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第2章 新たなる仲間
第14話 新たなTS戦士
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戦士と腕輪 第14話 新たなTS戦士
街の近くの村で包囲攻撃を行うモンスターの大群と戦っていた少年は統率していた
リーダーゴブリンへあと一歩届かず、こう着状態になった戦況を打破するために
巨乳魔女へ変身するのであった。
「うまく変身できたみたいだし、早く戦闘に戻らないとね。待ってらっしゃい。今から
私がこてんぱんにやっつけてあげるから。」
巨乳魔女は変身を終えるとモンスターの大群を統率しているリーダーゴブリンを倒すべく
戦場に戻っていくのであった。その姿を離れた木の上から見ていた弓使いはとても驚いて
いたのであった。
「あ、あの少年、やっぱり、大人の女性に変身したぞ。間違いない。うっ。いかん。今は
そんなことを考えている場合ではないな。モンスターの退治に集中せねば。」
弓使いは、一旦、少年のことで考えるのをやめて、戦いに集中するのであった。弓使いは
狙撃でリーダーゴブリンを倒したいと目論んでいたが、リーダーゴブリンの周りには多くの
ゴブリンや巨大ゴブリンが護衛するように囲んでおり、狙撃は困難であった。
「くそ。あのゴブリンたちが邪魔だな。リーダーゴブリンの頭さえ見えれば、この弓で
一撃でしとめられるのにな。こうなったら、周りのゴブリンを倒して、他の戦士たちの
支援に徹しよう。」
弓使いはリーダーゴブリンの狙撃をあきらめて、他の戦士たちのサポートに徹することに
したのであった。一方、その頃、戦場に戻った巨乳魔女はゴブリンへの攻撃を始めるので
あった。
「さあ。いくわよ。炎よ。えい。ヴォー。」
「ウケ、ウケケ。グフ。」
巨乳魔女は魔法の杖をかざして、呪文をつぶやくと、大きな炎が放たれて、ゴブリンへ
当たるのであった。ゴブリンは強力な炎に焼かれて、すぐにその場で倒れてしまうので
あった。
「うふ。すごいわ。前より、魔法攻撃が強くなってわね。やっぱり、魔法の杖が強化
されたからかしら。」
巨乳魔女は自分の魔法攻撃の向上を実感するとゴブリンたちへどんどんと攻撃をしかけて
いくのであった。
「いくわよ。炎よ。炎よ。えい。えい。ヴォー。ヴォー。」
「ウケ。グフ。」
「ウケ。グフ。」
巨乳魔女の連続する魔法攻撃により、ゴブリンたちは次々と炎で丸焦げにされて倒されて
いくのであった。村の門の近くで支援攻撃をしていた他の魔法使いたちも彼女の魔法攻撃に
目を見張るのであった。
「す、すごいぞ。あの女性の魔法使い。ほとんど詠唱せずに魔法を繰り出している。
しかも威力がすごい。」
巨乳魔女は破竹の勢いでゴブリンたちを倒していくのであった。しかし、この状況が
長続きすることはなかった。モンスターたちを統率していたリーダーゴブリンが何やら
奇声をあげ始めるのであった。
「ウケー。ウケケー。ウケー。ブン。」
リーダーゴブリンが棍棒を振り回しながら、奇声を発すると、村の四方から巨大ゴブリン
数体が村の門の方へやってくるのであった。さらに後方に控えていた残りのゴブリンたちも
村の門の方へやってくるのであった。
「ウケー。ウケケー。ピシ。」
「ウゴ。ウゴゴ。」
「ウケ。ウケケ。」
リーダーゴブリンは村の門の方へやってきた巨大ゴブリンたちとゴブリンたちに何か指示を
出し、棍棒を巨乳魔女の方へ指し示すのであった。指示を受けた巨大ゴブリンたちと
ゴブリンたちは巨乳魔女に向かって、突き進んでくるのであった。
「まさか。私が目障りだと思って、集中攻撃しようってことかしら。あのリーダー
ゴブリンは、相当、頭の回転がいいわね。いいわ。まとめてかかってらっしゃい。」
巨乳魔女は迫ってくる巨大ゴブリンたちとゴブリンたちを相手に戦い始めるのであった。
一方、村の門の前では他の戦士たちも懸命にゴブリンたちと戦っていた。
「くそ。数がまだ結構いやがるぞ。そろそろ。こちらの体力がなくなりそうだ。
とりゃー。」
「誰か。リーダーゴブリンに届いてくれれば、ごふ。」
