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第4章 魔王軍との戦い
第43話 魔王征伐
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戦士と腕輪 第43話 魔王征伐
聖女から、自分が魔王に変身していたかもしれないと聞かされた少年たちはあまりの
内容に驚嘆していた。
「本当にそんなことがあるなんて。でも、俺たちも似たような副作用を持ってるからな。」
「しかも、魔王になっているときの記憶もないようだから、本人の意思とは関係なく、
行動しているとは、厄介だな。」
「反転の指輪か。僕が幸運の腕輪の副作用を解くために色々調べていたときに書物で
みたことがあるな。あらゆる属性を反転させる作用があると書いてあったような。
話を聞く限り、変身する条件もなさそうだし、いつ変身するかわからないから、対策も
打てそうにないね。」
魔法使いが反転の指輪に関する知識を持っていたが、詳しいことはわからず、魔王に変身
する対策も打ちようがないのであった。聖女から事情を聞かされた少年たちはどうした
ものかと困るのであった。そうこうしているうち、聖女にはあることが起こった。
「あっ。始まったみたいです。」
「え、何か。魔法が発動しているような。」
「これは、自動回復魔法ってやつだね。術者がケガをしたときに自動で回復魔法が
発動するのさ。さすがは聖女。これくらいのことは余裕だね。」
聖女の自動回復魔法が発動すると、淡い光が聖女を包み込み、傷ついていた体が回復して
いくのであった。
「魔王のときにくらっていたダメージもこの自動回復魔法で治るね。まあ、これで聖女の
ケガは治ったから、とりあえずはこの場は収まりそうだね。でも、どうすれば、反転の
指輪の効果を無効化できるかな。」
魔法使いがどうしたものかと考えている間に聖女のケガは自動回復魔法で治り切った。
しかし、それを待っていたかのように今度は反転の指輪が黒い光を放ち始めた。
「あっ。反転の指輪が光出したわ。ま、まさか。いや。」
「こ、これって、反転の指輪が効果を発動し始めたのでは、や、やばい。」
「まずいよ。また、聖女が魔王になっちゃうよ。ケガが自動回復魔法で治ったから、
また、反転の指輪が効果を発動させたんだ。」
「くっ。みんな、聖女から離れろ。また魔王と戦うことになるぞ。」
反転の指輪から出ていた黒い光はどんどんと強くなり、聖女を包み込んでしまうので
あった。少年たちは聖女がまた魔王になってしまうのをただ見るしかなかった。黒い光の
中で聖女の姿はどんどんと男性のような体型に変わっていき、魔王の姿に変貌して
しまうのであった。黒い光が収まるとそこには魔王が仁王立ちしているのであった。
「はっ、はっ、はっ。完全回復したぞ。先ほどの貴様らの攻撃には驚いたが、今度は
こちらの番だ。ズシャー。」
魔王は先ほどの合体技のお返しとばかりに剣を振り払ってくるのであった。少年たちは
攻撃を受け止めるが、後方へ飛ばされるのであった。
「うわー。魔王め。完全回復したから、攻撃がすさまじい。」
「反撃したいが、倒したら、聖女に戻ってしまって、とどめを刺せないぞ。」
「でも、聖女には自動回復魔法があるから、また回復して、魔王になっちゃうよ。
反転の指輪の効果を止める方法もわからないし。」
少年たちは魔王への反撃をためらわざるを得なくなり、どうしたらいいものかと思い
悩むのであった。そんな少年たちにはおかまいなく、魔王は魔法攻撃を仕掛けてくるので
あった。
「漆黒の炎よ。我の前の敵を燃やし尽くせ。暗黒爆炎。ズヴォ、ヴォー。ヴォカーン。」
「うわー。くそー。こっちから攻撃ができないことをいいことに攻撃してきたな。」
「くー。このままでは八方塞がりだぞ。やられる前に撤退するか?」
「痛た。ここまで来て、帰るのはいやだよ。何か方法を考えよう。とりあえず、時間を
稼ぎながら。」
魔王の魔法攻撃を回避しながら、少年たちは魔王への対応を考えるのであった。しかし、
今の姿のままではらちが開かないと考えた少年はある行動に出た。
「2人とも、静穏の弓と幸運の腕輪の副作用で変身してください。俺も剣士の腕輪の
副作用で変身してきます。今の姿ではそのうちやられてしまいますから、変身した姿の
方が多少時間稼ぎには有利だと思います。」
「わかった。俺たち2人で魔王を相手しながら戦うから、お前もモンスターを倒して
変身してこい。」
少年は剣士の腕輪の副作用で変身して、時間を稼ごうと提案するのであった。弓使いと
魔法使いもその提案を受け入れると2人で魔王と対峙するのであった。先陣を切ったのは、魔法使いであった。魔法使いは魔王へのけん制も兼ねて、大規模な魔法を惜しげもなく
放とうとするのであった。
「ではさっそく。燃え盛る爆炎よ。我の前の敵を燃やし尽くせ。ヴォ、ヴォ、
ヴォカーン。」
「くそ。目くらましのつもりか。こしゃくな。」
魔法使いは一気に魔力を使い切るように広範囲に炎の魔法による爆炎攻撃を放った。
これにより、魔法使いは魔力を使い果たしてしまうと、彼の腕にはめられていた幸運の
腕輪が黄色の光を帯び始めて、光出すのであった。次の瞬間、黄色の光は魔法使いを
包み込むのであった。
「あーきたきた。この感覚、いい感じだな。」
なんと、魔法使いの体は黄い光の中で変化を始めるのであった。まずはたくましくは
ないが男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かになるので
