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報告1
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夜会の翌日、ミソラはルルエに許可を得て、ソアリスの元を訪ねて、ジルアス伯爵家での夜会の報告を行っていた。
ミソラ・フレイク時期侯爵夫人と、学園のマナーの授業も落ち着いたシェリー・トリラス時期公爵夫人は、ルルエ王太子妃の侍女となっている。
これまではまずはルルエに王家に慣れることが第一であり、必要な際はソアリスの侍女たちや、アリルやエクル、ミフルが付いていたが、お試し期間を得て、出産後に復帰する際、二人が正式に付いている。
シェリーは必要であれば、学園にもいくことは出来ることにし、二人とも子どももまだ幼いので、家のことを優先させている。
人手が足りない時は、現在は学ぶことも含めて、ソアリスの侍女たちがヘルプに行くことになることもあれば、逆にヘルプに来てもらうこともある。
実はミソラは妖精ミーチュアが粗相を犯す前から、優秀だという噂は聞いており、年齢も近いことから、ルルエの侍女にどうかという話になっていた。
そして、妖精は捕獲されることになり、ミソラは夫であるリークス・フレイクと共に謝罪に訪れることになった。
「義妹が大変申し訳ございませんでした」
「申し訳ございませんでした」
二人は対応したルルエとソアリスに、深く頭を下げた。
「いえ、既にオードエル公爵が対応してくださいましたので」
答えたのはソアリスではなく、被害を受けたルルエである。
「祖母が責任をもって、再教育して、叩き直すと申しておりますので」
「分かりました」
ルルエはいつも通り、穏やかな様子で二人に頷いた。
「ご迷惑をお掛けしました。王妃陛下にもお手を煩わせたようで、重ねてお詫び申し上げます」
「あなた方は被害者でしょう?」
「ですが」
「ええ、縁が切れない厄介なものだということも知っているわ。私もね、姉妹というのはとても厄介だと身を持って理解しているわ」
ミソラとリークスはソアリスとララシャの関係を知らなかったが、あまり良い関係ではないことを聞いてもいいのかと、不安になっていた。
「でもね、今回は、私は妖精さんを捕まえただけなのよ」
こちらもある意味、いつも通りというべき姿であるが、ミソラをルルエの侍女にと思っているので、敢えてソアリスはぶち込んだのである。
「ぇ…あの…」
ミソラも、ディーンも顔を見合わせて、困惑している。
「突っかかって来る頭のおかしな方はね、陛下が妖精だというの。私もよく遭遇するのですのでね、捕まえるのは得意ですの」
「……素晴らしいです!」
ミソラは立ち上がりこそしなかったが、そのくらいの勢いで答えた。
「でしょう?ミソラ夫人の妹は、身の程知らずの愚かな妖精さんなの」
「まあ!そうだったのですか」
「あれは種別は、妖精ミーチュアよ!リークス・フレイクは随分、妖精なんて可愛いなんて思っているでしょう?」
「…ぁ、いえ、あの」
ミソラもだが、迷惑を被ったリークスの僅かな歪んだ表情の変化を、ソアリスは見逃さなかった。
「敢えての妖精なのよ、もっと物騒なものや、気色悪い存在に例えたら、いかにもでしょう?」
妖精と言ったアンセムのことを、ソアリスは結婚して初めて良いこと言うじゃないと思う名付けで、とても気に入っている。
「人が理解が出来ない妖精であれば、苛立ちが多少軽減されるでしょう?あれは何を言っても無駄な妖精ミーチュアだと」
「ああ…そういうことなんですね、理解しました」
「私も、はい!とても、非常に、そう思います」
ミソラは興奮し過ぎて、言葉がおかしくなっている。
「間違って口に出しても、相手にも嫌な気持ちにさせないでしょう?」
「はい!」
ソアリス以外のその場にいたものは、リークスも含めて、ミソラはすっかりソアリスに惚れ込んだと感じた。
そして、謝罪は終わり、ルルエを退室させた。
ミソラ・フレイク時期侯爵夫人と、学園のマナーの授業も落ち着いたシェリー・トリラス時期公爵夫人は、ルルエ王太子妃の侍女となっている。
これまではまずはルルエに王家に慣れることが第一であり、必要な際はソアリスの侍女たちや、アリルやエクル、ミフルが付いていたが、お試し期間を得て、出産後に復帰する際、二人が正式に付いている。
シェリーは必要であれば、学園にもいくことは出来ることにし、二人とも子どももまだ幼いので、家のことを優先させている。
人手が足りない時は、現在は学ぶことも含めて、ソアリスの侍女たちがヘルプに行くことになることもあれば、逆にヘルプに来てもらうこともある。
実はミソラは妖精ミーチュアが粗相を犯す前から、優秀だという噂は聞いており、年齢も近いことから、ルルエの侍女にどうかという話になっていた。
そして、妖精は捕獲されることになり、ミソラは夫であるリークス・フレイクと共に謝罪に訪れることになった。
「義妹が大変申し訳ございませんでした」
「申し訳ございませんでした」
二人は対応したルルエとソアリスに、深く頭を下げた。
「いえ、既にオードエル公爵が対応してくださいましたので」
答えたのはソアリスではなく、被害を受けたルルエである。
「祖母が責任をもって、再教育して、叩き直すと申しておりますので」
「分かりました」
ルルエはいつも通り、穏やかな様子で二人に頷いた。
「ご迷惑をお掛けしました。王妃陛下にもお手を煩わせたようで、重ねてお詫び申し上げます」
「あなた方は被害者でしょう?」
「ですが」
「ええ、縁が切れない厄介なものだということも知っているわ。私もね、姉妹というのはとても厄介だと身を持って理解しているわ」
ミソラとリークスはソアリスとララシャの関係を知らなかったが、あまり良い関係ではないことを聞いてもいいのかと、不安になっていた。
「でもね、今回は、私は妖精さんを捕まえただけなのよ」
こちらもある意味、いつも通りというべき姿であるが、ミソラをルルエの侍女にと思っているので、敢えてソアリスはぶち込んだのである。
「ぇ…あの…」
ミソラも、ディーンも顔を見合わせて、困惑している。
「突っかかって来る頭のおかしな方はね、陛下が妖精だというの。私もよく遭遇するのですのでね、捕まえるのは得意ですの」
「……素晴らしいです!」
ミソラは立ち上がりこそしなかったが、そのくらいの勢いで答えた。
「でしょう?ミソラ夫人の妹は、身の程知らずの愚かな妖精さんなの」
「まあ!そうだったのですか」
「あれは種別は、妖精ミーチュアよ!リークス・フレイクは随分、妖精なんて可愛いなんて思っているでしょう?」
「…ぁ、いえ、あの」
ミソラもだが、迷惑を被ったリークスの僅かな歪んだ表情の変化を、ソアリスは見逃さなかった。
「敢えての妖精なのよ、もっと物騒なものや、気色悪い存在に例えたら、いかにもでしょう?」
妖精と言ったアンセムのことを、ソアリスは結婚して初めて良いこと言うじゃないと思う名付けで、とても気に入っている。
「人が理解が出来ない妖精であれば、苛立ちが多少軽減されるでしょう?あれは何を言っても無駄な妖精ミーチュアだと」
「ああ…そういうことなんですね、理解しました」
「私も、はい!とても、非常に、そう思います」
ミソラは興奮し過ぎて、言葉がおかしくなっている。
「間違って口に出しても、相手にも嫌な気持ちにさせないでしょう?」
「はい!」
ソアリス以外のその場にいたものは、リークスも含めて、ミソラはすっかりソアリスに惚れ込んだと感じた。
そして、謝罪は終わり、ルルエを退室させた。
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