17 / 171
閑話休題 その2 王と肉
しおりを挟む
その日は雨だった。どんよりとした雲がとても気持ち悪かった
そんなある日、ウルグインの王宮にある届け物があった
それはなんと
「生肉」
ちょうどその時、国王は会議をしていた為に、その持ってきた本人とは出会っていない
だが国王は思った
会わぬ方が良かったと
もし出会ってしまえばきっと王は
泣いてしまうだろうから
情けない……とクナトは思うがどうしようもない
それが親心とわかってはいても、限度というものがあるだろうとも思う
「で、シアが持ってきたのだな?」
真剣な真顔で王が言った
「はい」
クナトが軽く頷く
「元気そうだったかね?」
「はい」
元気そうも何もシア様が出ていってまだ4日程しか経ってないだろうが!
そう思うがクナトは出来る執事なので余計なことは話さない
「そうか、してそれは何の肉なのだ?」
王はその無駄に長く伸びた髭ををいじりながら、にこにこと笑いながら言った
娘からとはいえ、生肉をプレゼントされた事に疑問はないのか!
クナトはそう突っ込みたいのがやまやまなのだが言えるはずなど無い
何故ならばクナトは出来る執事なのだから
「何でも、牛系モンスターの肉とか」
「ほぉ、何か大物でも狩れたか?よし今すぐに調理してもってくるのだ!今すぐにだ!」
この親バカキングめ!
だがクナトは思っても口には出さない。本当にできた執事なのだから
王宮料理人は手渡された肉を最高に美味しい状態に仕上げる
それが彼らの仕事である
だが、想定外のことがあった
どんな料理にしてもこの肉はうまいのだ
こんなことは今までにない事件だ調味料の合う合わないもないしそれどころか焼こうが煮ようが一定の、いや素晴らしい美味しさになってしまう
これでは……料理人の腕の見せ所がない
まるで神の肉
だが料理人はより美味く、最高の料理としてださねばならない
結果的にステーキとしてただ焼いて出す事にした
これだと焼き加減で腕前がわかるからね!
そして過去最高の素材の味を楽しんでいただくために……
焼きあがったときに料理人はクナトに尋ねる
「この肉、何の肉でしょうかね?今までこのような代物は扱った覚えはありませんし、今後も手に入る気がしません」
もう色々と諦めた料理人の一言に、クナトが言った
「そうだな。嘘か本当か分からぬが、かの神獣ベヒモスの肉だそうだ」
クナトはシアから聞いていたが、その名は調理が終わるまで伏せていた。とても信じられなかったからと、料理人がよからぬ事を考えるかもしれないと思ったからだ
だが今の料理人の姿を見るに、その肉はかなりやばい代物であるのは間違いないと確信する
「ほう、コレがシアが持ってきた肉か」
じゅうじゅうと鉄板の上で焼きあがっているステーキ
それは塩とコショウのみでシンプルな味付けがなされている
だがその焼き加減は王宮料理人が精神をすり減らし、そして焼き上げた一品
芳醇は香りはまるでフルーツを思わせる甘みを感じるだろうと予感させた
ゴクリ
うまそうだな…
肉を切り分け一口食べる
う、うぐぐ!?何これうまい、美味すぎる!
もう一口、もう一口と一気に食べきってしまう
言葉を発する事を忘れ一気に食べた
気がつくと食べ終わってしまっていた
その滴り落ちた肉汁すらも飲み干したいそれほどの味だ
さくりと食べ終わった国王は
「クナトこれは何の肉だったのだ?どこで、採れるのだ?」
すぐさまに聞く。国王はまだ食べ足りないのである
ふん、聞いて驚けこのダメ王が!
「神獣ベヒモスの肉と聞いております」
ぶほっ!ぶほっ、ぶほっ
飲んでいた赤ワインを吐き出す
やはり肉料理には赤だよね
「!?」
はっ!なんだその顔は目がウロウロしてんぞ!
「ちなみにもう残っておりません」
残りは俺らで食べちゃったもんね。料理試作段階でな!
実は料理人一同とクナトでほとんどを食べてしまっていたのだ
「ク、クナトよそれは本当かベヒモスの肉と?で、なんで残ってないのだ?」
「本当かと。そして残ってないのは国王が今食べられたからです」
「いやいやいや、ひと皿しか食べておらぬわ!」
「ですが、もうないのです」
しかし、本当に神獣ベヒモスの肉を?