あった。
「あ、あー。体が変わっていっているな。いいー。」
魔法使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の少し筋肉質な
部分が徐々に柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する
程度あったが服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみメロン手前
くらいのサイズにまで膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。
これとは逆に腰の部分はキュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、いい感じに、胸が膨らんでいく。はあん。」
魔法使いは胸が膨らみ、その感覚に思わず、声を発してしまうのであったが、この声が
まるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応するように
太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、気持ちいいな。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、魔法使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと背中まで達して金色の髪になるのであった。さらにポニーテールのように髪留めで
結われるのであった。魔法使いの体は25歳くらいのエロい大人の女性に変貌を
遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、魔法使いの服はFカップの
巨乳を包むように赤色の下着のような衣装と股間を覆うように赤色のTバックのような
衣装に変わると、その前に赤色の透けた前垂れがつけられて、かかとのほとんどない
赤色の靴に変化するのであった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが
塗られると濃いめのアイシャドウと赤い口紅が塗られていった。
「うふーん。変身が終わったみたいね。うふ。」
幸運の腕輪から出ていた黄い光が収まると魔法使いの立っていた場所には25歳くらいの
エロい感じの巨乳な美女がたたずんでいたのであった。その姿はセクシーな踊り子の
ようであった。エロい感じの巨乳な美女もとい踊り子は弓使いの前にゆっくりと歩いて
くるのであった。
「うふ。おまたせ。次はあなたの番よ。」
「わ、わかった。やればいいんだろ。」
踊り子に促されて、弓使いは仕方なく静穏の弓を構えると魔王の近くにめがけて矢を
大量に放つのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
弓使いは最後とばかりにクイックシュートで大量に矢を放つのであった。これにより、
弓使いは100発の矢を放ち、使用していた静穏の弓が青い光を放ち、弓使いを包み込む
のであった。
「この感覚は、あれが来てしまう。うおー。」
なんと、弓使いの体は青い光の中で変化を始めるのであった。まずは弓の弦でできてしまった指ダコのある男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚は少し縮んでいくのであった。
「あ、あー。体が変わっていっている。くおー。」
弓使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみリンゴくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、くそ。む、胸が膨らんでいく。はあん。」
弓使いは自分の意思と反して胸が膨らみ、思わず、声を発してしまうのであったが、
この声がまるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応する
ように太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、俺はなんて声を出しているんだ。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、弓使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと肩まで達して青色の髪になるのであった。
弓使いの体は20歳くらいの清楚な大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、弓使いの服はCカップの美乳を包むように白色の右側の肩が開いたロングスカートのワンピースのドレスに変わり、白色のハイヒールが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが塗られるとアイシャドウと赤い
口紅が塗られていった。
「はあ、あはーん。変化が収まったみたいですわね。」
静穏の弓から出ていた青い光が収まると弓使いの立っていた場所には20歳くらいの
清楚な感じのスレンダーな美女がたたずんでいたのであった。さらに所持していた静穏の
弓が静穏の竪琴に変化しており、スレンダーな美女もとい竪琴使いは踊り子といっしょに
