138 / 226
:第5章 「問題の多いパーティ」
・5-5 第139話 「待ち伏せ:1」
しおりを挟む
・5-5 第139話 「待ち伏せ:1」
贋金事件の謎を明らかにし、製造方法を持ち帰る。
その旅路は前途多難であったが、どうやら厄介ごとはさらに重ねて襲って来たようだった。
まだ東の水平線近くに太陽がある時に王都を出発してから、数時間。
小休憩を挟んで旅を再開した一行の背後で突然、「お待ちなさい、あなたたち! 」という、高飛車な命令口調の女性の声が聞こえてきた。
———源九郎たちが一斉に先ほど通って来た場所を振り返ると、そこにはやたらと自信ありげな、いわゆるドヤ顔をした少女が両手を腰に当てて仁王立ちしていた。
(ゲームとかアニメの主人公みたいな格好だな……)
第一印象は、まさにRPGに登場するキャラクターであった。
白銀に輝く、見栄え重視でやたらと開口部の多い鎧。アニメなどでよく見かける素肌を大きくさらした格好ではなく、あくまで実際の甲冑を元にして作ったらしいデザインだが、とても[実戦]に向かうためのものとは思えない、軽薄な造りをしている。
身なりも、やたらと小綺麗だ。
昨日洗濯したばかりといった様子の、色鮮やかな衣服を鎧の下に身に着けている。素材は、独特の光沢がある生地だからおそらくは絹だろう。濃い青の染色が鮮やかだ。背中には丈の短いマントまで翻している。
そして腰には、申し訳程度の武装として剣が一本差してあった。宝石などによる装飾こそなかったものの人を斬るためではなく、見せつけるために派手で見栄えよく作られている剣で、その刀身はあまりにも細く華奢で、いわゆるレイピアと呼ぶにも少し貧弱過ぎると不安になってくる代物だった。
どういう根拠なのか自信に満ち溢れている顔立ちは、端正に整っている。肌は少しも日焼けした様子がなくきめ細やかで、長く延ばした金髪は毎日時間をかけてケアをしているのかつややかで枝毛もない。ウェーブがかけられているが、これもファッションのためにわざとそうしているのだろう。金の糸でできているのではないかと思わされる美しい髪の波間の中には白い花の髪飾りが添えられており、爽やかで活発的なアクセントを加えている。
その双眸は、美しい碧眼だ。珠穂と同様、勝気そうな印象だったが、こちらにはあまり落ち着きはなさそうだ。
おそらく、街道の脇の茂みにでも隠れていたのだろう。前髪の辺りに葉っぱが乗っているのが少し抜けて見えて、滑稽だ。もっとも、少女のあまりの異質な登場っぷりに、笑う気にもなれなかったが。
———源九郎たちの身成りとは対照的な姿だった。
一行はみな、鎧などは身に着けていない。身軽に動くことができる着慣れた普段着だ。
旅の間長く歩き続けなければならないから重い鎧はできるだけ身につけたくなかったし、荷物になるので運びたくもない。だから武器だけを持って旅をするのが一般的なのだ。身につけるとしてもせいぜい、ラウルのように革製の軽量な鎧を、全身にではなく急所のみを守るように身につけるだけだ。
それに、衣服の布地も全然違う。
少女は高価な絹で身体を包んでいるが、源九郎たちは毛皮だったり、綿だったり、麻だったりと、より安価で入手しやすい生地で作られた服を着ている。しかも長く着続けてきたものだから、よれたりすれたり、しわができたり、薄汚れたりもしている。
珠穂の巫女服は遠目には美しく見えたが、近づくと彼女が自身の手で縫い合わせたり当て布をしたりした形跡が散見され、過酷な旅路を経てきたことを容易に想像させてくれる。
しかし、少女にはそんな、旅慣れた、という様子はまったくなかった。
(まるで、そう……、コスプレって奴だ)
その格好の人物になりきるために衣装を身につける、趣味。
令和の日本では一つのれっきとした文化として成立していたコスプレに見えた。
一応武装はしているが、野盗の類にはまったく見えない。
野盗というのは大抵、通常の手段では食って行けなくなった、追い詰められた者たちが行う行為であって、生活にはまったく苦労していなさそうなお金持ちの少女がすることではなかった。
