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3.普通?
しおりを挟む「そ、そうだ。実は大変なことがあったんすよ!!」
「いいからてめぇは少し落ち着け…。で、なんだ?」
コバヤシは得意げに、けども緊張した面持ちで言った。
「あの狂帝が!何者かの手によって壊滅させられたらしいっす!!」
「 「…………………」」
ありゃ?瀧さんと仁さん固まっちゃった。さっき僕が2人に言った内容と同じなのに…。なんで?
「いやぁ俺もまさかそんな訳あるはずないと思ったんすけどねぇ」
「お~~い!瀧さん?仁さん?」
「あとこれは別の筋からなんすけど、たった1人の少年が殴り込みをかけて狂帝を潰したっていう情報が入ってきてるんす!」
固まったまま一言も発さなくなった2人が心配になってきたから声を掛けてみる。
…あ、戻ってきた
瀧さんと仁さんは顔を見合わせて、
「そういう事か仁……」
「うす……」
これだけ言うと、2人は同時に盛大なため息をついた。
「どうしたの2人とも?コバヤシがさっき言ったことになんか問題でもあったの?あっ!さてはコバヤシがなんかやらかしたんでしょ!大丈夫だよん、コバヤシの粛清は冴紅ちゃんにお任せあれ☆」
「「お前のせいだよッッ!!!!」」
「………え?」
「何の話だか分かんないけどお2人の言う通りだ!!てか、話に紛れて粛清とか怖いこと言ってんじゃねぇよ!!俺をどーする気だ!」
僕?なんで?コバヤシは??
僕なんも変なこと言ってないよね?
すると僕の疑問の声を聞いた瀧さんと仁さんがギョッとした顔をして、何やらブツブツ話し出した。
「おい仁…。こいつぁ、“普通”って何かがわかってねぇのか…?」
「残念ながら…」
ん?つまりどゆこと??
……まぁいっか!なんか2人とも呆れたような変な顔してるけど、きっと小林に呆れてるんだろう。
面倒くさそうだからいいや。
「ねぇ瀧さん!や・く・そ・く!守ってくれるよね?」
こればっかりは譲れない。ちゃーんと約束を守ってもらわなきゃ!
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