魔王と対峙するのであった。一方、少年は大きな広間の外に出ると近くにまだ残っていた
モンスターを倒していくのであった。
「とりゃー。どりゃー。よし。これで10匹のモンスターを倒したぞ。」
少年はなんとか10匹目のモンスターを倒しきるのであった。すると、少年の剣士の腕輪に
埋め込まれた赤い宝石がピカッと光り、10匹目のモンスターが倒されたことが示される
のであった。少年は光る剣士の腕輪を見ていると光がさらに強くなり、少年の周りが
赤い宝石の光で包まれてしまうのであった。
「き、来たぞ。あれが起こっちゃうぞ。」
なんと、少年の体は赤い宝石の光の中で変化を始めるのであった。まずはゴツゴツして
いた手が白く細いものへと変化し始めた。そして、脚も細くスラリとしたものに変化して
いくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚も伸び始めていくので
あった。
「あ、なんだ。体が変わっていっているような気がするぞ。」
少年の体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみメロンくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「む、胸が膨らんでるよ。はあん。」
少年は胸の膨らみの影響で思わず、声を発してしまうのであったが、この声がまるで女性の
ような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応するように太ももはムチっと
適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、大きな美尻が形成されるのであった。
「あん、俺。なんて声を出しているんだ。それになんか、太ももやお尻も大きくなって
るよ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、少年の目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと
背中まで達して少しウェーブのかかったピンク色の髪になるのであった。
少年の体は23歳くらいのセクシーな大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、少年の服はGカップの巨乳を包むように白色のチューブ
トップに、ズボンは白色のミニのタイトなスカートになると白色のマントとロング
ブーツが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが
塗られるとアイシャドウと赤い口紅が塗られていった。
「はあ。はあ。変化が収まったみたいね。」
剣士の腕輪の赤い宝石の光が収まると少年の立っていた場所には23歳くらいの
セクシーな巨乳魔女がたたずんでいたのであった。巨乳魔女はある準備を始めていた。
「黒鉄剣が魔法の杖に変わっているわ。前のより強力そうね。じゃあ、あとはこれに
着替えてっと。」
巨乳魔女は少年が持ってきていたチェインビスチェを身につけるのであった。変貌を
終えた巨乳魔女は竪琴使いと踊り子の元に戻るのであった。
「お待たせ。とりあえず、距離をとって、戦いましょう。」
「ええ。わかりましたわ。お姉さま。」
「私は魔王の攻撃を回避し続けるわ。何か弱点でもないか。観察しておくわよ。」
「えーい。姿を変えたところで、我を倒せると思うなよ。」
巨乳魔女たちは魔王を聖女に戻して、反転の指輪の効果を無効化する方法を戦いながら
探し始めるのであった。巨乳魔女はけん制とばかりに魔法攻撃を魔王にするのであった。
「とりあえず。これで大人しくなって、炎よ。えい。ヴォー。」
「ふん。そんなちんけな魔法など、我に効かぬわ。は。」
魔王は巨乳魔女の炎の魔法を持っていた剣で防ぐのであった。魔王はお返しとばかりに
魔法攻撃を行うのであった。
「漆黒の炎よ。我の前の敵を燃やし尽くせ。暗黒爆炎。ズヴォ、ヴォー。ヴォカーン。」
「きゃあ。危ない。もう、こっちが手加減してあげてるのに、おかまいなしね。」
「お姉さま。これを聞いて、回復してください。トーン。」
竪琴使いはそう言いながら竪琴を奏で始めるのであった。その音色はとても心地よく、
力強さが感じられるのであった。巨乳魔女はその音色を聞くと体力の回復を感じるので
あった。
「ありがとう。体力が回復したみたい。サポートをお願いね。」
「任せてください。お姉さま。」
「体力回復とはこしゃくな。これでもくらえ。ズシャー。」
「ガキン。危ないわね。この2人には攻撃させないわよ。」
魔王が巨乳魔女や竪琴使いへ剣を振るって攻撃をしてくるのであったが、踊り子が素早く
魔王の前に出て立ち塞がり、双短刀で受け止めるのであった。巨乳魔女は反転の指輪の
無効化の方法を戦いながら考えていたが、いい案が浮かばなかった。
「どうしよう。反転の指輪なんて、ほとんど知らないし、何も思い浮かばないわ。
ねぇ。あなたは本で読んだことがあるのでしょ。何かいい方法は書いてなかった。」
巨乳魔女は魔王の剣の攻撃をさばいていた踊り子にも声をかけてみた。
「書物に書いてあったのは、あらゆる属性を反転させる作用があるって説明だけよ。
詳しいことは書いてなかったわよ。おそらく、属性を反転させる作用で聖女が魔王に
反転して変身してしまったのよ。聖女と反転の指輪は相性最悪ね。」