他の戦士たちもゴブリンたちと死闘を繰り広げており、体力がかなりなくなっている者や
大きなダメージを負うもの者もいた。そんな中、先に音を上げ始めたのはモンスターたち
の方ではなく、討伐隊と村人の方であった。
「もう、だめだ。魔力が尽きて、これ以上、魔法が放てない。すまん。」
「こっちも、もう一発、魔法を放ったら、弾切れになるぞ。」
討伐隊の魔法使いが魔法を放ちすぎて、魔力が尽き始めていたのであった。さらに塀の
上から矢を放っていた村人からもこんな声が聞こえてきた。
「うわー。もう、ほとんど矢が残ってないぞ。予備の矢はあるか?」
「それが、倉庫に残ってる予備の矢もみんな持ってきているから、今あるのが最後だ。」
なんと、塀の上から矢を放っていてくれた村人も矢が尽き始めてしまっており、支援攻撃が
できなくなるのであった。村の四方でもモンスターたちとの戦闘が継続しており、他の
戦士たちは苦しい状況に追い込まれつつあった。そんな中、ある人物が、この状況を打破
すべく、立ち上がるのであった。
「シュパーン。シュパーン。みんな、まだ、あきらめるな。踏んばるんだ。シュパーン。」
「ウケ。ウケケ。グフ。」
「ウケ。グフ。」
弓使いが魔法攻撃ができなくなった魔法使いや矢を放てなくなった村人の穴を埋めるかの
ように次々と矢を放ち、死闘を繰り広げていた戦士たちのサポートに回るのであった。
「くそ。やはり、モンスターの数が多いな。あの女性の魔法使いも巨大ゴブリンと
ゴブリンの集中攻撃をさばいているからなかなか他の戦士の助けに回れないようだな。
こうなったら、あの技だ。」
弓使いは矢の入っている筒に手を伸ばすと目にも止まらぬ速さで矢を取っていき、矢を
放つのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「グフ。」
「あ、ありがたい。とどめだ。えい。」
弓使いが高速で矢を連射すると放たれた矢が次々とゴブリンの頭部付近に命中し、他の
戦士がとどめを刺すように倒していくのであった。弓使いがクイックシュートでゴブリン
たちを狙撃していったおかげで他の戦士たちはゴブリンたちを次々と倒していくことが
でき、戦況がかなり好転するのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。
これで、ゴブリンをかなり倒したな。うっ。そういえば、今日の戦闘で矢をかなり
放ってしまったな。そろそろ、やめないと、しかし、ここで矢を放つことをやめたら
戦況がまた後退してしまうぞ。」
弓使いはクイックシュートで矢をたくさん放ったあとに矢を放った数を気にしはじめて
攻撃を止めるかどうかまで考え始めるのであった。弓使いの持っていた矢はまだ十分
残っており、使っていた弓も壊れそうになっているわけでもないので戦いを継続することは
可能であったが、なぜか、弓使いは矢を放つことをためらい始めるのであった。その頃、
巨乳魔女は巨大ゴブリンたちとゴブリンたちに囲まれて集中攻撃を受けていた。
「もう、目障りね。炎よ。えい。ヴォー。」
「ウケ。ウケケ。グフ。」
「もう1回、いくわよ。炎よ。えい。ヴォー。」
「ウゴ。ウゴゴ。ウゴゴー。」
巨乳魔女が2撃目に巨大ゴブリンへ魔法攻撃を放った。しかし、巨大ゴブリンはその魔法
攻撃になんとか耐えてしまうのであった。巨乳魔女の魔法攻撃があまり、効いてないよう
に見えた。
「えっ。この魔法攻撃を耐えちゃったわ。どうしてかしら。攻撃自体は弱いってわけでは
ないのに。」
「その巨大ゴブリンの目を見るんだ。血走ってるだろう。狂戦士化してしまって
いるんだ。魔法攻撃もある程度は耐えてしまうぞ。」
先鋒部隊のリーダーが巨乳魔女に巨大ゴブリンが狂戦士化して魔法攻撃に耐えていることを
教えるのであった。巨乳魔女もこれには驚いて、攻めあぐねるのであった。巨乳魔女は
集中攻撃をしてきているモンスターたちを一掃して、他の戦士のサポートやリーダー
ゴブリンを倒すことに専念したかったが、モンスターたちの対応に追われ始めて、余裕が
なくなってしまうのであった。そんな巨乳魔女の様子を見ていた弓使いは考え込み始めて
