伯爵令嬢は平民になりたい

カーティスルート

歪んだ愛

あれからアリアは身籠った。
新しい２つの命は順調に育っていると医師から報告を受けた。彼女やお腹の子に負担をかけないよう愛し続ける方法も教えて貰いカーティスは充実した毎日を送っていた。
初めの頃は逃げ出そうとしていたが、今では部屋に鍵をかけなくても彼女は逃げない。
彼女はある時から考えることを放棄した。
数ヵ月前に屋敷に侵入した男を捕らえ、その男の前でアリアを犯してから……。

羞恥と絶望に泣く彼女はとても美しかった。
男はいつの間にか居なくなっていたが、アリアはそれに気付かずとずっと鳴いていた。
そんな彼女をめいいっぱい突き上げ中に精液を何度も何度も出した。

『アリア……君は何度も私に汚されてしまった。君の大切な人はそんなアリアを受け入れてくれるかな？』


追い打ちをかける言葉を囁くとアリアは泣き崩れた。そして快楽に溺れてていった。



「ただいま……アリア」

「カーティスさま」

部屋で出迎えてくれたアリアを抱きしめる。疲労感が一気に身体の外へ放出される。カーティスの中で幸せな瞬間だ。
口付けをすれば舌を絡めて口内を堪能する。
甘い唾液を混ぜ合わせ、喉を鳴らして飲むアリアの姿に欲情する。

「アリア……」

愛に応え可愛く鳴くアリアが愛おしい。
ピンク色の可愛らしい唇から名前を呼ばれるだけで、全身が熱くなる。
子供が産まれるまでは最奥に欲望を出せないのが難点だが、お互い愛し合う事は出来る。
子供が産まれるでもう少しの辛抱だ。
産まれてくるのは楽しみだったが我が子を愛せるか疑念があった。
己からアリアを奪う存在になってしまったら、きっと冷酷に対処する自信があった。
自分の子供でも彼女を取られたくないと思ってしまう自分はきっと壊れているんだろう。

「愛してるよアリア」


寝室で二人のかげが重なる。