119 / 164
幕間④
閑話 美桜の一布観察日記①(後編)
しおりを挟む
「くっ! さすが一布さんっすね」
「何というか……」
お腹を押さえて笑いをこらえるレイスと複雑な表情の冬夜。
「まだまだ続きがあるのです! 聞きたいですか? 聞きたいですよね? 仕方ありません、お話するのです! さっき話したのは去年の夏休みに入るちょっと前の話だったのです。それから一週間後のお話なのです!」
美桜はノートをめくると再び語り始めた。冬夜とレイスはノートに顔を近づけ、夢中になって聞いていた。すぐそばに三人にとって最大の災厄が近付いていることに気付くはずもなく……
言乃花からメッセージが届いて一週間後が経過した。今日も道場内に一布の断末魔に似た叫び声が響き渡っていた。
「相変わらず毎日懲りずに頑張るのですねー。でもあの調子ではまだまだ時間がかかりそうなのです」
鍛錬場の入り口からこっそり中を覗いていた美桜が呆れた声でつぶやく。
「師範! もう一度お願いします!」
「いい心がけだ! 何度でもかかってこい!」
鍛錬場の端まで吹き飛ばされた一布が再び構えを取り、中央に立つ健太郎に向かい走りだす。
「闇雲に走ってきても意味はないぞ!」
「これも作戦のうちです! 師範、行きますよ!」
全力で向かってくる一布に対し、ゆっくりと構えをとる健太郎。目前まで迫ってきた一布に対し、右手で正拳突きを繰り出した瞬間だった。
「……ほう、残像とは面白い」
突き出した拳は空を切り、残された残像がゆっくりと消えていく。誰もいなくなった空間に向け、健太郎が不敵な笑みを浮かべる。
「俺を欺くとは……なかなか成長したな」
「師範、今日こそ一本取らせていただきます!」
「まだ詰めが甘い! そこだ!」
そう言い放つと同時に健太郎が背後に向かい回し蹴りを放つ。すると何かにぶつかるような鈍い音とともに、身体をくの字に曲げた一布が放物線を描きながら吹っ飛んでいく。
「なんで……完璧に気配は消したはずなのに……」
鍛錬場の壁に設置されたマットに激突し、そのままずるずると座り込むように崩れ落ちる一布。
「甘いわ! 残像でひきつけるまでは良かったが、微かな気の乱れが生じている」
「しまった……油断しました……」
項垂れるとそのまま気を失ってしまった。
「あわわ……一布お兄ちゃんが大変なのです!」
美桜が慌てて一布のもとへ駆け寄ろうと引き戸に手を掛けた時、聞き覚えのある声が頭の上から聞こえた。
「美桜はここで待っていなさい」
「え? 言乃花お姉ちゃん? いつの間に帰ってきたのです?」
「美桜を驚かせようと思って内緒にしていたのよ」
「ずるいです! あっ、一布お兄ちゃんを助けに行かないとです!」
「大丈夫よ。その前にお父様と話があるから」
言乃花は入口で一礼すると、健太郎のもとへ向かった。
「言乃花、ただいま戻りました」
「うむ、案外早く着いたな」
「はい。予定よりも早く着きましたので、先ほどの一布との手合わせを拝見しておりました」
「そうか、一布の成長は目を見張るものがあるが、まだまだ甘いな」
言乃花の言葉を聞き、余裕の表情で答えた健太郎の表情が、次の一言で曇る。
「お言葉ですが、手加減はされていませんよね、師範?」
「聞き捨てならんな。手加減などしておらん!」
「そうですか。では道着の左肩の部分が切れておりますのはどうしてでしょうか?」
ハッとした健太郎が左肩を触ると道着に鋭い刃物で切られたかのような切れ込みがあった。
「そうかそうか。一本取られたな! 言乃花、一布を医務室へ頼む」
嬉しそうな表情で大きな笑い声をあげると笑顔のまま鍛錬場を後にする健太郎。
「美桜、医務室に運ぶのを手伝ってくれる?」
「はいです! 美桜もお手伝いするのです!」
言乃花と美桜によって医務室へ運ばれた一布。ベッドで寝息を立てる様子を見てホッとした表情になる言乃花。
「まったく……無茶ばっかりするのは相変わらずね」
「ところで言乃花お姉ちゃん? 一布お兄ちゃんが付き合ってもらう用事って何のことなのです?」
「美桜も聞いていたのね。イノセント家の合同稽古に誘われているのよ、うちの道場から代表者二名を選んで。お父様と参加する予定だったのだけど、一布の成長が著しいから今回は二人で参加するように言われていたの」
