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調査6
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ハンカチを解析に出すと、媚薬の成分が検出された。想像していたリリーではなかったが、リサナを追い詰めることは出来るだろう。
まずはリサナ、そこからリリーの名前が出ればいいと思っている。
バークスとヒューナは、ビュータ伯爵家を訪れた。既に拘束する許可も得ているが、話を聞いてからにするために二人と侯爵家の護衛二名と、騎士団員二名が向かった。夫で伯爵である、デリサンも同席させている。
「マリエル・オスレが帰り道で怪我をした茶会で、マリエルの馬に媚薬を入れましたね?」
「え?何を、おっしゃっているのですか?意味が分かりません」
「証人も証拠も見付かっている。素直に話した方がいい」
「どういうことですか?」
前置きもなく始まった話に、デリサンも黙ってはいられなかった。
「マリエル・オスレが亡くなったのは、リサナ・ビュータが関与しているということです」
「デタラメです、証言なんて、どうして今更…」
「今更とはどういうことですか?今更、分かるはずがないということか?」
「そ、そうではなく…」
リサナは顔色を悪くしながら、首をフルフルと振り出した。
「ビュータ伯爵。こちらが夫人が書いた、マリエルの宛ての嫌がらせの手紙です」
「っな」
「私ではないわ」
「筆跡を鑑定して貰ったんです」
これはマリエルが持っていた物ではなく、オリラが預かっていた方に、リサナの筆跡の手紙が3通見付かっていた。
「大事に扱ってください、何かしようとした段階で、騎士団が拘束します」
夫妻は後ろの屈強な騎士が、騎士団員なのだと理解した。
「…はい」
デリサンはその袋に入れられた手紙を黙って読み進め、確かにリサナの字に似ていると思った。
「リサナ、本当なのか?」
「あなた、違うわ、私はそんなことしていないわ」
「だが、この手紙の字は私が見ても、似ていると思う」
その言葉にリサナは目を泳がせた。
「ちょっとした嫌がらせだったんです」
「リサナ!」
「マリエルが嫌いだったの?それとも、オリラのせいにしたくてしたの?それとも両方かしら?」
「それは…」
「恐れながら、オリラ様というのは?」
デリサンはオリラと聞いても、誰か分からなかった。
「リーター子爵家の令嬢です」
「コンガル侯爵の元嫡男と離縁したと言えば分かるかしら?」
「ああ…」
その様子に、デリサンもおそらく、リサナから聞いているのだろうと思った。
「お父様はランドマーク前侯爵で、現ランドマーク侯爵の義姉になります」
「は?」
「え?」
「まさか、あなた知らなかったの?それで、オリラを馬鹿にしていたのね、どうしてコンガル侯爵家が困窮したのか、分かっていなかったの?だからこんな真似が出来たのね。ご主人も聞いていたのでしょう?」
「いえ、私は友人が辛い目に合っているとだけ」
「そう」
「そんな…でも一度もそんなこと」
リサナは友人であるオパールから、そんな話を聞いてはいなかった。ただの子爵令嬢だと思っていた。
「ええ、オリラは立場を弁えて、実父には頼らないようにしていたそうですから」
「オパールがオリラのせいだと、だから私は!」
「オリラが目的だった?」
「マリエル様も気に食わなかった、でもオリラのせいだと思っていたから」
「ある意味そうではあるわね。だって実の娘が心を壊されたのよ?怒って当然じゃない?違う?」
その言葉に夫妻にも子供がいるため、何も答えることは出来なかった。
「あなたのご友人であるオパールも、爵位のことで嫌がらせをして追い出したのですから、それを聞いたランドマーク侯爵の怒りを買って、落ちぶれたのです。自業自得でしょう」
「そんな…」
「で、媚薬は自分で用意したの?」
「私は、やっていません」
「そう、素直に話さないなら騎士団に預けるわ。嫌でも話すことになるでしょう」
騎士団員二名が拘束に動こうとすると、リサナは慌てて話し始めた。
「待ってください!貰ったのです…」
まずはリサナ、そこからリリーの名前が出ればいいと思っている。
バークスとヒューナは、ビュータ伯爵家を訪れた。既に拘束する許可も得ているが、話を聞いてからにするために二人と侯爵家の護衛二名と、騎士団員二名が向かった。夫で伯爵である、デリサンも同席させている。
「マリエル・オスレが帰り道で怪我をした茶会で、マリエルの馬に媚薬を入れましたね?」
「え?何を、おっしゃっているのですか?意味が分かりません」
「証人も証拠も見付かっている。素直に話した方がいい」
「どういうことですか?」
前置きもなく始まった話に、デリサンも黙ってはいられなかった。
「マリエル・オスレが亡くなったのは、リサナ・ビュータが関与しているということです」
「デタラメです、証言なんて、どうして今更…」
「今更とはどういうことですか?今更、分かるはずがないということか?」
「そ、そうではなく…」
リサナは顔色を悪くしながら、首をフルフルと振り出した。
「ビュータ伯爵。こちらが夫人が書いた、マリエルの宛ての嫌がらせの手紙です」
「っな」
「私ではないわ」
「筆跡を鑑定して貰ったんです」
これはマリエルが持っていた物ではなく、オリラが預かっていた方に、リサナの筆跡の手紙が3通見付かっていた。
「大事に扱ってください、何かしようとした段階で、騎士団が拘束します」
夫妻は後ろの屈強な騎士が、騎士団員なのだと理解した。
「…はい」
デリサンはその袋に入れられた手紙を黙って読み進め、確かにリサナの字に似ていると思った。
「リサナ、本当なのか?」
「あなた、違うわ、私はそんなことしていないわ」
「だが、この手紙の字は私が見ても、似ていると思う」
その言葉にリサナは目を泳がせた。
「ちょっとした嫌がらせだったんです」
「リサナ!」
「マリエルが嫌いだったの?それとも、オリラのせいにしたくてしたの?それとも両方かしら?」
「それは…」
「恐れながら、オリラ様というのは?」
デリサンはオリラと聞いても、誰か分からなかった。
「リーター子爵家の令嬢です」
「コンガル侯爵の元嫡男と離縁したと言えば分かるかしら?」
「ああ…」
その様子に、デリサンもおそらく、リサナから聞いているのだろうと思った。
「お父様はランドマーク前侯爵で、現ランドマーク侯爵の義姉になります」
「は?」
「え?」
「まさか、あなた知らなかったの?それで、オリラを馬鹿にしていたのね、どうしてコンガル侯爵家が困窮したのか、分かっていなかったの?だからこんな真似が出来たのね。ご主人も聞いていたのでしょう?」
「いえ、私は友人が辛い目に合っているとだけ」
「そう」
「そんな…でも一度もそんなこと」
リサナは友人であるオパールから、そんな話を聞いてはいなかった。ただの子爵令嬢だと思っていた。
「ええ、オリラは立場を弁えて、実父には頼らないようにしていたそうですから」
「オパールがオリラのせいだと、だから私は!」
「オリラが目的だった?」
「マリエル様も気に食わなかった、でもオリラのせいだと思っていたから」
「ある意味そうではあるわね。だって実の娘が心を壊されたのよ?怒って当然じゃない?違う?」
その言葉に夫妻にも子供がいるため、何も答えることは出来なかった。
「あなたのご友人であるオパールも、爵位のことで嫌がらせをして追い出したのですから、それを聞いたランドマーク侯爵の怒りを買って、落ちぶれたのです。自業自得でしょう」
「そんな…」
「で、媚薬は自分で用意したの?」
「私は、やっていません」
「そう、素直に話さないなら騎士団に預けるわ。嫌でも話すことになるでしょう」
騎士団員二名が拘束に動こうとすると、リサナは慌てて話し始めた。
「待ってください!貰ったのです…」
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