いた。
「あの女性の魔法使いも集中攻撃を受けて、身動きが取りにくくなっているな。やはり、
俺が攻撃しなければ、しかし、これ以上、たくさんの矢を放つと、あれが起こって
しまぞ。」
弓使いはこれ以上の矢を放つと何かしら不都合なことが起こることを危惧しているようで
あった。しかし、村の門の前では討伐隊の魔法使いの魔法攻撃や村人の弓矢による支援
攻撃も切れてしまい、他の戦士たちはモンスターとの死闘を繰り広げていた。しかも、
巨乳魔女も敵の集中攻撃をくらっている状態であった。弓使いは切迫した事態に追い詰め
られてしまい、ある重い決断を下すのであった。
「もう、こうなったら、やるしかない。クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。
シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
弓使いは苦戦していた他の戦士たちへの支援で付近のゴブリンに素早く矢を放って、
狙撃するのであった。これにより、戦っていた他の戦士たちはかなり助かるのであった。
「これで良かったんだ。悔いはないさ。あ、この感覚は。」
弓使いは矢を放ったことを後悔せずにいたが、何か体の不調を感じたらしく、木を降りると
木の陰に隠れるのであった。その際、弓使いの所持していた弓が青い光を放つのであった。
「これで集中攻撃をしてきたゴブリンはほとんど片付けたわ。あとはこのやたらタフな
巨大ゴブリンだけね。それにしても、さっきから弓矢の狙撃が来ないけど何かあった
のかしら。」
巨乳魔女は集中攻撃してきたゴブリンたちを蹴散らすことに成功したが、弓使いの狙撃が
ぱったり止んだことが気になり、弓使いがいた木の方を見てみた。そこではとんでも
ないことが起こっていた。
「えっ。ちょっと。あれって。」
巨乳魔女は口をぱっくり開けて、その光景を見つめるのであった。少し時間を戻して、
弓使いが木の陰に隠れたあと、弓使いの所持していた弓が青い光を放ち、弓使いを
包み込むのであった。
「この感覚は、あれが来てしまう。うおー。」
なんと、弓使いの体は青い光の中で変化を始めるのであった。まずは弓の弦でできてしまった指ダコのある男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚は少し縮んでいくのであった。
「あ、あー。体が変わっていっている。くおー。」
弓使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみリンゴくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、くそ。む、胸が膨らんでいく。はあん。」
弓使いは自分の意思と反して胸が膨らみ、思わず、声を発してしまうのであったが、
この声がまるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応する
ように太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、俺はなんて声を出しているんだ。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、弓使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと肩まで達して青色の髪になるのであった。
弓使いの体は20歳くらいの清楚な大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、弓使いの服はCカップの美乳を包むように白色の右側の肩が開いたロングスカートのワンピースのドレスに変わり、白色のハイヒールが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが塗られるとアイシャドウと赤い
口紅が塗られていった。
「はあ、あはーん。変化が収まったみたいですわね。」
弓から出ていた青い光が収まると弓使いの立っていた場所には20歳くらいの