「ん? それとお父さんから一本取ることとの関係がわからないのです」
不思議そうな顔をした美桜が言乃花に聞き返す。
「それはね、ただ参加するよりも気合が入るでしょ? あのイノセント家よ? 一布が起きたら伝えておいてね」
(あーこれは……一布お兄ちゃん、ご愁傷様なのです)
美桜へ伝えると医務室を後にする言乃花。まさか更なる試練が待ち受けるとも知らずに一布は幸せそうに眠っている。
「ふ、ふ、ふ、まだまだ面白いことが起こりそうなのです!」
楽しそうにノートに鉛筆を走らせる美桜。この後一布に更なる悲劇が襲うのはまた別の話。
「……というわけなのです!」
「一布さん、よく生きて帰ってこれたな……」
「そんな裏話があったとは知らなかったっすね。ところで続きはないっすか? うちに来るまでにも何かあったような気がするんすよね」
「もちろんあったのです。目を覚ました一布お兄ちゃんに言乃花お姉ちゃんが……」
「ふうん、詳しく聞いておかないといけなさそうね?」
背後から猛吹雪が吹き荒れるような凍てつく声が響き、三人の表情が瞬時に固まる。そのままぎこちなく振り返ると、腕を組み笑顔で仁王立ちする言乃花。
「お、お、お、お姉ちゃん……い、いつからそこにいたのですか?」
「『やったー! 言乃花ちゃんから返事が返ってきた!』ってところかしら?」
「最初から聞かれていたのか(っす)(です)」
「さて、三人ともゆっくりお話しする必要があるみたいね?」
敷地内に三人の絶叫が響き渡った。その後、保養所の朝食会場に三人は燃え尽きた灰の様に真っ白な顔で現れ、メイとソフィーが慌てふためくことになるのだが、そのお話はまたの機会に。
「何というか……」
お腹を押さえて笑いをこらえるレイスと複雑な表情の冬夜。
「まだまだ続きがあるのです! 聞きたいですか? 聞きたいですよね? 仕方ありません、お話するのです! さっき話したのは去年の夏休みに入るちょっと前の話だったのです。それから一週間後のお話なのです!」
美桜はノートをめくると再び語り始めた。冬夜とレイスはノートに顔を近づけ、夢中になって聞いていた。すぐそばに三人にとって最大の災厄が近付いていることに気付くはずもなく……
言乃花からメッセージが届いて一週間後が経過した。今日も道場内に一布の断末魔に似た叫び声が響き渡っていた。
「相変わらず毎日懲りずに頑張るのですねー。でもあの調子ではまだまだ時間がかかりそうなのです」
鍛錬場の入り口からこっそり中を覗いていた美桜が呆れた声でつぶやく。
「師範! もう一度お願いします!」
「いい心がけだ! 何度でもかかってこい!」
鍛錬場の端まで吹き飛ばされた一布が再び構えを取り、中央に立つ健太郎に向かい走りだす。
「闇雲に走ってきても意味はないぞ!」
「これも作戦のうちです! 師範、行きますよ!」
全力で向かってくる一布に対し、ゆっくりと構えをとる健太郎。目前まで迫ってきた一布に対し、右手で正拳突きを繰り出した瞬間だった。
「……ほう、残像とは面白い」
突き出した拳は空を切り、残された残像がゆっくりと消えていく。誰もいなくなった空間に向け、健太郎が不敵な笑みを浮かべる。
「俺を欺くとは……なかなか成長したな」
「師範、今日こそ一本取らせていただきます!」
「まだ詰めが甘い! そこだ!」
そう言い放つと同時に健太郎が背後に向かい回し蹴りを放つ。すると何かにぶつかるような鈍い音とともに、身体をくの字に曲げた一布が放物線を描きながら吹っ飛んでいく。
「なんで……完璧に気配は消したはずなのに……」
鍛錬場の壁に設置されたマットに激突し、そのままずるずると座り込むように崩れ落ちる一布。
「甘いわ! 残像でひきつけるまでは良かったが、微かな気の乱れが生じている」
「しまった……油断しました……」
項垂れるとそのまま気を失ってしまった。
「あわわ……一布お兄ちゃんが大変なのです!」
美桜が慌てて一布のもとへ駆け寄ろうと引き戸に手を掛けた時、聞き覚えのある声が頭の上から聞こえた。
「美桜はここで待っていなさい」