「聖女じゃなければ、魔王になることはないのね。でも、今から聖女をやめるなんて
無理よね。」
巨乳魔女はどうしたものかと考えていたが、近くに置いてあった布のカバンからあるものが
はみ出しているのを見た。
「あれは、確か、前に手に入れて、ずっと持ってきたもの。もしかして、あれなら、
なんとかできるかも。2人とも、いい案が思い浮かんだわ。魔王へ一斉に攻撃して
ちょうだい。」
「わかったわ。私は物理攻撃だから、あなたたち2人が先に始めなさい。」
「わかりましたわ。お姉さま。」
巨乳魔女は反転の指輪の無効化の方法を思いついたらしく、竪琴使いと踊り子に一斉に
攻撃するように伝えるのであった。それを聞いた竪琴使いは竪琴を奏で始めるのであった。
「行きますわよ。トーン。」
竪琴使いは静穏の竪琴を奏で始めると徐々にテンポを速く、力強く、弦をひいていくので
あった。これにより、静穏の竪琴から衝撃波が発生していくのであった。続いて、
巨乳魔女は精神を集中して、魔力を高めるとすぐに魔法を発動するのであった。
「さあ。いくわよ。燃え盛る業火よ。お願い。燃やし尽くして。ヴォ、ヴォ、
ヴォヴォヴォー。」
巨乳魔女は魔王に強力な炎の魔法を発動させると、魔王の足元から強烈な炎の柱が
立ち上がり、魔王を飲み込んで強烈に燃え上がるのであった。これに竪琴使いの静穏の竪琴からの衝撃波が加わるのであった。さらに、踊り子が双短刀で連続攻撃を魔王に加える
のであった。
「これでもくらいなさい。えい。やー。」
「ド、ド、ドカーン。ぐおー。おのれ。やってくれたな。だ、だが、また勝手に回復が。」
魔王は3人の攻撃を一斉にくらってしまい、再び、後方へ吹き飛ばされて、壁にぶつかると
意識を失ってしまうのであった。するとまた魔王の指あたりから光が放たれ始め、反転の
指輪から白い光が放たれていた。しばらくすると魔王の指輪からの白い光がどんどんと
強くなり、魔王を包み込むのであった。光の中で魔王の姿がどんどんと変化していくと
白い光が収まるのであった。魔王の姿は聖女に戻っており、聖女は倒れて、意識を失って
いた。
「やりましたわね。お姉さま。」
「でも、これからどうするの。いい案があるって言っていただけど。」
「これを使うのよ。」
巨乳魔女は布のカバンから取り出しておいたものを竪琴使いと踊り子に見せるのであった。
2人は巨乳魔女が見せたものに驚くのであった。
「そ、それって、職変の腕輪じゃない。確か、古代洞窟で手に入れたものよね。」
「職変の腕輪をどうするおつもりですか。お姉さま。」
「この職変の腕輪をこうやって、聖女の腕にはめてあげてっと。あとは聖女に起きて
もらって、聖女を辞めて他の職業になってもらうのよ。いいアイデアでしょ。」
巨乳魔女は聖女の腕に職変の腕輪をはめてあげると、聖女に声をかけて、目を覚ますように
するのであった。
「聖女様。起きて、起きてちょうだい。」
「う、うーん。あ、私、また、魔王になって、みなさんのことを傷つけてしまって
いたのね。もう私のことはあきらめて、倒してください。そうすれば、魔王にならずに
済みますし、他の方々にも迷惑をかけずに済みます。」
聖女は目を覚ますとさっそく自分のことはあきらめて、倒してくれと懇願するのであった。
しかし、巨乳魔女がそんな聖女に職変の腕輪のことを伝えるのであった。
「今、あなたの腕にはめてあるのは職変の腕輪と言って、職業を変更できる腕輪よ。この
腕輪になりたい職業を言えば、聖女でなくなるから、魔王に変身しないで済むわよ。」
「なりたい職業。えっと。急に言われても、今まで聖女一筋でしたから、他の職業
なんて。」
聖女は巨乳魔女から聖女の他になりたい職業と言われて、困惑するのであった。しかし、
猶予はそれほどなかった。先ほどと同じく、聖女の自動回復魔法が発動し始めようとして
いた。
「あっ。また、自動回復魔法が発動しちゃいそうだわ。早く、言ってちょうだい。」
「え、えーと。そ、それじゃあ。シスターになりたいです。元々、教会にはシスターに
憧れて入ったんです。」
巨乳魔女が聖女に早くなりたい職業を言うように急かすと、聖女は教会のシスターになり
たいと言うのであった。聖女がシスターになりたいと言った直後に、職変の腕輪が光出す
のであった。しばらくの間、職変の腕輪が光っていたが、光が収まると、職変の腕輪が
粉々に壊れてしまうのであった。
「見た目には何かが変わったようには見ないけど、シスターになれたのかしら。どう?」
「あの。自動回復魔法が発動していないので聖女ではなくなったと思います。」
聖女は見た目には全く変わっていなかったが、自動回復魔法が発動しておらず、聖女から
シスターに変わったようであった。しかも、初級のシスターであった。この結果、反転の
指輪も反応しなくなっていた。
「やりましたわね。お姉さま。これで魔王にも変身されなくなりましたから、魔王を
倒したことになりますわね。」
「あんな無茶な方法を土壇場でよく思いついてくれたわね。すごいわよ。うふ。」
竪琴使いと踊り子は聖女の反転の指輪を無効化して魔王に変身することを阻止したことに
対して、巨乳魔女をとても誉めるのであった。
「ところで先ほどまでここにおられた男性のパーティーはどこに行かれたのですか?」
聖女もとい元聖女は目が覚めて職変の腕輪をはめられて、なりたい職業を言うようにと
言われて、矢継ぎ早に事が進んでいたが、落ち着きを取り戻すと、少年たちがいないことに