清楚な感じのスレンダーな美女がたたずんでいたのであった。さらに所持していた弓が
竪琴に変化しており、スレンダーな美女もとい竪琴使いは自分の今の状態を確認すべく
体を確認していくのであった。
「うふ。ひさしぶりですわ。胸が大きくなって、お尻も大きくなって。最高ですわ。」
竪琴使いは胸やお尻の変化を確認するとしゃべり方まで大人の女性に変わっており、
とても喜んでいるのであった。
「あう、やっぱり、胸ってとっても柔らかいです。あん。」
竪琴使いは自分の胸を触って、少し変な感じを覚えたのか、ほほを赤らめるのであった。
そして、気を取り直して、体を確認しているとあることに気がつくのであった。
「それにさっきまで持っていた弓が竪琴に変わっていますわ。前と同じもので安心し
ましたわ。」
竪琴使いはセクシーな自分の変貌ぶりを確認するのであった。一方、巨乳魔女も離れた
ところからではあったが、弓使いが竪琴使いに変貌する様を目撃しており、衝撃を受ける
のであった。
「ま、まさか。あの人も私と同じような境遇なの。あ、いけない。今は戦闘中だったわ。」
巨乳魔女は弓使いが自分と同じように何らかの副作用で変貌してしまうと思うので
あったが、モンスターを倒すことを思い出すとすぐに弓使いのことは忘れて、
巨大ゴブリンとの戦闘に専念し始めるのであった。変貌を遂げた竪琴使いは村の門の前での
激しい戦いを目撃すると竪琴を握りしめて、ゆっくりと歩き始めるのであった。
「では、さっそく、皆さんのところに参って、お助けしないといけませんわね。トーン。」
竪琴使いはそう言いながら歩くと、竪琴を奏で始めるのであった。その音色はとても
心地よく、力強さが感じられるのであった。その音色は竪琴使いが村の門の方へ近づくに
つれて、必死に戦っていた戦士たちの耳に届き始めるのであった。
「な、なんだ。この心地いい音は、体力が少し回復した感じがする。」
「おー。なんだか。少し力が湧いてきた気がするぞ。」
「なんだか知らないが、みんな。あと少しだ。がんばるぞ。」
竪琴使いの竪琴の音色を聞いた戦士たちは次々と体力の回復や力の向上を感じ始め、
奮戦し始めるとその勢いを増大させて、モンスターをどんどんと押し返していくので
あった。
「す、すごいわ。みんな元気になって、がんばって戦ってくれているわ。これなら、
私もこっちに専念できるわ。」
巨乳魔女も竪琴使いの竪琴の音色で他の戦士たちが戦況を盛り返してくれたことで
残っていた巨大ゴブリンに魔法攻撃を放とうとしていた。
「とっておきのをくらわせてあげるわよ。炎よ。お願い。ヴォ、ヴォー。」
「ウゴ。ウゴゴ。グ、グフ」
巨乳魔女の魔法の杖から大きく強力な火炎が放出されると狂戦士化した巨大ゴブリンに
命中し、火炎で巨大ゴブリンの体は激しく燃えていくのであった。これには巨大ゴブリンも
耐えられず、その場で燃え尽きてしまうのであった。
「はあ。はあ。やっと仕留められたわね。あとはあなただけみたいね。」
「ウケー。ウケケー。」
リーダーゴブリンは守ってくれていた巨大ゴブリンたちやゴブリンたちがほぼ倒されて
しまい、やばいと感じたのか、逃走を図ろうとした。しかし、巨乳魔女は容赦しなかった。
「逃げようたってそうはいかないわよ。悪い子にはお仕置きが必要よ。炎よ。ヴォー。」
「ウケー。ウケケー。グフ。」
リーダーゴブリンは巨乳魔女の魔法攻撃であっけなく倒されてしまうのであった。これに
より、モンスターの大群は統率がなくなり、竪琴使いの竪琴の音色により大きく力を
引き出された戦士たちにより、撃退されるのであった。
「よし、村を襲ってきていたモンスターたちをほぼ撃退できたぞ。みんな、ありがとう。」
先鋒部隊のリーダーはモンスター撃退の報を高らかに宣言するのであった。他の戦士たちも
ぼろぼろになりながらも、その宣言を聞いて、喜び、皆で共有するのであった。そんな
歓喜の中で竪琴使いは巨乳魔女のところに歩いていき、そっと声をかけるのであった。
「あら、あなたの竪琴のおかげでなんとか戦いに勝利できたわよ。ありがとう。
ところで、あなたって、もしかして、私と同じ。」
