上 下
59 / 171

ミナリ見参5 ウインドーショッピングって言葉なんか違和感ない?

しおりを挟む
「これが・・・あのダンジョンの中!?」

まるで昼間のように明るい
それはヒカリ水晶と呼ばれている希少な水晶が天井にあしらえてあるからにほかならない
大変貴重だが、ダンジョン内ではそこそこ採れる
それを光源としているためここは24時間明るい
巨大なダンジョン
その21層に構えられた街

特にこの21層は歴史も古く、人口も多い
そして外の街以上に何でも揃うと言っても過言ではない

「ほら、こっちミナリ」

モコに連れられて来たのは買取屋と言われる店だ
ココでは様々なモンスターの様々な部位を買い取って貰えるという

さらに奥の階層ではモンスターが飲み込んでいたのか、武器なども出たりするらしくそれらは高値で取引されているらしい、らしいと言うのはこの層の街にはないからだ

さらに奥の51層あたりが盛んとのことだ

「モコさん、なかなか良い値段で買い取って貰えましたね」

「最近は20層までの冒険者が少ない、だから」

「なるほど、供給が減ったからなんですね」

それでもまだ、この層に数千の単位で冒険者は存在する
だが減った理由・・、この街までの稼ぎで満足する冒険者が減ったのには理由がある

それはカイン一行の活躍だ
次々と塗り替えられる到達層に夢を思い出した冒険者は少なくない
それにカインらが持ち帰った貴重な鉱石や武器、防具は冒険者の夢を後押しするに十分な物だった
開拓されたルートは後続の冒険者の指針となりMAPが作成されて攻略ルートとして整備されていく

「そんな理由があったんですねぇ。あ、コレ美味しいですよ。そこの屋台で買ったんですけど」

「あ、ほんと美味しい。でもちょっと失敗しちゃって、今は攻略休止中なの。だから私はボランティアでガイドしてる。」

「へぇ、で、他の皆さんは何しているんですか?」

「たぶんダンジョンのどこかで鍛えなおしてると思う」

「はーなるほどぉ。てことはモコさんも有名人・・・なる!それでそのフードですか!顔を隠すためものでしたか!」

ミナリは感心したようにうんうんとうなづいた
このダンジョンはミナリにとって非常に興味深い
巨大なダンジョン
おそらくは一層一層が、日本の街一つ以上に広い
そして下に下りていけばドンドン広くなり途方も無い広さへとなっていく
だが人々はそこを生活の場としており、凶悪なモンスターへも立ち向かっていく

無論そこには有名人だっているはずだ
階層の開拓者しかり、強いモンスターを撃破した人だって

ミナリはモコとテレサに本当に色々な話を聞いた
たとえば、ダンジョンに挑む冒険者のための学校があって、そこでの成績優秀者がカインだったとか
でもモコは落ちこぼれで・・・とか

テレサの姉は国王親衛隊の隊長で
当然の様に妹のテレサはかなり期待されていたのだが、姉との比較が嫌になって冒険者になったとか

本当に色々な事を聞いた

「お待たせ二人とも。結構込んでた」

「おかえりテレサ」

「ごめんなさいテレサさん私がわがまま言ったばかりに」

「いいってこと。私もなんかノってきちゃったしさ、ミナリがもう少し先に進んでみたいって言ってくれて良かったよ」

「うん、私もこのパーティで行くの楽しい」

「モコさん・・・テレサさん・・・ありがとうございます」

ミナリは深々と頭を下げた
ちなみにテレサが行ったのは何も持たないミナリに必要なものを買い集めるためだ
お金はエリザにもらった分が結構な額だったらしく、全部揃えてくれたようだ