気がついて心配になって尋ねるのであった。巨乳魔女たちは元聖女に自分たちの副作用の
ことを打ち明けるのであった。
聖女から、自分が魔王に変身していたかもしれないと聞かされた少年たちはあまりの
内容に驚嘆していた。
「本当にそんなことがあるなんて。でも、俺たちも似たような副作用を持ってるからな。」
「しかも、魔王になっているときの記憶もないようだから、本人の意思とは関係なく、
行動しているとは、厄介だな。」
「反転の指輪か。僕が幸運の腕輪の副作用を解くために色々調べていたときに書物で
みたことがあるな。あらゆる属性を反転させる作用があると書いてあったような。
話を聞く限り、変身する条件もなさそうだし、いつ変身するかわからないから、対策も
打てそうにないね。」
魔法使いが反転の指輪に関する知識を持っていたが、詳しいことはわからず、魔王に変身
する対策も打ちようがないのであった。聖女から事情を聞かされた少年たちはどうした
ものかと困るのであった。そうこうしているうち、聖女にはあることが起こった。
「あっ。始まったみたいです。」
「え、何か。魔法が発動しているような。」
「これは、自動回復魔法ってやつだね。術者がケガをしたときに自動で回復魔法が
発動するのさ。さすがは聖女。これくらいのことは余裕だね。」
聖女の自動回復魔法が発動すると、淡い光が聖女を包み込み、傷ついていた体が回復して
いくのであった。
「魔王のときにくらっていたダメージもこの自動回復魔法で治るね。まあ、これで聖女の
ケガは治ったから、とりあえずはこの場は収まりそうだね。でも、どうすれば、反転の
指輪の効果を無効化できるかな。」
魔法使いがどうしたものかと考えている間に聖女のケガは自動回復魔法で治り切った。
しかし、それを待っていたかのように今度は反転の指輪が黒い光を放ち始めた。
「あっ。反転の指輪が光出したわ。ま、まさか。いや。」
「こ、これって、反転の指輪が効果を発動し始めたのでは、や、やばい。」
「まずいよ。また、聖女が魔王になっちゃうよ。ケガが自動回復魔法で治ったから、
また、反転の指輪が効果を発動させたんだ。」
「くっ。みんな、聖女から離れろ。また魔王と戦うことになるぞ。」
反転の指輪から出ていた黒い光はどんどんと強くなり、聖女を包み込んでしまうので
あった。少年たちは聖女がまた魔王になってしまうのをただ見るしかなかった。黒い光の
中で聖女の姿はどんどんと男性のような体型に変わっていき、魔王の姿に変貌して
しまうのであった。黒い光が収まるとそこには魔王が仁王立ちしているのであった。
「はっ、はっ、はっ。完全回復したぞ。先ほどの貴様らの攻撃には驚いたが、今度は
こちらの番だ。ズシャー。」
魔王は先ほどの合体技のお返しとばかりに剣を振り払ってくるのであった。少年たちは
攻撃を受け止めるが、後方へ飛ばされるのであった。
「うわー。魔王め。完全回復したから、攻撃がすさまじい。」
「反撃したいが、倒したら、聖女に戻ってしまって、とどめを刺せないぞ。」
「でも、聖女には自動回復魔法があるから、また回復して、魔王になっちゃうよ。
反転の指輪の効果を止める方法もわからないし。」
少年たちは魔王への反撃をためらわざるを得なくなり、どうしたらいいものかと思い
悩むのであった。そんな少年たちにはおかまいなく、魔王は魔法攻撃を仕掛けてくるので
あった。
「漆黒の炎よ。我の前の敵を燃やし尽くせ。暗黒爆炎。ズヴォ、ヴォー。ヴォカーン。」
「うわー。くそー。こっちから攻撃ができないことをいいことに攻撃してきたな。」
「くー。このままでは八方塞がりだぞ。やられる前に撤退するか?」
「痛た。ここまで来て、帰るのはいやだよ。何か方法を考えよう。とりあえず、時間を
稼ぎながら。」
魔王の魔法攻撃を回避しながら、少年たちは魔王への対応を考えるのであった。しかし、
今の姿のままではらちが開かないと考えた少年はある行動に出た。
「2人とも、静穏の弓と幸運の腕輪の副作用で変身してください。俺も剣士の腕輪の
副作用で変身してきます。今の姿ではそのうちやられてしまいますから、変身した姿の
方が多少時間稼ぎには有利だと思います。」
「わかった。俺たち2人で魔王を相手しながら戦うから、お前もモンスターを倒して
変身してこい。」
少年は剣士の腕輪の副作用で変身して、時間を稼ごうと提案するのであった。弓使いと
魔法使いもその提案を受け入れると2人で魔王と対峙するのであった。先陣を切ったのは、魔法使いであった。魔法使いは魔王へのけん制も兼ねて、大規模な魔法を惜しげもなく
放とうとするのであった。
「ではさっそく。燃え盛る爆炎よ。我の前の敵を燃やし尽くせ。ヴォ、ヴォ、
ヴォカーン。」
「くそ。目くらましのつもりか。こしゃくな。」
魔法使いは一気に魔力を使い切るように広範囲に炎の魔法による爆炎攻撃を放った。
これにより、魔法使いは魔力を使い果たしてしまうと、彼の腕にはめられていた幸運の
腕輪が黄色の光を帯び始めて、光出すのであった。次の瞬間、黄色の光は魔法使いを
包み込むのであった。
「あーきたきた。この感覚、いい感じだな。」
なんと、魔法使いの体は黄い光の中で変化を始めるのであった。まずはたくましくは
ないが男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かになるので
あった。
「あ、あー。体が変わっていっているな。いいー。」
魔法使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の少し筋肉質な