「初めまして、お互い、もう1つの姿で会うのはこれが初めてですわね。」
巨乳魔女と竪琴使いはお互いの境遇を打ち明けて、すぐに理解し合うのであった。
街の近くの村で包囲攻撃を行うモンスターの大群と戦っていた少年は統率していた
リーダーゴブリンへあと一歩届かず、こう着状態になった戦況を打破するために
巨乳魔女へ変身するのであった。
「うまく変身できたみたいだし、早く戦闘に戻らないとね。待ってらっしゃい。今から
私がこてんぱんにやっつけてあげるから。」
巨乳魔女は変身を終えるとモンスターの大群を統率しているリーダーゴブリンを倒すべく
戦場に戻っていくのであった。その姿を離れた木の上から見ていた弓使いはとても驚いて
いたのであった。
「あ、あの少年、やっぱり、大人の女性に変身したぞ。間違いない。うっ。いかん。今は
そんなことを考えている場合ではないな。モンスターの退治に集中せねば。」
弓使いは、一旦、少年のことで考えるのをやめて、戦いに集中するのであった。弓使いは
狙撃でリーダーゴブリンを倒したいと目論んでいたが、リーダーゴブリンの周りには多くの
ゴブリンや巨大ゴブリンが護衛するように囲んでおり、狙撃は困難であった。
「くそ。あのゴブリンたちが邪魔だな。リーダーゴブリンの頭さえ見えれば、この弓で
一撃でしとめられるのにな。こうなったら、周りのゴブリンを倒して、他の戦士たちの
支援に徹しよう。」
弓使いはリーダーゴブリンの狙撃をあきらめて、他の戦士たちのサポートに徹することに
したのであった。一方、その頃、戦場に戻った巨乳魔女はゴブリンへの攻撃を始めるので
あった。
「さあ。いくわよ。炎よ。えい。ヴォー。」
「ウケ、ウケケ。グフ。」
巨乳魔女は魔法の杖をかざして、呪文をつぶやくと、大きな炎が放たれて、ゴブリンへ
当たるのであった。ゴブリンは強力な炎に焼かれて、すぐにその場で倒れてしまうので
あった。
「うふ。すごいわ。前より、魔法攻撃が強くなってわね。やっぱり、魔法の杖が強化
されたからかしら。」
巨乳魔女は自分の魔法攻撃の向上を実感するとゴブリンたちへどんどんと攻撃をしかけて
いくのであった。
「いくわよ。炎よ。炎よ。えい。えい。ヴォー。ヴォー。」
「ウケ。グフ。」
「ウケ。グフ。」
巨乳魔女の連続する魔法攻撃により、ゴブリンたちは次々と炎で丸焦げにされて倒されて
いくのであった。村の門の近くで支援攻撃をしていた他の魔法使いたちも彼女の魔法攻撃に
目を見張るのであった。
「す、すごいぞ。あの女性の魔法使い。ほとんど詠唱せずに魔法を繰り出している。
しかも威力がすごい。」
巨乳魔女は破竹の勢いでゴブリンたちを倒していくのであった。しかし、この状況が
長続きすることはなかった。モンスターたちを統率していたリーダーゴブリンが何やら
奇声をあげ始めるのであった。
「ウケー。ウケケー。ウケー。ブン。」
リーダーゴブリンが棍棒を振り回しながら、奇声を発すると、村の四方から巨大ゴブリン
数体が村の門の方へやってくるのであった。さらに後方に控えていた残りのゴブリンたちも
村の門の方へやってくるのであった。
「ウケー。ウケケー。ピシ。」
「ウゴ。ウゴゴ。」
「ウケ。ウケケ。」
リーダーゴブリンは村の門の方へやってきた巨大ゴブリンたちとゴブリンたちに何か指示を
出し、棍棒を巨乳魔女の方へ指し示すのであった。指示を受けた巨大ゴブリンたちと
ゴブリンたちは巨乳魔女に向かって、突き進んでくるのであった。
「まさか。私が目障りだと思って、集中攻撃しようってことかしら。あのリーダー
ゴブリンは、相当、頭の回転がいいわね。いいわ。まとめてかかってらっしゃい。」
巨乳魔女は迫ってくる巨大ゴブリンたちとゴブリンたちを相手に戦い始めるのであった。
一方、村の門の前では他の戦士たちも懸命にゴブリンたちと戦っていた。
「くそ。数がまだ結構いやがるぞ。そろそろ。こちらの体力がなくなりそうだ。
とりゃー。」
「誰か。リーダーゴブリンに届いてくれれば、ごふ。」
他の戦士たちもゴブリンたちと死闘を繰り広げており、体力がかなりなくなっている者や
大きなダメージを負うもの者もいた。そんな中、先に音を上げ始めたのはモンスターたち