時代劇でよくある、立場のある者がスリルを求めてする[辻斬り]という可能性も一瞬だけ脳裏をよぎったが、どう考えても目の前にいる彼女は人を斬れそうにない。剣も貧弱だし、なにより腕が細く、華奢過ぎる。
———いったい、あの少女は何者なのか。
どうして、一行を呼び止めたのか。
源九郎がなにかを言うよりも先に一歩前に出た珠穂が口を開こうとしたが、まるでそれを制するように背後で大げさな咳払いがされた。
ラウルだ。
「みんな、気にせずに行こう。……あのお嬢さんはきっと、退屈を持て余して乱心したんだ」
説得力のある言葉だった。
実際の役にはほとんど立たなそうな鎧といい、「私を見て! 」と自己主張しているとしか思えない派手な衣服といい。
どこかの、おそらくは王都に住んでいるお金持ちの物好きなお嬢様がお遊びでしていることとしか思えなかった。
「……こればかりは、お主の意見に賛成じゃ」「だな。関わっていたら日が暮れちまうぞ、きっと」「んだんだ。ここは王都からもちけーし、お金持ちのお姉さんが気まぐれでやってんだべさ」
関わり合いになるだけ無駄だ。
そう判断した一行は次々とそう呟くと、踵を返し、旅を再開する。
ただの遊びでやっているのだから、なにを目的にして声をかけてきたのかは知らないが、無視すればあきらめてくれるだろう。
そんな風に考えていたのだが、しかし、一筋縄ではいかなかった。
「ちょ、ちょっと、あなたたち! お待ちなさい! ……お待ちなさいったら! 」
自分を放置してさっさと先に進んで行こうとする一行の態度に慌てた様子でそう叫びながら、少女が追いかけてきたのだ。
もう誰も後ろを振り向かなかったが、彼女が身に着けた鎧がカチャカチャ鳴る音とタッタッタという足音でわかる。
(軽いな……)
源九郎はその鎧の音を聞いて、渋面を作っていた。
本物の、装備した者の命を守る鎧というのは、もっと重そうな音がするものなのだ。
剣でも槍でも矢でも、致命傷を避けるためには相応の厚みを持った鉄製や革製の材料がいる。まともな防御力を持った鎧と言というのは、必然的にある程度の重さを持つ。
それなのに聞こえてくるのは、ペラペラの、指で押せば[ぺこん]とへこむのではないかと思える素材で作られているのに違いないと確信できるほど、軽々しい音なのだ。
「……少し、走るぞ」
ラウルの判断は早かった。
彼は短くそう告げるのと同時に駆け始め、珠穂も、小夜風も、源九郎も、フィーナも後に続いた。
ただでさえ、不安な旅路なのだ。
これ以上、どんな厄介ごとも増やしたくはなかった。
贋金事件の謎を明らかにし、製造方法を持ち帰る。
その旅路は前途多難であったが、どうやら厄介ごとはさらに重ねて襲って来たようだった。
まだ東の水平線近くに太陽がある時に王都を出発してから、数時間。
小休憩を挟んで旅を再開した一行の背後で突然、「お待ちなさい、あなたたち! 」という、高飛車な命令口調の女性の声が聞こえてきた。
———源九郎たちが一斉に先ほど通って来た場所を振り返ると、そこにはやたらと自信ありげな、いわゆるドヤ顔をした少女が両手を腰に当てて仁王立ちしていた。
(ゲームとかアニメの主人公みたいな格好だな……)
第一印象は、まさにRPGに登場するキャラクターであった。
白銀に輝く、見栄え重視でやたらと開口部の多い鎧。アニメなどでよく見かける素肌を大きくさらした格好ではなく、あくまで実際の甲冑を元にして作ったらしいデザインだが、とても[実戦]に向かうためのものとは思えない、軽薄な造りをしている。
身なりも、やたらと小綺麗だ。
昨日洗濯したばかりといった様子の、色鮮やかな衣服を鎧の下に身に着けている。素材は、独特の光沢がある生地だからおそらくは絹だろう。濃い青の染色が鮮やかだ。背中には丈の短いマントまで翻している。