クナトはシアに、何層で狩ったのか聞いた
それは理解の範疇を軽く超えた階層であったのだが…
「よし、我らも狩りに行くぞ!」
国王は立ちがりその腕を前に出して命令をする
「無理ですね。死にたいならどうぞ」
クナトは否定する。そして、死ねと言った
「何故だ?例え100層でも行く価値のある味であった!引かぬぞ!」
王の決意は固い。この肉のためであれば、自らの限界を超えるなど造作も無いと本気で思っている
「それが、889層だとしてもですか?」
その階層は限界を超えるどころではない、今の王では手が届くとかそういうレベルにない…想像すら出来ない深層である
「な!なに!?」
驚愕する。それは仕方ないのだ、クナトもそれを聞いたときには驚愕した
だがシア様が冗談をおっしゃられるとは思えない
「889層です、国王」
「お前が……戯言を、言うはずがないな、お前が」
「はい、まあ正確にはあの焼肉屋のカンザキに連れられて行ったと」
「!?」
「かの者の到達階層はもはや100層どころではありません、今回の889層にして存在した神獣ベヒモスにしても楽勝だったそうです」
「ふぁ、にゃ、にゃ、にゃぜそんな者が冒険者ではないのだ!そして名声もないのだ!!いや、シアの見る目が確かだったということか?いやいやいやいや」
なんということか、国王はうなだれて椅子にへたり込むように座る
だが同時に国王は言ったように娘の男を見る目が正しかったのだと嬉しくもなった
その男、もはや認めるしかないな。
そして会ってみたいそう思うようになった
国王、ちょろすぎる。クナトはそう思った
そして数日後
「国王よ、ちょっと報告が御座います」
息も絶え絶えにクナトは言った
「ど、どうしたクナト!その格好は!」
クナトはボロボロになっている
クナトは今でこそ執事として働いてはいるがその実力は王宮随一である
無論、王族を除いてなのだが
「ルシータ王女を発見いたしました」
国王の娘その第一王女だ、長らく行方不明となっていたのだがその王女が見つかったという
「なんじゃと!?」
このダメキング、ダメキンは本当に良く驚くなとクナトは心の中だけで思う
口には出さない。何故ならば出来る執事であるからだ
「はい、なんの因果か、かの焼肉ゴッドの隣の店で酒場を営んで居られたようです」
かつてルシータはダンジョンの奥へと消えていったのは確認されていた
そして死亡説がでていたのだ
死体こそ見つからなかったが、国王も諦め、そして忘れようとしていたところにこの吉報である
「そうか無事なのだな!!それで、帰ってくる気はないのか?」
「はいルシータ様は今キャサリンと名乗られており、焼肉屋のカンザキと恋仲であると思われます」
しれっと言い切った
「うん?今なんて言ったのクナトくん」
「!?王よ、口調が、おかしくなってませんか?」
クナトは思わず国王を見る
「クソカンザキがなんだって?」
「は、はい、ルシータ様とカンザキが恋仲であると申し上げました」
国王は立ち上がり、着替え始めながら言った
「なんか聞いたことあるんだよねー?そのクソカンザキっての。シアちゃんが追いかけていったクソ男じゃなかったー?」
「国王よ・・・なぜ武装を始めておられるのでしょうか?」
王は今、至宝とされる王族に伝わる武具などを装備しようとしていた
そして「見敵必殺!」と書かれたハチマキを巻く
「ちょっとそのうちの娘二人をたぶらかした「ドクソ」野郎を始末しに行かないとな」
目が・・・真っ赤だ・・・血の・・涙だと!?
マズイ!王は本気だ!
クナトは慌てる。クナトの力ではバカ王を止める事は出来ないからだ
どうしようかとその時である
「がはっ」
王の体はくの字型に曲がり沈む
「まったく・・お父様、娘はお姉さまだけではないでしょう。出奔した娘を追いかける暇があれば仕事をしてくださいませ。仕事が溜まっております。それと、隠密部隊を動かすのも止めさせていただきました」
そこに立つは出ていった娘達と同じブロンド髪の美少女
そして国王の腹部をその握りしめた拳で殴打した張本人
「レ、レオノール様」
この王宮に残った唯一の花、そして飛竜部隊の隊長で、ルシータとアレクシアの妹。
王の襟首をがしっと掴み執務室へと引きずっていく
「クナトもいい加減になさいね、今後はお父様の命令をきいてはなりませんよ」
可憐な声、そして凛とした瞳
「は、はい」
「ちょっとぉ、レオノールーぅ、おねえちゃんが心配じゃないのー?」
引きずられながらバカ王は言う
ドガ!
あ。蹴られた……
だが王は諦めない・・・・・
娘二人を誑かした、そう、ドクソ野郎「カンザキ」を
絶対に許さない・・絶対にだ!
