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味方
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「はあ…私は加点方式ですからあり得ないですけど、入学前に言われていても、現れるものなのですね。令息はまずないそうですけど」
「令嬢の方がガードが堅いでしょうからね。それでも愛に飢えていたりした令嬢がコロっと騙されることもあるのよ」
「そういう場合ではあるかもしれませんね…」
優しくして、お金なり、それこそ体なりを求める可能性はあるのかもしれない。
「弱いところを突きますからね」
「なくならないんですか?」
「厳罰に処す!みたいにならない限りは、いけると思ってしまうのでしょうね」
「お母様なら厳罰に処すようにするのかと思いましたけど」
関わっていないと言いながらも、全く関わっていないということではないだろう。だからこそ、もっと過激なことになるかと思った。
「常軌を逸している場合は別ですが、学園ですからね、猶予はあってもいいと思っています。友人が行っているからと、悪い影響を受ける者もいる。それでも友人を選ぶのもいいと思うのですよ」
「友人を?」
「私はね、リズと、あと辺境に二人、何があっても、悪いことをしたとしても、立場はどうであれ、心は味方でいようと思っている人がいるの」
「悪いことをしても?」
「ええ、助けるということではなく、どんな形でも間違っていても、支えになるつもりよ」
婚約者の母でもあるリズ様を、大事にしていることは分かっていたが、そこまでの強い意思を持っていたのか。不思議とは思わないが、おそらく母なりの友人を大事にしなさいということなんだろう。
ベリーナたち四人が姿を消し、ミリンティーは特に変わりはないようだった。
そして、約束したお茶会が、王宮で行われることになった。ソアリスに会った時よりは、ガチガチではなかったが、緊張しているようだった。
ミコロンは何度も王宮には来ているので、落ち着いている。
だが、お茶会が始まれば、学園と同じようにお喋りで、賑やかとなった。
「知り合いが女学校にいるのですが、ベリーナは女学校で肩身の狭いを思をしているようです。もう一人の、リリ・コモンでしたか、彼女も近付いていないようで」
「間違っていたと気付いたのでしょうね」
ディーラは侯爵家、ノークは伯爵家の令嬢である。
「別クラス組は、姿も見ませんわね」
「完全に切り離されたようですからね」
「オイエン侯爵令嬢は何もなかったようにしておりますわね」
「憎らしいです」
「お母様が放って置けばいいと言っておりましたわ」
「王妃陛下が!?ならば問題ないでしょう」
アリルはミロコンがソアリスに、絶対的な信頼を持っていることを、ひしひしと感じている。それもそのはず、キャロラインの姪でもあるため、ソアリスの本性を少なからず知っている。
ディーラとノークにも、実は口が悪いということを少しは話してある。
「ブリンブリンティーと名付けておりましたわ」
ディーラとノークは笑いが洩れそうになるのを口を抑えて堪え、ミロコンは目を輝かせていた。
「なんて素晴らしい名付けでしょう」
「じゃあ、ミロコン。ベリーナなんだと思う?当ててみて」
「私の脳で答えが出せるかしら」
「そういう問題でもないと思うけど、たぶん無理よ」
「お二人も一緒に考えてくださいませ」
ディーラとノークは高速で頷いている。
「ベロリーナは、いそうだものね」「ブリブリーナとか?」「ベリットナとか」
「期待していなかったけど、皆も結構、酷いわね」
「ブリットナは?」
「ミコロン、あなた…何か出ているじゃない」
真面目で真っ直ぐなミロコンが、完全に思考がソアリスの影響を受けているじゃないかと、アリルは申し訳なく思った。
「正解は?」
「ベリベリアバズレーナよ」
「あああ!そうよ!そういう方向のはずだったのに!」
「あああ」「なんてこと」
ディーラとノークも悔しそうに、頭を抱えている。さすが仲良くしている友人たちである、私もこの三人と母の様になれるのかもしれないと思った瞬間だった。
「令嬢の方がガードが堅いでしょうからね。それでも愛に飢えていたりした令嬢がコロっと騙されることもあるのよ」
「そういう場合ではあるかもしれませんね…」
優しくして、お金なり、それこそ体なりを求める可能性はあるのかもしれない。
「弱いところを突きますからね」
「なくならないんですか?」
「厳罰に処す!みたいにならない限りは、いけると思ってしまうのでしょうね」
「お母様なら厳罰に処すようにするのかと思いましたけど」
関わっていないと言いながらも、全く関わっていないということではないだろう。だからこそ、もっと過激なことになるかと思った。
「常軌を逸している場合は別ですが、学園ですからね、猶予はあってもいいと思っています。友人が行っているからと、悪い影響を受ける者もいる。それでも友人を選ぶのもいいと思うのですよ」
「友人を?」
「私はね、リズと、あと辺境に二人、何があっても、悪いことをしたとしても、立場はどうであれ、心は味方でいようと思っている人がいるの」
「悪いことをしても?」
「ええ、助けるということではなく、どんな形でも間違っていても、支えになるつもりよ」
婚約者の母でもあるリズ様を、大事にしていることは分かっていたが、そこまでの強い意思を持っていたのか。不思議とは思わないが、おそらく母なりの友人を大事にしなさいということなんだろう。
ベリーナたち四人が姿を消し、ミリンティーは特に変わりはないようだった。
そして、約束したお茶会が、王宮で行われることになった。ソアリスに会った時よりは、ガチガチではなかったが、緊張しているようだった。
ミコロンは何度も王宮には来ているので、落ち着いている。
だが、お茶会が始まれば、学園と同じようにお喋りで、賑やかとなった。
「知り合いが女学校にいるのですが、ベリーナは女学校で肩身の狭いを思をしているようです。もう一人の、リリ・コモンでしたか、彼女も近付いていないようで」
「間違っていたと気付いたのでしょうね」
ディーラは侯爵家、ノークは伯爵家の令嬢である。
「別クラス組は、姿も見ませんわね」
「完全に切り離されたようですからね」
「オイエン侯爵令嬢は何もなかったようにしておりますわね」
「憎らしいです」
「お母様が放って置けばいいと言っておりましたわ」
「王妃陛下が!?ならば問題ないでしょう」
アリルはミロコンがソアリスに、絶対的な信頼を持っていることを、ひしひしと感じている。それもそのはず、キャロラインの姪でもあるため、ソアリスの本性を少なからず知っている。
ディーラとノークにも、実は口が悪いということを少しは話してある。
「ブリンブリンティーと名付けておりましたわ」
ディーラとノークは笑いが洩れそうになるのを口を抑えて堪え、ミロコンは目を輝かせていた。
「なんて素晴らしい名付けでしょう」
「じゃあ、ミロコン。ベリーナなんだと思う?当ててみて」
「私の脳で答えが出せるかしら」
「そういう問題でもないと思うけど、たぶん無理よ」
「お二人も一緒に考えてくださいませ」
ディーラとノークは高速で頷いている。
「ベロリーナは、いそうだものね」「ブリブリーナとか?」「ベリットナとか」
「期待していなかったけど、皆も結構、酷いわね」
「ブリットナは?」
「ミコロン、あなた…何か出ているじゃない」
真面目で真っ直ぐなミロコンが、完全に思考がソアリスの影響を受けているじゃないかと、アリルは申し訳なく思った。
「正解は?」
「ベリベリアバズレーナよ」
「あああ!そうよ!そういう方向のはずだったのに!」
「あああ」「なんてこと」
ディーラとノークも悔しそうに、頭を抱えている。さすが仲良くしている友人たちである、私もこの三人と母の様になれるのかもしれないと思った瞬間だった。
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