7 / 15
7.イケおじ!
しおりを挟む「じ、仁さん?!」
僕がそう言うとイケおじが反応し、
「やぁ仁!久しぶりだなぁ我が甥っ子よ!!」
「甥っ子?!」
仁さんが甥という新事実に驚いていると、再びイケおじは僕の方に向き直った。
「突然だが編入生、名前を聞いても?」
「あっ、僕の名前は久遠冴紅って言います!よろしくお願いしま~す☆」
「冴紅くんか!うむうむ…良い名前だなぁぁ!!
……実は冴紅くん。私が仁と話す時、仁の口から君の話題が度々でてきてねぇ…。仁がいつになく楽しそうに話すから君のことはとても気になっていたんだよ!!」
そう言ってイケおじはまたはっはっはっ~!!と笑い出す。
「ひょぉぉ~!仁さんが僕のことを人に話してくれてたの?!いやぁ~全くもぉ~仁さんったらぁ~///僕のことホントは大好きなんだから♡この照れ屋さん♡♡」
そう言って仁さんの頬っぺをムニっとつついた。
モチモチ…若いっていいな……僕のが若いけど。
……やっぱイケメンは違うのか…。
「は、はぁぁ?!?別に照れてなんかねぇし!お前が今までに引き起こした数々の厄介事忘れたんじゃねぇよな?!その尻拭いをして疲れたのを愚痴ってただけだよ!!」
「えーー!そんなはずないもんね??仁さんは僕のこと本当は大好きなんだもんねーー!!」
「そうだぞ仁、嘘は良くない!」
なんかこのイケおj…理事長と意見が会う!僕はそう思い、キラキラした眼差しで理事長を見つめていた。そして理事長も僕と同じように思ったらしい。
それはそれは眩しい笑みを返してきた。
うっっわぁぁ…イケおじの笑顔まっぶし…。くっ…!おのれイケメン…!イケメン滅べ・・・
「ふむ…。冴紅くん、君とは公私共に仲良くやれそうだ。改めてよろしく頼む!はっはっはっー!!」
いぇーーい!理事長が味方につけば、僕の王道BL展開を眺めるっていう野望も容易い!!!
フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!
ん?なに?さっきの全人類のイケメンに対する恨みはどうなったのかって?
そんなもん理事長の一言でチャラだよ☆
「(ボソッ)これだから嫌だったんだよ…めんどくせぇぇぇぇ……………!!」
その部屋には仁さんの盛大なため息と理事長の豪快な笑いが響いていた。
10
お気に入りに追加
379
あなたにおすすめの小説
総受けなんか、なりたくない!!
はる
BL
ある日、王道学園に入学することになった柳瀬 晴人(主人公)。
イケメン達のホモ活を見守るべく、目立たないように専念するがー…?
どきどき!ハラハラ!!王道学園のBLが
今ここに!!
真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。
平凡な俺、何故かイケメンヤンキーのお気に入りです?!
彩ノ華
BL
ある事がきっかけでヤンキー(イケメン)に目をつけられた俺。
何をしても平凡な俺は、きっとパシリとして使われるのだろうと思っていたけど…!?
俺どうなっちゃうの~~ッ?!
イケメンヤンキー×平凡
王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。
気づいて欲しいんだけど、バレたくはない!
甘蜜 蜜華
BL
僕は、平凡で、平穏な学園生活を送って........................居たかった、でも無理だよね。だって昔の仲間が目の前にいるんだよ?そりゃぁ喋りたくて、気づいてほしくてメール送りますよね??突然失踪した族の総長として!!
※作者は豆腐メンタルです。※作者は語彙力皆無なんだなァァ!※1ヶ月は開けないようにします。※R15は保険ですが、もしかしたらR18に変わるかもしれません。
BlueRose
雨衣
BL
学園の人気者が集まる生徒会
しかし、その会計である直紘は前髪が長くメガネをかけており、あまり目立つとは言えない容姿をしていた。
その直紘には色々なウワサがあり…?
アンチ王道気味です。
加筆&修正しました。
話思いついたら追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる