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獣を解放せよ
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腕をグイグイと引っ張ってズンズンと歩いていく浅緋の背中から、上茶谷の戸惑った声が聞こえてくる。
「広瀬さん?あの……どうかしました?何故そんなに急いでるんですか」
「早く帰りたい」
「な、何か面白くないことをしましたか?私……」
浅緋は心配そうに身体を竦める美女を振り返る。
「上茶谷さんってば、無自覚過ぎる」
「す、すいません」
「俺はめちゃくちゃ飢えてる」
「たった今、ラーメンを食べたところですが」
「俺が今食いたいのは上茶谷さんなの!散々我慢してたところに一週間お預け食らったせいで更に抑えきれなくなってるの!腹ペコなの!」
上茶谷は目を見開いて浅緋を見た。
その頬がみるみる赤く染っていく。
それすらも果実が熟す様になぞらえ、滾ってしまうのだから我ながら呆れる。
不埒な思考に支配されている自分が可笑しい。
完全にイカれてる。
「めちゃくちゃにキスをして撫で回したい」
「ひっ、広瀬さん、外ですよっ」
「思い切り匂いを嗅いで、舐め回したいよ」
「ひ、ひぃっ」
「挟まれて擦られてぐちょぐちょに掻き混ぜて、ガツガツ貪っ……」
「やめぇ!」
上茶谷の手で口を塞がれて、浅緋は黙る。
しかし、すかさず涙目で震える身体を囲い込み、顔を寄せた。
通行人が好奇の目を向けてくるが、どうでも良かった。
唇に柔らかな耳朶が触れる。
「早く君を抱きたい」
上茶谷は観念したのか身体の力を抜き、浅緋に凭れ掛かる。
「覚悟は出来てます」
爪の短く整えられた細い指先が浅緋の喉元に当てられ、擽る。
ゆっくりと見上げた上茶谷の瞳は熱にとろんと溶けていた。
浅緋は上茶谷が初めて見せる妖艶な表情に、ゴクリと喉を鳴らす。
「挟んで揉まれたいですか、広瀬さん。練習の成果を見て頂けます?」
「れ、練習したの?」
「それはもう、頑張りました」
「な、何を挟んで……」
上茶谷はそれには答えず、口角を上げて目を細めた。
浅緋は軽く肩を押されて、ベッドに腰を落とした。
荒い呼吸を抑えきれぬまま急いで見上げれば、上茶谷がブラウスの胸元に手を掛けて、じっと見下ろしていた。
「そ、そよちゃん……!」
「広瀬さん、ズボンを脱いで下さい」
「い、いきなり?!」
上茶谷はゆっくりとボタンを外して、ブラウスの前を寛げていく。
深い谷間に目を奪われ、浅緋はベッドに置かれた手をグッと握った。
薄いグレーのレースに覆われた、たわわに実る果実が徐々にその姿を現していく。
「広瀬さん、見てないでベルトを外して下さい。ズボンと下着も下げて下さい」
ブラウスを脱ぎ捨てた上茶谷は、ブラの紐に掛けた手を止めた。
「先に触らせてくれないの?」
上茶谷は無情にも首をふる。
「駄目です。私が先に広瀬さんを気持ち良くしたいんです」
浅緋は仕方なくベルトを外し、既にキツくなり始めていたズボンのジッパーを下げた。
何とか足から抜き取り、ボクサーパンツに手を掛けて、窺うように上茶谷を見上げた。
上茶谷は浅緋の手元を凝視している。
「そんなに見られたらさすがに恥ずかしいな。もう、かなりいきり立っちゃってるし」
浅緋はパンツの隙間から自分のモノを覗き見る。
それは膨張し、首をもたげていた。
これを晒すのか……そよちゃんの目の前に。
しかし、脱がすより先に脱がされるなんて初めてだ。
浅緋は思い切ってパンツを下げたが、羞恥に耐えられず股間を握りこんだ。
「隠しちゃ駄目です!」
「俺ばっかやだよ!そよちゃんも脱いでよ!」
「もうっ、それじゃあ、挟めないじゃないですか!」
上茶谷は浅緋をベッドに押し倒すと下半身にのしかかった。
そして、スカートのポケットから桃色のボトルを取り出してキャップを開けると、トロリとした液体を手に取り胸の谷間に塗り込んだ。
そ、それは、もしかしてローション?!