引きずられながら王はその決意をダイヤモンドより硬くするのだった
そんなある日、ウルグインの王宮にある届け物があった
それはなんと
「生肉」
ちょうどその時、国王は会議をしていた為に、その持ってきた本人とは出会っていない
だが国王は思った
会わぬ方が良かったと
もし出会ってしまえばきっと王は
泣いてしまうだろうから
情けない……とクナトは思うがどうしようもない
それが親心とわかってはいても、限度というものがあるだろうとも思う
「で、シアが持ってきたのだな?」
真剣な真顔で王が言った
「はい」
クナトが軽く頷く
「元気そうだったかね?」
「はい」
元気そうも何もシア様が出ていってまだ4日程しか経ってないだろうが!
そう思うがクナトは出来る執事なので余計なことは話さない
「そうか、してそれは何の肉なのだ?」
王はその無駄に長く伸びた髭ををいじりながら、にこにこと笑いながら言った
娘からとはいえ、生肉をプレゼントされた事に疑問はないのか!
クナトはそう突っ込みたいのがやまやまなのだが言えるはずなど無い
何故ならばクナトは出来る執事なのだから
「何でも、牛系モンスターの肉とか」
「ほぉ、何か大物でも狩れたか?よし今すぐに調理してもってくるのだ!今すぐにだ!」
この親バカキングめ!
だがクナトは思っても口には出さない。本当にできた執事なのだから
王宮料理人は手渡された肉を最高に美味しい状態に仕上げる
それが彼らの仕事である
だが、想定外のことがあった
どんな料理にしてもこの肉はうまいのだ
こんなことは今までにない事件だ調味料の合う合わないもないしそれどころか焼こうが煮ようが一定の、いや素晴らしい美味しさになってしまう
これでは……料理人の腕の見せ所がない
まるで神の肉
だが料理人はより美味く、最高の料理としてださねばならない
結果的にステーキとしてただ焼いて出す事にした
これだと焼き加減で腕前がわかるからね!
そして過去最高の素材の味を楽しんでいただくために……
焼きあがったときに料理人はクナトに尋ねる
「この肉、何の肉でしょうかね?今までこのような代物は扱った覚えはありませんし、今後も手に入る気がしません」
もう色々と諦めた料理人の一言に、クナトが言った
「そうだな。嘘か本当か分からぬが、かの神獣ベヒモスの肉だそうだ」
クナトはシアから聞いていたが、その名は調理が終わるまで伏せていた。とても信じられなかったからと、料理人がよからぬ事を考えるかもしれないと思ったからだ
だが今の料理人の姿を見るに、その肉はかなりやばい代物であるのは間違いないと確信する
「ほう、コレがシアが持ってきた肉か」
じゅうじゅうと鉄板の上で焼きあがっているステーキ
それは塩とコショウのみでシンプルな味付けがなされている
だがその焼き加減は王宮料理人が精神をすり減らし、そして焼き上げた一品
芳醇は香りはまるでフルーツを思わせる甘みを感じるだろうと予感させた
ゴクリ
うまそうだな…
肉を切り分け一口食べる
う、うぐぐ!?何これうまい、美味すぎる!
もう一口、もう一口と一気に食べきってしまう
言葉を発する事を忘れ一気に食べた
気がつくと食べ終わってしまっていた
その滴り落ちた肉汁すらも飲み干したいそれほどの味だ
さくりと食べ終わった国王は
「クナトこれは何の肉だったのだ?どこで、採れるのだ?」
すぐさまに聞く。国王はまだ食べ足りないのである
ふん、聞いて驚けこのダメ王が!
「神獣ベヒモスの肉と聞いております」
ぶほっ!ぶほっ、ぶほっ
飲んでいた赤ワインを吐き出す
やはり肉料理には赤だよね
「!?」
はっ!なんだその顔は目がウロウロしてんぞ!
「ちなみにもう残っておりません」
残りは俺らで食べちゃったもんね。料理試作段階でな!
実は料理人一同とクナトでほとんどを食べてしまっていたのだ
「ク、クナトよそれは本当かベヒモスの肉と?で、なんで残ってないのだ?」
「本当かと。そして残ってないのは国王が今食べられたからです」
「いやいやいや、ひと皿しか食べておらぬわ!」
「ですが、もうないのです」
しかし、本当に神獣ベヒモスの肉を?
クナトはシアに、何層で狩ったのか聞いた
それは理解の範疇を軽く超えた階層であったのだが…
「よし、我らも狩りに行くぞ!」
国王は立ちがりその腕を前に出して命令をする
「無理ですね。死にたいならどうぞ」
クナトは否定する。そして、死ねと言った
「何故だ?例え100層でも行く価値のある味であった!引かぬぞ!」
王の決意は固い。この肉のためであれば、自らの限界を超えるなど造作も無いと本気で思っている
「それが、889層だとしてもですか?」
その階層は限界を超えるどころではない、今の王では手が届くとかそういうレベルにない…想像すら出来ない深層である
「な!なに!?」
驚愕する。それは仕方ないのだ、クナトもそれを聞いたときには驚愕した
だがシア様が冗談をおっしゃられるとは思えない
「889層です、国王」
「お前が……戯言を、言うはずがないな、お前が」
「はい、まあ正確にはあの焼肉屋のカンザキに連れられて行ったと」
「!?」
「かの者の到達階層はもはや100層どころではありません、今回の889層にして存在した神獣ベヒモスにしても楽勝だったそうです」
「ふぁ、にゃ、にゃ、にゃぜそんな者が冒険者ではないのだ!そして名声もないのだ!!いや、シアの見る目が確かだったということか?いやいやいやいや」
なんということか、国王はうなだれて椅子にへたり込むように座る
だが同時に国王は言ったように娘の男を見る目が正しかったのだと嬉しくもなった
その男、もはや認めるしかないな。
そして会ってみたいそう思うようになった
国王、ちょろすぎる。クナトはそう思った
そして数日後
「国王よ、ちょっと報告が御座います」
息も絶え絶えにクナトは言った
「ど、どうしたクナト!その格好は!」
クナトはボロボロになっている
クナトは今でこそ執事として働いてはいるがその実力は王宮随一である
無論、王族を除いてなのだが
「ルシータ王女を発見いたしました」
国王の娘その第一王女だ、長らく行方不明となっていたのだがその王女が見つかったという
「なんじゃと!?」
このダメキング、ダメキンは本当に良く驚くなとクナトは心の中だけで思う
口には出さない。何故ならば出来る執事であるからだ
「はい、なんの因果か、かの焼肉ゴッドの隣の店で酒場を営んで居られたようです」
かつてルシータはダンジョンの奥へと消えていったのは確認されていた
そして死亡説がでていたのだ
死体こそ見つからなかったが、国王も諦め、そして忘れようとしていたところにこの吉報である
「そうか無事なのだな!!それで、帰ってくる気はないのか?」
「はいルシータ様は今キャサリンと名乗られており、焼肉屋のカンザキと恋仲であると思われます」
しれっと言い切った
「うん?今なんて言ったのクナトくん」
「!?王よ、口調が、おかしくなってませんか?」
クナトは思わず国王を見る
「クソカンザキがなんだって?」
「は、はい、ルシータ様とカンザキが恋仲であると申し上げました」
国王は立ち上がり、着替え始めながら言った
「なんか聞いたことあるんだよねー?そのクソカンザキっての。シアちゃんが追いかけていったクソ男じゃなかったー?」
「国王よ・・・なぜ武装を始めておられるのでしょうか?」
王は今、至宝とされる王族に伝わる武具などを装備しようとしていた
そして「見敵必殺!」と書かれたハチマキを巻く
「ちょっとそのうちの娘二人をたぶらかした「ドクソ」野郎を始末しに行かないとな」
目が・・・真っ赤だ・・・血の・・涙だと!?
マズイ!王は本気だ!
クナトは慌てる。クナトの力ではバカ王を止める事は出来ないからだ
どうしようかとその時である
「がはっ」
王の体はくの字型に曲がり沈む
「まったく・・お父様、娘はお姉さまだけではないでしょう。出奔した娘を追いかける暇があれば仕事をしてくださいませ。仕事が溜まっております。それと、隠密部隊を動かすのも止めさせていただきました」
そこに立つは出ていった娘達と同じブロンド髪の美少女
そして国王の腹部をその握りしめた拳で殴打した張本人
「レ、レオノール様」
この王宮に残った唯一の花、そして飛竜部隊の隊長で、ルシータとアレクシアの妹。
王の襟首をがしっと掴み執務室へと引きずっていく
「クナトもいい加減になさいね、今後はお父様の命令をきいてはなりませんよ」
可憐な声、そして凛とした瞳
「は、はい」
「ちょっとぉ、レオノールーぅ、おねえちゃんが心配じゃないのー?」
引きずられながらバカ王は言う
ドガ!
あ。蹴られた……
だが王は諦めない・・・・・
娘二人を誑かした、そう、ドクソ野郎「カンザキ」を
絶対に許さない・・絶対にだ!
引きずられながら王はその決意をダイヤモンドより硬くするのだった
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
ポーション必要ですか?作るので10時間待てますか?
chocopoppo
ファンタジー
松本(35)は会社でうたた寝をした瞬間に異世界転移してしまった。
特別な才能を持っているわけでも、与えられたわけでもない彼は当然戦うことなど出来ないが、彼には持ち前の『単調作業適性』と『社会人適性』のスキル(?)があった。
第二の『社会人』人生を送るため、超資格重視社会で手に職付けようと奮闘する、自称『どこにでもいる』社会人のお話。(Image generation AI : DALL-E3 / Operator & Finisher : chocopoppo)
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる