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事実2
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「これはいつの話なの?」
「オスレ様は13年前です。カーラ様は6年前でした。預かり証に日にちが書いてあります。カーラ様の100万が贈与税の支払い額と同額となりますので、3千万をスノー様が受け取ることになります」
「3千万…」
スノーは驚いて声が出なかった。
「もし、こちらに訪ねて来られなかった場合は、カーラ様には手紙は渡さないように言われていました」
「そ、そうですか…」
受け取りのサインを行い、お金はオブレオに預かって貰うことになった。寮に置いておくのは、さすがに怖かったからだ。
アンリの今日は泊りなさいと言ってくれた言葉に甘えて、客室で手紙を読むことにした。二人はあなた宛てなのだから、しっかり読んで、私たちに話したいというのなら、下りて来なさいと言ってくれた。
まずはトイズの手紙を持った。何が書かれているのか、怖かった。
『スノー様。きっと君の人生はいいものになる、その言葉を覚えているかな?
あの時のおじさんだよ。
お金は、あの時の話し相手の給料だよ。支払いが遅くなってすまなかった。
本当にありがとう。君に会えてよかった。
君の幸せをいつまでも願っている。トイズ・オスレ』
スノーは気付くと涙が流れていて、たった2日一緒にいた、ただの子どもにどうして、ここまでしてくれたのかが、分からなかった。
3千万なんて多過ぎる。お世話になったのは私の方なのに。
だが、きっと怖い思いをさせたお詫びなのだろう。あの御者の存在で、推測ではなくなった。
それでも、トイズの言葉はあの時の温かい声が聞こえるようで、嬉しかった。
そして、カーラの手紙はいったい何が書いてあるのか。もしかしたら、カーラは私を見ることも出来たのかもしれない。
意を決して読み始めると、全ての事実が書かれていた。
カーラの手紙は10枚はあり、読み終えると、力が抜けてしまった。きっとカーラは私に謝罪したいという気持ちもあったが、知る権利をくれたのだと思う。
そして、全ては私の責任だと書いてあった。
この手紙はカーラが病気になって、慌てて書いて、アンダーソン弁護士事務所に預けたと書かれていた。
しばらく呆然としていたが、ようやく立ち上がって、祖父母のところへ向かった。
「お祖父様、お祖母様…」
「読んだのか?」
「はい、しばらくぼーっとしておりまして、遅くなりました」
「それはいいのよ」
「読んで貰えますか?事実が書いてありました」
オブレオの執務室に移動し、お茶の用意はアンリがしてくれて、部屋には3人きりだった。
手紙はオブレオが先に読み、読んだたら一枚ずつアンリに渡すという形で、2人は読み進めていった。スノーは落ち着くために、お茶を飲んだ。
ようやく読み終え、オブレオは先にふうと息を吐いた。そして、アンリが読み終えるのを2人で待った。
「スノーの推測がほとんど当たっていたわね」
「点と点が繋がっただけです」
「メリーアンが、トイズの娘の可能性か…それでスノーが間違われた、御者のことは書いてなかったな、覚えていないと思ったんだろうな」
「一度、見ただけの相手ですからね」
トイズは余命を宣告されて、メリーアンが娘かどうか調べるために、親子鑑定のキッドを購入した。
だが、どうしようか迷っていた、そこで動いたのがカーラとトーマであった。あの茶会にメリーアンが出席することを知り、誘拐ではなく置き去りにして、保護したことにしようと考えた。
だが、トーマは間違えた。
トイズは事後報告だったが、調べてハッキリさせようと思ったが、メリーアンではなかった。運命は間違ったりしないと、もう調べないことを決めたそうだ。
そして、そのままトイズは亡くなった。
「オスレ様は13年前です。カーラ様は6年前でした。預かり証に日にちが書いてあります。カーラ様の100万が贈与税の支払い額と同額となりますので、3千万をスノー様が受け取ることになります」
「3千万…」
スノーは驚いて声が出なかった。
「もし、こちらに訪ねて来られなかった場合は、カーラ様には手紙は渡さないように言われていました」
「そ、そうですか…」
受け取りのサインを行い、お金はオブレオに預かって貰うことになった。寮に置いておくのは、さすがに怖かったからだ。
アンリの今日は泊りなさいと言ってくれた言葉に甘えて、客室で手紙を読むことにした。二人はあなた宛てなのだから、しっかり読んで、私たちに話したいというのなら、下りて来なさいと言ってくれた。
まずはトイズの手紙を持った。何が書かれているのか、怖かった。
『スノー様。きっと君の人生はいいものになる、その言葉を覚えているかな?
あの時のおじさんだよ。
お金は、あの時の話し相手の給料だよ。支払いが遅くなってすまなかった。
本当にありがとう。君に会えてよかった。
君の幸せをいつまでも願っている。トイズ・オスレ』
スノーは気付くと涙が流れていて、たった2日一緒にいた、ただの子どもにどうして、ここまでしてくれたのかが、分からなかった。
3千万なんて多過ぎる。お世話になったのは私の方なのに。
だが、きっと怖い思いをさせたお詫びなのだろう。あの御者の存在で、推測ではなくなった。
それでも、トイズの言葉はあの時の温かい声が聞こえるようで、嬉しかった。
そして、カーラの手紙はいったい何が書いてあるのか。もしかしたら、カーラは私を見ることも出来たのかもしれない。
意を決して読み始めると、全ての事実が書かれていた。
カーラの手紙は10枚はあり、読み終えると、力が抜けてしまった。きっとカーラは私に謝罪したいという気持ちもあったが、知る権利をくれたのだと思う。
そして、全ては私の責任だと書いてあった。
この手紙はカーラが病気になって、慌てて書いて、アンダーソン弁護士事務所に預けたと書かれていた。
しばらく呆然としていたが、ようやく立ち上がって、祖父母のところへ向かった。
「お祖父様、お祖母様…」
「読んだのか?」
「はい、しばらくぼーっとしておりまして、遅くなりました」
「それはいいのよ」
「読んで貰えますか?事実が書いてありました」
オブレオの執務室に移動し、お茶の用意はアンリがしてくれて、部屋には3人きりだった。
手紙はオブレオが先に読み、読んだたら一枚ずつアンリに渡すという形で、2人は読み進めていった。スノーは落ち着くために、お茶を飲んだ。
ようやく読み終え、オブレオは先にふうと息を吐いた。そして、アンリが読み終えるのを2人で待った。
「スノーの推測がほとんど当たっていたわね」
「点と点が繋がっただけです」
「メリーアンが、トイズの娘の可能性か…それでスノーが間違われた、御者のことは書いてなかったな、覚えていないと思ったんだろうな」
「一度、見ただけの相手ですからね」
トイズは余命を宣告されて、メリーアンが娘かどうか調べるために、親子鑑定のキッドを購入した。
だが、どうしようか迷っていた、そこで動いたのがカーラとトーマであった。あの茶会にメリーアンが出席することを知り、誘拐ではなく置き去りにして、保護したことにしようと考えた。
だが、トーマは間違えた。
トイズは事後報告だったが、調べてハッキリさせようと思ったが、メリーアンではなかった。運命は間違ったりしないと、もう調べないことを決めたそうだ。
そして、そのままトイズは亡くなった。
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