胸を片腕で支えつつ、上茶谷はブラの紐を下げ、背中のホックを外す。
その全貌を拝むより早く上茶谷は、浅緋のソレを挟み込んだ。
「う……ぁ」
与えられた感触の気持ちよさに、思わず声が出た。
上茶谷はローションを塗り付けるようにねっとりとしごく。
浅緋は頭を仰け反らせて顔を腕で覆う。
「そ、そよちゃ……」
「どうですかっ」
「いや、もう、ヤバいって……」
「あ、固くなってきたような気がします。気持ち良いんですね。えっと、胸を上下させて……と」
グチュグチュと卑猥に鳴るローションの音と、滑らかな摩擦が浅緋を追い詰めていく。
「あ、はぁっ、ちょ、ちょっと待ってっ」
「もっと塗った方が良いかな、直接塗った方が……」
腕の隙間から下を窺うと、上茶谷が手にローションを出して浅緋のペニスに塗り付けていた。
そしてまた、白い胸の間に挟み込む。
その間をズチャと音を立てて突き上げる自分のそそり立つモノを見て、浅緋は頭がクラクラした。
「やだ、滑っちゃう」
……滑っちゃう。
「もっとギュッてしなきゃ、寄せて寄せて、揉んで……ああ、やっぱり実際やると難しいな」
悩ましい溜息をつきながら、懸命に浅緋をしごく上茶谷の健気さとどエロさに、浅緋は息も絶え絶えだった。
下半身にのしかかる柔らかい身体を引き寄せて貪りたいが、与えられる快感に悶えるばかりで力が入らない。
「あ、もう、良いから……ねえ、そよちゃ……」
「良くないですぅ!あ、このまま咥えちゃえば良いのかな。パイずりフェラっていうそうですよ」
「止めて!そんな事されたら出る!」
浅緋は思わず身体を起こして叫んだ。
上茶谷は、唇から赤い舌を出したまま固まっている。
「良いからこっちに来て」
手を伸ばす浅緋を見て、上茶谷は首を傾げた。
「でも、これは射精する為にやるんですよね?出しちゃ駄目なんですか?」
「駄目!俺はそよちゃんの中に出したいの!もちろん避妊はする、その用意もしてあるから!」
「私の胸で出したかったなぁ。広瀬さんだってそれを楽しみにしてくれてたんじゃないんですか?」
「そうだ、俺が望んだ!だけど、最初は俺がちゃんとそよちゃんを抱きたいの!堪能したいの!全部をくまなく見たいの!」
上茶谷は名残惜しそうに胸の間に挟まるモノを見下ろす。
「ここまで育てたのに……」
「なにその母心?!俺のモノにそんな感情持たなくて良いから」
浅緋は上茶谷の腕を掴んで押し倒した。
大きな胸がフルンと揺れて、目の前に現れる。
ローションで濡れたテラテラ光る谷間の両側に、儚げな程に薄いピンクの乳輪があった。
浅緋は唇を舐めながら、谷間に溜まっていたトロリとした液体を胸全体に塗りたくり、揉み上げて、乳首をキュっと摘まんだ。
「う、んんっ」
上茶谷がギュッと目を瞑って声を上げた。
「やっと触れた……凄い、大きいね」
「はっ、挟むのはもう良いんですかっ」
「もちろん挟むよ」
浅緋は胸の両脇に手を添え、魅惑の果実の間にズボッと顔を埋めた。
夢のように柔らかい膨らみに頬擦りし、ローションにまみれる。
パフパフと揺らしつつ、指で先端を探り当てると
と、そこをクリクリと刺激した。
「あ、広瀬さん、はん」
胸の谷間から顔を上げれば、上茶谷が指の背を噛み、シーツに頬を押し付けて耐えている。
浅緋の手で快感を得ている姿に、激しく奮い立った。
浅緋は胸を握り込み、むしゃぶりつきつつ、上茶谷のスカートの中に手を入れて太ももを押し上げる、そして、性急に下着の中に指先を差し込んだ。
「こっちもローションでヌルヌルだ」
「やっ!」
「俺のを挟みながら興奮してたの?エッチなそよちゃん」
「ちょ、ちょっと待って、ああっ」
「駄目。汚れるから全部脱いじゃおうね」
浅緋は反撃とばかりに上茶谷の衣服を剥ぎ取り、自らのシャツも脱いで放った。
「やだ、見ないで下さい、電気を消し……」
上茶谷が体を回し、ベッドに肘をついて逃げるのを追いかけ、向けた背中にピッタリと張り付き、腕を回して胸を掴んだ。
豊満な膨らみは浅緋の手に収まりきらない。
激しく揉んで先端を摘めば、上茶谷は背中を丸めて小さく叫んだ。
「俺のは明るいところでじっくり見たくせに」
「だって、それはっ、ああっ駄目です」
「固くなってきた。俺も育てるの上手でしょ?」
「ああん、やだぁ」
浅緋は身体を起こして、シーツに顔を埋める上茶谷の細い腰を掴み、太腿の隙間にそそり立つものをねじ込み、濡れそぼった花弁に擦り付けた。
「はあっ、こんなにしちゃったんだから責任取ってよ、そよちゃん。我慢できなくなっちゃったじゃん」
「あ、あ、ああっやっ」
まろやかなお尻の向こうから、グチュグチュと蜜が鳴り、太腿にザワザワと快感が駆け登っていく。
腰がぶるりと震えた。
もう限界だ。
今すぐ上茶谷の中に入りたい。
柔らかくて温かいひだに包まれたい。
「ねぇ、駄目?そよちゃん、挿れたい」
上茶谷はヨロヨロと仰向けになると、荒い息を吐きながらゆっくりと浅緋を見た。
「あの、あの、でも、久しぶりだし、余り経験自体無いんで……上手く出来ないかも……」
「そんなの気にしないで良いのに」
「巨乳なだけなんです。他はなんの技術も持ってません」
浅緋は胸を覆う上茶谷の華奢な肩を掴み、顔を寄せた。
「君が君でいるだけで、俺はそれだけで良いんだよ。俺が体を重ねたいのはそよちゃんだけだ。一時的なものなんかじゃない」
「良くなかったら……やっぱり違うと思うかも」
浅緋は上茶谷の頬を挟んで口付ける。
「じゃあ、何度もセックスすれば良いよ。二人で研究しよう。得意でしょ?分析も研究も」
上茶谷は睫毛を上げて浅緋を見ると、照れくさそうに微笑んだ。
「得意です」
「広瀬さん?あの……どうかしました?何故そんなに急いでるんですか」
「早く帰りたい」
「な、何か面白くないことをしましたか?私……」
浅緋は心配そうに身体を竦める美女を振り返る。
「上茶谷さんってば、無自覚過ぎる」
「す、すいません」
「俺はめちゃくちゃ飢えてる」
「たった今、ラーメンを食べたところですが」
「俺が今食いたいのは上茶谷さんなの!散々我慢してたところに一週間お預け食らったせいで更に抑えきれなくなってるの!腹ペコなの!」
上茶谷は目を見開いて浅緋を見た。
その頬がみるみる赤く染っていく。
それすらも果実が熟す様になぞらえ、滾ってしまうのだから我ながら呆れる。
不埒な思考に支配されている自分が可笑しい。
完全にイカれてる。
「めちゃくちゃにキスをして撫で回したい」
「ひっ、広瀬さん、外ですよっ」
「思い切り匂いを嗅いで、舐め回したいよ」
「ひ、ひぃっ」
「挟まれて擦られてぐちょぐちょに掻き混ぜて、ガツガツ貪っ……」
「やめぇ!」
上茶谷の手で口を塞がれて、浅緋は黙る。
しかし、すかさず涙目で震える身体を囲い込み、顔を寄せた。
通行人が好奇の目を向けてくるが、どうでも良かった。
唇に柔らかな耳朶が触れる。
「早く君を抱きたい」
上茶谷は観念したのか身体の力を抜き、浅緋に凭れ掛かる。
「覚悟は出来てます」
爪の短く整えられた細い指先が浅緋の喉元に当てられ、擽る。
ゆっくりと見上げた上茶谷の瞳は熱にとろんと溶けていた。
浅緋は上茶谷が初めて見せる妖艶な表情に、ゴクリと喉を鳴らす。
「挟んで揉まれたいですか、広瀬さん。練習の成果を見て頂けます?」
「れ、練習したの?」
「それはもう、頑張りました」
「な、何を挟んで……」
上茶谷はそれには答えず、口角を上げて目を細めた。
浅緋は軽く肩を押されて、ベッドに腰を落とした。
