ヤマタマミタマ

3年前。
都心部で一気に被害を出した謎の有害物質、『フォルテ』。
人々は逃げるように地下生活を始めたけれど、子供たちは太陽の下で暮らせるようにと政府は『フォルテ』の影響が少ない『田舎』へと『集団疎開』をきめた。

新城菜摘も集団疎開が決まった菅凪高校の生徒だった。
────疎開先へ向かう途中で、事故に遭うまでは。

「あんただけが助かったのは、あんたがブシの資質があるからだよ」

突然現れた無口な青年と、曾祖母の相方だと名乗る謎の少年が、菜摘の人生を変えていく。

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