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25.装備
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「さて、散歩の前に装備チェックだよ!」
まずは、最大の難関である靴をどうしよう……。
子供用の靴なんて流石に持ってない。
有るとすれば、お菓子と子供の夢とロマンが詰まった可愛いサンタブーツ……。
……ないわー。
じゃあ、間に合わせに、なんか足にまいとくやつ、作りますか!
取りあえず、自分サイズにカットして使う、靴の消臭中敷きを、フロルの足のサイズに切る。
消臭なのは、それしか使ってないから他に無いの。
そして今度はそれを、足の裏にあてて、布を巻き、更に、布を割いた紐で結び、
靴用の防水スプレーを吹きかけておく。
あ、ちょっとファンタジー風サンダル風かも。
早急に何とかするとして、今日はこれで許して!
そして幼稚園バック位のベージュの肩掛けポシェットを召喚。
制限無く入って、取り出したい時に取り出せる仕様。
この子をくれた商人?が言ってたマジックバックをイメージする。
もちろん私用ではない。
「フロルー。万歳してー。」
肩からたすき掛けにしようとして声をかけるが、困った顔で動かない。
あ、万歳と言う概念がないのか異世界ー。
ファンタジー小説とかでは普通に万歳とか土下座してたから、そういうものかと思ってた。
この子がまだ知らないだけと言う事もあるかも知れないけれど。
土下座なんか、一生知らない人生をおくらせたい。
「両手をねこうやって上げて?はい、ばんざーい」
ポシェットを斜めに掛ける。
「このバックは、フロルのだからね、このバックに入れた物も、フロルのものだからね。
何でも入れていいのよ。大事にしてね。」
机の上の完成したレースのお花を動物柄のチャック付きポリ袋にまとめてポシェットに入れる。
レース糸も大きい袋にまとめて、ポシェットに入れようとしたら、しゅっと吸いこまれた。
自分で取り出せるかも試して貰って大丈夫だった。
良かった。
ハンカチとポケットティッシュ、それにペットボトル飲料をいろんな種類詰め込む。
お菓子も良いね、300円などと言わず、クッキー、ポテチ、飴玉、ラムネ色々入れちゃえ。
賞味期限とかは、入れた時の状態で呼び出せるように設定。
それから、スマホをもう一つ呼び出した。
そして、スマホの使い方を教える。
……といっても、私も、こっちに来てからは、写真と通信位しか解らないけど。
「……何かを質問してみて。」
Godcrewの音声検索がフロルにも使えるのか確認。
「フロルは可愛い?」
予想出来た様な、出来なかった質問に、Godcrewがなんと答えるのか気になる。
『その質問はあなたの隣の人に聞いてみてください。』
あ、逃げた。
って言うか、フロルには丁寧語なの?
「フロルは可愛い?」
こっちに質問してくるその顔は真剣そのものだ。
「フロルは可愛いよ。」
撫でながら答える。
そして、自分のスマホと見分けがつくように、こみらっくまのシールを裏側に貼った。
「私とはぐれたら、ラナリーはどこ?ってこれに聞くのよ。」
うん、と頷くフロルがあいくるしい。
はい、そして昨日の虫よけブレスレット!
よし、見た目のちぐはぐ感がものすごいけど、結構チートな装備はこれで完了。
かわいいフロルと、今日はこの、カルなんとかの森の中をお散歩してみます。
まずは、最大の難関である靴をどうしよう……。
子供用の靴なんて流石に持ってない。
有るとすれば、お菓子と子供の夢とロマンが詰まった可愛いサンタブーツ……。
……ないわー。
じゃあ、間に合わせに、なんか足にまいとくやつ、作りますか!
取りあえず、自分サイズにカットして使う、靴の消臭中敷きを、フロルの足のサイズに切る。
消臭なのは、それしか使ってないから他に無いの。
そして今度はそれを、足の裏にあてて、布を巻き、更に、布を割いた紐で結び、
靴用の防水スプレーを吹きかけておく。
あ、ちょっとファンタジー風サンダル風かも。
早急に何とかするとして、今日はこれで許して!
そして幼稚園バック位のベージュの肩掛けポシェットを召喚。
制限無く入って、取り出したい時に取り出せる仕様。
この子をくれた商人?が言ってたマジックバックをイメージする。
もちろん私用ではない。
「フロルー。万歳してー。」
肩からたすき掛けにしようとして声をかけるが、困った顔で動かない。
あ、万歳と言う概念がないのか異世界ー。
ファンタジー小説とかでは普通に万歳とか土下座してたから、そういうものかと思ってた。
この子がまだ知らないだけと言う事もあるかも知れないけれど。
土下座なんか、一生知らない人生をおくらせたい。
「両手をねこうやって上げて?はい、ばんざーい」
ポシェットを斜めに掛ける。
「このバックは、フロルのだからね、このバックに入れた物も、フロルのものだからね。
何でも入れていいのよ。大事にしてね。」
机の上の完成したレースのお花を動物柄のチャック付きポリ袋にまとめてポシェットに入れる。
レース糸も大きい袋にまとめて、ポシェットに入れようとしたら、しゅっと吸いこまれた。
自分で取り出せるかも試して貰って大丈夫だった。
良かった。
ハンカチとポケットティッシュ、それにペットボトル飲料をいろんな種類詰め込む。
お菓子も良いね、300円などと言わず、クッキー、ポテチ、飴玉、ラムネ色々入れちゃえ。
賞味期限とかは、入れた時の状態で呼び出せるように設定。
それから、スマホをもう一つ呼び出した。
そして、スマホの使い方を教える。
……といっても、私も、こっちに来てからは、写真と通信位しか解らないけど。
「……何かを質問してみて。」
Godcrewの音声検索がフロルにも使えるのか確認。
「フロルは可愛い?」
予想出来た様な、出来なかった質問に、Godcrewがなんと答えるのか気になる。
『その質問はあなたの隣の人に聞いてみてください。』
あ、逃げた。
って言うか、フロルには丁寧語なの?
「フロルは可愛い?」
こっちに質問してくるその顔は真剣そのものだ。
「フロルは可愛いよ。」
撫でながら答える。
そして、自分のスマホと見分けがつくように、こみらっくまのシールを裏側に貼った。
「私とはぐれたら、ラナリーはどこ?ってこれに聞くのよ。」
うん、と頷くフロルがあいくるしい。
はい、そして昨日の虫よけブレスレット!
よし、見た目のちぐはぐ感がものすごいけど、結構チートな装備はこれで完了。
かわいいフロルと、今日はこの、カルなんとかの森の中をお散歩してみます。
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