り返せ!殺せーーーーーー!」

近衛兵
「邪国王よ!覚悟!」

グランド王国・国王
「嫌だーーーーーー!」

内政大臣
「待てーーーーーー!」

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「ゴキ?
(こいつら、緊張感ねえな~?)
ゴキゴキゴキ、ゴキゴキゴキ
(まぁいいか、俺の配下に)
ゴキゴーキッキー!
(してやろう!)」

 次々と捕まる国王、大臣、や官僚達はゴキブリの卵らしきモノをに変えられて、ゴキブリキングを筆頭とするゴキブリ軍団に変えられてしまった。

しかし…
 コンコロリン!

 広間に転がる謎の軽い空洞のよような金属の円形物が転がり込んで、エルフの最強姫が結界を突き破って逃亡する。
 ゴキブリキングとなった国王は、何だこれは?とそれを拾うと、

 プシュー

 金属の円形物から、霧が出てくる!

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「ま!まさか!それは!クソ!そうはいくか!」

 カザトが作った、日本で有名なある煙を出す対ゴキブリ用のあるモノをモデルとした、ゴキブリの神経に効くモノをブレンドした液体噴霧缶の試作品であった。

 邪神ゴキブリ・四男ゴキゴは口からなにか白い液を吐いて、元国王のゴキブリキングごと固めてしまった。
 そして思いっきり城の外に投げ出す!

 バリーン!
 城の外に出された白い物体。
 エルフ軍は、すぐに結界魔導具を使用して城を封鎖する。

 そこで、邪神ゴキブリが倒れるのが観測される。
 しかし、邪気の放出により近づいただけで、今のエルフ最強騎士の王女であっても即死する状態なので、近づけない。
 封鎖出来ただけでも、物凄い戦果であった。
 エルフ最強騎士が倒れる。
 やはり、邪神の邪気は猛毒でこれが限界であった。
 すぐに、聖属性の魔法で治療が始まる。

 白い物体は、金槌で叩いたら卵のように割れた。
 中から出てきたのはゴキブリキングとなった国王であり、死にかけだった。
 洗剤で洗われてしまい、油が無くなった状態で縄で縛られたが元国王はその夜逃げ出した。

 しかし、夜中に光っている所を目指して飛んで行ったのはいいが、そこは火山であり一瞬で灰になったのが大精霊達によって確認された。
 なお、邪神ゴキブリも無傷とはいかず、邪気を放出してかなり卵を生み出してから、眠りについたという。




しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

どら焼き
ファンタジー
ありがとうございます。 おかげさまで、第一部無事終了しました。 これも、皆様が読んでくれたおかげです。 第二部は、ゆっくりな投稿頻度になると思われます。 不遇の生活を送っていた主人公が、ある日学校のクラスごと、異世界に強制召喚されてしまった。 しかもチートスキル無し! 生命維持用・基本・言語スキル無し! そして、転移場所が地元の住民すら立ち入らないスーパーハードなモンスター地帯! いきなり吐血から始まる、異世界生活! 何故か物理攻撃が効かない主人公は、生きるためなら何でも投げつけます! たとえ、それがバナナでも! ざまぁ要素はありますが、少し複雑です。 作者の初投稿作品です。拙い文章ですが、暖かく見守ってほしいいただけるとうれしいです。よろしくおねがいします。

リーフクエスト 

どら焼き
ファンタジー
 和解なんてありえない。  仲間なんてありえないのだよ!  スカッとした読みやすい展開と、わかりやすい物語を求む!  勢いはあるが、ガキでもわかるスカッとさが無い!  これまでの感想ありがとうございます。  今清書中の物語が、年内リリースに間に合わないので急遽、昔の書いたものではなく、短いかもしれませんが、なんとか感想を反映した新作書いてみます!  簡単な導入あらすじ。  地球の中世くらいの文明の世界の辺境と呼ばれる、国境沿いにある寂しい村。  敵が攻めてきたら、燃えるものに火をつけて辺境伯様に敵襲を知らせる事を義務付けられた村。  そんな村で生まれた少年リーフは、最近変な夢をよく見るのだが、相談しても誰も相手にしてくれない。  明日は、10歳になる者が受ける祝福の儀を受ける為に、領都に向かう日だ。  この祝福の儀は、受けることが義務付けされているので、いかないと100日間のムチ打ちの刑にされる。  いやいや幼馴染達と、領都に向かうリーフ達に待ち受けるのは?

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

スキルを極めろ!

アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作 何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める! 神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。 不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。 異世界でジンとして生きていく。

年代記『中つ国の四つの宝玉にまつわる物語』

天愚巽五
ファンタジー
一つの太陽と二つの月がある星で、大きな内海に流れる二つの大河と七つの山脈に挟まれた『中つ国』に興り滅んでいった諸民族と四つの宝玉(クリスタル)にまつわる長い長い物語。

無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった

さくらはい
ファンタジー
 主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ―― 【不定期更新】 1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。 性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。 良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

処理中です...