「ま、行こうか。二人ともまだまだ疲れてないだろ?ミナリには道すがら道具の使い方を教えてやるよ」

「ありがとうございます」

3人は和気あいあいと22層へ向かったのだった






モコとテレサはある勘違いをしていた

それはミナリの強さと才能

彼女の強さを測り違えてしまっていた

その事に気づくまで実に60時間を要した

その事に気づいたときには・・既に・・

ダンジョン81層

「あ、モコさんココから降りれそうです」

「あ。本当。」

あのあと41層にて一泊
そしてダンジョンの攻略を再開している
そこから異変が加速する
ミナリがもの凄い勢いでダンジョンの下層へ降りる為の階段、場所、落とし穴などを発見してしまうのだ
それはもはや特異な能力だと言わざるを得ない
無論、モコやテレサもそういう感覚というのはなんとなくわかる
でなければ広大なダンジョンの中で下層へと降りていけないからだ

だがミナリの察知は凄いを通り越して異常だった
その間出会うモンスターなどもほぼ1分かからず殲滅していくから、その才能が目立たなかった事もある

現在のフォーメーションは ミナリ モコ テレサの順番になっている
ミナリが敵索をして見つけるとモコに知らせる
モコはそれに応じてミナリにバフ魔法をかける
テレサはしんがりだ。
およそ50層あたりからだろうか、しんがりが必要になってきたのは
集団で襲われるのだ、モンスターも群れを成す
そして大物は単独で行動しているはずなのだが後方から雑魚とも言うべきモンスターがちょっかいをかけてきたりする

故に後方防御テレサの出番である
ちなみにテレサの武器防具も一新されている
武器はドロップアイテム

ミナリはそれを手に入れた時、グラディウスと名づけた
だがあまりの大きさのためミナリは振り回すスタイルに馴染めず、テレサに渡した
テレサの為に誂えたようなサイズだった
それは明らかに伝説級の武器だ

モコは元からこの80層あたりまできていただけはあり装備に変更は無いのだが

一番の問題はミナリである

彼女の刀は刃こぼれもないほど綺麗なままだ
相当数のモンスターを屠っているのだが
防具に関しては未だ装備していないに等しい
小手くらいのものだった
だが唯一の防具は彼女がカバンから取り出した黒いマント
それがまさかの防御力を誇っている
モンスターの吐き出す業火に猛毒、吹雪。それら全てをそのマント一つが防いでいるのだ
気になって入手先を聞いたところ、師匠のエリザという人から譲り受けたという

その3人組みはついに到達階層がー

「ここは・・・」
モコの顔が青ざめる
今居る階層それは82層
かつてカインらと訪れ、敗走した場所
カンザキの助けが無ければきっと全員は生還できなかった場所だ
その事もありカインらは自らを鍛え直しはじめた程にトラウマになっている


「ミナリ、テレサ」

「どうしました?モコさん」

「深くまで潜りすぎている。ここは危険だからもう引き返そう」

すでに転移の魔石すら全員分を手に入れているので帰るのは容易だ
モコの言葉にはっと気づいたテレサが

「モコさん・・・まさかココが・・ミナリ、まずい。あまりに簡単に進んだために進みすぎたようだ。ここにはカインさんたちですら苦戦したモンスターがでる、引き返さないか?」