「え? 言乃花お姉ちゃん? いつの間に帰ってきたのです?」
「美桜を驚かせようと思って内緒にしていたのよ」
「ずるいです! あっ、一布お兄ちゃんを助けに行かないとです!」
「大丈夫よ。その前にお父様と話があるから」
言乃花は入口で一礼すると、健太郎のもとへ向かった。
「言乃花、ただいま戻りました」
「うむ、案外早く着いたな」
「はい。予定よりも早く着きましたので、先ほどの一布との手合わせを拝見しておりました」
「そうか、一布の成長は目を見張るものがあるが、まだまだ甘いな」
言乃花の言葉を聞き、余裕の表情で答えた健太郎の表情が、次の一言で曇る。
「お言葉ですが、手加減はされていませんよね、師範?」
「聞き捨てならんな。手加減などしておらん!」
「そうですか。では道着の左肩の部分が切れておりますのはどうしてでしょうか?」
ハッとした健太郎が左肩を触ると道着に鋭い刃物で切られたかのような切れ込みがあった。
「そうかそうか。一本取られたな! 言乃花、一布を医務室へ頼む」
嬉しそうな表情で大きな笑い声をあげると笑顔のまま鍛錬場を後にする健太郎。
「美桜、医務室に運ぶのを手伝ってくれる?」
「はいです! 美桜もお手伝いするのです!」
言乃花と美桜によって医務室へ運ばれた一布。ベッドで寝息を立てる様子を見てホッとした表情になる言乃花。
「まったく……無茶ばっかりするのは相変わらずね」
「ところで言乃花お姉ちゃん? 一布お兄ちゃんが付き合ってもらう用事って何のことなのです?」
「美桜も聞いていたのね。イノセント家の合同稽古に誘われているのよ、うちの道場から代表者二名を選んで。お父様と参加する予定だったのだけど、一布の成長が著しいから今回は二人で参加するように言われていたの」
「ん? それとお父さんから一本取ることとの関係がわからないのです」
不思議そうな顔をした美桜が言乃花に聞き返す。
「それはね、ただ参加するよりも気合が入るでしょ? あのイノセント家よ? 一布が起きたら伝えておいてね」
(あーこれは……一布お兄ちゃん、ご愁傷様なのです)
美桜へ伝えると医務室を後にする言乃花。まさか更なる試練が待ち受けるとも知らずに一布は幸せそうに眠っている。
「ふ、ふ、ふ、まだまだ面白いことが起こりそうなのです!」
楽しそうにノートに鉛筆を走らせる美桜。この後一布に更なる悲劇が襲うのはまた別の話。
「……というわけなのです!」
「一布さん、よく生きて帰ってこれたな……」
「そんな裏話があったとは知らなかったっすね。ところで続きはないっすか? うちに来るまでにも何かあったような気がするんすよね」
「もちろんあったのです。目を覚ました一布お兄ちゃんに言乃花お姉ちゃんが……」
「ふうん、詳しく聞いておかないといけなさそうね?」
背後から猛吹雪が吹き荒れるような凍てつく声が響き、三人の表情が瞬時に固まる。そのままぎこちなく振り返ると、腕を組み笑顔で仁王立ちする言乃花。
「お、お、お、お姉ちゃん……い、いつからそこにいたのですか?」
「『やったー! 言乃花ちゃんから返事が返ってきた!』ってところかしら?」
「最初から聞かれていたのか(っす)(です)」
「さて、三人ともゆっくりお話しする必要があるみたいね?」
敷地内に三人の絶叫が響き渡った。その後、保養所の朝食会場に三人は燃え尽きた灰の様に真っ白な顔で現れ、メイとソフィーが慌てふためくことになるのだが、そのお話はまたの機会に。
2
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む
兵郎桜花
ファンタジー
勇者になってもてたい少年イサミは王城を救ったことをきっかけに伝説の勇者と言われ姫とまぐわう運命を辿ると言われ魔王軍と戦うことになる。姫アステリアと隣国の王女クリム、幼馴染貴族のリンネや騎士学校の先輩エルハと婚約し彼女達王女の力を鎧として纏う。王になりたい少年王我は世界を支配することでよりよい世界を作ろうとする。そんな時殺戮を望む壊羅と戦うことになる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる