迷いの森

森ノ中

王都を出てからどれ位経過したのだろうか？
それすら覚えていない。否、時間の経過を感じられないでいた。
窓からは月明かりが差し込んでいるが、太陽の陽が差し込むのを見たことが無かった。
己の感覚では、王都から出て2日は経過しているはずだ。


「もう…やめてぇ……」

「え？僕はまだ満足していないよ」


目の前の少年は天使のような微笑みで、悪魔のような言葉を紡ぐ。
己を組み敷く幼い容姿をした彼は、激しいく楔を打ち付けてくる。

「あっ……んっ…あ」

「可愛い声だねもっと鳴いてよ」

ぐっと奥まで挿し込まれると、熱い欲望が爆ぜる。
奥まで注ぎ込む物をエミリーは体内で受け止める。
少年は残滓まで押し込むように奥へ奥へと腰を動かす。

「ふぁぁ……」

薄れていく意識の中、遠くに相棒のオスカーの姿が見えた。

同じギルドでパートナーを組んでいたオスカー。
彼の漆黒の髪が汗で濡れ、紅潮した表情と口端から垂れた唾液が光る。
長年彼と共に野党や獣と戦ってきたが、オスカーのあんな姿は見たことがなかった。
多分、彼も私の事を同じように思っているのだろう………

ここでエミリーの意識は途絶えたーーーーーーー