カインらは敗走を公表している
あのモンスターは本当に危険だからだ


「え?そうなの?じゃぁ転移陣さがさないと」

「いや、一層戻ってからそこで探そう。そのほうが安全だ」

ミナリにはこの層を降りる階段はもうわかっているから、その付近に転送陣がある可能性が高いと思っていた

さっきからなんか感覚が鋭いのよね・・すごい違和感を感じる場所にいくとそこが全て下層への場所
だったりするし・・・

「あ!だめ!モコさんテレサさん、こっちへ」

ミナリは気づく、些細な変化を
階段だけではないその身に迫る脅威すら気づくのだ

キシャァ

遠く小さく鳴く声

そこに居たのは全身を黒くおよそ5mはある巨大なモンスター
赤い目がその毒々しさを物語る

「これは・・さっき倒したオーガキングとか足元にも及ばない感じ?」

オーガキング。オーガを30は従えていたモンスターだ
それと比較してもなお、あの一匹から感じる気配は尋常ではない

ズシ・・ズシ・・ズシ・・

重い足音が三人に迫る
決心した様にモコが二人を押しのけバジリスクの前に出る

「私が囮になる!だから二人は逃げて!」

「モコさん!!」

「今度は私が守る番。あの日カンザキさんに助けてもらった命だもの、惜しんでいたら罰が当たっちゃう」

モコは二人の前に立ちにこりと笑う
ついに出来た友人、気の合うパーティだった
それを守りたい。あの日のカインの気持ちがわかった気がした

ゾクリとミナリは・・モコの言葉に痺れる

ーカンザキー?


「ウィンドガード・・ライトフィールド・・」

モコは呪文を・・バフを重ねがけをしている
急ピッチで唱えるがカチカチと歯は震え、焦ってなかなか発動しない

「ねえ、モコさんそのカンザキさんって?」

ミナリは目を伏せ、静かに聴いた
でなければ心臓のはやる音がバジリスクに伝わりそうだから

「前に話した、焼肉屋の店長。うまく逃げれたら寄ってみて」

言い残してーモコは走りだす、バジリスクへ向かって
その大きな影のトカゲは餌が自分で食われにきたと言わんばかりの顔をして口を空けた

モコが絶対絶命に陥る寸前、ミナリが動く

「テレサさん、ちょっと本気出してきます」

そう言うとミナリはモコを追いかけ走り出す

「ちょ!モコさん!ミナリ!!・・・・・ってちょっと本気を出してくる・・・?」

テレサは瞬間、気づく
ミナリが今までそのちょっとの本気ですらなかったのだろうと
そして期待する

「ミナリ!頼む!」

テレサはできる限りの声で叫んだ!
モコはその声に驚いて振り向いたときー

風が駆け抜けた

その黒いマントを羽織った一人の女性ーミナリがモコを追い抜きバジリスクの前に立つ
その強固な黒い肌はいかなる武器や魔法を弾いたかも知れないが

「いきますー抜刀術、十尖(じゅっせん)ー雨音ー」

ジャキィィィン

ミナリがその刀を抜く
抜刀術として突(つく)その速度は先ほどまでの剣
抜刀術一閃(いっせん)の比ではない
あまりに早いその突きは摩擦により雷を、イカヅチをまとってバジリスクにたどり着く

ガァァァァン!

雷鳴が鳴り響くそしてバジリスクを切り刻んだ

巻き起こった爆風はそのバジリスクの向こう側にいたほかの数匹のバジリスクをあぶりだす
ミナリはそのまま今のバジリスクが倒れるよりも速くその数匹の前に立つ

バラバラにいる三体のバジリスクの前に同時に立つ

声に振り向いたモコが再び前を向くとそこには
三人のミナリが同時に三体のバジリスクを切り刻んでいるところだった

「え?」

「ふう、こんなもんか」

キンッと刀を鞘に収めるミナリがそこにいたのだ

ア然とするモコとテレサ

ミナリは他にバジリスクが居ない事を確認するとモコの傍まで帰ってきて一言言った






「モコさん、案内がいないと私いけそうにないんですよ、その焼肉屋さん」

ミナリはそう言ってにっこりと、モコに微笑んだ







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

追放?俺にとっては解放だ!~自惚れ勇者パーティに付き合いきれなくなった俺、捨てられた女神を助けてジョブ【楽園創造者】を授かり人生を謳歌する~

和成ソウイチ
ファンタジー
(全77話完結)【あなたの楽園、タダで創ります! 追放先はこちらへ】 「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」 ――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。 勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。 かつては憧れていた勇者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。 彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。 一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。 実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。 ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。 どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。 解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。 その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。 しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。 ――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな? こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。 そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。 さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。 やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。 一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。 (他サイトでも投稿中)

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...