部分が徐々に柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する
程度あったが服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみメロン手前
くらいのサイズにまで膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。
これとは逆に腰の部分はキュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、いい感じに、胸が膨らんでいく。はあん。」
魔法使いは胸が膨らみ、その感覚に思わず、声を発してしまうのであったが、この声が
まるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応するように
太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、気持ちいいな。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、魔法使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと背中まで達して金色の髪になるのであった。さらにポニーテールのように髪留めで
結われるのであった。魔法使いの体は25歳くらいのエロい大人の女性に変貌を
遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、魔法使いの服はFカップの
巨乳を包むように赤色の下着のような衣装と股間を覆うように赤色のTバックのような
衣装に変わると、その前に赤色の透けた前垂れがつけられて、かかとのほとんどない
赤色の靴に変化するのであった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが
塗られると濃いめのアイシャドウと赤い口紅が塗られていった。
「うふーん。変身が終わったみたいね。うふ。」
幸運の腕輪から出ていた黄い光が収まると魔法使いの立っていた場所には25歳くらいの
エロい感じの巨乳な美女がたたずんでいたのであった。その姿はセクシーな踊り子の
ようであった。エロい感じの巨乳な美女もとい踊り子は弓使いの前にゆっくりと歩いて
くるのであった。
「うふ。おまたせ。次はあなたの番よ。」
「わ、わかった。やればいいんだろ。」
踊り子に促されて、弓使いは仕方なく静穏の弓を構えると魔王の近くにめがけて矢を
大量に放つのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
弓使いは最後とばかりにクイックシュートで大量に矢を放つのであった。これにより、
弓使いは100発の矢を放ち、使用していた静穏の弓が青い光を放ち、弓使いを包み込む
のであった。
「この感覚は、あれが来てしまう。うおー。」
なんと、弓使いの体は青い光の中で変化を始めるのであった。まずは弓の弦でできてしまった指ダコのある男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚は少し縮んでいくのであった。
「あ、あー。体が変わっていっている。くおー。」
弓使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみリンゴくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、くそ。む、胸が膨らんでいく。はあん。」
弓使いは自分の意思と反して胸が膨らみ、思わず、声を発してしまうのであったが、
この声がまるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応する
ように太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、俺はなんて声を出しているんだ。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、弓使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと肩まで達して青色の髪になるのであった。
弓使いの体は20歳くらいの清楚な大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、弓使いの服はCカップの美乳を包むように白色の右側の肩が開いたロングスカートのワンピースのドレスに変わり、白色のハイヒールが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが塗られるとアイシャドウと赤い
口紅が塗られていった。
「はあ、あはーん。変化が収まったみたいですわね。」
静穏の弓から出ていた青い光が収まると弓使いの立っていた場所には20歳くらいの
清楚な感じのスレンダーな美女がたたずんでいたのであった。さらに所持していた静穏の
弓が静穏の竪琴に変化しており、スレンダーな美女もとい竪琴使いは踊り子といっしょに
魔王と対峙するのであった。一方、少年は大きな広間の外に出ると近くにまだ残っていた
モンスターを倒していくのであった。
「とりゃー。どりゃー。よし。これで10匹のモンスターを倒したぞ。」