そして腰には、申し訳程度の武装として剣が一本差してあった。宝石などによる装飾こそなかったものの人を斬るためではなく、見せつけるために派手で見栄えよく作られている剣で、その刀身はあまりにも細く華奢で、いわゆるレイピアと呼ぶにも少し貧弱過ぎると不安になってくる代物だった。
どういう根拠なのか自信に満ち溢れている顔立ちは、端正に整っている。肌は少しも日焼けした様子がなくきめ細やかで、長く延ばした金髪は毎日時間をかけてケアをしているのかつややかで枝毛もない。ウェーブがかけられているが、これもファッションのためにわざとそうしているのだろう。金の糸でできているのではないかと思わされる美しい髪の波間の中には白い花の髪飾りが添えられており、爽やかで活発的なアクセントを加えている。
その双眸は、美しい碧眼だ。珠穂と同様、勝気そうな印象だったが、こちらにはあまり落ち着きはなさそうだ。
おそらく、街道の脇の茂みにでも隠れていたのだろう。前髪の辺りに葉っぱが乗っているのが少し抜けて見えて、滑稽だ。もっとも、少女のあまりの異質な登場っぷりに、笑う気にもなれなかったが。
———源九郎たちの身成りとは対照的な姿だった。
一行はみな、鎧などは身に着けていない。身軽に動くことができる着慣れた普段着だ。
旅の間長く歩き続けなければならないから重い鎧はできるだけ身につけたくなかったし、荷物になるので運びたくもない。だから武器だけを持って旅をするのが一般的なのだ。身につけるとしてもせいぜい、ラウルのように革製の軽量な鎧を、全身にではなく急所のみを守るように身につけるだけだ。
それに、衣服の布地も全然違う。
少女は高価な絹で身体を包んでいるが、源九郎たちは毛皮だったり、綿だったり、麻だったりと、より安価で入手しやすい生地で作られた服を着ている。しかも長く着続けてきたものだから、よれたりすれたり、しわができたり、薄汚れたりもしている。
珠穂の巫女服は遠目には美しく見えたが、近づくと彼女が自身の手で縫い合わせたり当て布をしたりした形跡が散見され、過酷な旅路を経てきたことを容易に想像させてくれる。
しかし、少女にはそんな、旅慣れた、という様子はまったくなかった。
(まるで、そう……、コスプレって奴だ)
その格好の人物になりきるために衣装を身につける、趣味。
令和の日本では一つのれっきとした文化として成立していたコスプレに見えた。
一応武装はしているが、野盗の類にはまったく見えない。
野盗というのは大抵、通常の手段では食って行けなくなった、追い詰められた者たちが行う行為であって、生活にはまったく苦労していなさそうなお金持ちの少女がすることではなかった。
時代劇でよくある、立場のある者がスリルを求めてする[辻斬り]という可能性も一瞬だけ脳裏をよぎったが、どう考えても目の前にいる彼女は人を斬れそうにない。剣も貧弱だし、なにより腕が細く、華奢過ぎる。
———いったい、あの少女は何者なのか。
どうして、一行を呼び止めたのか。
源九郎がなにかを言うよりも先に一歩前に出た珠穂が口を開こうとしたが、まるでそれを制するように背後で大げさな咳払いがされた。
ラウルだ。
「みんな、気にせずに行こう。……あのお嬢さんはきっと、退屈を持て余して乱心したんだ」
説得力のある言葉だった。
実際の役にはほとんど立たなそうな鎧といい、「私を見て! 」と自己主張しているとしか思えない派手な衣服といい。
どこかの、おそらくは王都に住んでいるお金持ちの物好きなお嬢様がお遊びでしていることとしか思えなかった。
「……こればかりは、お主の意見に賛成じゃ」「だな。関わっていたら日が暮れちまうぞ、きっと」「んだんだ。ここは王都からもちけーし、お金持ちのお姉さんが気まぐれでやってんだべさ」
関わり合いになるだけ無駄だ。
そう判断した一行は次々とそう呟くと、踵を返し、旅を再開する。
ただの遊びでやっているのだから、なにを目的にして声をかけてきたのかは知らないが、無視すればあきらめてくれるだろう。
そんな風に考えていたのだが、しかし、一筋縄ではいかなかった。