の方ではなく、討伐隊と村人の方であった。
「もう、だめだ。魔力が尽きて、これ以上、魔法が放てない。すまん。」
「こっちも、もう一発、魔法を放ったら、弾切れになるぞ。」
討伐隊の魔法使いが魔法を放ちすぎて、魔力が尽き始めていたのであった。さらに塀の
上から矢を放っていた村人からもこんな声が聞こえてきた。
「うわー。もう、ほとんど矢が残ってないぞ。予備の矢はあるか?」
「それが、倉庫に残ってる予備の矢もみんな持ってきているから、今あるのが最後だ。」
なんと、塀の上から矢を放っていてくれた村人も矢が尽き始めてしまっており、支援攻撃が
できなくなるのであった。村の四方でもモンスターたちとの戦闘が継続しており、他の
戦士たちは苦しい状況に追い込まれつつあった。そんな中、ある人物が、この状況を打破
すべく、立ち上がるのであった。
「シュパーン。シュパーン。みんな、まだ、あきらめるな。踏んばるんだ。シュパーン。」
「ウケ。ウケケ。グフ。」
「ウケ。グフ。」
弓使いが魔法攻撃ができなくなった魔法使いや矢を放てなくなった村人の穴を埋めるかの
ように次々と矢を放ち、死闘を繰り広げていた戦士たちのサポートに回るのであった。
「くそ。やはり、モンスターの数が多いな。あの女性の魔法使いも巨大ゴブリンと
ゴブリンの集中攻撃をさばいているからなかなか他の戦士の助けに回れないようだな。
こうなったら、あの技だ。」
弓使いは矢の入っている筒に手を伸ばすと目にも止まらぬ速さで矢を取っていき、矢を
放つのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
「グフ。」
「あ、ありがたい。とどめだ。えい。」
弓使いが高速で矢を連射すると放たれた矢が次々とゴブリンの頭部付近に命中し、他の
戦士がとどめを刺すように倒していくのであった。弓使いがクイックシュートでゴブリン
たちを狙撃していったおかげで他の戦士たちはゴブリンたちを次々と倒していくことが
でき、戦況がかなり好転するのであった。
「クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。
これで、ゴブリンをかなり倒したな。うっ。そういえば、今日の戦闘で矢をかなり
放ってしまったな。そろそろ、やめないと、しかし、ここで矢を放つことをやめたら
戦況がまた後退してしまうぞ。」
弓使いはクイックシュートで矢をたくさん放ったあとに矢を放った数を気にしはじめて
攻撃を止めるかどうかまで考え始めるのであった。弓使いの持っていた矢はまだ十分
残っており、使っていた弓も壊れそうになっているわけでもないので戦いを継続することは
可能であったが、なぜか、弓使いは矢を放つことをためらい始めるのであった。その頃、
巨乳魔女は巨大ゴブリンたちとゴブリンたちに囲まれて集中攻撃を受けていた。
「もう、目障りね。炎よ。えい。ヴォー。」
「ウケ。ウケケ。グフ。」
「もう1回、いくわよ。炎よ。えい。ヴォー。」
「ウゴ。ウゴゴ。ウゴゴー。」
巨乳魔女が2撃目に巨大ゴブリンへ魔法攻撃を放った。しかし、巨大ゴブリンはその魔法
攻撃になんとか耐えてしまうのであった。巨乳魔女の魔法攻撃があまり、効いてないよう
に見えた。
「えっ。この魔法攻撃を耐えちゃったわ。どうしてかしら。攻撃自体は弱いってわけでは
ないのに。」
「その巨大ゴブリンの目を見るんだ。血走ってるだろう。狂戦士化してしまって
いるんだ。魔法攻撃もある程度は耐えてしまうぞ。」
先鋒部隊のリーダーが巨乳魔女に巨大ゴブリンが狂戦士化して魔法攻撃に耐えていることを
教えるのであった。巨乳魔女もこれには驚いて、攻めあぐねるのであった。巨乳魔女は
集中攻撃をしてきているモンスターたちを一掃して、他の戦士のサポートやリーダー
ゴブリンを倒すことに専念したかったが、モンスターたちの対応に追われ始めて、余裕が
なくなってしまうのであった。そんな巨乳魔女の様子を見ていた弓使いは考え込み始めて
いた。
「あの女性の魔法使いも集中攻撃を受けて、身動きが取りにくくなっているな。やはり、