少年はなんとか10匹目のモンスターを倒しきるのであった。すると、少年の剣士の腕輪に
埋め込まれた赤い宝石がピカッと光り、10匹目のモンスターが倒されたことが示される
のであった。少年は光る剣士の腕輪を見ていると光がさらに強くなり、少年の周りが
赤い宝石の光で包まれてしまうのであった。
「き、来たぞ。あれが起こっちゃうぞ。」
なんと、少年の体は赤い宝石の光の中で変化を始めるのであった。まずはゴツゴツして
いた手が白く細いものへと変化し始めた。そして、脚も細くスラリとしたものに変化して
いくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚も伸び始めていくので
あった。
「あ、なんだ。体が変わっていっているような気がするぞ。」
少年の体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみメロンくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「む、胸が膨らんでるよ。はあん。」
少年は胸の膨らみの影響で思わず、声を発してしまうのであったが、この声がまるで女性の
ような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応するように太ももはムチっと
適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、大きな美尻が形成されるのであった。
「あん、俺。なんて声を出しているんだ。それになんか、太ももやお尻も大きくなって
るよ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、少年の目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと
背中まで達して少しウェーブのかかったピンク色の髪になるのであった。
少年の体は23歳くらいのセクシーな大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、少年の服はGカップの巨乳を包むように白色のチューブ
トップに、ズボンは白色のミニのタイトなスカートになると白色のマントとロング
ブーツが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが
塗られるとアイシャドウと赤い口紅が塗られていった。
「はあ。はあ。変化が収まったみたいね。」
剣士の腕輪の赤い宝石の光が収まると少年の立っていた場所には23歳くらいの
セクシーな巨乳魔女がたたずんでいたのであった。巨乳魔女はある準備を始めていた。
「黒鉄剣が魔法の杖に変わっているわ。前のより強力そうね。じゃあ、あとはこれに
着替えてっと。」
巨乳魔女は少年が持ってきていたチェインビスチェを身につけるのであった。変貌を
終えた巨乳魔女は竪琴使いと踊り子の元に戻るのであった。
「お待たせ。とりあえず、距離をとって、戦いましょう。」
「ええ。わかりましたわ。お姉さま。」
「私は魔王の攻撃を回避し続けるわ。何か弱点でもないか。観察しておくわよ。」
「えーい。姿を変えたところで、我を倒せると思うなよ。」
巨乳魔女たちは魔王を聖女に戻して、反転の指輪の効果を無効化する方法を戦いながら
探し始めるのであった。巨乳魔女はけん制とばかりに魔法攻撃を魔王にするのであった。
「とりあえず。これで大人しくなって、炎よ。えい。ヴォー。」
「ふん。そんなちんけな魔法など、我に効かぬわ。は。」
魔王は巨乳魔女の炎の魔法を持っていた剣で防ぐのであった。魔王はお返しとばかりに
魔法攻撃を行うのであった。
「漆黒の炎よ。我の前の敵を燃やし尽くせ。暗黒爆炎。ズヴォ、ヴォー。ヴォカーン。」
「きゃあ。危ない。もう、こっちが手加減してあげてるのに、おかまいなしね。」
「お姉さま。これを聞いて、回復してください。トーン。」
竪琴使いはそう言いながら竪琴を奏で始めるのであった。その音色はとても心地よく、
力強さが感じられるのであった。巨乳魔女はその音色を聞くと体力の回復を感じるので
あった。
「ありがとう。体力が回復したみたい。サポートをお願いね。」
「任せてください。お姉さま。」
「体力回復とはこしゃくな。これでもくらえ。ズシャー。」
「ガキン。危ないわね。この2人には攻撃させないわよ。」
魔王が巨乳魔女や竪琴使いへ剣を振るって攻撃をしてくるのであったが、踊り子が素早く
魔王の前に出て立ち塞がり、双短刀で受け止めるのであった。巨乳魔女は反転の指輪の
無効化の方法を戦いながら考えていたが、いい案が浮かばなかった。
「どうしよう。反転の指輪なんて、ほとんど知らないし、何も思い浮かばないわ。
ねぇ。あなたは本で読んだことがあるのでしょ。何かいい方法は書いてなかった。」
巨乳魔女は魔王の剣の攻撃をさばいていた踊り子にも声をかけてみた。
「書物に書いてあったのは、あらゆる属性を反転させる作用があるって説明だけよ。
詳しいことは書いてなかったわよ。おそらく、属性を反転させる作用で聖女が魔王に
反転して変身してしまったのよ。聖女と反転の指輪は相性最悪ね。」
「聖女じゃなければ、魔王になることはないのね。でも、今から聖女をやめるなんて
無理よね。」
巨乳魔女はどうしたものかと考えていたが、近くに置いてあった布のカバンからあるものが
