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お祝い2
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ソアリスとケイトがバーセム公爵邸に着くと、いつも通りに素晴らしい導線で通されて、邸内に入った。
「ようこそお越しくださいました」
ミオト・バーセムが挨拶し、リズは横でにっこり笑っている。
「お招きありがとうございます」
「ありがとうごじゃいます」
ケイトが喋るだけで、リズは既に胸を押さえており、ミオトは目尻を下げており、ソアリスは天を仰ぎたくなった。
「バーセム公爵、リズ夫人、ケイトにおやつは禁じます」
「っえ」「そんな…」
まるで、殺生なと言わんばかりの表情で、夫婦はよく似て来ている。
「けいとはきんじなくてもいいとおもう」
「ケイト殿下、そうですわよね?」
「あい!」
元気良く手を挙げたケイトに、リズはうぐっと唸っており、孫であるオルファーに激甘になるのではないかと思われる。
「駄目です、約束したでしょう?」
「おねだりはちてないわ」
「今のはおねだりでしょう?」
「ちがうもん」
まるで、ソアリスが二人言い合いをしているような状況になっており、キャロラインにとってはいつものことなので、微笑ましく見守っている。
「もう!」
エントランスでああでもないこうでもないと話していたので、とりあえず応接室に向かうことになった。
そこにはルーファとオルファーを抱いたアリル、リファラとスチュアート、そしてリッツ・アプダード侯爵、ロージア侯爵夫人もおり、アプダード侯爵家はソアリスにしっかりと頭を下げた。
「お忍びなんだから、楽にして」
「「「はい!」」」
ソアリスはそうだと思い、ケイトに皆に挨拶するように促してみた。
「けいとです、ごきげんよう」
さすがにカーテシーではないが、膝を少し曲げて、ドレスの裾を摘まんでおり、非常に愛らしい姿であった。
ルーファとリファラが漏れ出る愛おしさに、口を押さえて悶絶しており、アプダード侯爵一家はケイトを見つめたまま、動かなくなってしまった。
「どうちたの?」
その様子にケイトがアプダード侯爵一家の側に寄って行き、首を傾げた。
「っは!申し訳ございません!呼吸法を忘れておりました」
「私もでございます」
「左に同じでございます」
「こきゅう?」
「ハァって、息をすることよ」
「ふ~ん」
リッツはロージア夫人に私は臭くないか、天使に不快な思いをさせたくないと、それなら私も、スチュアートも私もと匂いを嗅ぎ合っている。
「リズ!まさか、こちらも可愛いものが好きなの?」
「そうみたいね…」
「不味いじゃない」
「バーセム公爵家は阻止出来ても、あの様子だと自分のおやつまで献上しそうよ」
「するでしょうね」
ケイトはアリルのところに行き、ルーファに今日も可愛いと言われている。
今度はその様子を侯爵一家はじっと見ており、『おるふぁー、おばしゃまですよ』と言っているのを聞き、あれほど愛らしいのに、ご自身の立場も理解されていると、天才だと言い合っている。
その様子をリファラはクスクス笑いながら、見つめていた。
「リファラ、スチュアート、婚約おめでとうございます」
「「ありがとうございます」」
「バーセム公爵家、アプダード侯爵家もおめでとうございます」
「「「「ありがとうございます」」」」
「キャロライン」
キャロラインはリズとロージア夫人に、重たいですからお気を付けてと言いながら、箱を渡した。
「お揃いのティーセットです。両家の末永く続く縁を願って、選びましたの」
「「ありがとうございます」」
「ふるーつの?」
ケイトはソアリスに問いかけた。
「ええ、フルーツの。ケイトのイチオシなんです」
「えっ」
ロージア夫人は包みを破って、中を見たいという表情をしている。
「どうぞ、開けてみてください」
リズとロージア夫人が開くと、そこには様々なフルーツをモチーフにした、美しいポットとティーセットが入っていた。
「ようこそお越しくださいました」
ミオト・バーセムが挨拶し、リズは横でにっこり笑っている。
「お招きありがとうございます」
「ありがとうごじゃいます」
ケイトが喋るだけで、リズは既に胸を押さえており、ミオトは目尻を下げており、ソアリスは天を仰ぎたくなった。
「バーセム公爵、リズ夫人、ケイトにおやつは禁じます」
「っえ」「そんな…」
まるで、殺生なと言わんばかりの表情で、夫婦はよく似て来ている。
「けいとはきんじなくてもいいとおもう」
「ケイト殿下、そうですわよね?」
「あい!」
元気良く手を挙げたケイトに、リズはうぐっと唸っており、孫であるオルファーに激甘になるのではないかと思われる。
「駄目です、約束したでしょう?」
「おねだりはちてないわ」
「今のはおねだりでしょう?」
「ちがうもん」
まるで、ソアリスが二人言い合いをしているような状況になっており、キャロラインにとってはいつものことなので、微笑ましく見守っている。
「もう!」
エントランスでああでもないこうでもないと話していたので、とりあえず応接室に向かうことになった。
そこにはルーファとオルファーを抱いたアリル、リファラとスチュアート、そしてリッツ・アプダード侯爵、ロージア侯爵夫人もおり、アプダード侯爵家はソアリスにしっかりと頭を下げた。
「お忍びなんだから、楽にして」
「「「はい!」」」
ソアリスはそうだと思い、ケイトに皆に挨拶するように促してみた。
「けいとです、ごきげんよう」
さすがにカーテシーではないが、膝を少し曲げて、ドレスの裾を摘まんでおり、非常に愛らしい姿であった。
ルーファとリファラが漏れ出る愛おしさに、口を押さえて悶絶しており、アプダード侯爵一家はケイトを見つめたまま、動かなくなってしまった。
「どうちたの?」
その様子にケイトがアプダード侯爵一家の側に寄って行き、首を傾げた。
「っは!申し訳ございません!呼吸法を忘れておりました」
「私もでございます」
「左に同じでございます」
「こきゅう?」
「ハァって、息をすることよ」
「ふ~ん」
リッツはロージア夫人に私は臭くないか、天使に不快な思いをさせたくないと、それなら私も、スチュアートも私もと匂いを嗅ぎ合っている。
「リズ!まさか、こちらも可愛いものが好きなの?」
「そうみたいね…」
「不味いじゃない」
「バーセム公爵家は阻止出来ても、あの様子だと自分のおやつまで献上しそうよ」
「するでしょうね」
ケイトはアリルのところに行き、ルーファに今日も可愛いと言われている。
今度はその様子を侯爵一家はじっと見ており、『おるふぁー、おばしゃまですよ』と言っているのを聞き、あれほど愛らしいのに、ご自身の立場も理解されていると、天才だと言い合っている。
その様子をリファラはクスクス笑いながら、見つめていた。
「リファラ、スチュアート、婚約おめでとうございます」
「「ありがとうございます」」
「バーセム公爵家、アプダード侯爵家もおめでとうございます」
「「「「ありがとうございます」」」」
「キャロライン」
キャロラインはリズとロージア夫人に、重たいですからお気を付けてと言いながら、箱を渡した。
「お揃いのティーセットです。両家の末永く続く縁を願って、選びましたの」
「「ありがとうございます」」
「ふるーつの?」
ケイトはソアリスに問いかけた。
「ええ、フルーツの。ケイトのイチオシなんです」
「えっ」
ロージア夫人は包みを破って、中を見たいという表情をしている。
「どうぞ、開けてみてください」
リズとロージア夫人が開くと、そこには様々なフルーツをモチーフにした、美しいポットとティーセットが入っていた。
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