荒い呼吸を抑えきれぬまま急いで見上げれば、上茶谷がブラウスの胸元に手を掛けて、じっと見下ろしていた。
「そ、そよちゃん……!」
「広瀬さん、ズボンを脱いで下さい」
「い、いきなり?!」
上茶谷はゆっくりとボタンを外して、ブラウスの前を寛げていく。
深い谷間に目を奪われ、浅緋はベッドに置かれた手をグッと握った。
薄いグレーのレースに覆われた、たわわに実る果実が徐々にその姿を現していく。
「広瀬さん、見てないでベルトを外して下さい。ズボンと下着も下げて下さい」
ブラウスを脱ぎ捨てた上茶谷は、ブラの紐に掛けた手を止めた。
「先に触らせてくれないの?」
上茶谷は無情にも首をふる。
「駄目です。私が先に広瀬さんを気持ち良くしたいんです」
浅緋は仕方なくベルトを外し、既にキツくなり始めていたズボンのジッパーを下げた。
何とか足から抜き取り、ボクサーパンツに手を掛けて、窺うように上茶谷を見上げた。
上茶谷は浅緋の手元を凝視している。
「そんなに見られたらさすがに恥ずかしいな。もう、かなりいきり立っちゃってるし」
浅緋はパンツの隙間から自分のモノを覗き見る。
それは膨張し、首をもたげていた。
これを晒すのか……そよちゃんの目の前に。
しかし、脱がすより先に脱がされるなんて初めてだ。
浅緋は思い切ってパンツを下げたが、羞恥に耐えられず股間を握りこんだ。
「隠しちゃ駄目です!」
「俺ばっかやだよ!そよちゃんも脱いでよ!」
「もうっ、それじゃあ、挟めないじゃないですか!」
上茶谷は浅緋をベッドに押し倒すと下半身にのしかかった。
そして、スカートのポケットから桃色のボトルを取り出してキャップを開けると、トロリとした液体を手に取り胸の谷間に塗り込んだ。
そ、それは、もしかしてローション?!
胸を片腕で支えつつ、上茶谷はブラの紐を下げ、背中のホックを外す。
その全貌を拝むより早く上茶谷は、浅緋のソレを挟み込んだ。
「う……ぁ」
与えられた感触の気持ちよさに、思わず声が出た。
上茶谷はローションを塗り付けるようにねっとりとしごく。
浅緋は頭を仰け反らせて顔を腕で覆う。
「そ、そよちゃ……」
「どうですかっ」
「いや、もう、ヤバいって……」
「あ、固くなってきたような気がします。気持ち良いんですね。えっと、胸を上下させて……と」
グチュグチュと卑猥に鳴るローションの音と、滑らかな摩擦が浅緋を追い詰めていく。
「あ、はぁっ、ちょ、ちょっと待ってっ」
「もっと塗った方が良いかな、直接塗った方が……」
腕の隙間から下を窺うと、上茶谷が手にローションを出して浅緋のペニスに塗り付けていた。
そしてまた、白い胸の間に挟み込む。
その間をズチャと音を立てて突き上げる自分のそそり立つモノを見て、浅緋は頭がクラクラした。
「やだ、滑っちゃう」
……滑っちゃう。
「もっとギュッてしなきゃ、寄せて寄せて、揉んで……ああ、やっぱり実際やると難しいな」
悩ましい溜息をつきながら、懸命に浅緋をしごく上茶谷の健気さとどエロさに、浅緋は息も絶え絶えだった。
下半身にのしかかる柔らかい身体を引き寄せて貪りたいが、与えられる快感に悶えるばかりで力が入らない。
「あ、もう、良いから……ねえ、そよちゃ……」
「良くないですぅ!あ、このまま咥えちゃえば良いのかな。パイずりフェラっていうそうですよ」
「止めて!そんな事されたら出る!」
浅緋は思わず身体を起こして叫んだ。
上茶谷は、唇から赤い舌を出したまま固まっている。
「良いからこっちに来て」
手を伸ばす浅緋を見て、上茶谷は首を傾げた。
「でも、これは射精する為にやるんですよね?出しちゃ駄目なんですか?」
「駄目!俺はそよちゃんの中に出したいの!もちろん避妊はする、その用意もしてあるから!」
「私の胸で出したかったなぁ。広瀬さんだってそれを楽しみにしてくれてたんじゃないんですか?」
「そうだ、俺が望んだ!だけど、最初は俺がちゃんとそよちゃんを抱きたいの!堪能したいの!全部をくまなく見たいの!」
上茶谷は名残惜しそうに胸の間に挟まるモノを見下ろす。
「ここまで育てたのに……」
「なにその母心?!俺のモノにそんな感情持たなくて良いから」
浅緋は上茶谷の腕を掴んで押し倒した。
大きな胸がフルンと揺れて、目の前に現れる。
ローションで濡れたテラテラ光る谷間の両側に、儚げな程に薄いピンクの乳輪があった。
浅緋は唇を舐めながら、谷間に溜まっていたトロリとした液体を胸全体に塗りたくり、揉み上げて、乳首をキュっと摘まんだ。
「う、んんっ」
上茶谷がギュッと目を瞑って声を上げた。
「やっと触れた……凄い、大きいね」
「はっ、挟むのはもう良いんですかっ」
「もちろん挟むよ」
浅緋は胸の両脇に手を添え、魅惑の果実の間にズボッと顔を埋めた。
夢のように柔らかい膨らみに頬擦りし、ローションにまみれる。
パフパフと揺らしつつ、指で先端を探り当てると
と、そこをクリクリと刺激した。
「あ、広瀬さん、はん」
胸の谷間から顔を上げれば、上茶谷が指の背を噛み、シーツに頬を押し付けて耐えている。
浅緋の手で快感を得ている姿に、激しく奮い立った。
浅緋は胸を握り込み、むしゃぶりつきつつ、上茶谷のスカートの中に手を入れて太ももを押し上げる、そして、性急に下着の中に指先を差し込んだ。
「こっちもローションでヌルヌルだ」
「やっ!」
「俺のを挟みながら興奮してたの?エッチなそよちゃん」
「ちょ、ちょっと待って、ああっ」
「駄目。汚れるから全部脱いじゃおうね」
浅緋は反撃とばかりに上茶谷の衣服を剥ぎ取り、自らのシャツも脱いで放った。
「やだ、見ないで下さい、電気を消し……」
上茶谷が体を回し、ベッドに肘をついて逃げるのを追いかけ、向けた背中にピッタリと張り付き、腕を回して胸を掴んだ。
豊満な膨らみは浅緋の手に収まりきらない。
激しく揉んで先端を摘めば、上茶谷は背中を丸めて小さく叫んだ。
「俺のは明るいところでじっくり見たくせに」
「だって、それはっ、ああっ駄目です」
「固くなってきた。俺も育てるの上手でしょ?」
「ああん、やだぁ」
浅緋は身体を起こして、シーツに顔を埋める上茶谷の細い腰を掴み、太腿の隙間にそそり立つものをねじ込み、濡れそぼった花弁に擦り付けた。
「はあっ、こんなにしちゃったんだから責任取ってよ、そよちゃん。我慢できなくなっちゃったじゃん」
「あ、あ、ああっやっ」
まろやかなお尻の向こうから、グチュグチュと蜜が鳴り、太腿にザワザワと快感が駆け登っていく。
腰がぶるりと震えた。
もう限界だ。
今すぐ上茶谷の中に入りたい。
柔らかくて温かいひだに包まれたい。
「ねぇ、駄目?そよちゃん、挿れたい」
上茶谷はヨロヨロと仰向けになると、荒い息を吐きながらゆっくりと浅緋を見た。
「あの、あの、でも、久しぶりだし、余り経験自体無いんで……上手く出来ないかも……」
「そんなの気にしないで良いのに」
「巨乳なだけなんです。他はなんの技術も持ってません」
浅緋は胸を覆う上茶谷の華奢な肩を掴み、顔を寄せた。
「君が君でいるだけで、俺はそれだけで良いんだよ。俺が体を重ねたいのはそよちゃんだけだ。一時的なものなんかじゃない」
「良くなかったら……やっぱり違うと思うかも」
浅緋は上茶谷の頬を挟んで口付ける。
「じゃあ、何度もセックスすれば良いよ。二人で研究しよう。得意でしょ?分析も研究も」
上茶谷は睫毛を上げて浅緋を見ると、照れくさそうに微笑んだ。
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