はみ出しているのを見た。
「あれは、確か、前に手に入れて、ずっと持ってきたもの。もしかして、あれなら、
なんとかできるかも。2人とも、いい案が思い浮かんだわ。魔王へ一斉に攻撃して
ちょうだい。」
「わかったわ。私は物理攻撃だから、あなたたち2人が先に始めなさい。」
「わかりましたわ。お姉さま。」
巨乳魔女は反転の指輪の無効化の方法を思いついたらしく、竪琴使いと踊り子に一斉に
攻撃するように伝えるのであった。それを聞いた竪琴使いは竪琴を奏で始めるのであった。
「行きますわよ。トーン。」
竪琴使いは静穏の竪琴を奏で始めると徐々にテンポを速く、力強く、弦をひいていくので
あった。これにより、静穏の竪琴から衝撃波が発生していくのであった。続いて、
巨乳魔女は精神を集中して、魔力を高めるとすぐに魔法を発動するのであった。
「さあ。いくわよ。燃え盛る業火よ。お願い。燃やし尽くして。ヴォ、ヴォ、
ヴォヴォヴォー。」
巨乳魔女は魔王に強力な炎の魔法を発動させると、魔王の足元から強烈な炎の柱が
立ち上がり、魔王を飲み込んで強烈に燃え上がるのであった。これに竪琴使いの静穏の竪琴からの衝撃波が加わるのであった。さらに、踊り子が双短刀で連続攻撃を魔王に加える
のであった。
「これでもくらいなさい。えい。やー。」
「ド、ド、ドカーン。ぐおー。おのれ。やってくれたな。だ、だが、また勝手に回復が。」
魔王は3人の攻撃を一斉にくらってしまい、再び、後方へ吹き飛ばされて、壁にぶつかると
意識を失ってしまうのであった。するとまた魔王の指あたりから光が放たれ始め、反転の
指輪から白い光が放たれていた。しばらくすると魔王の指輪からの白い光がどんどんと
強くなり、魔王を包み込むのであった。光の中で魔王の姿がどんどんと変化していくと
白い光が収まるのであった。魔王の姿は聖女に戻っており、聖女は倒れて、意識を失って
いた。
「やりましたわね。お姉さま。」
「でも、これからどうするの。いい案があるって言っていただけど。」
「これを使うのよ。」
巨乳魔女は布のカバンから取り出しておいたものを竪琴使いと踊り子に見せるのであった。
2人は巨乳魔女が見せたものに驚くのであった。
「そ、それって、職変の腕輪じゃない。確か、古代洞窟で手に入れたものよね。」
「職変の腕輪をどうするおつもりですか。お姉さま。」
「この職変の腕輪をこうやって、聖女の腕にはめてあげてっと。あとは聖女に起きて
もらって、聖女を辞めて他の職業になってもらうのよ。いいアイデアでしょ。」
巨乳魔女は聖女の腕に職変の腕輪をはめてあげると、聖女に声をかけて、目を覚ますように
するのであった。
「聖女様。起きて、起きてちょうだい。」
「う、うーん。あ、私、また、魔王になって、みなさんのことを傷つけてしまって
いたのね。もう私のことはあきらめて、倒してください。そうすれば、魔王にならずに
済みますし、他の方々にも迷惑をかけずに済みます。」
聖女は目を覚ますとさっそく自分のことはあきらめて、倒してくれと懇願するのであった。
しかし、巨乳魔女がそんな聖女に職変の腕輪のことを伝えるのであった。
「今、あなたの腕にはめてあるのは職変の腕輪と言って、職業を変更できる腕輪よ。この
腕輪になりたい職業を言えば、聖女でなくなるから、魔王に変身しないで済むわよ。」
「なりたい職業。えっと。急に言われても、今まで聖女一筋でしたから、他の職業
なんて。」
聖女は巨乳魔女から聖女の他になりたい職業と言われて、困惑するのであった。しかし、
猶予はそれほどなかった。先ほどと同じく、聖女の自動回復魔法が発動し始めようとして
いた。
「あっ。また、自動回復魔法が発動しちゃいそうだわ。早く、言ってちょうだい。」
「え、えーと。そ、それじゃあ。シスターになりたいです。元々、教会にはシスターに
憧れて入ったんです。」
巨乳魔女が聖女に早くなりたい職業を言うように急かすと、聖女は教会のシスターになり
たいと言うのであった。聖女がシスターになりたいと言った直後に、職変の腕輪が光出す
のであった。しばらくの間、職変の腕輪が光っていたが、光が収まると、職変の腕輪が
粉々に壊れてしまうのであった。
「見た目には何かが変わったようには見ないけど、シスターになれたのかしら。どう?」
「あの。自動回復魔法が発動していないので聖女ではなくなったと思います。」
聖女は見た目には全く変わっていなかったが、自動回復魔法が発動しておらず、聖女から
シスターに変わったようであった。しかも、初級のシスターであった。この結果、反転の
指輪も反応しなくなっていた。
「やりましたわね。お姉さま。これで魔王にも変身されなくなりましたから、魔王を
倒したことになりますわね。」
「あんな無茶な方法を土壇場でよく思いついてくれたわね。すごいわよ。うふ。」
竪琴使いと踊り子は聖女の反転の指輪を無効化して魔王に変身することを阻止したことに
対して、巨乳魔女をとても誉めるのであった。
「ところで先ほどまでここにおられた男性のパーティーはどこに行かれたのですか?」
聖女もとい元聖女は目が覚めて職変の腕輪をはめられて、なりたい職業を言うようにと
言われて、矢継ぎ早に事が進んでいたが、落ち着きを取り戻すと、少年たちがいないことに
気がついて心配になって尋ねるのであった。巨乳魔女たちは元聖女に自分たちの副作用の
ことを打ち明けるのであった。
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