俺が攻撃しなければ、しかし、これ以上、たくさんの矢を放つと、あれが起こって
しまぞ。」
弓使いはこれ以上の矢を放つと何かしら不都合なことが起こることを危惧しているようで
あった。しかし、村の門の前では討伐隊の魔法使いの魔法攻撃や村人の弓矢による支援
攻撃も切れてしまい、他の戦士たちはモンスターとの死闘を繰り広げていた。しかも、
巨乳魔女も敵の集中攻撃をくらっている状態であった。弓使いは切迫した事態に追い詰め
られてしまい、ある重い決断を下すのであった。
「もう、こうなったら、やるしかない。クイックシュート。シュパ。シュパ。シュパ。
シュパ。シュパ。シュパ。シュパーン。」
弓使いは苦戦していた他の戦士たちへの支援で付近のゴブリンに素早く矢を放って、
狙撃するのであった。これにより、戦っていた他の戦士たちはかなり助かるのであった。
「これで良かったんだ。悔いはないさ。あ、この感覚は。」
弓使いは矢を放ったことを後悔せずにいたが、何か体の不調を感じたらしく、木を降りると
木の陰に隠れるのであった。その際、弓使いの所持していた弓が青い光を放つのであった。
「これで集中攻撃をしてきたゴブリンはほとんど片付けたわ。あとはこのやたらタフな
巨大ゴブリンだけね。それにしても、さっきから弓矢の狙撃が来ないけど何かあった
のかしら。」
巨乳魔女は集中攻撃してきたゴブリンたちを蹴散らすことに成功したが、弓使いの狙撃が
ぱったり止んだことが気になり、弓使いがいた木の方を見てみた。そこではとんでも
ないことが起こっていた。
「えっ。ちょっと。あれって。」
巨乳魔女は口をぱっくり開けて、その光景を見つめるのであった。少し時間を戻して、
弓使いが木の陰に隠れたあと、弓使いの所持していた弓が青い光を放ち、弓使いを
包み込むのであった。
「この感覚は、あれが来てしまう。うおー。」
なんと、弓使いの体は青い光の中で変化を始めるのであった。まずは弓の弦でできてしまった指ダコのある男らしい手がか細く白い指を備えた手へと変化し出した。そして、脚も細くスラリとしたものに変化していくのであった。さらに変化は進み、肌は白くきめ細かに、腕や脚は少し縮んでいくのであった。
「あ、あー。体が変わっていっている。くおー。」
弓使いの体の変化はこれにとどまらず、胴体にも及び始めた。胸の筋肉質な部分が徐々に
柔らかくなると胸が少しずつ膨らみ始めるのであった。初めは少し隆起する程度あったが
服を押し上げていき、みるみるうちに胸がどんどんと膨らみリンゴくらいのサイズにまで
膨らみ、ピンク色の乳首や乳輪が形成されていくのであった。これとは逆に腰の部分は
キュッとくびれて見事なくびれが形成されるのであった。
「あ、くそ。む、胸が膨らんでいく。はあん。」
弓使いは自分の意思と反して胸が膨らみ、思わず、声を発してしまうのであったが、
この声がまるで女性のような高い声に変わってしまっていた。胸の膨らみに呼応する
ように太ももは適度に膨らみ、お尻も膨らみ始めて、美尻が形成されるのであった。
「はあん、俺はなんて声を出しているんだ。それに、太ももやお尻も大きくなってるぞ。」
体の変化は顔にもおよび、顔の形が卵型の形になると、弓使いの目は切れ長になり、
まつ毛も伸びていき、唇もプクッと膨らんでいくのであった。最後に髪の毛が伸びていくと肩まで達して青色の髪になるのであった。
弓使いの体は20歳くらいの清楚な大人の女性に変貌を遂げるのであった。変化はこれにとどまらずに服にもおよび、弓使いの服はCカップの美乳を包むように白色の右側の肩が開いたロングスカートのワンピースのドレスに変わり、白色のハイヒールが装着されていった。最後に顔に化粧が施されていき、ファンデーションが塗られるとアイシャドウと赤い
口紅が塗られていった。
「はあ、あはーん。変化が収まったみたいですわね。」
弓から出ていた青い光が収まると弓使いの立っていた場所には20歳くらいの
清楚な感じのスレンダーな美女がたたずんでいたのであった。さらに所持していた弓が
竪琴に変化しており、スレンダーな美女もとい竪琴使いは自分の今の状態を確認すべく
体を確認していくのであった。
「うふ。ひさしぶりですわ。胸が大きくなって、お尻も大きくなって。最高ですわ。」
竪琴使いは胸やお尻の変化を確認するとしゃべり方まで大人の女性に変わっており、
とても喜んでいるのであった。
「あう、やっぱり、胸ってとっても柔らかいです。あん。」
竪琴使いは自分の胸を触って、少し変な感じを覚えたのか、ほほを赤らめるのであった。
そして、気を取り直して、体を確認しているとあることに気がつくのであった。
「それにさっきまで持っていた弓が竪琴に変わっていますわ。前と同じもので安心し
ましたわ。」
竪琴使いはセクシーな自分の変貌ぶりを確認するのであった。一方、巨乳魔女も離れた
ところからではあったが、弓使いが竪琴使いに変貌する様を目撃しており、衝撃を受ける
のであった。
「ま、まさか。あの人も私と同じような境遇なの。あ、いけない。今は戦闘中だったわ。」
巨乳魔女は弓使いが自分と同じように何らかの副作用で変貌してしまうと思うので
あったが、モンスターを倒すことを思い出すとすぐに弓使いのことは忘れて、
巨大ゴブリンとの戦闘に専念し始めるのであった。変貌を遂げた竪琴使いは村の門の前での
激しい戦いを目撃すると竪琴を握りしめて、ゆっくりと歩き始めるのであった。
「では、さっそく、皆さんのところに参って、お助けしないといけませんわね。トーン。」
竪琴使いはそう言いながら歩くと、竪琴を奏で始めるのであった。その音色はとても
心地よく、力強さが感じられるのであった。その音色は竪琴使いが村の門の方へ近づくに
つれて、必死に戦っていた戦士たちの耳に届き始めるのであった。
「な、なんだ。この心地いい音は、体力が少し回復した感じがする。」
「おー。なんだか。少し力が湧いてきた気がするぞ。」
「なんだか知らないが、みんな。あと少しだ。がんばるぞ。」
竪琴使いの竪琴の音色を聞いた戦士たちは次々と体力の回復や力の向上を感じ始め、
奮戦し始めるとその勢いを増大させて、モンスターをどんどんと押し返していくので
あった。
「す、すごいわ。みんな元気になって、がんばって戦ってくれているわ。これなら、
私もこっちに専念できるわ。」
巨乳魔女も竪琴使いの竪琴の音色で他の戦士たちが戦況を盛り返してくれたことで
残っていた巨大ゴブリンに魔法攻撃を放とうとしていた。
「とっておきのをくらわせてあげるわよ。炎よ。お願い。ヴォ、ヴォー。」
「ウゴ。ウゴゴ。グ、グフ」
巨乳魔女の魔法の杖から大きく強力な火炎が放出されると狂戦士化した巨大ゴブリンに
命中し、火炎で巨大ゴブリンの体は激しく燃えていくのであった。これには巨大ゴブリンも
耐えられず、その場で燃え尽きてしまうのであった。
「はあ。はあ。やっと仕留められたわね。あとはあなただけみたいね。」
「ウケー。ウケケー。」
リーダーゴブリンは守ってくれていた巨大ゴブリンたちやゴブリンたちがほぼ倒されて
しまい、やばいと感じたのか、逃走を図ろうとした。しかし、巨乳魔女は容赦しなかった。
「逃げようたってそうはいかないわよ。悪い子にはお仕置きが必要よ。炎よ。ヴォー。」
「ウケー。ウケケー。グフ。」
リーダーゴブリンは巨乳魔女の魔法攻撃であっけなく倒されてしまうのであった。これに
より、モンスターの大群は統率がなくなり、竪琴使いの竪琴の音色により大きく力を
引き出された戦士たちにより、撃退されるのであった。
「よし、村を襲ってきていたモンスターたちをほぼ撃退できたぞ。みんな、ありがとう。」
先鋒部隊のリーダーはモンスター撃退の報を高らかに宣言するのであった。他の戦士たちも
ぼろぼろになりながらも、その宣言を聞いて、喜び、皆で共有するのであった。そんな
歓喜の中で竪琴使いは巨乳魔女のところに歩いていき、そっと声をかけるのであった。
「あら、あなたの竪琴のおかげでなんとか戦いに勝利できたわよ。ありがとう。
ところで、あなたって、もしかして、私と同じ。」
「初めまして、お互い、もう1つの姿で会うのはこれが初めてですわね。」
巨乳魔女と竪琴使いはお互いの境遇を打ち明けて、すぐに理解し合うのであった。
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