「ちょ、ちょっと、あなたたち! お待ちなさい! ……お待ちなさいったら! 」
自分を放置してさっさと先に進んで行こうとする一行の態度に慌てた様子でそう叫びながら、少女が追いかけてきたのだ。
もう誰も後ろを振り向かなかったが、彼女が身に着けた鎧がカチャカチャ鳴る音とタッタッタという足音でわかる。
(軽いな……)
源九郎はその鎧の音を聞いて、渋面を作っていた。
本物の、装備した者の命を守る鎧というのは、もっと重そうな音がするものなのだ。
剣でも槍でも矢でも、致命傷を避けるためには相応の厚みを持った鉄製や革製の材料がいる。まともな防御力を持った鎧と言というのは、必然的にある程度の重さを持つ。
それなのに聞こえてくるのは、ペラペラの、指で押せば[ぺこん]とへこむのではないかと思える素材で作られているのに違いないと確信できるほど、軽々しい音なのだ。
「……少し、走るぞ」
ラウルの判断は早かった。
彼は短くそう告げるのと同時に駆け始め、珠穂も、小夜風も、源九郎も、フィーナも後に続いた。
ただでさえ、不安な旅路なのだ。
これ以上、どんな厄介ごとも増やしたくはなかった。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!
のんたろう
ファンタジー
異世界マーラに召喚された凝流(しこる)は、
ハサンと名を変えて異世界で
聖騎士として生きることを決める。
ここでの世界では
感謝の力が有効と知る。
魔王スマターを倒せ!
不動明王へと化身せよ!
聖騎士ハサン伝説の伝承!
略称は「しなおじ」!
年内書籍化予定!
僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~
SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。
ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。
『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』
『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』
そんな感じ。
『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。
隔週日曜日に更新予定。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
異世界国盗り物語 ~戦国日本のサムライ達が剣と魔法の世界で無双する~
和田真尚
ファンタジー
戦国大名の若君・斎藤新九郎は大地震にあって崖から転落――――気付いた時には、剣と魔法が物を言い、魔物がはびこる異世界に飛ばされていた。
「これは神隠しか?」
戸惑いつつも日本へ帰る方法を探そうとする新九郎
ところが、今度は自分を追うように領地までが異世界転移してしまう。
家臣や領民を守るため、新九郎は異世界での生き残りを目指すが周囲は問題だらけ。
領地は魔物溢れる荒れ地のど真ん中に転移。
唯一頼れた貴族はお家騒動で没落寸前。
敵対勢力は圧倒的な戦力。
果たして苦境を脱する術はあるのか?
かつて、日本から様々なものが異世界転移した。
侍 = 刀一本で無双した。
自衛隊 = 現代兵器で無双した。
日本国 = 国力をあげて無双した。
では、戦国大名が家臣を引き連れ、領地丸ごと、剣と魔法の異世界へ転移したら――――?
【新九郎の解答】
国を盗って生き残るしかない!(必死)
【ちなみに異世界の人々の感想】
何なのこの狂戦士!? もう帰れよ!
戦国日本の侍達が生き残りを掛けて本気で戦った時、剣と魔法の異世界は勝てるのか?
これは、その疑問に答える物語。
異世界よ、戦国武士の本気を思い知れ――――。
※「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる